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『特捜戦隊デカレンジャー』感想14

◆Episode.21「マッド・ブラザーズ」◆ (監督:竹本昇 脚本:武上純希
非番の日、公園で一息吐いていたジャスミンは、やたら邪悪な絵を描く女に話しかけられる。アリエナイザーとおぼしき女を追ったジャスミンが目にしたのは、森の中に倒れた、意識不明の人々。女の正体は他者の生命エネルギーを食べるリバーシア星人サキュバスであり、変身したイエローは派手な格闘戦を展開するが、サキュバスの前に圧倒される。
「食べるなら残さずに。おばあちゃんの遺言だから」
「ふふふ、いい度胸してんじゃん」
ジャスミンの態度が気に入ったサキュバスは、ジャスミンエスパーだと理解すると、自分が79の星でやってきた数々の虐殺の記憶を強引に読ませ、「私の仲間になるんだったら、この星を見逃してやってもいい」と言い残して姿を消す。
同じ頃、4人の仲間はビルを破壊して暴れ回るリバーシア星人ボンゴブリンに叩きのめされていた。手も足も出ずに危機に陥る4人だったが、妹サキュバスからの通信を受けてボンゴブリンは退散、九死に一生を得る。
それが、地球を襲うかつてない危機の、始まりであった……。
サキュバスは、ジャスミンとの対比という要素もあってか、紫基調のボディスーツにヘルメットを被るようなデザイン。対してボンゴブリンは、ややコミカルな動物型。
冒頭から完膚なきまでに敗北するデカレンジャーですが、デカは比較的強くない戦隊なので、それほど衝撃的というわけでもなかったり(笑)
ボンゴブリンとサキュバスは、特別指定凶悪犯・ヘルズ3兄妹の次男と末の妹。気に入った惑星に住み着いては非道の限りを尽くし、飽きると惑星ごと破壊してまた次の獲物を探す……という、滅茶苦茶な兄妹であった。3兄妹を束ねるのは、ボンゴブリンとサキュバスを合わせたよりも強い上に凶悪と名高い、長兄ブリッツ。
サキュバスが気に入った星を見つけると合図の花火を打ち上げ、宇宙で待機中のブリッツがやってくる……というのが兄妹のいつもの手筈であり、何としてもブリッツの地球到来を阻止しなければならない、と出撃するデカレンジャー
惑星保護バリアはどうなったのか。
こんな事なら1−2話で、怪重機のパーツを招き入れる為に一時的に解除された、ではなく、完全に解除されてしまった事にしておけば良かったと思うのですが、後で面倒くさくなるのわかりきっているのに、どうしてこの設定つけたのだろう(^^;
ヘルズ3兄妹による破壊と虐殺の光景を見せつけられたジャスミンは、サキュバスとの取引について皆に相談するが、当然止められる。しかし兄妹の力はあまりに凄まじい……思い悩むジャスミンを、「大丈夫、勝てるって!」と励ますバン。
一方、ボンゴブリンとサキュバスは、怪重機ゴッド・パウンダーを呼び出し、ブリッツを呼ぶ為の打ち上げ花火を仕掛ける。
その光景を目にして、「あれ、困った連中来ちゃったから、俺の仕事場、もう駄目じゃね?」とエージェント・アブレラの辺境うはうはライフに、赤信号、点る……!
よく考えると前回は、惑星破壊爆弾仕掛ける犯罪者にメカ人間を提供していましたし(当然、大気圏外で退避していたのでしょうが)、犯罪エージェントというのも、なかなか浮き沈みの激しそうな職業です。アブレラさん、自営業なのか、サラリーマンなのか、未だによくわかりませんが。
後、ちゃんと利益出ているのか。
今回、出番ここだけで、ますます切ない……!
「あなた達に、地球を蹂躙させはしない!」
冷静さを欠くジャスミンサキュバス操るゴッド・パウンダーへデカロボを突撃させるが全く攻撃が通用しない。皆の声でようやく落ち着きを取り戻すが、花火の玉をセットされてしまい、ボンゴブリンがスイッチを押そうとしたその時、止めに入るのはデカマスター
……て、今回は明らかに、溜めてましたよね、マスター(笑)
これまで散々無双だったマスターだがしかし、Dソードの刃を通さないボンゴブリンの不思議な肉体に苦戦し、連続パンチを浴びてしまう。一方、デカロボも大苦戦し、ゴッド・パウンダーにマウントからラッシュを浴びる。
もともとあまり強くはないデカロボですが、真っ正面から完膚なきまでに倒されるのは初めてで、なかなか衝撃的な展開。
(駄目……やっぱり勝てない!)
内部で変身が解けるほどのダメージを受け、行動不能に陥るデカロボ。意を決したジャスミンは地球を守る為、サキュバスの仲間になる、と降伏を宣言。
「やめろ、ジャスミン!」
「他に手がないじゃん。こうするしかないでしょ……」
言葉をなくすホージー、センちゃん、ウメコだが、バンだけがジャスミンの前に立ちふさがる。
「手はなくても……それでも正義は勝つんだ!」
「バン……」
「俺はいつもそう信じてる。おまえだってそうだろジャスミン!」
「……」
ジャスミン!」
今回は、いつもクールでハードボイルドなジャスミンの心が揺れ、折れず曲がらず真っ直ぐなバンがそれと対比される、という形。前回のバン回が良かったというのもあり、ようやくバンの、“いい熱血”が描かれるようになってきました。本当はホージーさんは、バンの熱血に対して“根拠”を与えられる参謀キャラ、とでもなると格好良かったのですが、バディものならともかく、戦隊だと見せ場配分の問題でなかなか難しい所はあるか。
またここの会話シーンは、デカロボの巨大パトライトの上、という設定で、赤いシグナルランプが回っている、というのは緊迫感と危機的状況を示すいい演出。
バンの言葉に頷く皆だが、ゴッド・パウンダーから放たれた不思議な光に包まれる。気がつくと地上に倒れていたジャスミンに伸ばされる、サキュバスの手。一度はサキュバスの手を掴むジャスミンだったが……振り払って裏拳を炸裂させる!
「正義は勝つのよ。結果はどうあれ、あたしはそう信じたい!」
「ああ、俺もそう信じてる!」
「あたしも!」
「俺もだ!」
「とーぜんだろ! 正義は勝つんだぁ!!」
今作としてはここまでと少々毛色の違う勢い任せですが、「正義」という言葉を、「力を支える信念」という所に収め、バンの熱さを巧く絡めたのは良かったところ。……とにかくここまで、不遇レッドだったから、バン。
「見せてやろうぜ、正義の力を!」
「チェンジ・スタンバイ!」
「「「「ロジャー!」」」」
「「「「「エマージェンシー・デカレンジャー!」」」」」
5人は変身、久々のOPをバックに5人揃っての連係攻撃でサキュバスに大ダメージを与える。
一方、ボンゴブリンに苦戦していたかに思われたデカマスターだったが、弾力を持った鋼の筋肉の隙間を見切ると反撃に転じ、調子に乗って新必殺技・ベガトルネードクラッシュを炸裂させる。
追い詰められる兄妹だったが、地面に落ちていったスイッチで打ち上げられてしまう、合図の花火。
……まあそれはともかく、とりあえずジャッジメントだ。
リバーシア星人、ヘルズ三兄妹、サキュバス、ボンゴブリン。大量殺人、破壊、略奪の限りを尽くし、79の惑星を消滅させた罪で、ジャッジメント!」
当然デリート許可で、放たれるDバズーカ。
――だが!
抹消寸前、二人の前に降り立った影が、Dバズーカの光弾を受け止め、握り潰す。
「宇宙の死神、ブリッツ・ヘルズ。この星の恐怖を喰らいにきた」
最強武器Dバズーカをものともしないブリッツの攻撃を受け、吹き飛ぶデカレンジャー
遂に揃ってしまったヘルズ3兄妹の圧倒的暴力を前に、このまま地球は死の星になってしまうのか?!
デカレンジャー殉職?!
マーフィーお払い箱?!
そしてアブレラさんの商売の行方は?!
次回、本物のエリート(ここ重要、テストに出ます)が地球に降り立つ?!