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空を越えて ラララ 星の彼方

『コン・レボ』の感想が段々長くなりつつありますが、適当な所でざっくばらんにする為、個別タグは付けない感じでというかストッパーかけておかないと大変時間を食ってキャパシティオーバーしそうなので……(^^;
◇『すべてがFになる』 5−6話
淡々と丁寧で、地味だけど面白いけど地味。


◇『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』 第6話
んー……今回に限った話ではなく、ミステリとしては致命的に「驚き」がなくて、むしろそれに驚く内容(^^; 原作からどういう基準でエピソードを選んでいるのかわかりませんが、全体的にこのぐらいのレベルなのかしら……。勿論、ミステリとして微妙な出来でも、総合的に読み物として面白ければ、小説作品としては問題ないわけですが、アニメとしては映像にメリハリをつける為に「ここで驚いてほしい!」という演出をせざるを得ない結果、ミステリとしての食い足りなさが強調されてしまっている感じに(^^; 文句言いつつ、そろそろ「おお、そう来るか!」という話があってもいいのでは……と期待してずるずる見ているのですが。


◇『うしおととら』 19−20話
麻子、本妻の貫禄を見せつける編はさすがにちょっと詰め込みすぎた感がありましたが、続く過去編は少し落ち着けたかったのか、前半ややスローペースで進行。軽い感じの時間移動が、ちょっと懐かしい感じ(笑)
そこから後半、白面の者の気持ち悪さと恐怖と、うしおの絶望の表情が、まさに藤田作品を上手くアニメに落とし込んでいて、実に良かったです。
展開そのものは結構豪快な説明回で、力業で叩き伏せた感じですが、キャラクターの力が強いなぁ……。


◇『ワンパンマン』 第7話
ジェノスのキャラクターがこれまで描写されてきている事と、ジェノスとサイタマの間にある程度の感情の繋がりがある事で、弟子が奮闘及ばなかった所に飛んできた師匠が巨大隕石を打ち砕く、という展開に物語の流れの中のカタルシスがあって前半は面白かったのですが……サイタマの声優さんがキレた演技を全然出来ず、最後に腰砕けになってしまったのがちょっと残念(^^;
あれはさすがにちょっと、声が別人になりすぎて。
シルバーファングさんは上からそれしいコメントするだけでほぼ何も仕事していませんが、ああいうキャラなのか(笑)


◇『コンクリート・レボルティオ』 第7話
「こちら、ヒューマンサテライト・アース。あなたからの助けを求める電波を受信。それが心からの求めなら、必ず行くよ」
哀しい話で、この手のロボットテーマには弱い(^^;
悪の組織を裏切り、刑務所で罪を償った後に改めて正義の超人としてやり直そうとする青年・ジュダス。だがアースちゃんは、かつて彼がついた嘘を許す事が出来ず、ジュダスを執拗に付け狙う。
「そんなに頭がいいなら、どうしていい事と悪い事の区別もつかないんだ!」
「だから、この世界はそんなに簡単じゃ……」
「嘘をつくな!! 嘘をつくのは、悪い事だ!」
人間が純粋に助けを求める時に発する特殊なサイクルの脳波を感知し、それをある種の気持ちよさとして受け取り力に変えるように造られたアースちゃん。助けを求める者の叫びに応え、救いをもたらす純粋無垢な鋼の魂は何を持って人を救うのか。
「私にはいい事と悪い事がわかる!」
「やっぱり悪いのはあいつか。アースちゃんが言うならしょうがないな」
正義を為そうとする超人は、やがて、“正義を決める”超人になっていく。
そしてそれが、救いを求める声への「反応」に過ぎないのであれば、アースちゃんは本当に善悪を判断しているといえるのか?
「つまり、アースちゃんが総理を護衛すれば、日本のDFE参加は正義と、世論が認める」
「え? それって、話が逆じゃないですか? アースちゃんは正しい者の味方だけど、アースちゃんが守るから正しいなんて、決まってない」
「決まるんだ……いや、そうするんだ、俺たちが」
そして超人課は、地球防衛軍への日本参加に対して世論を肯定的に導くべく、アースちゃんの存在を利用しようとしていた……。
1−3話までも十分濃かったのですが、それらを前振りに、4−5話で人吉爾朗とは何者かを描き、6話7話と、これでもかとテーマを詰め込んできて、がんがん加速。
「善と悪の境界」「造られた純粋正義の哀しみ」「人とロボットの心」、そして
「正義とは何か?」ではなく
「誰が正義を決めるのか?」
いっけん正義に見えるヒーローの行動は、実はプログラムの産物に過ぎず、しかし大衆がそれを「正義」だと支持した時、それは「正義」なのか「嘘」なのか?
そしてそういった周囲の思惑とは無関係に、純粋かつ完璧に、“自らに与えられた役割”を果たし続けるヒーロー、助けを求める声があれば、助けに行く事しかできない者を、いったい誰が救うのか。
うーむ、それにしてもしかし、アースちゃんのヒロイン度がこんなにが上がるとは。危うし輝子!(おぃ)
ロボットや正義を軸にし、第3話と繋がりが深い内容でしたが、今作ここまでの世界においては、「正義」とは誰かに認められなければ「正義」たりえない、というか、「正義」とはそういうものであり、故に個々人の「正義」とは概念上は存在しても、現象としては成立しない、というテーゼがあるようですが、同時に、果たしてそれが「正しい」のかはわからない、というのが非常に面倒くさい所(^^;
その中で、公儀隠密/脱け忍の爾朗に象徴される、“変わっていく事”というのがどうも軸になってくるようですが、果たして「嘘」を手に入れたアースちゃんは、変わる事が出来るのか。そして爾朗は、世界は、他の超人達は、どんな風に変わっていくのか。
その先に今作の見せたいものがあるように思え、このままどこまで走って行ってくれるか、楽しみです。
「人には嘘が必要な時がある。たぶん、あなたにも」というのを、機械が夢を見る事が出来る魔法の金平糖に象徴させたのは綺麗で良かったです。
その他、今回の主なポイント。
◇意外な2人(笑美×ウル)が密談し、輝子、割と大物の魔法少女である事が判明する。同時に、笑美とウル、目的の為に結託?
◇ジュダスの回想シーンの止め絵で超格好良く戦うジャガーさん
◇アースちゃんに握手をスルーされる音無くん。
◇アースちゃんに追い返されてしまうマスター・ウルティマ
◇さらっとオーバーテクノロジーな空中会議室クラウドフォーム。
◇そして、オトナの男(というか多分、年上専)なので、輝子がバスタオル1枚で風呂から出てきても、眉一つ動かさない爾朗であった。
――次回遂に、BL団エピソード!
合わせて天弓ナイトにもスポットが当たるようですが、横山光輝ファンとしては音無くんとBL団が劇中でどういう立ち位置になるのか、楽しみです。微妙に踏み台感あって不安なんですが(笑) 後これで、OPで目立っているけど詳細不明なのは、光線銃の人だけになるのか(今回、超人喫茶店には居たけど)。