はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

海賊女子の育て方。――『Gのレコンギスタ』感想・第13話

◆第13話「月から来た者」◆ (脚本:富野由悠季 絵コンテ:菱田正和斧谷稔 演出:菱田正和
月を背景に、ちょっと不気味な感じで登場する、月の艦隊とMS群。
宇宙空間なのであくまでイメージでしょうが、上→下という動きが、おどろおどろしい雰囲気を増します。
ザンクト・ポルトの目の前で爆発させるとは何事だ! 脅せ、と命令しただけだぞ!」
カシーバ・ミコシを近々ここに来させようという時に、これかい。本物の軍人を育てるのには、あと100年かかるか」
……こっちも微妙に駄目そうだ(笑)
威嚇射撃、のつもりが落としちゃった、てへ☆ とはいえ艦隊相手に先制攻撃を仕掛けてきた月艦隊ですが、なんだかんだでやはり、ザンクト・ポルトを重視している様子。
単純に、地球へのリーズナブルな輸送手段として軌道エレベーターが重要、という事かもしれませんが、こうなるとザンクト・ポルト自体に何か秘密があるのでは、と勘ぐりたくもなってきます。
微妙に、割れそうな見た目だし。
……変形してMA…………は、ない……と思いたい。
何度目かとなるカシーバ・ミコシの名前が出ましたが、月の政治的(宗教的?)偉い人、という事になるのか。
月艦隊の襲来を受けて「誰が一番偉いか決めようぜ」会談は中断し、各人が各々の船に急ぎ戻ろうとするドタバタの中、だいぶ状態が戻りつつあるラライヤの描写。
スルガン総監はラトルパイソンに戻って迎撃態勢を整えようとし、ちょっと髭のナイスミドルかと思ったけど使えないおっさんねと総監への態度を硬化させるウイルミット長官、「月からの艦隊は、絶対にここを爆撃はいたしません」と断言するクンパ、相変わらず鷹揚なゲル法皇、ベルリ達はとりあえず共同戦線に加わる事に……と、それぞれの陣営の思惑が交錯。
「青少年に期待するか」
と、未だ腹の内の読めないクンパ大佐は、ベルリ達に流し目を送る。
世間的にはどうも、「ベルリ(主人公)の行動の動機がわかりにくい」というのが今作の大きな短所と言われているようですが、個人的には、クンパ大佐の割とその場の流れで適当に思わせぶりな事を言っている感じの方が、作劇としては気になります(^^; まあ、物語が最後まで進めば綺麗に繋がるかもしれませんが、この手の暗躍キャラこそ実は、視聴者に対してある程度の思惑の方向性が見えるようにしておくべきではないか、と思う所。もちろん完全に真意や目的を見せる必要は無いのですが、クンパ大佐は少々、物語にとって都合が良すぎる気がして引っかかります。
ベルリ達はケルベスとルアンと合流し、G−セルフに宇宙用バックパックを接続。
EDのダンスには居るものの、ここまで、モブに毛が生えた程度の扱いだったルアンが今回一気に出番が増えて、存在感が増しました。
ガランデンって、キャピタル・アーミィが、ゴンドワンから調達した軍艦なんだって」
「どこから聞いたんだ?」
「副長さんから? ここの人?」
ホントどこから聞いたんだ、ノレド。
何かの拍子に小耳に挟んでもおかしくない内容ですが、ノレドは時々、やたらに怪しい(笑)
アメリア軍とキャピタル・アーミィは月艦隊に対して一時的に共同歩調を取る事になり、143番ナットから上昇してくるガランデン接触する事になる、ベルリ一行。
「よーーーし」
レックスノー、両手を広げてダイブ(笑)
戦意が無い事の表明なのでしょうが、ケルベス中尉のノリがノリな為、妙に面白い絵に。
ガランデンって、敵ですよ!」
「レックスノーは、キャピタル・ガードのものだ。キャピタル・アーミィに、撃てるわけはないだろ」
あなた、先日そのノリで人質にされた事はもう忘れたのか(笑)
「今は、同じ地球人同士です」と一行の受け入れに関して、空々しい事を艦長に言うマスク。
ここで、ガランデン艦長はゴンドワンの人である事が判明。てっきり、ゴンドワンは名前が匂わされるだけで物語には直接関わらない(関係者は出てこない)と思っていたので、ちょっとビックリ。戦艦を運用する知識がアーミィに無いので、ゴンドワンから艦長ごとレンタルしてきたという感じでしょうか。
祖国を離れて出向先で、上司は思わせぶりな発言と無茶な命令を出してくるし、部下は蝶々仮面で無駄に偉そうだし、割と、苦労人なのかもしれない。
G−セルフ、アルケイン、レックスノー、グリモアの4機は、ガランデンに無事に着艦。
「敵を敵にぶつけられるチャンスだ。運試しはやるべき時にやるのだ」
「……タフになりましたね」
その光景を見ながら密談するマスクとバララ。
まあ、空を飛んで死にかけたり、股間を潰されそうになったり、大回転したり、大尉も色々、大人の階段を上りました。ダッシュで。
そしてマニィとノレドが再会。
「ルインは、見つかったの?」
「ううん。……あ、マスク大尉だ」
ルインを探して前線に来たと言いつつ、直後のこれは悲劇の予兆しか感じませんが、マニィはあくまで男のプライドを尊重。否定した直後にマスク大尉に触れるという流れがまた、きつい。マニィに、ルインとベルリが殺し合いをしている(可能性がある)という事までのリアリティが持てないのは、仕方のない所でありましょうが。
友人同士が戦場の踊り場で再会する一方、格納庫の一角ではもっと荒んだやり取りが行われていた。
「大尉殿が、アメリアの天才におだてられたのでしょ?」
クリム・ニックか。私がそんなそそっかしい男に見えるか?」
宇宙海賊の件であてこすりをされた姫様、嫌味を返してみる。そこへ微妙に半眼でマスクに近づいてきたベルリだが、ひょいと出てきたバララに吹っ飛ばされる(笑)
サラマンドラ艦隊からMSが発進したとの方向が入り、会話はここで中断。
「タブー破りも、甚だしい!」
ザンクト・ポルト付近でのMSの展開に憤慨するノレド。前々回も、両陣営が盛り上がる合間に「戦争反対」を口にしていましたが、ノレドが一番、市民感覚の代表という事なのでしょう。そしてノレドの場合、戦争を実感していないのではなく、戦場の真ん中でどんぱちを目にしつつ、これを口にしている、という事が重要。
これまで、「戦争」が起こりつつある世界でそれと乖離した「日常」は繰り返し描かれてきましたが、戦争の真ん中でそれを見ながら正気を保っている少女、というのがノレド・ナグなのでしょう。
そして序盤からのキャラ描写により、それを特別な事ではなく、ごく自然に描いているというのが、実に巧妙。
ベルリにこういった事を言わせるとバイアスがかかりすぎてしまいますし、ノレドの存在がうまく機能している所です。
アイーダさんには、ラライヤとノレドをお願いします」
「えっ?!」
すちゃっと、姫様を後方に釘付けにするベルリ。
姫様がベルリの扱いを覚えるより遙かに早く、ベルリが姫様の扱い方を習得している!(笑)
これが、飛び級生の力なのか!
「中尉は、アイーダさん達を守ってやってください」
ついでに、レックスノーも後ろに止めておく。だって、宇宙で高機動戦闘とか出来そうにないし。
……どうするんだレックスノー。面白いから、このままでもいいけど、レックスノー。高機動レックスノーとかに改造されたら、それはそれで面白いけどレックスノー(あくまでレックスノー)。
「中尉、ノレドとラライヤをお願いします」
「おう!」
メガファウナを守るのも……」
「わかってます! さっさと行かないとマスクに舐められます」
マスク大尉はめでたく、姫様の〔嫌な男〕フォルダへ入り、ベルリのG−セルフとルインのグリモアは、マスク部隊と共に、ザンクト・ポルトの桟橋でクリム&ミックと合流。ここからの一連の会話シーンが、今回、超秀逸。
「私はキャピタル・アーミィの、マスク大尉であります」
「我が方の申し出を受けてくれて嬉しい」
「同じ地球人同士、勝ち目があると見たのだが?」
「敵艦隊からは交渉団が出たが、艦隊の中央のでかい奴を叩けば、戦争慣れしていない連中はバラバラになる」
「いいアイデアじゃないか。戦争慣れしてない連中か」
クリム(自身満々)とマスク(小馬鹿にしている)が有線通信で腹黒い会話をしている間、マスク機コックピットの背後モニター越しに、G−セルフがきょろきょろしているのが見えるのが何ともおかしい(笑)
「交渉団のボートは出たんでしょ?」
「ベルリくんかい。気付かないフリをすればいいのだよ。しかも我々も使者になる」
白旗(という文化は残っている模様)を、さっと取り出すジャハナム
そう、今回、“天才”クリムが思いついた斬新な戦術とは、白旗を振って投降する一団のように見せかけ、敵旗艦の懐にまで近づいて騙し討ちで本陣を落とすという作戦であった!
汚い、天才、汚い。
「白旗ですか!」
「なるほど!」
コックピットの中で猿を誉める感じで手を叩くマスク、何故かその背後で一緒に手を叩くバララ機(笑)
「降参すると見せかけて、近づいてから艦隊の親玉を叩きますか! さっすが天才!」
「そういう事だが! 1人でやるには心もとないから、私にはミックという同伴者も居る」
ヘカテーミック・ジャックです」
「なにより諸君の協力がなければ、実行する勇気がわかなかった」
「バララ、大尉の考えはわかったな」
名乗るバララに被せる形で、マスク独白。
(さすが大統領の馬鹿息子か)
この一連のやり取りは、ガランデンからの出撃シーンより通して、クリムのテーマ曲っぽく使われる陽気で軽快なBGMを流しながらというのがまた、実に素晴らしい。
今回最高の名シーンです(笑)
クリムに関しては天才フィーバーで本当に調子に乗っているのか、そこまで馬鹿ではないのか(マスクがクリムを侮りすぎているのか)、はどちらとも取れるような描写ですが、まあクリムはいつか姫様に土下座したら許さないでもない(真顔)。
混成軍団は月艦隊に向けて発進し、この動きに気付く月のMS隊。
「白旗! 降参したって合図じゃないか! ターボ大佐、投降の使者が艦隊に向かっているのであります! 呼び戻しますか?」
ここでEDダンス男子組の最後の1人である金髪士官が登場(もっとも、割と出番の多いキャラでもEDダンスに居なかったりもするのですが)。感情表現がややオーバーで前のめり気味なのは、どことなくベルリと被せている感じ。そしてそこはかとなく、湖川友兼キャラっぽい見た目。
「前もって報せもない使者などは、馬鹿だろう。追い払え!」
「非公式の動きを見せるものは撃墜しておけ」
上層部はそんな危ない連中、相手にする必要なし、とばっさり(笑)
クリムの思いつきも含め、この辺りもこの世界における、戦争のルールの有ったり無かったり微妙な感じが窺えます。
またここで月艦隊の司令官クラス3人もそれぞれ映り、ホーミングミサイルで木っ端微塵にしてやれと指示を出す、長身の女性士官が、初登場からあおり気味のカットで、怖い。
かくして混成軍団は月艦隊からミサイルを撃ち込まれ(騙し討ち作戦の為にミノフスキー粒子を散布できないが、散布できない故に長距離からミサイル攻撃を受ける、という戦況の構造が、しっかり世界観を織り込んでいて巧み)、G−セルフの盾から飛び出した謎光線がそれを破壊。G−セルフは相変わらず謎ですが、ロボット物としてはG−セルフの、それ程ハッタリもないのに急に飛び出す謎ビームの類いは不満点。一行はミサイルを迎撃しながら後退し、ザンクト・ポルトを背後にする事で艦隊に攻撃を中止させ、奇襲作戦を断念して撤退。
前回、「こんな所で戦争しちゃ駄目でしょー!」と戦いていたベルリが、至極あっさりとザンクト・ポルトとの位置関係を利用する辺りの適応力には戦慄せざるを得ません(^^;
よくよく思い返せば1話でも、アイーダのG−セルフとの戦闘で機動エレベーターのケーブルを平気で盾に使っていましたが、ベルリは感情表現が豊かで一見ウェットな性質に見えるけど、その一方で、頭が良すぎて瞬間的にドライな最適解に辿り着いてしまう、のだろうなぁ。
そう考えるとベルリの、なるべく人殺しはしたくないけど、死んだら仕方ないよね、という感覚は腑に落ちます。
そしてまた、ルイン先輩がもし、首席の自分に匹敵する飛び級生ベルリの、愛嬌の裏にあるそういう無意識の計算を感じ取っていたとすれば、内心で思うところがあったのも、頷ける所。
天才の天才による天才的な戦術!は失敗に終わり、月からの交渉団はザンクト・ポルトへ入り、法皇と面会する。
「法王閣下が直々にお迎え下さるとは。スコード」
「スコード」
最初に「スコード」と唱えて挨拶をするのは法皇に対する敬意を表したのかもしれませんが、月の方でもスコード教の影響が有るという事か。また、それとなくクンパ大佐が席を外しており、月勢力と顔を合わせたくないという事なのか、謎が募ります。
一方、ザンクト・ポルトへ戻ってきたベルリらは、くしくもエレベーターの中で大合流。予告では、綺麗なお姉さん達の香りが充満してベルリどっきどき、みたいなナレーションでしたが、割とさらりとしたシーンでした。どちらかというと、今更、「通り名のマスクでよろしく」と挨拶する先輩がオカシイ。
「カードはお一人、一枚ずつです」
「大聖堂まで、5分ほどで」
前回、ザンクト・ポルトへ入ってきた時に、改札係とレンタル屋の描写にわざわざ尺を取った事にちょっと違和感があったのですが、前回より更に緊張が増している筈の今回も全く同じシーンを持って来た事で、「ザンクト・ポルトの中の日常」が外界から乖離している事が一掃強調され、2話がかりでの非常に良い演出になりました。
ノレドが頭痛を訴えるラライヤを医者に診せる為に離脱し、総勢8名は警護役を主張して大聖堂に闖入。そこでは月の交渉団と、結局ザンクト・ポルトに残ったスルガン総監らが喧々囂々のやり取りの真っ最中であった。
「タブーがあったからこそ、地球がここまで復活したという事が、何故わからないのです」
「そういうそちらは、地球を侵略する為の艦隊の建造を、進めていました」
「地球人はこの10年、大陸間戦争まで行うようになった。となれば、武力は必要になるとノウトゥ・ドレット将軍は考えたのです」
そこに割って入る、クリム・ニック
天才は、場の空気とか読まないし、遠慮とかもしないのだ!
「わかってしまったなぁ! 貴官達はアメリアが敵対しているゴンドワンにそそのかされ、地球に攻め込むのだ。そして、地球に移民をするレコンギスタを実行する。それが本心だよなぁ!」
ここで遂に、番組タイトルであるレコンギスタという単語が登場。
「貴様ぁぁぁ!!」
月側の警護役の金髪がクリムに殴りかかるがクリムはそれを華麗にかわし、微妙に子供の掴み合いになった所を割って入って止めるベルリ。
トワサンガが地球にフォトン・バッテリーを送り続けてきたから! 貴様達は地球上で、もやしのような歴史を作れたのだぞ!」
色々な事がハッキリしてきましたが、人類が一度滅びかけた後、アブテックのタブーが制定されて科学技術の発展が制限され、エネルギー供給を月→地球に限定する事で地球上の開発も抑制され、地球環境が再生された、という流れの様子。
そして如何なる理由によってか月(ないしその背後のコロニー)に暮らし続けていた人々(の一部?)が、地球へ帰還しようとしている……となると、『∀ガンダム』と物語の骨子が非常に似てきますが、さて、敢えて似せているのか、また違った構図が見えてくるのか。
「フッ、我々の歴史はもやしですか」
マスクが格好をつけている背後で、ミックに腕を後ろで固められ、バララに指をねじられてるクリム(笑)
「まあ……地球再建の為には、トワサンガの熱意も必要。艦隊の港も必要」
悪い顔になるドレット将軍。
月側はキャピタルによる現状の体制を保ちつつも、トワサンガからアメリア軍他に技術情報を流出させた協力者が居る筈であり、「レイハントン家の生き残り」を含め、密航者に関する情報を求め、詳しい内容については改めて会談が設けられる事になる。
何かを思いついた様子で姫様はその場を後にし、会見とその後の方向性がひとまず決まった事で、次の段階へ向けて動きだす若者達。
クンパ大佐から電話を受けているマスクの斜め後ろで、バララにねじられたクリムの指を、ミックがぽんぽん、と労っているとか、細かい、実に細かいなぁ!
今作のこだわっている背後の細かい芝居は、正直、一度見ただけでは気付かないようなものが多く、同時に、気付かなかったら気付かなかったでいい、という意味性のものなのですが、とても面白くて魅力的な部分。
これが、凄く重要な事を背後でやっていて、最低2回は見ないとそれがわからないような作りだったらどうかとは思いますが、あくまでも気付いたらちょっとお得レベルの内容であり、しかしそれを凄く本気でやっている。やれるだけの事をやりきろう、という作り込みは今作の素晴らしい所だと思います。
大人達のやり取りを背に、家臣達を引き連れて外へ出た姫様は、ルアンに次の行動を支持。
メガファウナトワサンガへ行くと伝えて、支度をさせてください」
「はぁ?!」「ええっ?!」「本気ですかぁ?!」
「あの人達だけの話で、何がわかります。トワサンガっていう所に行ってみるしかないじゃありませんか」
「ほ、本当に月の裏側にあるんですか、それ」
「だから確かめに行くんでしょ!」
力強く宣言し、空の一点を指さす姫様。明るいBGMと共にカメラは青空を映し、カット切り替わって上空から大聖堂を映して更に大きく引いていき……外からザンクト・ポルトを映し……そして、月を捉える。
と、13話ラストにして、さあ冒険の始まりだ、みたいなシーン。
きっかり1クールの切れ目(前半ラスト)、というのは意識して作ったと思われますが、このカメラワークは、第1話のラストを思わせる所です。
あと、キャピタル・タワーにこだわっていた姫様が、カーヒルの作戦が無意味になった事を認めて“宇宙からの脅威”の事を第一と考え、そして今、月へ行って自らの目で真実を確かめようとする、というのは、姫様のカーヒルからの卒業を暗示しているようにも思えます。
長らく匂わされてきた月の勢力がいよいよ表舞台に姿を見せ、月と地球とフォトンバッテリーの関係に言及された他、第1話でG−セルフのコックピット音声の告げた「レイハントン」という単語が再登場するなど、情報も各勢力の動きも盛りだくさん。
このぐらいの情報量の回がやっぱり面白いなー。
細かいシーンでさらっと色々なものが動いていて、とても感想文の形だと全て追い切れませんが(^^;
今回一つ特徴的なのは、戦闘シーンを入れる、という事に非常にこだわる富野アニメとしては、かなり戦闘シーンが短い事。それも、敵艦に近づいたらミサイルで迎撃されて追い払われました、というもので、厳密には戦闘シーンとも呼びにくい内容。それだけ会話や情報の提示シーンが多かったという事ではあるのですが、それでも全く緩みのない、テンポの良さと中身の濃厚さが噛み合ったエピソードでした。
戦闘シーンが淡泊だった分、実質的な山場はクリムとマスクの会話シーン(笑)だったのですが、この前後を姫様とマスクの嫌味の応酬、月勢力とスルガン総監らの政治的やり取り、でサンドしているという構造。色々なキャラが色々な所であてこすりをしていて、本音と建て前と嫌味のアクロバットが素晴らしく面白かったです。