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『特捜戦隊デカレンジャー』感想13

◆Episode.19「フェイク・ブルー」◆ (監督:坂本太郎 脚本:荒川稔久
ウージョン星人ジンチェ操る怪重機vsデカロボ、冒頭から巨大戦。燃料プラントを襲って目的を達成したジンチェは逃亡を図るが、立ちふさがったデカベロボの攻撃を受けて、怪重機は爆発四散。
もう少し切り札っぽく使うのかと思いましたが、割と出てくるデカベロボ(^^;
スワンさんが頻繁な変形を嫌がっているのに、ボスがノリノリで動かしていそう。
怪重機から脱出したジンチェは、デカベロボが手に入ればもっとデカい悪事が働けるかもしれない……と考えるが、そこへ駆けつけるデカレンジャー
相変わらず、真面目にやると長い名乗り……ちょっと数えてみたのですが、約30秒。
今回Youtube配信時間で見ると、Aパートが12分58秒、Bパートが11分47秒。
OP・EDなどを除いた実時間が20分58秒でまあ約21分とすると、内30秒の締める割合はおよそ2.3%……うん、細かく計算したら却って、多いのか少ないのかよくわからなくなりました(笑) まあ、見ていてテンポ的に長く感じるのは確か。
ただこうやって、たまに挟んでくれるのは嬉しい。
デカレンジャーはジンチェを制圧し、逮捕・連行。
…………あれ、今日、裁判所お休み?
これまで数々のアリエナイザーを問答無用でジャッジメントしてきただけに、今回に限って逮捕する、というのは何らかの理由は欲しかったところ。容疑段階ならともかく、冒頭であからさまに破壊活動していますし。
確保したジンチェを留置場へ連れて行くホージーだったが、ジンチェの秘術・魂入れ替えにより、体を交換されてしまう。なんとジンチェは、額をつける事で肉体を入れ替える事が出来「入れ替わりすぎて自分が何者なのか、覚えてねぇ」という、極めて特異なアリエナイザーだったのだ!
偽ホージーデカブルーに変身してジンチェ(魂ホージー)を叩きのめすと翻訳装置を破壊して弁解不能にし、哀れアリエナイザーの姿で留置場に叩き込まれるホージーさん。
ここまでの展開は少々雑(特に、逮捕の理由がない)だったのですが、この状況設定は面白すぎます(笑)
偽ホージーは楽しそうな悪人顔になるとデカベロボを乗っ取る為にベース内部を探し回り、関係者以外立ち入り禁止の部屋に入ると……そこはウメコのバスルームだった。
危うく覗きの軽犯罪でジャッジメントされそうになるが、なんとか許してもらう偽ホージー。クライムファイルからジンチェが既にデリート許可対象である事が判明し、「さっさとデリートしちゃいましょう」とほくそ笑む偽ホージーだったが、アリエホージーが脱獄。ベース内が緊急警戒態勢に入り、メンバーがジンチェを探しに散らばる中、偽物はデカベロボの秘密を探るが、そこへアリエホージーが掴みかかる。
もう一度、おでことおでこをごっつんこすれば元に戻れるのでは、と組み付くアリエホージーだったが、駆けつけたバンに殴り飛ばされ、皆に銃を向けられる羽目に。
緑「往生際が悪いねぇ〜」
桃「男は引き際が肝心よ」
黄「そーだそーだと言いました、まる」
(なに言ってんだよ! みんな)
アリエナイザーになって初めてわかる、宇宙警察の恐ろしさ。
偽青「助かったぜ、相棒」
赤「ああ……え?!」
「「「ええ?!」」」
赤「相棒! 遂に俺のこと認めてくれたのか!
喜びのあまり、ホージーの体に抱きつくバン(笑)
(馬鹿! 俺が言う筈ないだろ)
アリエホージーはテレパシーで心を読んで貰おうとジャスミンに抱きつこうとするが、
「不埒者!」
と、張り飛ばされ、蹴られる。
器と中身でそれぞれ痴漢行為に走るホージーさんとか、面白すぎるぞ今回(笑)
偽ホージーは巧く言いくるめてまたも単独行動を取り、逃げたアリエホージーを追う4人。
(バン、センちゃん、ジャスミンウメコ……おまえ達にさえわかってもらえないなんて)
今気付く、自分の人徳のう・す・さ。
偽ホージーはスワン部屋に辿り着き、唸るマーフィーを問答無用で銃撃。スワンを気絶させるが、緊急コールで駆けつけるボス。変身しての戦闘で、当然のように偽ブルーを圧倒するデカマスターだったが、この体を斬ったらもう元には戻れないぞ、という言葉に動揺した所を蹴り落とされてしまう。
……というか、言われるまで斬る気満々だったなマスター。
その頃、逃亡中に川岸で黄昏れていたアリエホージーは、ジンチェの言動と思考をトレースし、その目的がデカベースロボ乗っ取りにあると気付く。デカベースに急ぎ戻るアリエホージーは、ちょうど入り口の所で出くわした4人の銃撃を浴びながらも、気合いで突っ切る!
(デリートなんか怖がってたまるか! 今突入して何とか出来るのは、俺しか居ないんだ!)
アリエホージーがデカベースに突入した直後にシャッターが閉まり、勧告無しに起動シークエンスを開始するデカベース。
「終わりだ。この街もこの星のデカどももな!」
遂に乗っ取りに成功した偽ホージーはデカベースロボを起動させると、眼下の都市へ向けて必殺技のチャージを開始する。
……よくよく考えると冒頭からマスター1人で動かしていたし、サムライ回の時は途中でバンが抜けていたし、デカベロボは動かすのも必殺技使うのも特に6人乗っている必要が無い、非常にスマートなロボットである事が判明。
それはそれとして大型破壊兵器の運用ミスで、植民惑星との国際問題まっしぐら!
このままだと地球署全員、宇宙のシベリア送りだ!
だが発動の寸前、コックピットに飛び込んだアリエホージーが偽ブルーに組み付いてそれを阻止。両者はもつれあって外へと飛び出して戦い、ウージョン星人の体の扱いに慣れてきたのか、肉体派エリートの力を見せて偽ブルーを押さえ込むアリエホージー
「いいのか?! 俺を倒せばおまえの体はもう、永久に無くなるんだぞ。それでもいいのかっ」
(構うもんか……。姿形は変わっても、戸増宝児は永遠に不滅なんだ!!)
ホージー死すとも残念は死なず!
残念キャラの伝統は、きっと未来の誰かが受け継いでくれるに違いない。
悲壮な決意を固めるアリエホージーだったが、いい所でまたも4人が駆けつけてきてしまう。
「これで形勢逆転だっつーの」
しかし、余裕を取り戻す偽ホージーの両脇をがっちりと捕まえる、赤と緑。皆の促しをうけ、偽ホージーダッシュ頭突きを決めるアリエホージー
両者の額がごっつんこで、激しく光がスパークし……
「……戻ったのか? ……相棒!」
「――相棒って言うな!」
お約束が炸裂し、ホージーさん、無事復活。
ホージーの「相棒」発言……ジャスミンに抱きつこうとしたアリエナイザー……デカベースへの突入…………外でシベリア送りの恐怖に震えている間に、積み重なった微妙な違和感について皆で考えていたらしく、ホージーさん、ちょっと感動。
最初にホージーがジンチェを留置場へ連れて行く際にバンの「相棒」発言の後、わざわざ追いかけて小声で「相棒って言うな」とやっていたのですが、このやり取りがジンチェの耳に届いていない、というのは細かい伏線だったらしく、このネタもひたすら繰り返していた甲斐がありました。
立場逆転したジンチェは運試しのコインを投げるが、それを空中でかっさらうマーフィー。マーフィーが放り投げたコインを一刀両断するマスター。
「おまえの運もここまでだ!」
と、途中退場組も復活。ここで落とした分を見せ場で補強される辺り、マスターは愛されすぎです(笑) まあついで(?)に、マーフィーも格好良いシーンが与えられたので良し。
ホージー変身し、マスターも加えた地球署一斉攻撃からDバズーカで、ジンチェをデリート。自ら攻撃はせず、コンビネーション攻撃の踏み台に徹するマスター、上司の優しさ(斬ると倒してしまうから)。
「これにて一件コンプリート。スーパークールにパーフェクト」
かくて思わぬ地球署最大の崖っぷち、国際問題で全員宇宙のシベリア送りの危機は回避され、穏やかな捜査本部の空気に、感動継続中のホージーさん。
「いえ、この雰囲気が、いいなぁ……って思っただけです」
「あら、ホージー泣いてるの?」
「俺がそんなわけないじゃないですか」
まあ本気で消される寸前だったので、生死の淵を覗くと人格も変わろうというものです。
とまあこんな感じで、広大な宇宙では、いったいどんな宇宙人が、思わぬ特殊能力を持っているかわからないので、宇宙警察では現場での速やかな抹殺が推奨されている、というエピソードでした(え?)。
一応見せ場回で、出来も悪くなかったのに、差し引きするとどうも+−0で株が上がった気がしないのが、もはやホージーさんの素敵な所だと思う(笑) 瀬戸際で出てくる台詞が「戸増宝児は永遠に不滅なんだ!!」辺りの素直に応援できない感じというか(笑)


◆Episode.20「ランニング・ヒーロー」◆ (監督:竹本昇 脚本:横手美智子
「宇宙警察地球署のみんな、げんきー」
地球署にかかってくる爆破事件の予告……それは、宇宙各地のスペシャルポリスを標的に数々の破壊活動を繰り返してきた正体不明の犯罪者バイズ・ゴアからの挑戦状であった!
「今日は、君たち地球署と、ゲームをしたいんだ。ゲームの名前は、爆弾探し」
巧妙な知能犯にして愉快犯のバイズ・ゴアは、非道な内容とは裏腹に、声も喋り方も子供っぽくて陽気。
その要求するゲームは、メンバーの1人がプレイヤーとなって、バイズ・ゴアの指定したポイントへ時間内に向かう、というもの。バイズ・ゴアは既に、地球のあるポイントに惑星破壊爆弾を仕掛けており、間に合えばその仕掛けた場所のヒントを教えるが、間に合わなければ地球はドカン。
既に爆弾が仕掛けられている以上、爆発の阻止と犯人の逮捕の為には、このゲームに乗るしかない、とボスはバンをプレイヤーに指定。
「インポッシブル! 今回のような繊細で緻密な交渉が(以下略)」
いやホージーさん貴方今、犯人を「ふざけるな!」とか刺激したばかりじゃないですか(笑)
バンは指定されたポイントへ向かい、指示のあった装置のタイマーを止めると、機械から出てきたヒントは、「8」と書かれた一枚のカード。そして一緒に置いてあった携帯電話から、犯人の新たな指示が下される。
密かに待機していたジャスミンにカードから犯人の残留思念を読んで貰おうとするバンだったが、どこからか監視していた犯人からルール違反禁止、と突然の狙撃を受けてしまう。罰則として、変身も車も禁止され、生身で次のポイントへと走る事になるバン……一方、デカベースではホージーが犯人の居場所を割り出す為、銃撃の弾道を計算する。
役に立った!
20話にしてよやく、ホージーさんにそれらしい活躍の場所が与えられた気がする(感涙)
(※ジャスミンでも出来そう、禁句)
走るバン、狙撃地点へ向かう青と桃、と場面を交互に切り替えながら展開。
指定ポイントに辿り着いたバンだが広大なスタジアムで装置を見つけられず、思いあまって逆立ち。
ナレーション「これは、センのシンキングポーズである。はたして、バンにも有効なのだろうか」
「あーーー、やっぱセンちゃんじゃねーからわっかんねー」
無効だった。
が、最終的に階段落ちから偶然発見、今度のヒントは「▽」……。
一方、狙撃地点へ突入した青と桃はメカ人間を撃破してビルの屋上へと辿り着くが、そこにあったのは自動の狙撃装置と、「ざんねんでしたー」のクラッカー。
「今までの敵とは、違う……」と、卑劣な知能犯らしさを見せます。
この間、ジャスミンとセンちゃんは捜査本部で謎解き、とメンバーの役割分担をうまく演出。
第三のヒントに辿り着いたバンは、ゲームとそれに伴う大量虐殺を心から愉しむバイズ・ゴアへの怒りのあまり、連絡手段である携帯電話を地面に叩きつけそうになるが、「壊して困るのはそちらだ」という言葉に思いとどまり、第四の指定ポイントへと走る。
第三のヒントは「M」……3つのヒントとウメコのしかめっ面を見たセンちゃん、命がけの長時間シンキングポーズから、遂に閃く。バンがひたすら走る中、惑星破壊爆弾が仕掛けられていると思われるポイントへ向かう4人だが、その前に立ちはだかるメカ人間輪っか。4体のメカ人間輪っかとの1対1の戦いでは、輪っかの戦闘力はデカ個人を上回る。
バンがジャケット脱いで寺の石段を駆け上る中、メカ輪っかに追い詰められる4人だったが、その窮地を救ったのは、デカマスター
「貴様らなど、俺1人で充分だ」
まあ、2話続けて地球壊滅レベルの危機なので、マスターも出し惜しみしている余裕がありません。
マスターは4人を爆弾の解除に向かわせるとメカ人間輪っかと4対1で戦うが(以下略)。
宇宙刑事、鬼畜!
一方、ギリギリで装置に辿り着いたバンがタイマーを止めると、中から出てきたヒントは、折りたたまれた白紙。これは本当にヒントなのか? 怒るバンに「謎は掛けるけど、嘘は書かない」とうそぶくバイズ・ゴアは、楽しげに「考える時間は1分!」と宣告。4つのヒントを前に悩むバンだが答は出ず、遂に時間切れ。ゲームオーバーで惑星破壊爆弾のスイッチを入れるバイズ・ゴアだったが、爆弾は起爆しない。そこへ、無事に爆弾の解除に成功した4人がやってくる。
爆弾がセットされていたのは、ポイント371。
「8」「▽」「M」は、「3」「7「1」の鏡文字。最後のヒントは、「半分に折った紙」そのものだったのだが、眉間に皺を寄せたウメコが手にした鏡を見たセンちゃんは、いち早くその真相に気付いたのである(ここでウメコの表情を指摘したのがスワンさんで、全員が事件解決の要素にしっかり絡んでいる)。
それを知らずに走っていたバンも(知らせると犯人に伝わる可能性があるからなのですが)、結果として犯人の目を引きつける役割を果たしており、ここでは知らずに真剣に走り悩んでいた事こそが重要であり、道化になっていないのもいい所。
爆弾は不発に終わり、ゲームはデカレンジャーの勝利、だがバイズ・ゴアは正体不明のまま姿を消そうとする。しかし――
「おまえの居場所も、もうわかってるんだ」
突然のバンの断言に、ランナーズ・ハイで頭おかしくなった? と酷い反応を見せる4人。
しかしバンには確信があった。
常にバンの行動を近くで見ていたバイズ・ゴアの言動、第三のヒント発見の際に携帯電話を壊そうとした時の動揺……連絡手段だった携帯電話のカバーをバンが強引にはぎ取ると、その中に潜んでいたのは小型の宇宙人!
そう、バイズ・ゴアの正体は、平均身長5.8センチのゲルマー星人であり、常にバンに一番近い位置から、このゲームを悪趣味に見つめ、操作していたのである!
最初に、バンとジャスミン接触した光景を映していたカメラが、お約束のよくわからない謎視点カメラと見せて、実は真相のヒントになっていた、というのはお見事。またそれを、後半に行くにつれてわかりやすくしている演出も秀逸。
バイズ・ゴアは怪重機キャノングラディエーター2に乗り込み、デカロボ、久々の見せ場。
「ゲルマー星人、バイズ・ゴア! 15の惑星破壊罪・騒乱罪、及び地球破壊未遂の罪で、ジャッジメント!」
当然デリート許可で、ジャスティスフラッシャーで抹消。
「これにて一件コンプリート! はーー、疲れた〜」
周到な知能犯に対し、理屈を超えるバンの野生の勘を見込んだボスのデカの直感が当たり、事件は無事に解決。最後は、オイル(餌)をこぼしてマーフィーに追いかけられるバン、また走ってる……でオチ(なお、おまけコーナーでも走らされる)。
まっしぐらに突き進むバンであるからこそ犯人の思惑を乗り越え、上述したように結果的に囮として役目を果たしたのに加え(そもそもデカレンジャーの目的は、ゲームのクリアではなく爆弾解除と犯人逮捕なので)、しっかりと犯人の居場所を突き止める見せ場もある、というバランスが巧く収まりました。
また、純粋な頭脳労働だと役に立たない(立てるとバランスが崩れてしまう)ウメコにもアクションと閃きのヒントという役割を与え、各キャラクターの活躍もしっかり分担。逆にこういう回では、ジャスミンはちょっと目立たないぐらいで丁度よく、それでも、超能力を封じられるシーンをしっかり入れており、綺麗にまとまりました。
後に『獣拳戦隊ゲキレンジャー』でメインライターを務める横手美智子が、戦隊初参加(東映ヒーロー作品としては、『燃えろ!!ロボコン』にも参加)で、デカレンジャーのチームワークを巧く描写。
衝撃のデカマスター登場からデカベースロボ起動で序盤戦を終えた『デカレンジャー』が、中盤戦に入ってく中での前回今回と単発エピソードで、上司二人を含め、“チームとしてのデカレンジャー”がまとまってきている、という2編となりました。
特にホージーさんが、ジャッジメント寸前となり、人情の温かさに触れ、人格改造されたのが大きい。
次回、ダーティーエンジェルズ結成?!