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『特捜戦隊デカレンジャー』感想12

◆Episode.18「スペシャルポリス、西へ」◆ 
じゃなかった、
◆Episode.18「サムライ・ゴーウエスト」◆ (監督:坂本太郎 脚本:荒川稔久
未確認飛行物体の目撃情報が相次ぐ京都へと出張する事になるデカレンジャー
OPから、
特捜戦隊デカレンジャー!」
「「どすえ」」
と、細かい遊びの好きな坂本監督という事でか、妙にノリノリな太秦回。
「拙者の愛した京の都は、何者かに侵略されたでござるか」
未確認飛行物体の正体であるどこか時代錯誤なゾイナー星人ベートニンは、京都へやってきたデカレンジャー侵略者呼ばわり。
…………えー、あー、うん……どうなんだろう、常々この地球は植民地化さている疑惑があるわけですが、少なくとも『デカレン』時空において、ベートニンさんの視点が間違っているとは、現時点で言い切れないキガスル。
ベートニンの繰り出した「赤座剣法・雷神剣」を受けて吹き飛ぶデカレンジャー。変身の解けたバンの顔を見たベートニンは急に刀を収めて親しげに近づいてくる。
「おお!? その顔は、赤座伴之進どのか!」
それは、新撰組に加わっていたと赤座家では伝えられていた、バンの先祖の名であった。空腹で目を回したベートニンの心をジャスミンが読むと、ベートニンがかつて、不時着した地球で伴之進に救われていた事がわかる。伴之進との交流で武士道に目覚めたベートニンは新撰組の志に共感し、京都を守る為に自分も戦うと決意を固め、一度故郷に戻って修行をした上で、再び地球を訪れたのであった……140年後に。
平均寿命6万年のゾイナー星人にとっては、140年も数ヶ月程度の感覚であり、ゆえにベートニンは幕末から変貌した京の都の姿を理解できなかったのである。
京都はともかく、スペシャルポリスの存在すら把握していなかった辺り、種族の特性以上に、かなり頓珍漢な人格っぽいですが(笑) 或いは種族的に困った宇宙人なのか。
今は幕末の京都ではない事を理解して貰おうにも、デカレンジャーはすっかり侵略者と誤解されてしまっている。穏当にお引き取り願おうとセンちゃんが一計を案じ、コスプレ大作戦発動。
デカレンジャーは気を失っているベートニンを東映太秦映画村へと運び込み、ナレーションが細かくCM(笑) この東洋のハリウッドにおいてバンは伴之進へとなりかわり、映画村のセットを用いてベートニンにここが幕末の京都であると誤解させようとする……。
ジャスミン、さらっと男装で沖田総司
これがまた激はまり。
センちゃん=近藤勇、ホージー土方歳三ウメコ=町娘A、という扮装もそれぞれしっくりきており、コスプレ適性高いなデカレンジャー(笑)
あとバンは普段、茶色のつんつん髪の為に、猿顔系(失敬)の印象が先に立ちますが、カツラつけると(カツラ引き締め効果も含めて)、さすがにまあ、綺麗な顔立ちしているな、と。
意外とこのメンバーで『大江○捜査網』出来そうですよ、ボス!
ベートニンを新撰組に迎えるにはまだ実力不足、と思わせる為に、その辺りの町娘であるウメコですらベートニンより強いのだ、と特殊効果の人に協力してもらって、居合い斬り(嘘)でわら人形を爆発させるデカレンジャー
幕末の京都は悪鬼夜狼の巷ですので、町娘でもこれぐらいは!
またここは、敢えて仕掛けの裏舞台と重ねて特殊効果スタッフを見せる、というメタ気味の演出が坂本監督らしくて面白かったところ。
……問題はこの作戦自体が、星に帰ってまた修行して数百年後にやってくるのではないか、というその場しのぎの先送りな所ですが(笑)
地球人類の特殊効果にベートニンは愕然とし、首尾良く運んだかと思われた作戦だったが……バンが転んで、色々とばれる。映画村の外に飛び出して自分が謀られた事に気付いたベートニンと接触したのは、これも出張中だったらしいエージェント・アブレラアブレラは、ベートニンの愛した京都は既になく、むしろ子孫達によって破壊されようとしている、と吹き込むと、いっそ神社仏閣を奪い取って君の理想の京都を作ってみないか? と取引を持ちかける。
ベートニンを追うデカレンジャーの前に姿を見せたのは、キングタンス、ならぬ、超巨大怪重機・ビッグドローワー。怪重機は次々と京都の名刹を吸い込み、その巨体の中に収納していく。あまりの巨大さに対抗する為、デカベースクローラー、西へ。
やっぱりこれ、飛んで欲しかったなぁ(笑)
先行したデカマシンをものともしない超巨大怪重機とぶつかり合う、デカベースロボ! 各デカマシン収納状態でデカベロボになると、よりパワーを発揮できる、という設定が明かされましたが、「200%」はたぶんボスが適当に言っている。
重要文化財を収納したタンスを直接破壊できない……と怪重機をサーチした結果、それを操っているのはベートニンではなくメカ人間である事が判明する。ベートニンはどこかで怪重機を操っているのか……? ボスから「サムライの魂を教えてやるんだ」とDソードベガを借り受けたバンは、ベートニンを探し、すっかりやさぐれてしまったベートニンと直接対決に臨む。
デカレッドvsベートニンは、竹林の中での立ち回り。両者の「赤座剣法・雷神剣」がぶつかり合った結果、子孫の根性か、マジックアイテム・Dソードベガの補正効果か、一歩上回ったレッドが勝利。
「ゾイナー星人ベートニン、重要地球文化財窃盗の罪で、ジャッジメント
宇宙最高裁判所の判決は……○(デリート不許可)。
「謎の男から誘いを受けたでござるが、きっぱり断ったでござる」
そう、あくまでベートニンはビッグドローワーの行為を傍観していただけで、決して犯罪行為に手を染めていたわけでは無かったのである。
……というかこの場合、仮に取引していたら、前後の事情による情状酌量の余地などなく容赦なくデリート許可されたのかどうかの方が、気になります(笑)
宇宙警察及び宇宙最高裁判所は、窃盗に荷担していたかどうかの○か×かと、窃盗はデリートに値するかどうかの○か×かを、故意に混ぜているキガスル。
(6話のカマキリ宇宙人は、デリート不許可の上で、器物破損などの罪には問われる、という話になっていましたが)。
しかしベートニンは、子孫の志に打たれたとかそういったものではなく、単純に「負けたので勝った方が正しい」みたいな改心の仕方で、根本的に、悪意はないけどはた迷惑、なタイプ(笑) 平均寿命で理由つけているけど、寿命関係なく困った人と思われます。後まあ細かい所では、悪人ではないベートニン(デリートされない)がアブレラと取引をせず大した話もしなかった為に「謎の男」で流されてしまい、デカレンジャーが相変わらずアブレラさんの存在に近づけないままとなっています。
この辺りよく考えると、アブレラさんはアブレラさんで、“情報を入手するなど微塵も考えずに即刻デリートする”という宇宙警察の体質を踏まえているのであまり気にせず犯罪者と直接交渉していると思われ、げに大宇宙は修羅の巷。
犯罪は自己責任で☆
一方デカベロボは、ビッグドローワーの吸収システムを破壊して重要文化財を解放すると、必殺攻撃で超巨大怪重機を撃破。取引を一度は断られるも、怪重機の性能をプロモーションする事で改めて売りつけようとしたアブレラさんだったが、企みが失敗に終わりすごすごと飛んで逃げていくのであった。
かくてベートニンは故郷へと帰っていき、折角の京都を楽しむデカレンジャー。というか上司達がコスプレを楽しみたいが為に、臨時休暇をねじこんだ疑惑。
スワンさんは着物姿のうなじで坊や達を悩殺し、着流しを纏う犬。
なんかちょっとバカップル。
EDの、デカレンジャーのひみつ☆コーナーは、
「エマージェンシー・新撰組!
「かつら・オン!」
と、最後まで変にノリノリ。
辻褄よりも楽しさ優先の太秦お祭り回ではありますが、宇宙警察にもお役所的事なかれ主義の闇を見る作戦の立案者がセンちゃんで、策士策に溺れる所が描かれたのは、ちょっとした全体のバランス調整か。
次回、残念ホージーさんの株は上がるのか、それともまた下がるのか……○か×かの二つに一つ、それが宇宙のジャッジメントタイム!