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最近読んだマンガ(『カミヤドリ』1〜3巻)

カミヤドリ (1) (角川コミックス・エース)

カミヤドリ (1) (角川コミックス・エース)

カミヤドリ (2) (角川コミックス・エース) カミヤドリ(3) (角川コミックス・エース)

カミヤドリ――それは、人を異形の怪物に変える伝染病。管制局の特捜隊は、防疫の為に感染者を破壊処理する。特捜の中でも特に、右腕に特殊能力を備え、成体化したカミヤドリと戦う能力を持ったエージェントは「右腕」(ライトアームズ)と呼ばれる。主人公ジラルドは、特殊能力を持った右腕を使わずに戦う為に“左きき”と呼ばれる男。彼の“小道具”と呼ばれる謎の少女ヴィヴィと共に、彼はカミヤドリに立ち向かう――。
作者は、三部けい。連載は少年エース
作者いわくネパールのカトマンズをモデルにしたという、中央アジアの雑然とした感じの溢れるシティを舞台に、人間が変化したぐろいモンスターと特殊部隊が戦う話。
といっても、モンスターがあくまでも“伝染病により変化した人間”というのがポイント。ヒトと、感染者。ヒト以外になってしまったものの描き方、殺し方が秀逸。
伏線の引き方、見せ方、マンガの雰囲気など、非常に好み。特に、銃撃戦が格好良いです。個人的には、『トライガン』の戦闘読んで格好いいと思った時並み。
あと、キャラクターも好み。なにしろ主人公が今時、無精髭27歳!!(笑) 老若男女きちっと描き分けられる画力もさる事ながら、オヤジキャラへの愛情が感じられる所も素敵です。どこからどう見てもチンピラみたいなキャラが、セミレギュラーで妙においしいキャラになっていたり。
伏線の引き方が細かいので何度か読み替えさないとわかりにくいという欠点はあるのですが、その分きちっと最初から繋げてあり、読み返すとまた面白いという点も有り。
友人のお薦めだったのですが、かなり気に入ったマンガ。
非常に性格の悪そうな眼鏡白衣(38歳)ドクの活躍はいつだ?!