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『特捜戦隊デカレンジャー』感想25

先週分。
◆Episode.35「アンソルブド・ケース」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:武上純希
夜の街に響く銃声、被害者はエイリアン、降りしきる雨の中、被害者から記憶を読み取ったジャスミンは、悲しげな笛のような音を聞く……。
と、久々に意識的な刑事ドラマ演出でスタート。
捜査の結果、被害者はテンカオ星人ヤム・トムクンと判明。13年前に地球で発生した、アリエナイザーによる連続強盗殺人事件の容疑者の1人であった。当時、捜査は難航し、容疑者は3人まで絞られたが決定的な証拠は発見されず、容疑不十分で釈放。事件は未解決のまま迷宮入りとなっていた。
その容疑者が、なぜ今になって殺害されたのか? 13年前の事件を担当していたベテラン刑事チョウ・サンが地球へと派遣され、ジャスミンとバンが迎えに行く事に。チョウは地球に着くや否や3人の容疑者の1人だったテンカオ星ゴレン・ナシと接触。逃げたゴレンを追ったバンはメカ人間に阻まれ、ジャスミンはチョウが死んだ娘の事を想う時に、悲しい汽笛のような音を鳴らす事を知る――それは、ヤムの記憶の中で響いていた、あの笛の音であった。
チョウ・サンのCVは加藤精三で、非常にいい味。台詞回しだけで、食えないベテラン刑事を表現して、さすが。
実はチョウの娘は、13年前の被害者の1人であった。そしてヤム殺しの凶器が弾丸の線条痕から、13年前の凶器と同じ拳銃である事が判明する。宇宙警察で証拠品として保管されていた筈の銃が行方不明となっていた事から、ジャスミンはチョウへと疑いを抱く。
「遺留品の銃が盗まれています。貴方ですか? 定年前に、事件の決着をつけようとした。違いますか?」
デカベースの病室を抜けだし、13年前、娘が殺された現場へ花を供えるチョウに、問いかけるジャスミン。チョウの種族は、本当に悲しい時にエラで泣くという習性があり、被害者の記憶に残っていた悲しげな音は、チョウが娘を想う泣き声と酷似していた。
「貴方が泣いたんでしょう?」
「悪いが、信じないほうでね。エスパー捜査なんてね」
しらを切るチョウに向け、殺害現場をサイコメトリしたジャスミンは、チョウの娘の残留思念を読み取る。
「お父さん、私の為に事件を解決して。でも復讐はいけない。復讐は正義じゃない。刑事は、真実を突き止めるのが仕事だっていう信念を、曲げないで」
「娘が、娘がそう言ったっていうのか。……詰めが甘いよ、お嬢ちゃん。うちの娘は、儂をよぶ時……ふっ、パパっていうんだよ」
そんな都合よくは……と思ったらジャスミンの騙りだったわけですが、よく考えなくても、けっこう酷い。
チョウは立ちふさがるジャスミンをしびれさせると、ゴレンがマッチを持っていたクラブへと向かう。そこではゴレンと、3人組のリーダーであったラジャ・ナムナンがチョウを警戒していた。
「久しぶりだな、ラジャ」
「笑わせるぜ。おめえ1人で俺たちを、逮捕する気か?」
「俺はお前達を逮捕する気なんかないよ。俺は、娘の復讐のために、戻ってきたんだ」
銃を抜いたゴレンを、チョウは鮮やかに銃殺。その手に握っていたのは、彼の娘の命を奪った銃。
「ふん、皮肉だな。13年前、おまえ達の唯一の遺留品だ」
「お、おいよせよ、重要事件の容疑者を、本当に撃つ気じゃねえだろうな?」
両手をあげるラジャを前に、ジャスミンの言葉が甦り、チョウの銃口は揺れる。
復讐は正義ではなく、自分の行動は刑事としては間違っている……本当に、これでいいのか?
その時、テンカオ星人の特殊能力により、ラジャの腹から拳銃を握った3本目の腕が突き出し、撃たれるチョウ。ラジャは13年前にチョウの娘を射殺したのは自分だと、倒れたチョウを嘲り、駆け込んできたデカレンジャーから逃亡。ジャスミンはチョウに駆け寄り、5人はラジャの後を追う。
波止場にラジャを追い詰め、真っ先に変身したブレイク、トルネードフィストを放つが……かわされる。
はい、そうですね。
誰も、最初から期待していませんでした。
先輩4人はスワットモードを発動して熱源感知し、ラジャの潜む工場の壁にDリボルバーで一斉射撃。だが、弾け飛んだ壁の向こうから、新型のマッスルギアに身を包んだラジャが姿を見せる。
……えーこれ、順序が逆でないと、まずかったような(^^; マッスルギア装着→SWAT発動、ならわかりますが、この流れだとどう見ても、いきなりオーバーキル武装で殺りにいったようにしか見えません。
「ふふふふ、そうだ。マッスルギアもバージョンアップしているのだ。簡単に破る事はできんぞ」
マッスルラジャはSWATモードと互角の戦いを演じ、それだけ言いに、背景に立っているアブレラさん(笑)
だがそこへ、チョウをボスに託したジャスミンが駆けつけ、怒りの変身。
「成敗!」
SWATモードになるや否や、デリート許可も気にする事なく鉛玉の雨を注ぎ込み、泡を食ったラジャは怪重機ナイトチェイサー2へと逃げ込む。
私情で復讐に走った刑事を止めようとするエピソードなのに、それでいいのか。
(快・感)
おーい(^^;
色々びみょーーーな気持ちになるエピソードでしたが、ここへ来て、明後日の方向に破綻。もしかしたら、エピソードのトーンが暗いので、アクションシーンは派手めにしないと、と思ったのかもしれませんが、結果として筋の統一性を著しく欠く事に。
というかこれは、チョウさんも平刑事なんかではなくスペシャルポリスだったら、心の赴くままにデリートし放題で道を誤る事も無かったのに……とか、そういうテーマなのでしょうか?!
つまり、適性試験・大事。
パトウイングは逃げるナイトチェイサー2を撃墜し、デカウイングロボ・ビルドアップ。怪重機を持ち上げると、またも大気圏を離脱。やはりそうしないと、銃に変形できないのか。
「テンカオ星人ラジャ! 103件の連続強盗殺人罪に、殺人未遂事件を追加し、ジャッジメント!」
宇宙最高裁判所からデリート許可が下り、ファイナルバスター炸裂。ラジャは宇宙の塵となる。
「これにて、一件コンプリート。この世に止まない、雨は無い」
ラジャの銃撃を受けたチョウだが命に別状はなく、2人の容疑者を殺害した罪で、逮捕される事となる。
「世話になったな、お嬢ちゃん」
「罪を償ったら、また、地球に来て下さい。みんな、名刑事のお話を、伺いたがってます」
「ありがとよ。しかしもう、この歳だ。刑期を務め終える日まで、命が、保つかどうか。まあいいさ。誰か待ってる家族が、いるわけじゃないし」
寂しげに呟くチョウに、ジャスミンは“家族”の言葉を告げる――。
「……待ってるわ、パパ」
「リルル……」
かつての名刑事は、悲しみの笛の音とともに、去って行くのだった……。
えー、あー、うーん、一応、証拠を洗った末に容疑を固められなかったら無罪で釈放になるのはわかったのですが、ぺろっと自白した途端に裏も取らずにデリートOKなので、どうもやはり、こういうエピソードと『デカレン』世界の相性が悪いとしか言いようがありません(^^;
復讐は正義ではないけどデリートは正義で、復讐を生まない為には根絶やしだ! という世界観だから。
話の流れとしては、普段の速攻デリートはとりあえず置いておいて、怒りを押し殺してあくまでラジャを逮捕する、でないと綺麗に収まらないわけなのですが……「証拠がないからデリートしてはいけない」(これはいい)と、「自白一つでデリートしてOK」というのが致命的に噛み合っていません。
しかもラジャが自白したのは1件だけ(チョウの娘殺し)なのに、自動的にその前の102件も罪状に積まれてしまっており、今回のエピソードそのものと、ジャッジメントの判決が矛盾してしまっています。殺人1件で充分にデリート許可で、102件は証拠不十分のままのジャッジメントという可能性もありますが、そうすると、その102件についての“真実”は闇に沈められた事になり、「刑事は、真実を突き止めるのが仕事」というのは何だったのか。
刑事は「真実を突き止めるのが仕事」だけど、SPDは「犯罪者を消毒するのが仕事」だから、それでいいのか。
要するに前回同様、普段約束事として流している今作ではキーにしてはいけない部分を話のキーにしてしまっている。そして敢えてそこに踏み込んでスペシャルポリスの在り方を問う意欲作とか、そういうわけでは全然ない。
前回もそうでしたが、つまり武上純希が、刑事ドラマのフォーマットをそのまま持ち込んでみたパターン回(遡ると9−10話とかも)が、概ね出来がよろしくありません。刑事ドラマフォーマットを持ち込むのが悪いのではなく(そういうコンセプトの作品ですし)、作品世界と噛み合わせる為のアレンジが足りていない。
これならば、普通の刑事ドラマでやると悩ましいしもどかしかったりする展開が、『デカレン』世界だとデリート一発で片付いて万事解決八方丸く収まってしまう、みたいな逆のパロディ展開の方がいっそ面白い。
最後、チョウがきっちり逮捕されていく所は、『特警ウインスペクター』辺りのテイストを思わせ、ジャスミンのキーワードである雨を最初と最後で繋げた所や、チョウの泣き声を汽笛イメージで使う所などは凝っていたのですが、間の戦闘シーンとのバランスがちぐはぐすぎて、統一感を欠いたのも残念。
今作は作品世界のリアリティバランスが難しい為か、シナリオの大半をメインの荒川稔久と、繋がりの深い武上純希で担当し、中盤からたまに横手美智子、という体制なのですが、正直、武上脚本が今ひとつ首をひねる回が多い。むしろもう少し脚本家を増やしてエピソードのバラエティをつけた方が良かったように思うのですが、それこそ、《レスキューポリス》シリーズに関わっていた宮下隼一とか、恐らくその流れで『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002)に参加していた酒井直行とか、呼べなかったのかなぁ。
もともと刑事ドラマが好きなので、「定年直前のベテラン刑事の心にかかった未解決事件……」という予告のあおりで期待値上がっていた事もあり、もやもやの深く残るエピソードになってしまいました(^^; 筋は王道フォーマットままなので悪くはないのですが、それを『デカレン』世界で展開する為のアレンジが、とにかく中途半端。そこに技巧を凝らしてこそなのに。
おまけコーナーは、すげーつまんなそうに、Dリボルバーを解説するテツ(笑)
次回、かつてない衝撃の変身を、君は見たか!


◆Episode.36「マザー・ユニバース」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:横手美智子
最近気付いたけど、デカマスターが出てくるかどうか、OPでネタバレするのはどうにかならなかったのか(^^;
前々回吹っ飛ばされたデカマシンの修理とメンテナンスを終えたスワンの元へ、宇宙警察本部から金のSPDマークのついた招待状が送られてくる。それは、全宇宙警察で一番の科学者に与えられるサイテク賞の受賞の知らせ。しかし、過去にも何度も選ばれながら、興味が無いと授賞式への出席を断っているスワンにとっては、紙くず扱い。今回も地球署が心配だ、と受賞も出席も無視するつもりのスワンだったが、地球署のメンバーとドギーに繰り返し勧められ、授賞式の行われるニューウェル星へ向かう事に。
「地球の事は、俺たちに任せて下さいね」
テツが随分と張り切っているのは、スワンさんの栄誉で盛り上がっているというのもありますが、本部育ちの生粋の真エリートなので、どのぐらいの栄誉か肌で実感している、という育ちから来る嗅覚っぽい。……メタ的には、最近あまりに扱いが可哀想だからでしょうが!
かくして、おめかしして、ヌマ・O長官から記念のプレートとメダルを受け取るスワンさん。
長官、本部に戻ってきたら科捜研所長の椅子を用意するよ、とナンパ。
「ありがたいお話なんですけど」
「聞くだけ無駄だったか」
「ふふっ」
地球では、テツがスワン部屋の掃除中、スワン不在を忘れていつもの反射的行動で駆け込んでくる子供達。
「先輩たち、スワンさんに頼りすぎです」
ここでセンちゃんがまた小芝居入れているのですが、前に立っていた風呂上がりのウメコの手ぬぐいを頭に乗せたのかと思って、一瞬顔が青ざめましたが、よく見たらテツが掃除に使っていた雑巾で一安心。危うく、センちゃんが変態の坂を光速で駆け上がってしまう所でした。ふぅ。
そこへ、無人で遠隔操作された怪重機デビルキャプチャー6が出現。デカロボとデカバロボが出撃して一蹴するが、それは両ロボの戦闘データを解析する囮であった。
デビルキャプチャー6を操っていたのは、ポッペン星人ハイマル。科捜研時代のスワンの同僚だったが、自分がどうしてもスワンに阻まれてサイテク賞を取れない事から科捜研を退職した、能力に驕り自己顕示欲の極めて強い科学者であった。
ハイマルは、悪人というよりも、善悪の観念の薄いマイペースな科学者バカタイプ。マッドというよりは、駄目人間。CV:中村大樹という事で、たぶん勝手に面白くしてくれています(笑)
「愛しの怪重機ちゃん、その名も、フランケーンザウルスー。へへへへへへへへへへっ。スワンのメカなんか、めっためったの、ぎったんぎったんですよー。おおー、ハイマルさん、楽しみー」
アブレラと手を組んでいたハイマルは、デカロボとデカバロボの戦闘データ分析から、最強の怪重機・フランケンザウルスを完成させる。
一方、出撃ごとにメンテナンスが必要なデカロボの為、ボスはスワンに連絡しようとするが、気を回したテツ、既に連絡済みですと嘘をついて、それを阻止。
出現したフランケンザウルスの迎撃の為にメンテ無しで出動するデカマシンだが、いきなり合体うまく行かず、不安な出だし。
SPD制式採用っぽいデカロボですが、予想外にデリケートで、連続出動に向いていない事が判明。まあ、辺境以外では、複数配備されているのでしょうが。スワンさん以外のメンテ要員が全く居ない地球署も地球署ですが、辺境だ、全て辺境が悪いんだ……! 後どうも、どんどんスペックの上がっていくスワンさんが天才すぎる弊害の様子(「間さんがミサイルぶち込んでも壊れそうにないからGK1人しか登録してないや」みたいな)。
「なんだか……ごちゃまぜくん?」
様々な怪重機のパーツの組み合わせであるフランケンザウルスは、ハイマルの遠隔操縦ながら、デカロボを圧倒。デカロボは遅れてやってきたデカバロボと合体してスデカロボに……やたらに火花をあげながら(笑)
スデカロボのガトリングパンチも破られ、ボスはスワンに現在地を確認するが、勿論まだパーティ会場で、テツの嘘が発覚。怪重機の映像を確認したスワンは、その胸にハイマルリアクターが搭載されている事に気付く。それはハイマルの開発した極めて高出力の動力炉だが、爆発したら地球の半分を消し飛ばす、危険な代物でもあった。スワンはパーティに出席していたブンターに受賞スピーチを押しつけ、地球へと急ぐ。
白「すみませんボス、俺、知らなかったんです。デカマシンがこんなに繊細で、微妙な物だって事。日々のメンテナンスが、そんなに大事だって事も」
赤「俺たちスワンさんに、休暇を取ってもらいたくて……」
「馬鹿もん! そんな気遣いをされても、スワンは喜ばんっ」
真エリートが裏方さんの日々の働きを知る要素を重ねたのは、良かったところ。……まあ、地球署だとスワンさん1人なんですが。
フランケンハイパークラッシュが炸裂し、スデカロボ、遂に爆発四散。
「宇宙警察のロボも蹴散らす新製品。闇市場での大ヒット間違いなしだ。少し私にも、運転させてもらうぞ」
珍しく、テンション上がるアブレラさん(笑)
ボスはパトウイングを発進させ、デカウイングロボ・ビルドアップ。5人が怪重機を食い止めている間、マスターとブレイクは、遠隔操縦の電波を追い、ハイマルの行方を捜す。デカベロボは操縦者の人数よりもむしろ、スワンさんが居ないと起動不能な模様。
「ハイマル……あなたどうして……」
デカウイングロボはフランケンハイパークラッシュを何とか受けきると背後から組み付き、爆発阻止の為の持久戦へ。地球に着陸したスワンは、いち早く操縦電波の発信源に辿り着く。
「見つけたわよ……ハイマル!」
宇宙警察に踏み込まれ、背景で逃げるアブレラさん(笑)
悪のエージェントと手を組み、危険なハイマルリアクターまで用いて怪重機を街で暴れさせるハイマルに、理由を問うスワン。
「スワンのロボなんかより、ハイマルさんの怪重機の方が、よーーーっぽど凄いんです」
それは、白鳥スワンという超えられない壁への、科学者としての醜い嫉妬であった。
「目の上のたんこぶだったんですよ!」
それにしても、ハイマルの台詞から解釈する限り、デカロボその他は、スワンさんの設計という事なのか。デカレンジャーは宇宙各地に配備されていて、以前にベン・Gの事件の時に他の惑星でのデカロボの運用に触れてるなど、今作の装備関係は基本、地球署ワンオフではない筈ですし(配備惑星の環境に応じたチューンナップはされているでしょうが)。
同じ東映でドラマ『科捜研の女』を作っている関係か、「科捜研」に在籍していた事になっていますが、やっている事は「科学捜査」ではなく「兵器開発」なので、どちらかというと、某ギガストリーマーを開発した警視庁電子工学研究所とか、某MX−A1を開発した警視庁科学装備研究所寄りのような…………て、あれ、長官の台詞「かそうけん」から自然に「科捜研」だと思っていましたが、もしかして、「科装研」の略だったのか?! フォージャスティス!
(なお、「警視庁科学装備研究所」は実在しないが、警察の科学捜査用の備品を製作する「科学装備研究所」という株式会社は実在)
「見返す……そんな事のために」
アブレラさんがメカ人間を放つが、怒りのスワンさん、エマージェンシー。
「エマージェンシー、デカ・スワン!」
変身、しちゃった(笑)
「あの姿は……」
「真白き――癒やしのエトワール。デカスワン
洞窟の外でメカ人間と激突するデカスワン、癒やしのエトワールの割には、幻術による集団攻撃したり、普通に強い(笑)
メカ人間を薙ぎ倒したデカスワンだったが、そこへアブレラさんが火球を放つ。身を伏せて火球を防ごうとするデカスワンの前に降り立つ、一陣の風。火球を軽々と弾き返したのは、颯爽登場、地獄の番犬・デカマスター! ……とお伴B。
「お帰り、スワン」
「ドギー……ただいま!」
「スワンさん、変身できたんですか?!」
「乙女のたしなみよ」
ドギー・クルーガー、地球署署長直々のおでましですな」
「貴様がエージェント・アブレラか。色々と聞きたい事がある!」
アブレラさん、初の直接攻撃。そして、ボスと初顔合わせ。
「それはごめんですな」
こんな危険な刃物キ○ガイの相手はしていられないと、アブレラ、フランケンザウルスの自爆スイッチをぽちっとな。ハイマルリアクターに負荷をかけ続ける事でエネルギーを暴走させる――地球半壊まで、タイムリミットはわずか3分。
しばらく前に必死で守った市場が半分吹き飛ぶ事になりますが、それでいいのか。半分壊れるぐらいならむしろ、復興資材の闇取引とかで儲ける気満々なのか。
アブレラはメカ人間を放って飛び去り、マスターとブレイクが雑魚の相手をしている間に、スワンはリアクターにかかる負荷を分散して解消する数式を計算開始。そんな複雑な計算は、残り時間では不可能だ……というハイマルの前でソロバンを取り出すと、超スピードで計算とプログラムを完成させ、自爆装置の解除に成功する。
デカウイングロボはエネルギーが空になったフランケンザウルスを宇宙へと運び、ファイナルバスターで宇宙の塵に。とどめを宇宙で刺すのはわかっていた事なので、自爆装置が発動した時点で、「宇宙へ運び出せば……」「相手のパワーが強すぎる!」みたいなやり取りは欲しかった所。
「デリートすればいいじゃないですか! ハイマルさんは……もう、どうなってもいいんですよ!」
目の前でスワンの天才ぶりを見せつけられた上に、渾身の自信作を撃破されたハイマルは自暴自棄になって錯乱した所を、スワンの平手打ちを食らい、そこへテツをともなってやってくるボス。
「ハイマル、おまえとスワンのマシン、どこが違うかわかるか? おまえは、自分の才能を誇示する為にしか物を作らない。スワンは、いつも誰かの為を思って作っている。乗る人への思いがあるから、いつもマシンを大事にしている。大切なのは、愛なんだよ。その違いが、性能に出るんだ」
の・ろ・け?
「ハイマルさん、完敗ですよ」
うなだれたハイマルは自らの負けを認め、大人しく逮捕……大丈夫、お望み通り、デリートが待ってるから!
まあ実は、数少ないアブレラさんと接触した上で存命の犯罪者なのですが、宇宙警察にはそんな事関係ないしなぁ。宇宙警察も身内に甘く、前回のチョウ・サン同様、減刑される可能性もあるけど。
「ふぅ、これにて一件、コンプリートか……」
砂浜を歩く、ボスとスワン。
「すまなかったな……折角の表彰式を」
突然流れ出す、80年代な感じのアイドルソングをバックに、スワンさん、ボスに近接してダイレクトアタック。サイテク賞の記念メダルを、ボスの首にかける。
「ドギー、貰ってくれる?」
「しかし、これは……」
「いつも貴方が側に居てくれたから、このメダルは貰えたの。だからこれはドギーのもの」
照れる犬、微笑むスワン。
て、なんかいきなりごく普通にラブシーン入ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
正々堂々、真正面から公式カップリングしてきて、さすがにビックリしました(笑)
真のヒロイン力とは何か、について、新しい見地を開かされた気分です。
砂浜を並んで歩いて行く上司のオフィスラブを、崖の上から生暖かく見守る6人の部下。
ある意味最終回だ、『デカレンジャー』!
余は非常に満足である。
なお、デカスワンに関しては“乙女のたしなみ”で流されました(笑) お遊び要素8割だと思うので、真剣に考える部分ではないかと思われますが。シナリオとしては、デカスワンをやりたい都合で、地球とニューウェル星の距離感がわけわからなくなりましたが、お遊びとして面白かったので良し。その上でマスターが格好良く助けに来たので、なお良し。「お帰り」「ただいま!」のやり取りも非常に良し。
地球は物語が進むほど、言うほど辺境でない気がしてきますが、要するに銀河中心部からの距離の問題ではなく、文明発展度による惑星の等級なのかもしれない、「辺境」。
ところで、かつてない大爆発を遂げたスデカロボは、どさくさ紛れでこのまま引退なのでしょうか。まあ、困るの使えない子だけなので、戦力には影響無いのですけど。
次回、ホージーさんにちらつく、昇進と女の影。……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ、もう、悲しい予感しかしない(おぃ)