はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2023〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

グローブッス

近未来ネタをやる時に、“ドラッグ”というのは楽でおいしいネタだよなぁとかふと思ってみたり。
ドラッグを追う、というだけでとりあえずストーリー作れますし、そのドラッグの効用次第で、色々とネタを展開できますし。まあ実際、そういう話作りは多いわけなので……安易にやりすぎると、痛い目を見たりもするわけですが。
面白いもので、現実の事象が目覚ましい発展を遂げている分野というものは、フィクションでその“少し先”を書くと少々古臭く見られがちです。そんなわけで“サイバーパンク(・ムーヴメント)の夢の跡”には、ナノテクが来て遺伝子を視野に入れた生化学があって、一時期は量子物理学なんかにもよりがちだったりしたわけで。も少し経つとまた、更なる発展を踏まえての「ニュー・サイバーパンク」とでもいうべきものが来るんじゃないかという気もしてるんですが。
米SF界における80年代サイバーパンク・ムーヴメント失敗の最大の要因は、その作家達が近視眼的な作品を書くににとどまってしまった所だと個人的には思うのです。現代の延長線上の未来への同化を書く事に拘泥するあまり、同化の先が描けなかった、と。“人間性とは何であるのか?”というのは結局どこかで回帰するテーマであって、それ故にディックなどは何度も繰り返して登場するわけですが。
……あー今回、ある小説を読み終えた勢いのままに書いてるんで、かなり意味不明ですねすみません(^^; 説明すべき名詞が頻発している気がするのですが、とりあえず「サイバーパンク」に関しては、『ニューロマンサー』(W・ギブスン)読んで下さい(おぃ) SF者としては、やはり『マトリックス』3部作は見ておくべきなのだろうか、とは常から思っているのですが、まだ見てません。
そして『ニューロマンサー』は、小説というものを読み慣れている人でないと多分読み切れない小説なのが困りもの。
……で、なんで冒頭のドラッグの話からここに繋がったのかは非常に謎。多分、近未来小説における小道具の問題と、小説というものにおける人間性の追求の必要に関する個人的な考え方とが、どっかでリンクしたのでしょうけど(おぃ)
……えーと……ま、まあ、たまにはいいですよね。「繰り言」っぽくて?(聞くな)
ちなみに読み終えた小説は人狼原理』(C・D・シマック)。あのアシモフをして「私はシマックのように書きたかったのだ」と言わしめた米SF界の重鎮による、“人間性とは何であるのか?”という物語。
宇宙開発の為に、多様な惑星の環境に適応する能力を与えられた人間。姿形はもとより、場合によってはその感覚や思考法まで変化させて環境に適応していく存在は、果たしてまだ“人間”と呼べるのか?
久々に、重厚なSF、を読んだ気分(明らかにそのせいで今日のここはなんかおかしいのです。後できっと反省する事請け合い)。物語としてはちょっと納得のいかない点もあるのですが、まあ、面白かったです。
シマックは基本的に好き。



こっそりと、『逆転裁判2』をプレイ中。
あの着メロが、頭から消えなくなりつつあって困る……(^^;