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『特捜戦隊デカレンジャー』感想8

◆Episode.13「ハイヌーン・ドッグファイト」◆ (監督:竹本昇 脚本:荒川稔久
前回のボス暗殺の依頼人、カジメリ星人ベン・G(安定の檜山ごろつき怪人)が登場。
「俺はあのデカが憎い……! 普通のやり方じゃ、絶対にすまさねえ! 無力さをとことん思い知らせてから、消してやるぅ!!」
ギガンテスを斡旋して失敗に終わったアブレラは、ベン・Gに保険による補償を約束し、新たな戦力を提供する……。
一方デカベースでは、自分を狙った暗殺計画で周辺に被害が及ぶ事を懸念するボスを、スワンが心配していた。
「なに弱気になってるの、地獄の番犬、て呼ばれたあなたが」
「「「「「地獄の番犬?!」」」」」
「あれ? 知らなかった?」
ドギーの過去に、興味津々で食いつく5人。
「若い頃のドギーは、地獄の悪魔も震えて逃げる、って言われるほど、犯罪者達に恐れられていたのよ」
「ホントっすか、ボス!」
「ただのニックネームさ。それに昔の話だ」
なんかこの会話の時、スワンさんの位置がボスに凄い近い。派手に動かないキャラのスーツアクターはベテランの方がやっている事は多いですが、ボスの中の人はどれぐらいの方なのかなぁ。世代によっては、アイドル時代直撃で、物凄い役得だよなぁ、とかつい考えてしまう(笑)
意気上がらないボスの為に茶葉の買い出しに出たスワンに迫る怪しい影、不穏な気配を感じて飛び出すマーフィーだったが、時同じくして市街地に謎の巨大物体が出現し、デカレンジャーは緊急出動。メカ人間に拉致されそうになったスワンを救うマーフィーだったが、そこへベン・Gが姿を見せる。そして巨大物体の前には、メカ人間操る怪重機テリブルテーラーが登場。
テリブルテーラーはタワー型の巨大物体を地面に突き刺すと、逃亡。地中を高速移動して出没するテリブルテーラーデカレンジャーは翻弄され、次々とタワーを設置されてしまう。その正体は、地脈を刺激して大地震を発生させる、強力な地震兵器であった。一度設置されたタワーは解除せずに引き抜くと周囲20kmを巻き込む大爆発を引き起こす為、この地震兵器の起動を阻止するには、6本のタワーが配置された正六角形の中心に最後に設置されるメインタワーのセットを阻止する他ない。
かつて同様の事件を担当した際、タワーを引き抜いた同僚が爆死した件をさらっと語るボス。そう、宇宙警察ではこれぐらいは日常茶飯事なのです。まあ、周囲20kmが壊滅してもデカロボと中の人は無事だった、という可能性も若干ありますが。
メインタワー設置を食い止めるべく予定地点で待ち受ける――デカレンジャーは出動しようとするが、そこへ力及ばずぼろぼろになったマーフィーが、ベン・Gの伝言映像を持って本部へ入ってくる。
「てめえにやられた恨みは必ず晴らす、100倍にしてなぁ!」
過去に惑星地上げ犯としてボスに逮捕されたベン・Gは復讐の為に新たな体を手に入れて甦り、人質に取ったスワンに爆弾を仕掛けてボスを呼び出す。爆発までは残り2時間、だが先回りしてテリブルテーラーを待ち受けなければ、地震兵器が発動してしまう。ボスに手の内を知られているのをわかった上での巧妙な二面作戦に、スワンの救出を優先しようとするデカレンジャー
「ただちに救出に向かいます」
「駄目だ、お前達は怪重機を阻止するんだ」
「けどボス一人じゃ無理っすよ!」「そうですよ!」「ボス!」「俺が行きます」「ここは俺たちに任せて」「とにかくボスはここに残ってください!」
「俺を舐めるな」
口々にボスを止める5人だったが、バンの首根っこを掴んで低く一喝の迫力に押され、デカレンジャーは当初の作戦通りに地震兵器の阻止に向かう。そして怒りに唸るボスは、スワンを助けるべく、呼び出しの場所へと赴くのであった。
「一気に決めて、すぐボスの所へ駆けつけようぜみんな!」
予測通りに出現したテリブルテーラーに立ち向かうデカロボだが、思わぬ苦戦。
「ボスや、スワンさんの為にも、負けるかぁ!!」
今回、上司と部下の関係という要素もあり、上司達のピンチに、5人の若者達が気合いを入れて奮闘する、のです、が……しかしこの後、衝撃の展開が5人と視聴者を待つ……!
呼び出しの場所でボスを待ち受けていたのは、ミサイルによる先制攻撃。しかしボスを苦しめたくてたまらないベン・Gはそれをわざと外し、凝り固まった憎悪の念をボスへと向ける。
「俺の人生を台無しにしやがってぇ!」
「ふざけるな! 何千万もの人生を消してきたおまえに言う資格はない! 今度こそこの手でおまえに引導を渡してやる」
「ほざくな! 俺が受けた苦しみを何倍にもして返すぜ。苦しめて苦しめて、その上でとどめをさしてやる!」
「生憎だが、俺はそんなに暇じゃない」
ひたすら格好いいボス。しかしその前に、かつてない大量の雑魚メカ軍団が現れる。
その数……
「ざっと数えて100体か……勘を取り戻すにはちょうどいいぜ。
 ――エマージェンシー・デカマスター!」
なんと、ボス、変身!
デカマスターは、犬っぽい感じをデザインに取り入れつつ、メタリックなダークブルーの落ち着いた色合いに、胸に輝く血塗られた100マークが目立って、格好いい。
百鬼夜行をぶったぎる! 地獄の番犬、デカマスター!」
なんかこう、名乗りの時点で何かおかしい。
そして流れる、ささきいさおの渋い声。
「Dソードベガ!」
腰の刀を引き抜き、ささきいさおをBGMに、今、デカマスターがその力を解放する!
「銀河一刀流の剣技、とくと味わうがいい」
100人斬りカウントスタート(笑)
デカマスター無双』状態で、次々とメカ人間を切り倒すデカマスター。何体か、蹴り一発だけで倒しているし(笑)
デカマスターがメカ人間をばったばったとなぎ倒している一方、デカロボは怪重機を相手に奮戦、というか苦戦していた。
「「「「「やられてたまるか! 俺たちは、俺たちは、ボスに選ばれたデカ! アリエナイザーと戦うプロなんだ!」」」」
ボスがすっげーーーピンチに陥っている筈、と気合い全開で難敵に挑む5人。
その頃デカマスターは、無傷で100人斬りを達成していた(笑)
ベン・Gとぶつかり合うマスターだが、囚われのスワンの姿に動揺した所を押し込まれてしまう。
「何も出来ず、仲間を見殺しにする悔しさの中で、くたばるがいい!」
ミサイルが炸裂し吹き飛ぶデカマスターの姿に、見学していたアブレラさんは勝負あったと早合点して帰宅。
「おまえは女一人助けられない、腰抜けだ! おまえが育てたつもりの5人も、まだ来ない! 自分の無力さを思い知ったかぁ……!? はははははっ、おまえはその程度の、男なんだよぉ!!」
激しい連続攻撃によろめくデカマスターだったが、その闘志の炎は消えはしない。
「言いたい事はそれだけか? それだけ言うなら、一発でこの俺を倒してみろ!」
挑発に乗ったベン・Gは、左腕を狙撃モードへと可変させ、弾丸を放つ!
「動くなスワン!」
ダッシュしたデカマスターはその弾丸を刀で受け止めると角度を付けて弾き、スワンの体に巻き付けられたダイナマイトの導火線を断ち切る、という神業炸裂。
ここから主題歌と共に、反撃スタート。

「俺のハートに燃える火は!
 悪人どもには地獄の業火!
 燃やし尽くすぜ、平和のために!!」

要するにリハビリ終わって胸のエンジンに火がついてきたのか、デカマスター、ベン・Gを滅多切り。
くるくると攻撃しながら、合間合間に台詞を言うのが実に格好いい。途中で柄を叩く所がまた凄く格好いい。
デカロボも剣技・ジャッジメントクラッシュを放ち、気合いで怪重機を撃破。駆けつけた5人が目にしたのは……
「俺の育てた5人が来たぜ」
「ボス?」「えぇ?」「うっそ」「まじで?」「ボスなんだ」
画面手前にデカマスターの上半身で、奥にちっちゃーく5人、という完全な主役強奪カット(笑)
デカマスターの姿に驚き固まる5人の前で、ジャッジメントタイム!
「カジメリ星人ベン・G! 13の星における宇宙地上げに関する大量殺人。及び宇宙警察官略取の罪で、ジャッジメント!」
もちろん、有罪。
「デリート許可。Dソードベガ! ベガスラァァァッシュ!!」
光の刃が横一閃、ベン・G抹殺執行。
「これにて一件コンプリート。悪が居るから、俺は斬る!」
決め台詞まで準備してあった(笑)
というか現役時代のやつか。
圧倒的最強・デカマスター
なんかもー、滅茶苦茶です(笑)
ビッグワン系というか、悪鬼羅刹の初代宇宙刑事っぽいというか(笑)
そしてスワンさん、貫禄のお姫様だっこ救出で、ヒロイン力を見せつける。
「大丈夫か、スワン」
「平気よ、かすり傷だけだもん」
「すまなかったな、俺のために」
「ぜーんぜん。だってドギーのこと信じてたもの」
上司の為に奮闘する部下、思われてるなボス(&スワンさん)、という要素全て、デカマスターが凄すぎて吹っ飛ぶ(笑)
いやまあ、そこまで込みで予定通りの構成だとは思われますが、いちゃいちゃする上司カップルが凶悪すぎました。

あなたも狼に 変わりますか
あなたが狼なら 怖くない〜

というわけで、驚愕の縦横無尽、地獄の番犬・デカマスター無双。野太い悪役とがっしりとした美形を両方こなせるCV:稲田徹が実にはまりました。個人的にハリー・オード(『∀ガンダム』)の印象が強いというのはありますが、稲田さんの演技は、何というか、はったり力が強いな、と。演出と脚本もあいまって、強い・凄い・格好いい! という原初的ヒーローの気配が濃厚に押し出され、犬だけど傍若無人系ヒーロー、に見事な説得力を持たせた好キャスティング。
なんかよくわからないけど、日本刀で100人斬り、という滅茶苦茶な展開も良し。
稲田さんは現在、映画などで仮面ライダー一号の吹き替えもやっていますが、昭和ヒーロー属性の強い声なのだな、と(笑)
話の都合でデカロボが急激に弱体化したのは少々気になりましたが、アブレラさんもより強力な怪重機を仕込んできていると解釈しておくところか。
撮影の手間の問題で必然的に出番が減りがちなマーフィーが久々に動いたのも良かったところ。
おまけコーナーでは、そんなマーフィーに「結局役に立たなかったけど」と絡んだホージーさん、マーフィーに襲われて悲鳴をあげるという、本編外でも見事な残念。