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ほら、 押し潰すほどの青空が おれたちの背骨を嘗めてゆく

非業の打ち切り作品として有名な(?)『ZOMBIE POWDER』全4巻(久保帯人)を読みました。ちょうどジャンプ読んでない頃の連載だったので、全くの初見。
なるほど話には聞いていたのですが、画風やセンスは大体、この頃に確立しているのですね。面白いかと問われればちょっと微妙ではありますが、今となっては、良いスプリングボードになった、と言えるのでありましょうか。これを踏まえて活かされている反省点、みたいなものもありますし。

  • 出す気が有るなら女の子は早めに出す
  • 主人公が段取りなく謎の必殺技を色々使わない
  • 人気が安定するまではキレすぎた敵を出さない

とか(笑)
打ち切りっぷりは本当に凄いですねぇ……眼鏡ガンマン丁寧系の、スミスなんかは割と好きなタイプのキャラではあるのですが。こーいうのを、良く言えば荒削り、悪く言えば雑、と言うのだろうなぁ。
にしても、久保さんは基本的に、“強い男がスタイルを貫きながら戦う(生きる)”というのが好きなんですね。なんか色々、納得。
そして遂にアニメになってしまったBLEACHでありますが、一応、第1話は見ました。オープニングは、久保さんのポップな面を前に出した造りで、思ったより好印象。肝心の中は案の定、駄目駄目でしたが(^^;
とりあえず、オープニングをポップに作ってしまったなら、内容はともかく、演出的にはもう少し、ポップな面を入れていかないといけないわけで、それが出来ないならオープニングも内容に合わせて作れ、と。この辺り、マンガの扉絵で出来る遊びと、アニメのオープニングという物の位置づけの差なんですが、そのぐらいは考えて欲しかったなぁ。
そしてやっぱり、作品の良し悪しの一つの基準は“間合い”であると、改めて認識した中身でありました。
間合い、てのがあるんですよ。これはアニメだったりマンガだったりに限らず、小説でも映画でもTVドラマでも、それぞれの媒体に合わせて存在するものでありまして。勿論それは作品個々によっても違うのですが、この“間合い”をきちんと作れるかどうか次第で、作品の質というのは大きく変わります。
だからマンガ原作の場合、原作の内容・良さを活かした上で、台詞だったり映像だったりを、“アニメの間合い”に合わせて、変えていかないといけないわけなのですが……駄目だったなぁ、期待は全くしてなかったんですが、全然駄目でした。
そもそも、(色々な所でツッコミ入ってそうですが)、1話冒頭の特技/“ユウレイが見える”をやってこそ、最後の職業/高校生:死神が生きるわけなんですが(^^; 原作をそのままアニメに持ち込もうとして失敗したならまだしも、割と弄った上であれだけ駄目なんだから、監督とか脚本に根本的に能力無いんだろうなぁ……せめてもうちょっと、魂込めて作って欲しいなぁ、とは正直。このアニメーション大量生産大量消費の時代に、それを求めるのも酷かもしれませんが。でも、プロにはプロの仕事をしていただきたい。