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『仮面ライダー電王』感想9

◆第17話「あの人は今!も過去?」◆ (監督:坂本太郎 脚本:小林靖子
ナオミコーヒー地獄から逃れるついでに、ミルクディッパーで良太郎の体調を気遣うハナ。
「このままじゃいけないかなって……何とかしないと……」と洩らした良太郎が直後に倒れた事から、チャンプ、大激怒。
「ちょっと! 全員聞いて!」
デンライナー食堂車で今日も今日とて騒ぎ回る(すっかり、他のお客さんが入りにくくなりました)イマジンカルテットを一喝。
「あんたたちイマジンを、リストラするって!」
人 員 削 減
不況の波が、時の列車の中にまで及ぶ時が来た! 年功序列はもう古い! これからは、実力主義だ!
追い出し部屋とか作りそうな勢いのチャンプに、イマジン達、戦々恐々。増員展開で数が出そろったと思ったら、今度は次々減っていくとか、それはそれで斬新かもしれないぞ!(おぃ)
デンライナーが風雲急を告げている頃、一晩入院した良太郎は、病院の外で高校の級友・沢田由香と出会っていた。高校3年生の途中でイギリスに留学した由香と旧交を温める良太郎。ちょっと可愛い元・同級生を前に、「いつも倒れているわけじゃない」と少し格好つけてみる良太郎にちょっとホッとしてみたり(笑)
部活帰りに時折ミルクディッパーを訪れていたという由香は、
「お姉さん元気? もう結婚したんでしょ」
と、爆弾発言。
どこかに居るわけだけどこれまで出てこなかった、野上姉弟の過去を知る人物が登場。物語の都合で出しようがなかったわけですが、「留学」というタイムラグを持ち込む事で、何の悪意も落ち度もなく、柔らかい所に触れてしまう人物として登場させ、更にそれをワンエピソードの内容と繋げたのも秀逸。
……しかし回想シーンなどから昔の男の存在は暗示されていたものの、愛理さんを捨てるとはいったい何事ですか。ガンフォームでなくても、フルチャージ炸裂しても許されると思います。
(忘れたままでいい筈ない……いい筈ないけど)
由香の言葉を聞いた良太郎は、今日は店は忙しい、と慌ててその場を立ち去ってしまう。首をひねりながらも通っていた高校を見に行った由香だが、3年間の変化に、懐かしさよりも疎外感を覚えるのであった……そしてそんな彼女に契約を迫る、ウルフイマジン。
一方デンライナーでは、あの良太郎がそんな事を……と人減らしの可能性に疑心暗鬼になるイマジン達を、ナオミが煽りまくっていた。
「問題は、良太郎ちゃんが誰を残すかって事ですよねー」
「ちょっと待てこらぁ! 問題はもうそこかよ!」
「そうですよ。やっぱり、役に立つ人が残るのかなー」
「つまり、強いもんが残るということか。ま、一番どべは、もう決まっとるけどな!」
「ん? ん、なんでてめえら俺見てんだよ!」
何故でしょう(涙)
ナオミ謹製リストライマジンあみだくじでも、何回やっても的中するモモタロス(笑)
今、番組史上最大のピンチ!
前回、久々のクライマックスで軽く上げたところで……振りかぶって全力で地面に叩きつける! Kさん来て以来、Mさんの星の巡りが悪いのは、やはり不幸が伝染している気がしてなりません。思えばむしろ、最近の良太郎の運勢は比較的マシですし、モモタロスに、うつっているのか(笑)
ナオミの勢い任せの煽りに盛り上がったイマジントリオは、リストラ回避の為に「誰が一番良太郎の役に立つか競争」スタート。愛理が買い物に行っている間に留守番中の良太郎に乗り移って接客対決を繰り広げるが……勿論、誰一人としてまともな接客など出来る筈が無かった(ウラタロスは男を接客する気なし)。羽虫ーズを相手に散々状況を悪くした所で、ハナに回収され、説教タイム。しかしどうも、イマジン達を怒るわけでもなく、望遠鏡の下に隠してあった懐中時計をぼんやりと見つめているだけと、良太郎の様子がおかしい。そんな時、イマジントリオに我関せずでマイペースなリュウタロスが、沢田由香がイマジンに憑依されている事を良太郎に教え、良太郎とハナは現代へと飛び出していく……。
良太郎の態度に、どうにも居心地の悪いイマジントリオ。
「ていうか、愛想つかされちゃったんじゃないんですか?」
「ナオミ……おまえ今日、凄くきつくないか?」
最近、大した出番が無かったからでしょうか。
……しかし、秋山莉奈を見る度に言ってますが、真魚ちゃん(『仮面ライダーアギト』)はホントーに正統派美少女で、その後、こういう風に育つとは、夢にも思いませんでした(笑) いや、悪いわけではないのですが、人は変わるものだなぁと、つくづく思ってしまうわけです。監督陣のお気に入りっぽい所に加えて、着ぐるみ相手の芝居に凄く慣れているので、平成ライダーにとって非常に有り難いバイプレーヤーとなってくれていますが。
由香と契約したウルフイマジンは、テニス部の女子高生達を次々と襲撃し、テニスグッズを由香に投げつけまくる。高校生の頃の思い出に触れたいという由香と契約完了し、ウルフイマジンが跳んだのは、2004年4月7日――それは3年前、高校の入学式。
留学先で言葉の壁にぶつかって周囲となじめず、一種のホームシックで一時帰国した由香が求めたのは、変わらない思い出への回帰であった。「卒業前に高校を辞めた」事を告白した良太郎は由香の思いに理解を示し、過去へと跳ぶ――。
怒濤の勢いで明かされていく、野上姉弟の過去。そして……
「ちょっと一人で戦ってみるよ。どこまで出来るかわからないけど、やってみる」
と、敢えてモモタロス達を憑依させずに戦う良太郎の真意は?
焦れるイマジン達をデンライナーに残し、ウルフイマジンに立ち向かうへっぴり腰のプラットフォーム。奮闘するもあえなく吹き飛ばされたプラットフォームは、あの謎の男・金田一(仮)とぶつかるが、その時、男の懐から転がり落ちたのは、良太郎が持っているものと同じ懐中時計。思わず金田一(仮)の帽子の下をのぞき込むプラットフォームだったが男は逃げ出し、そこでリュウタロスが強制憑依。容赦なく強いガン電王はウルフイマジンを圧倒し、ウルフイマジンは逃亡。良太郎は慌てて金田一(仮)を追うが、その姿を見失ってしまう。
(間違いない……でも、まさか……)
2004年の街を彷徨う、良太郎。
「どこに…………どこに……桜井さん!」
2話構成の1話で早々と過去に跳んで、過去のまま次回に続く、というこれまでにない構成。良太郎のちょっとした変化、そして愛理さんの過去に秘められた真実とは……?


◆第18話「時計仕掛けの婚約者(フィアンセ)」◆ (監督:坂本太郎 脚本:小林靖子
良太郎が桜井さんを探して過去を彷徨っている頃、這々の体でガン電王の必殺技から逃げ出したウルフイマジンは、
「何狙えばいいかわかんねーし、2007年に戻れねーし」
困っていた(笑)
「なんにも頭に響いてこねぇ!」
どうやら、イマジンラジオが故障中の模様。
良太郎の態度とリストラの危機にいらつくモモタロスは、他のイマジンに八つ当たり。……まあただ、戦力と迷惑度のバランスでいうと、キンタロスが一番マイナスが大きい、という気はするんですが(笑)
懐中時計を握りしめたまま、疲れ切って倒れていた所をハナに発見された良太郎はデンライナーに運び込まれ、久々登場のオーナーに促される形で、桜井の事、懐中時計の事、愛理の事を語り出す。
桜井――桜井侑斗、それは
「僕の姉が、結婚する筈だった人」
しかし結婚式を一ヶ月前に控え、2007年の始め(前回、良太郎の卒業を機に結婚、という台詞があるので、2月頃か)、桜井は湖上で謎の失踪を遂げる。最初は気丈に振る舞っていた愛理だが、ある日……(良太郎が卒業寸前の高校を辞めるきっかけとなる出来事があったと思われますが、明確には描写されず)……そして愛理は、桜井に関する全てを忘れた。
桜井と星を見た記憶も。
桜井から貰った望遠鏡も。
桜井にあげた懐中時計の事も。
ミルクディッパーに隠されていた懐中時計は、愛理と良太郎が去年、失踪前の桜井にプレゼントしたものであり、“3年前の桜井”が持っている筈はない。ならば、“2004年に居た桜井”は時間を超えているのか? そして、良太郎の物と桜井の物、懐中時計はなぜ二つ存在しているのか。そもそも、桜井はなぜ姿を消したのか――。
じわじわと伏線を敷いてきた愛理さんの過去が、ついに明確に。丹念に少しずつ展開してきただけあり、2話から思わせぶりな謎の男とも繋がって、物語の中核に絡んできそうな気配です。
良太郎の語る過去に、さすがに言葉を失うイマジン達。ハナの先導で全員が食堂車を出て、良太郎をゆっくり休ませてあげる事に……って、食堂車以外に、居場所あるのかイマジンズ。ハナはさすがに客車とかあるのでしょうけど、イマジンズは出入り口の辺りで雑魚寝とかしていそう……。
その頃、2007年では気を取り直した由香がミルクディッパーを訪れていたが、
「お姉さん、結婚式はどうでした?」
「結婚式? 誰の?」
「え……あの……いえ」
愛理の態度に言葉を失っていた。ホームシック状態で帰国し、懐かしい学校を訪れてみるも、そこに自分の居場所が無い事に気付いた事を語る由香に、優しく微笑む愛理。

「でも、変わっちゃうのよね。みんな同じ所には、居られない。このブレンドと、同じかな。ただ、覚えている事は、確かじゃない? 沢田さんが、ちゃんと覚えていれば、それは無くならないと思うな」

良太郎が愛理の過去を語った後で、実にえげつない台詞。
愛理さえも忘れている背景を知った視聴者に見えるものと、素直に由香が受け止めるものとに大きく隔たりがあるのが、またえげつない。
この台詞を置けるのは、実に凄い。
凄くて酷い。
一方デンライナー、休息する良太郎の元をそっと訪れるキンタロス
「良太郎、オレに望みを言え」
「どうして急に……」
「契約完了したら、オレはおまえから降りられる。降りとなったんや。他の奴らと一緒では、狭すぎる」
良太郎の体調や心情を気遣い、自ら憑依を解こうと、キンタロス、久々にいい方向に男気を見せる。強引に契約を結んで完了してしまおうとするキンタロスを必死に止める良太郎、そしてそこに乱入してくるのは、同じような事を考えていたらしいモモタロス
「せっかく俺が考えてた感動シーン、横取りしやがって!」
騒ぎが大きくなった所で、ウラタロスとナオミも登場し、各イマジンの様子に何だか話がおかしな事になっているのに気付いた良太郎、ここでリストラ問題について知る。
そこへ実体化したリュウタロス、良太郎が倒れたのと、「このままじゃいけない」と呟いていた真の理由を開陳。
良太郎は、イマジン達との接触を切って秘密で、筋トレと体重増加の為の暴飲暴食――つまり、体を鍛えていたのだ!
まあこれは、読めたオチですが(笑)
良太郎が自力で戦えるようになる為の努力をしていた事、それを恥ずかしいのでイマジンにはなるべく秘密にしていた事、と良太郎の“男の子”の部分が細かく描かれているのは面白いし、それが愛理さん絡みの回で強調された、というのは良太郎の芯の部分の表現なのかな、と思われます。
良太郎の発言と行動についての誤解は解けたが、良太郎を心配して振り回されていたモモタロスは、この結論にやさぐれる(笑) ウルフイマジンが暴れ出したという情報に「てめえらだけで勝手にやれぃ!」と、ふて寝(笑)
2004年では、一晩考えた結果……やけくそになったウルフイマジンが大暴れ中。ビルや車を次々と破壊する他、珍しく明確に、過去の人死にで現在の人が消滅する、という描写。
そこへ駆けつける、デンライナー、良太郎はロッド電王に変身。
「ちょうどいいぜ、相手してくれぇ。やることなくて困ってたんだよ!」
前回からそれっぽい所はありましたが、ウルフイマジンは、モモタロスの合わせ鏡という配役でしょうか。
1話において、


バット「貴様……何を考えている! 我々の使命を忘れたか?!」
モモ「そんなもん最初っから覚えてねぇ。さっきはへこんだが、こっちの方が面白そうだぜ。ていうか、 俺はこういうのがやりたくて来たんだよ! 相手は関係ねぇ!」
というやり取りがありますが、やる事わからなくなってただ暴れているだけのイマジン、というのは、良太郎と出会わなかったモモタロス、の可能性という気がします。
CV:檜山修之という配役も、凄くそれっぽいですし。
個人的に、関俊彦檜山修之高木渉は、日本三大チンピラ声優だと思っているのですが、東映特撮との関わりを考えても、モモタロスの声の候補に檜山修之は挙がっていたのでは、と邪推。
ロッド電王はウルフイマジンを適当につつき、アックスに選手交代。三下系ちんぴらのウルフを追い詰めるアックスだが、良太郎がモモタロスに変わるように頼み込み、ふて寝中のモモタロス、呼び出されてソード電王に。
しかし……
「おれ、さんじょ」
やる気のないモモタロスは、棒立ちで滅多打ちを食らって倒れてしまう。
モモタロス!)
「……おい良太郎、これからはコソコソすんじゃねえ。それからな、姉ちゃんの事もぜんぶ言え! 俺ぁな、うじうじしてんのきれぇなんだよ!」
モモタロス……)
「わかったか!」
(うん、ごめん。それと――ありがとう)
ここでくるっと、4話からの良太郎とモモタロスの関係がまとまり、悪い事をしたらお互いに謝る、対等な関係になる二人。またモモタロスが、良太郎を通してとはいえ、姉ちゃん(愛理さん)に一定の気遣いを表している所も、ポイント。
「おいこらぁ! 今日は特別に前振りしてやったんだ! だがこっからは、徹底的にクライマックスだからなぁ!」
良太郎と心の絆をより強くし、テンション最高潮の、Double-Action
「いくぜ……必殺、俺の必殺技・パート5」
強烈な3段斬りでウルフイマジンを成敗。
……4は?
と視聴者を代弁して、良太郎にもツッコまれる……というより、「3の次は4だよ」とバカ確定扱いを受けるも、
「一個飛ばすぐらいすげぇんだよ!」
と本人は主張しております。
(ふーん)
と生暖かい相づちをうつ良太郎。ここも4話の、

「今日の必殺技はひと味違うぜ……俺の必殺技、パート2だぁっしゅ!」
(同じじゃん)
を微妙に意識している、かも。
しかしこう……ウルフイマジンはモモタロスの合わせ鏡という理解でいいと思うのですが……終始弱くて滅多打ちで、泣けるで!
出来ればテンション上がったモモタロス(ソード電王)が強敵を打ち破る、という形で解けた誤解と新たな一歩、を見たかった所ですが(^^;
Mさんのクライマックスはまだこれからだ! ……たぶんこれからだと思う。これからじゃないかな。まちょっと覚悟はしておけ。
こうして事件は解決し、愛理の言葉を胸に由香はイギリスへ帰国。ハナと合流した良太郎は、過去に戻って桜井を探す事を考えてもいた。失踪前の桜井が懐中時計の裏に刻んだと思われる言葉、
“過去が希望をくれる”
その意味は何なのか。そして、桜井が過去の時間に居るその目的は――。
その時、
「そんなことをされたんじゃ、大迷惑、ってやつ」
二人の前に、時の列車のチケットを持つ謎の男が姿を現す。
ナチュラルに良太郎をかばう位置に立っているチャンプ、男らしすぎて格好いい!(笑)
「俺は、桜井、侑斗だ」
愛理の消えた婚約者と同じ名前を持つ男――果たしてその正体は?!
電王4フォームが揃い踏みした所で、畳みかけるように新キャラ登場。愛理さんの過去も一気に明かされ、新キャラもそれに関わる存在っぽいと、やはり物語の中心に絡む模様。
回想シーンの切れ切れのカットを見る限り、婚約者の桜井さんは割と年上というか、少なくとも愛理さんと同年代っぽい感じでは無かったのですが、新キャラの桜井は割と若めで、いったいぜんたいどういう事なのか。まあこの流れで、桜井さん(ややこしい)がいきなり出てくるという事もないと思いますが。
ただでさえややこしい構造の作品なのに、過去話を一気に明かしすぎて情報量オーバー気味な感じもありますが、ここから第2部、といった所でしょうか。とりあえずこの流れだと、チャンプはヒロインの座はもう本当に諦めた方がいいかもしれない。
修羅だ! おまえは修羅になるのだ!!