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『ブレイブリーデフォルト フォーザシークウェル』ざっと感想

現在、第2章終盤(多分)。プレイ時間は約20時間で、主人公LV42。
ざっくり言うと、『ファイナルファンタジー3』を今風に作ってみました、という感じのゲーム。
多分、スタッフがその辺りに思い入れがある世代なのかな、と。
物語の要所に登場するボスキャラを倒す事で、各ジョブに対応したアスタリクスという物を手に入れてジョブチェンジが可能になり、それぞれのジョブごとに違うアビリティ/武器適性/能力補正を活かし、ジョブを育てて組み合わせる事で強化しながら進めて行く、というのが基本的な作り。
例えば、
モンク:HPと攻撃力が高く、素手攻撃が得意。
ナイト:防御力が高く、HPの少ない味方をかばう事が出来る。
白魔道士:攻撃力は低いが、回復魔法を使いこなす。
など。
各ジョブは固定のアビリティ以外に、他のジョブのアビリティセットを1つ装備する事が出来、これにより「白魔法を使うモンク」や「盗みを働くナイト」など、好みと状況に合わせたキャラをカスタマイズ可能。更に、《HP10%アップ》や《魔法攻撃10%アップ》などのいわゆるパッシブスキルを、これとは別にサポートアビリティとして装備できます。
アビリティセットはキャラクターごとの成長状況に依存するので、例えば黒魔道士としてある程度育成しておかないと、他のジョブで高位の黒魔法は使用できない為、便利に立ち回るにはそれなりに様々なジョブを育てる必要があります。
一方で、ジョブレベルが上がれば上がるほど能力値の補正や武器適性による攻撃回数などが上昇する為、基本的にはジョブレベルが高いほど戦闘力は増し、あまり手広くやっていると、肝心な時に戦力にならないという事も起こりえます。
つまり、ひたすら色々なジョブのレベルを上げる。
という作業が、あまり苦にならない人向けのゲーム。
まあ基本(ここまでのところ)、メインとなるジョブ1つに、サブで3つ4つ適当に育てておけばそれなりのバリエーションで戦えますし、そうでなくても定番を抑えておけば、充分ではある感じ。ただゲームとして楽しむ為には、ある程度、育成の為の戦闘を楽しめるプレイヤー向けだと思われます。
『フォーザシークウェル』(※基本のゲーム内容は同一の『フライングフェアリー』の改良廉価版)では、エンカウント率をいじれるので、エンカウント率+100%にして、4倍速で戦えば、それほど面倒くさくはないですが。逆に、その辺りをいじれない『フライングフェアリー』バージョンでプレイしたら、少し厳しかったかもしれない、このゲーム(^^;
ストーリーに関しては、ちまちまとデフォルメしたキャラクターが動く割には、けっこうえぐい展開が入るのですが、それに対して主人公達がやたら古典的真っ直ぐな性格のは、少々引っかかります。まあ、そういう性格、としてはしっかり描写されているので、個人的に首をひねる時があるという話で、物語として致命的というわけではありませんが。
細かい所で言うと、イベントシーンで、マップ上でそのまま会話する時と、サイドビューに切り替わって会話する時のニュアンスの違いがわからないというか、特に意図しているようでもなく両者が入り交じるのが、落ち着きません(^^; 例えば街の見せ方など、全体的に携帯機っぽい表現を工夫しようとしているのは感じるのですが、少々ちゃかつきすぎて、統一感がない。
あと音声が入るシーンで「……」の間がえらい長いのは、勿論そういう演技指導だったのでしょうが、どうしてそこまで……という長さで、全体としてそういった細かい演出部分の詰め不足というか、粗さは気になります。良くも悪くも、携帯機という事で誤魔化されているのですが、ゲームとしては面白いだけに、やや残念な所。
ちょこちょこ引っかかる所はありつつも、今の所、面白くやっています。なんというか古典的なRPGがやりたい……という人にはいいかも。逆にそうでないと、面倒かも(^^;