- 出版社/メーカー: バンダイナムコゲームス
- 発売日: 2012/10/31
- メディア: Video Game
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カプコン×セガ×バンダイナムコの3社29作品のキャラクター達が入り乱れるシミュレーションRPG。
西暦20XX年……“揺らぎ”の影響で、様々な次元が入り乱れる世界。
古来より歴史の裏で暗躍してきた黄竜寺一族が代々守り伝えてきた秘宝「経界石」が、何者かの手によって奪われる。黄竜寺財閥の令嬢・美衣は、私立探偵・天斎小吾郎を雇って秘宝の行方を追うが、その前に謎の怪異が姿を現す。一方、六本木の街に現れる悪魔、豪華客船を襲うゾンビの群れ、魔界の異変……“揺らぎ”によって繋がる様々な異世界で続発する異変が、大きなうねりになろうとしていた。
今再び、様々な世界と、過去と未来を繋ぎ、長い旅が始まる……。
コンセプトからして、いっけん頭も出来も悪いお粗末なバラエティゲームかと思いきや、原典にこだわりすぎる事なく素材を好きに調理した結果、予想外の面白さに到達してしまった、カプコン×ナムコのクロスオーバー作品『ナムコクロスカプコン』(2005)の正統なる続編。
……て、ナンバリングでないしどこにも続編とは銘打ってない(ように見える)のですが、世界観の細かい説明が無かったり、前作で知り合いの登場人物達は最初から知り合いだったり、きっとさらっと続編。
まあ、今回初登場のキャラクターも、人によっては知り合いだったりするので(例えば、『デッドライジング』の主人公フランク・ウエストは、その筋では有名なジャーナリストだったり)、あまり気になるほどではありませんが。
まだ序盤ですが、前作のいい意味でのあっけらかんとしたバカっぽさ(キョンシーと中国政府の秘密工作員が凄い普通に共闘してたり)はそのまま受け継がれているようで、少なくとも前作が好きだった人には楽しめそうな雰囲気。前作知らない人がどんな表情になるのかは、知らない。
なお私は前作を偏愛しているので、序盤から凄い楽しいです(笑)
3社共闘クロスオーバーとはなっていますが、前作の時点ではナムコ単体だったのが、今回バンダイナムコになっているので、実質4社合同の気分。
参加会社が多い事もあってか、前作に比べるとレゲー率は低め。まあ、今時はセガサターンやPS2の作品だと、実質レゲーというべきなのかもしれませんが。そんなわけで前作の『ロストワールド』から「名無しの超戦士1P&2P」参加、みたいなネタ度は下がっていますが、その辺りのネタ成分は、セガが担当か。
システムの基本はターン制で、プレイヤー任意ではなく、素早さを基本に算出される行動巡に、敵味方が入り交じって行動。マスで区切られたマップ上を移動して、攻撃をやり取りする、というオーソドックスな形。
ユニットは二人一組のペア(固定)を基本単位とし、そこに援護攻撃用の個人ユニットを組み合わせる事で、最大三人一組で行動。個人ユニットは必ずペアと組み合わせないといけませんが、好きなペアに組み合わせる事が出来るので、物語が進むと、色々なバリエーションを楽しめる模様。
戦闘は、前作を引き継ぎ、Aボタン+十字キーの組み合わせによる、コマンドバトル。デフォルメキャラクターが派手に暴れ回る、今作のウリ。攻撃対象の敵は棒立ちなので、基本は、浮かせた敵にタイミングよく攻撃を繋げていって、コンボ数を稼ぐ、という形になります。コンボ数が増えると、必殺技や特殊スキルなどで消費するXPが増加するので、なるべくコンボ数を稼いでXPを溜めながら戦闘を回していく、というのが基本か。更に、個人ユニットを付けているとその攻撃、攻撃時に周辺8マスに味方キャラが居ると援護攻撃が発動可能で、それらもそれぞれ攻撃アクションがあるので、タイミングを見て発動する事で、怒濤の連続攻撃が可能となります。
1ボタンに1アクション、というより、1回ボタン押すとしばらく攻撃しているので、最大5人のキャラが入り乱れる所も含め、戦闘は派手さ優先な感じ。ただ、入れられる攻撃をきっちり入れきらないと案外と敵のHPも残るぐらいのバランス。
敵の攻撃に対しては、XPを消費して《反撃》(敵に殴られた後で殴り返す)・《防御》(ダメージ半減)・《完全防御》(ダメージ0)と、XP消費せずに素通しを選択する事が出来、前作の問題点の一つだったガードシステムは完全排除で簡素化されました。これはゲームのスピード感を上げつつ、戦略的要素も残す、良い判断だったと思います。
オリジナル主人公二人のデザインが異常にアグレッシブで不安もあったのですが、とりあえずの感触は良く、大神さんの登場が楽しみです。大神さんとクルトの絡みに、凄く期待している。
ところで、前作の主人公は結構好きだったのですが、今回えらくマッチョ化しているけど、フロンティア出張中に何があったのか。