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『鳥人戦隊ジェットマン』感想5

◆第7話「竜の結婚!?」◆ (監督:坂本太郎 脚本:井上敏樹
突然上京した強引な祖母により、お見合いをする羽目になる竜。凱は無責任に結婚を煽り、香は落ち着かない……一方バイラムではマリアが、姿を映した人間を異次元空間へ閉じ込めてしまう、カガミジゲンを街へと放っていた。
お見合いにまつわるドタバタを軸に、怪事件があって、変身して倒してロボットでトドメを刺して、とオーソドックスなエピソード。香の竜への想いが明確になるのと、その事にお見合い相手が香の表情で気付く、というのが今作らしい所か。
鏡の世界に囚われた人々を人質にされて苦戦するジェットマンだが、鏡ジゲンの鏡光線を竜祖母が手鏡で跳ね返した結果、マリアが鏡の世界に吸い込まれてしまい、細かい事の出来ない鏡ジゲンが中の全員を解放。そこから逆転勝利となり、初の作戦指揮にして、マリアがとても間抜けな事になりました(笑)


◆第8話「笑うダイヤ」◆ (監督:坂本太郎 脚本:荒木憲一)
龍見グループで行われる、時価20億円のブラッディ・ダイヤのお披露目パーティに出席する香とアコ。だがマリアがダイヤに次元虫を融合させ、ダイヤの光を浴びた人々は次々とおかしくなって暴れ出してしまう。それは、血塗られた逸話に彩られたブラッディ・ダイヤの持つ呪いの力を増幅し、人の欲望を剥き出しにする、ダイヤジゲンの力によるものだった。
ダイヤ光線を浴びたアコが凶暴化してしまい、ジェットマンが一時撤退した隙に、ダイヤジゲンによって街は欲望と混乱のるつぼと化していく……!
「時給700円で、てめえらに愛想笑いの切り売りが出来っかてんだよ!」
沁みるなぁ(笑)
「みんな欲望を剥き出しにして……これが人間の姿なの?!」
「欲望……そうだわ!」
アコを欠き、男3人がダイヤジゲンに苦戦する中、何を閃いた香は実家へ戻ると爺やにありったけの宝石を買い集めさせる。地味に3回目の登場となった爺やが大活躍。
「東京中のダイヤを全部買い占めさせたのよ。さあ、みんなてめえにくれてやっから、とっとと目を覚ましやがれ!」
文字通りに、湯水のようにダイヤを浴びせられ、正気に戻るアコ。
……やっぱり人間、自分より狂っているものを見ると、正気に戻るのだなぁ(笑)
劇中では一応、欲を制すには欲、と言っていますが、えー、ブラッディ・ダイヤ20億円分の欲望を、時価で上回って上書きしたという事でいいのか(^^; 値段の問題だったのか。
ちなみに最初、ビルの上から町中に札束をばらまくのかと思ったのですが、さすがの香もそこまでしませんでした。
ダイヤに苦戦する男達の元に白と青が駆けつけ、華麗なコンビネーションでダイヤを撃破。巨大化したダイヤは、「ダイヤは火に弱い」と、イカロスハーケンによるファイヤーバードアタックで撃破、と巨大メカを使い分け。必ずしもロボ戦にこだわらない、というスタイルを見せました。
ここまで、香を気遣い素直にいい娘ポジションだったアコが欲望バーサーカーとなり、それを香が必死に治そうとする事で、2人の関係を補強。エピソードそのもは特筆するべき事は無いですが、シンプルに人間関係の組み立てが広がって良かったと思います。
なお、龍見グループ総帥役は、シャドームーンの声にして、この年は『特救司令ソルブレイン』で貴公子(笑)・高岡を演じ、後のキンタロス寺杣昌紀