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キャプテン・フューチャーという病

うふふふふふ。
遂に、買ってしまいました。
創元SF文庫『キャプテン・フューチャー全集』(エドモンド・ハミルトン/訳:野田昌宏

文庫1冊1000円以上という、京極ばりのお値段はどうかと思うのですが、、まあ長編2本入っていて、本国での雑誌掲載時のおまけ企画が収録されていて、新たに裏話や種々のエピソード盛りだくさんの解説がついていて、どこからどう集めたのか(野田人脈?)色々な作家のコメントが帯についていて……と、ここまで来たらまあ、これまで私がこのシリーズから貰った物の大きさを考えても、黙って払うべき投資なのかな、と。
まあ、6冊レジに持っていって、値段聞いてちょっと焦りましたがね(^^; ……自分の店で買う分には売り上げになるのでOKですが(笑)
ただうーん、やっぱり本当は(さすがに難しすぎるのでしょうが)1冊ずつ出して、一見さんが勢いで買える値段設定にしてほしかったな、とは。この状況でも類い希な僥倖である事には全く異論は無いのですが、21世紀に新規読者に買わせてこそ、てのは有るよなぁと。
まあ、古本屋探さなくても読める可能性が飛躍的に増大した、というのは間違いなく素晴らしい事ではありますが。
しかし、これ全部買うと、うちにあるフューチャーは何冊になるのだろう(笑) ハヤカワ文庫版でも、半分ぐらい持っているので(^^;
こんなに色々持っているのは、他には『帝都物語』(荒俣宏)ぐらいですよ!
ちなみに『帝都物語』は、新書版・文庫版(映画化時)・文庫1〜3巻(天野嘉考版)・新装版・筆者サイン入り新書2巻、と持っています(笑) 普段こういうファン持ち(バージョン違いを集める)、みたいな事はしないのですが、『帝都』は私の中では別格の作品なので、やってしまっています。荒俣さんと挿絵の方の対談なんかは、新書10巻でしか読めませんし。逆に魔術解説は文庫版にしかついてなかったり。……こういうのは凄い騙されている気になるので、本来好きじゃないのですけどね。
……と、話、大幅にずれました。
フューチャーと帝都ではだいぶ条件違うので、一くさりに語る気は全く無いのであしからず。
むしろ今回のフューチャーは、各巻、きちっと解説(これがまた、人によってやたらに長い)ついているのが非常に素晴らしいです。
頑張っているぞ、創元。
偉いぞ、創元。
応援してます。
どちらかといえば、早川派ではありますが。
でも最近の創元は<ファファード&グレイ・マウザー>シリーズ(フリッツ・ライバー)も復刊していたり、どこにどう売る気なのか会社は大丈夫なのかとか色々と心配してしまいますが、やっている事は素晴らしいと思います。体力ある(怖いから、そう仮定しておこう)所が、そういう事やってくれないと、ホント、埋もれてしまいますからねぇ…………て、今、フューチャー全集の中に入っていた新刊案内見て気付いたのですが、なんか、去年秋の復刊フェアに『ウィリアム・テン短編集1・2』とか書いてあるんですが。
うあー、うあー、うあー、欲しい。欲しいな、読みたいな。今度、大きな本屋さんに行ったら探してみよう……いや正直、自分の所には創元は新刊すらほとんど入ってこないので(^^;