はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2023〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

飛天御剣流

るろうに剣心』(和月伸宏)の初期ネタは、本誌連載時に打ち切り圏内の巻末付近を疾走していた為か伝わりにくいかと思うのですが*1、土龍閃というのは、刀で地面をぶっ叩いて、石や土を弾き飛ばして攻撃するという、素敵必殺技です。多分、本編中で1回しか使われていませんが。
しかしこのマンガ史上、最強の必殺技は他にありまして、というかこれ、私の中で“未だに忘れられないマンガの台詞”堂々1位なんですけど、
「間合いの外からの攻撃ならば、拙者も可能!」
と叫んだ剣心さん、体を一回転(半回転ぐらいだったかも)させて、鞘から日本刀を発射
哀れ、柄尻の直撃を額に受けた(和月へたれ悪役のはしり)石動雷十太*2、撃沈。
名付けて、飛天御剣流・飛龍閃(確か)。
台詞(とその後の行動)が印象的すぎて、技の詳細はあんまり自信無かったりしますが(^^; 土龍閃と飛龍閃は、本邦チャンバラマンガにおけるトンデモ必殺技の殿堂入りを個人的に推薦したい(笑)
飛龍閃も多分、この1回しか使ってませんが。
まあ結局の所この作者はジャンプ黄金期における主流マンガの遺伝子を色濃く受け継いでいる人であって、ロジックよりもハッタリの方が得意なのは間違いない所ですが。少なくとも、恐らくはもう根っこのところから、ギミックの人ではないわけで、本人早くその方向を諦めてくれないものか。
ハッタリとドラマと美男美女でマンガ描ける自分と、折り合いさえ付けられれば、後はネタ次第で再びヒット作の1本や2本、産む能力はあると思うのですけどね。まあ、折り合いをつけられない所が、(プロとしてはともかく)作家としての和月のいい所では一面あるのですが(^^;
で、そんな和月の『武装錬金』が5月にCDドラマ化だそーで。
目算あるからやるんでしょうけど、実際の所、こういうのってビジネスとして成立するのかなぁ……買切商品(返品が効かない)なので、うちクラスの書店では、あまり関係の無い話ではあるのですが。
そういえば、完結作品のメディア展開といえば、当初動きのまるで無かった『ブラックキャット』*3が何故か先月ぐらいから妙に動き出しまして、現在けっこう売れてきております。まあ本来、原作が完結している方が話をちゃんと作れるので良い筈といえば筈ではあるわけですが。売る立場としてはやりにくい面があるというのが正直な所で、この辺りがこちらの立場になってみると、難しかったり。
にしても、問屋の情報誌で、年内予定のメディア化情報がまとめて紹介されていたんですが(あくまでも予定)、ホントこう“何でもあり”だなーと。
一番目を引いた奇怪情報は、
ジョジョの奇妙な冒険』(今秋予定)
ですが。……というかこれはいったい、なに、をやるのだろう。

*1:まあ、今やこのマンガのネタ自体が伝わりにくいか(笑)

*2:ただし後に、一部の“十本刀”よりは強かったのでは疑惑が発生

*3:相変わらず「ブラック」のスペルに自信なし