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『仮面ライダーブレイド』感想2

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第3話「君は人の為に死ねるか」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:今井詔二
見所は、未亡人とその娘から「お父さんに似ている」攻撃を受ける始さん。
なんか、追 い 詰 め ら れ て る!
あと、子供におちゃらけてみせるぐらいの社交スキルが判明し、愛想が無い、のではなく、たぶん小太郎が嫌いな事も発覚。
その頃、烏丸所長を拉致し何かを聞き出そうとする橘は、体の異常に苦しみ診察を受けるが、数値的にはいたって正常。
「でも憎めないんだよね――こうして同級生を尋ねてくれる。君が安心して眠れるのが、ここだけっていうのが、ちょっと嬉しいんだよね」
申し訳ないけど、脚本家に全くセンスを感じないというか、洒落たつもりで書いているとおぼしき台詞が、軒並み壊滅的に痛い。その上、どこかで借りてきたような台詞丸出しで、正直、書いていて恥ずかしくならないのかなぁ、というレベル。
勿論ある程度定番の言い回しというのはあってそれを否定するわけではないのですが、そういうのは一種の「必殺技」のようなものであり、前振りを積み上げて盛り上げた所で置くから効果を発揮するのであって、初めて出てきたキャラクターが唐突に口にしても、安っぽくしかなりません。
必殺技を最初に使うと破られる、のと同じ。
定番の台詞こそ、使い方が重要。
台詞の価値というのは内容よりも、それをどこでどう使うか次第で、幾らでも安くも高くもなるのです。
勿論、台詞そのものが素晴らしい、という場合もありますが、それにしても、そこへどう導いていくか、というのが重要。
この点に関しては、現場の都合や監督判断、演出などの影響もあるので脚本に全ての責を負わせる部分ではありませんが、それにしても全体の質の低さを見るに、脚本家は滝で顔を洗って出直してくるレベル。
台詞の価値を高める為の仕掛けも努力も全く見えないし、流れを作るセンスが絶望的に感じられません。
面白いとか面白くないとかいう以前に、酷い。
酷いといえば剣崎。
剣崎はどうして、家主にやたらと攻撃的なのか。
と思ったら、オペレーター女にも攻撃的だった。
なんか、上司にはへこへこしているけどバイトと女性社員にはやたら言動のきつい駄目社員みたいで、リアルに嫌な感じ。今のところ、剣崎に好感持てる要素が一つも無いのですが、どうしてこんなに態度悪いのか(^^;
囚われの烏丸所長の脳波に「double joker」のパスワードでアクセスした3人組は、烏丸所長からライダーシステムの真実を聞く。
1万年前――53種のアンデッドによる、アンデッド最強決定戦が行われた。人類はそれに勝利する事で地上に繁栄していたが、3年前、アンデッドを封じ込めていたカードの封印が解かれてしまう。ライダーシステムは、解放されて人間を襲い始めたアンデッドに対抗し、再びカードに封印する為のシステムだったのだ。
カードの封印が解かれた理由は所長いわく「悲しいアクシデントが色々重なったから」(笑)だそうですが、何故かいきなり、「橘の野郎のせいだな!」と噴き上がる剣崎。……えー、それだと橘さん、3年前に自分でアンデッドの封印解いた後、自分で仮面ライダーとして戦っている事になるのですが、どうしてそういう発想に行き着いたのか。主人公が好感の持てない単細胞一直線で、どういう顔をして見ていればいいのか、わからなくなって参りました。
烏丸所長の行方を追う3人は、既に廃棄された初代の人類基盤史研究所を調査する。ここで最初に作られたライダーシステムがギャレンであり、研究員だった橘が仮面ライダーとなった事、次に作られたブレイドの適格者として剣崎がスカウトされた事、が判明。
一気に色々と説明されましたが、アンデッド大戦含め、基本の基本情報なので、3話で明かすぐらいなら、1話か2話で明かしてすっきり、で良かったような。てっきりもっと引っ張るのかと思っていました(^^;
調査中にアンデッド反応があり、現場へと走るブレイド。そこではギャレンさんが、トナカイアンデッドにめっためたにされていた。
いつ見ても、安定の弱さ。
戦いに乱入するブレイド、それを見つめるカリス。
トナカイさんの放電攻撃に苦しむギャレンブレイドだったが、最後はバッタキックで撃破。
「人を守ろうとする愛……その時ヤツの力は全開する、か」
始さんも一気に恥ずかしい人に!
始さんが最初から恥ずかし路線ならいいのですけど、そうでないのに、第3話で「愛」とか使ってはいけないわけで。
その台詞を使っていい世界観を構築したり、段取りを踏まえる事をせずに、それっぽい台詞を置いているだけだから、全体の雰囲気がとにかくおかしい。
変身を解除し、よたよた逃げていく橘を問い詰める剣崎。
「封印を解いたのはな、俺じゃない。烏丸たちだ」
そんな剣崎に、自分視点の“真実”を告げる橘だが、剣崎はそれを信じない。
剣崎が橘を信じないのはわかるとして、烏丸所長をやたらめったら信じている理由はよくわかりません。まあ雇い主は雇い主なのですが、会社でのお仕事が描かれたわけでなく、二人の間に会話があったわけでなく、だからどうして、1話で会社倒産させてしまったのか。
証拠を見せろ、という剣崎に、アンデッドが解放されて慌てて作ったライダーシステムの為に自分の体はぼろぼろだ、と主張する橘被告。
「そんな……」
……え? それはすぐに信じるの(^^;
とにかく、剣崎と橘にしろ、剣崎と烏丸にしろ、関係性を一切描いていないので、剣崎の、信じる/信じないの基準がさっぱり意味不明。
見せるべき段取りを見せずに、台詞のやり取りだけで済ませすぎです。
いや確かに、橘さん目の前でよろよろしているけど、二日酔いかもしれないわけですよ。
そんな橘に対して、つい先ほどまで頭ごなしに否定していたのに今度は鵜呑みにして「俺もぼろぼろになるのか?」と大ショックを受けて膝を付くとか、あまりに思考回路が突飛に過ぎます。
まあ前回、俺は人を信じやすいいい奴なんだ、と剣崎は主張していましたが、人が良い、というより、脳が動いていない。
そもそもギャレンんさんが輝いていた頃を視聴者は一度も見た事がないので、「体調万全なら、あんなアンデッド瞬殺に決まってんじゃん、ばーか」とか言われても、脳の可哀想な人にしか見えません。
この展開を成立させる為には、「橘さん、最高っす! 格好いいっす! 俺、尊敬するっす!」的なシーンを先に入れておかないといけないわけですが(1話のコウモリ戦がそのつもりだったのかもしれませんが、全くそんな感じにはなっていなかった)、そういう訳ではなく、いったいぜんたい、どうしてこんな構成になっているのか、どうするとこういう構成になるのか。
全てが破綻しすぎていて、頭痛くなってきた……(笑)
なんかその内、「あの頃の輝いていた俺たち」編みたいなのが、数話入ったりするのかなぁ……(^^;
橘が逃亡し、剣崎がガックリしている頃、下宿先に戻った始を異変が襲う。謎の粒子が部屋の中に降り注ぎ、燃え上がる写真。その身辺に、蛾アンデッドが迫っていた……。


◆第4話「俺の気持ちをどう思う」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:今井詔二/今井想吉)
何度見ても、OPの最初で、皆がマネキンのように固まっているシーンで吹いてしまう。
橘の発言について口喧嘩を始める剣崎と広瀬。冒頭から感情的なだけの罵り合いを見せられても楽しくもなんともないのですが、ホントなんなのでしょう、この人達。烏丸を信じる広瀬は怒って部屋を飛び出していき、イライラを募らせる剣崎。
「俺の気持ちをどう思う!」
いや剣崎、男(小太郎)にいきなり、そんな事聞くな(笑)
小太郎も君の気持ちとか、受け入れたくない(多分)。
なんというか全体通して、「突然、会社が無くなってしまった人達」の情緒不安定という事なのかもしれませんが、一言でまとめる、フィクションのエンタメで、情緒不安定な人々を延々と見せられても楽しくない、とこれに尽きます(笑)
どうしてこうなった。
一方、飛び出した広瀬は謎のイメージシーンから烏丸所長について回想。亡き広瀬父が烏丸の研究仲間であり、広瀬は所長を父代わりに慕っていたらしい事などが判明。
しかしこう、見ればみるほど、可愛くないな、広瀬さん……。
剣崎と小太郎は姉の家から連絡を受けて、異変の起こった部屋を調べる。
小太郎に「どいてろ」とか言って触った割に、
「確かに溶けている。だとしたら、凄い熱を受けたことになる」
見ればわかる事しか言わないのに、始が理由はわからないけど自分が解決する、と言うと
「じゃあ解決のしようがないだろ! あんまり安請け合いするなよ! 気休めにもならない!」
ってどうして、剣崎は全方位に喧嘩を売るのか。
誰か、剣崎の脳を修理できる人は居ないのか。
付け加えると、怪事件に不安な小さい女の子の前で、その女の子が慕っている青年のまがりなりにも「解決する」という言葉に罵声を浴びせるとか、剣崎さいてー、普通にさいてー。
始は外に出てアンデッドの気配を探り、広瀬はかつて父が働いていた研究所で橘と接触、生命維持装置に繋がれた烏丸の姿を見る。橘被告は「所長を恨んではいたが、襲ってはいない」と容疑を否認。研究所を襲ったバッタアンデッドと所長が戦おうとした為、強引に連れ出して逃げた、との事。
「困るんだよ。俺は、この男に死なれると」
自分の体の為にも、烏丸には意識を取り戻して、アンデッド解放に関する秘密を語ってもらわなければならない……。
「俺も本当は夢を持っていたんだ……剣崎のように」
だからどうして皆、親しくもない相手を前に、急に中学生みたいな独白を始めるのか(笑)
そして広瀬は、烏丸の研究仲間であった亡き父が、母の病気を治す為にアンデッドを解放したのではないか、と疑念を抱く……。
その夜、剣崎と小太郎はまたも星空の下でニヤニヤしながら語り合っていた(気持ち悪い)。
「俺……不器用でさ。あんまりうまく、友達作ってこれなかった。でも、小太郎は心配してくれる」
「心配するよ……君は、大切な 取材源 友達だから」
態度も脳の具合も悪いのを、「不器用」で誤魔化したッ!
それはどうか。
だいたい冒頭で「俺の不安な気持ちを理解しろ」みたいな事を出会って数日の相手に強要していたのに、ちょっと心配されたら「今まで人に心配された事がない」みたいなハイテンションになる剣崎の脳の構造が本気でよくわかりません。
剣崎に友達が居なかったのは間違いなく、「不器用」以外の理由だと思う。
ここで、橘の言った事について考えていた剣崎が、「世界を守ってぼろぼろになって滅びるならヒーローみたいでそれもいーかな」と言って小太郎が即座に「いいわけない」と返すのは良かったのですが、剣崎が空元気で言っているのか本気で言っているのか、いまいちわからず。話の流れからすると空元気なのですが、後のフォロー無しを考えるとどうも本気らしく、それならそれで、もっと真面目に言わせても良かったかと思います。
ふだん恥ずかしい台詞を恥ずかしげもなく垂れ流しまくっているのに、どうして、肝心な所で恥ずかしがるのか。
あと、男2人が星空を見上げるロマンチックシーンはいらないから。
夜が明けて、蛾アンデッドと接触した始は、本編初のカリス変身。自分を心配してくれた広瀬を「友達2号」認定した剣崎は現場へと走り、ブレイドは今週もバトル乱入。カリスはそんなブレイドを囮に利用すると、アンデッドの弱点を見定めて狙撃。怒りのブレイドはカリスに突っかかるが殴り飛ばされ、ここに場外乱闘第二ラウンドがスタートするのであった。
始さん視点で行くと、「大家さんと大事な娘さんの前で、生意気言ってくれたじゃねえかこのくされタマネギ野郎? あぁん?」みたいな感じなので、まあ、制裁を受けても仕方がない。
一方、烏丸の回収を目論む広瀬は、小太郎を連れて研究所へと赴くが、その目の前で所長の体が燃え上がる……!
うーん……脚本家の人の特撮もののイメージが、ジュベナイルなのかなぁ……これ、キャラクターが全員、中学生だと思うと、色々な発言に納得できない事もないでもありません。剣崎と小太郎の描き方とか、「(フィクションにおける)中学生男子の友情」だと思うと、なんかわかる。
設定年齢は知りませんが、全員、見た目から5〜10歳若いと思えば、突飛な言動も、いきなりの恥ずかしい独白も、ああうん、みたいな。(方向性のニュアンスがわかる、という意味であって、ジュベナイルならこれでいい、という意ではありません)
さて、なんとなく文章が始さん押しになっていますが、カリスのデザインが好きというのと、主に今のところ、多少なりとも好感持てる登場人物が始さんしか居ない、という、事情によります。誰か早く剣崎を治療して下さい。