はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

読書

読書のまだ真夏

◇『コンビニなしでは生きられない』(秋保水菓) 大学に馴染めず中退した19歳の白秋にとって、唯一の居場所といえるバイト先のコンビニに、研修生としてやってきた女子高生・黒葉深咲。教育係として任命された白秋は、コンビニ強盗、繰り返しレジに並ぶ客…

当たりが三冊

◇『刀狩り』(藤木久志) 刀狩り―武器を封印した民衆 (岩波新書 新赤版 (965))作者: 藤木久志出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/08/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (35件) を見る史料を紐解き、中世日本における“刀”と…

読書の梅雨

最近読んだ本あれこれ。 ◇『世界の辺境とハードボイルド室町時代』(高野秀行・清水克行) 現代ソマリ人と中世日本人は似ていた?! に始まり、世界の辺境と日本中世が時空を超えて入り乱れる、ノンフィクション作家と歴史家の対談本。知見と体験が双方を刺…

『証言! 仮面ライダー<平成>』、読了

講談社ムック『仮面ライダー 平成』(『クウガ』〜『鎧武』)に掲載されたインタビューを一部、加筆・修正してまとめた一冊。 同コンセプトの『昭和』は、思い出補正がかかりすぎているのと当時の撮影環境などが相まって、面白いを通り越して今では笑えない…

南北朝は沼らしい

最近また歴史本ブームが来ているのですが、現在読んでいる『観応の擾乱』(亀田俊和/中公新書)で、衝撃的だったくだり。 「諸大名が、大軍で将軍邸を包囲して政治的な要求を行う。これを「御所巻」という。鎌倉・江戸幕府には見られない室町幕府独自の風習…

久々に読書感想

ドタバタをくぐり抜けて、ようやく小説の内容が頭に入ってくるようになってきた今日この頃。しかし2作ともいまいちだったのであった……。 ◇『温かな手』 (石持浅海) 人間の生命力を吸収する人間そっくりの生命体ギンちゃんと共生関係にある主人公は職場で…

『伊上勝評伝』読了

仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士・・・ 伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男 (Tokuma critical biography Seri)作者: 井上敏樹,竹中清出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2011/02/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回この商…

ざくっと最近の読書

◇『真田信之』(平山優) 史料ベースによる、真田信之の伝記。 頭に入ってきやすい文章で、面白く読めました。 次は何か手頃な、最新の研究に基づいた関ヶ原関連の書籍とか読みたいなぁ……今だいぶ捉え方が変わっているようなので、アップデートをしたい。 ◇…

『魔術師』(ジェフリー・ディーヴァー)、読了

魔術師(イリュージョニスト)〈上〉 (文春文庫)作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/10/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (35件) を見る 音楽学校で学生が殺されるが…

『ボーン・コレクター』(ジェフリー・ディーヴァー)、感想

かつてニューヨーク市警の鑑識課員として極めて優秀な捜査官だったリンカーン・ライムは、捜査中の事故によって頸椎を損傷、四肢麻痺の障害を負い、今では生きる希望を失っていた。動くのは首から上と左手の薬指だけ……自ら死を望みつつ、しかし死ぬ事さえ自…

2017年を振り返る:読書編

今年も、『シアター!』(有川浩)3巻が出なかった。 …………ふー(恒例行事)。 春先ぐらいからしばらくぶりに、ミステリ熱と図書館通いが復活し、図書館で本を借りる→返しに行く→折角なのでまた借りてくる→返しに行く……の無限ループに突入して、今年はけっこ…

天飛

◇『小説 仮面ライダークウガ』 (荒川稔久) 小説 仮面ライダークウガ (講談社キャラクター文庫)作者: 荒川稔久,石ノ森章太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/06/28メディア: 文庫 クリック: 35回この商品を含むブログ (18件) を見る 未確認生命体第0…

冬の読書

◇『賛美せよ、と成功は言った』 (石持浅海) 賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2017/10/11メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る 戦慄の名推理。 美しき“モンスター” 6年ぶりの降臨! ………

構造美

図説 西洋建築の歴史: 美と空間の系譜 (ふくろうの本)作者: 佐藤達生出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/08/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る最近読んでいるこの本の中で出会った、ギリシア建築の美学について述べた一節。 調和…

秋というより初冬の読書

◇『天地明察』(冲方丁) 徳川四代将軍家綱の治世、将軍家に仕える碁打ち衆の一員であると同時に、算術に強い興味を持つ渋川春海は、800年続いた暦を改める、という巨大なプロジェクトに携わる事に……。 江戸時代初期、改暦事業に参加する事になった一人の…

ざっくり読書メモ

溜め込んでしまったので、ざくっと。 ◇『ルカの方舟』(伊与原新) A− 火星由来の隕石に生命の痕跡を発見した――世界的に注目を浴びる論文に対して、不正を告発するメールが大学当局に届けられた直後、研究を主導していた教授が死亡、更に問題の核となる隕石…

初秋の似鳥鶏祭

◇『家庭用事件』 家庭用事件 (創元推理文庫)作者: 似鳥鶏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/04/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る 「壁男事件」のしばらく前――映研とパソ研による柳瀬さん争奪戦に巻き込まれる事になった葉山くん、…

初・三津田信三とか

◇『水魑の如き沈むもの』 水魑の如き沈むもの (講談社文庫)作者: 三津田信三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/05/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る 先輩民俗学者の紹介で、奈良の山村に伝わる雨乞いの儀を見学させてもらう事になった…

夏の似鳥鶏祭2

◇『まもなく電車が出現します』 まもなく電車が出現します (創元推理文庫)作者: 似鳥鶏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/05/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (42件) を見る 「壁男事件」により芸術棟が封鎖され、行き…

大変久々の宮部みゆき

「電車は人間を乗せるものだ。鉄道は、人間と人間を繋ぐものだ。だから鉄道を愛する者は、けっして人間を憎めない」 小暮写眞館(上) (講談社文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/10/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (18件) を見…

『アメリカン・コミック史』(東洋書林)覚え書き<後編>

THE HERO―アメリカン・コミック史作者: ローレンスマズロン,マイケルキャンター,Laurence Maslon,Michael Kantor,越智道雄出版社/メーカー: 東洋書林発売日: 2014/11メディア: 大型本この商品を含むブログ (3件) を見る 「スーパーヒーローのふりを演じてわ…

『アメリカン・コミック史』(東洋書林)覚え書き<前編>

THE HERO―アメリカン・コミック史作者: ローレンスマズロン,マイケルキャンター,Laurence Maslon,Michael Kantor,越智道雄出版社/メーカー: 東洋書林発売日: 2014/11メディア: 大型本この商品を含むブログ (3件) を見る スーパーマン――素手で鋼鉄をねじ曲げ…

久々に歴史の本

◇『信長研究の最前線』 (日本史史料研究会:編)信長研究の最前線 (歴史新書y 49)作者: 日本史史料研究会編出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2014/10/07メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る足利義昭との関係は? 天皇や朝廷をどう考えていたの…

夏の似鳥鶏祭

先日読んだデビュー作『理由あって冬に出る』からフィーリングが合いそうな気配を感じた似鳥鶏の著作を片端から読んでみたのですが、うむ、これは、合う。 ◇『戦力外捜査官 姫デカ・海月千波』 ◇『神様の値段 戦力外捜査官2』 戦力外捜査官 姫デカ・海月千…

読書の夏も一息

◇『理由あって冬に出る』(似鳥鶏) 幽霊が出るという噂で練習に支障が出てしまった吹奏楽部の為に、夜の学校の居残りに付き合った美術部の葉山くんだが、なんと本当に幽霊が現れる。この事件に興味を持った文芸部部長の伊神さんに振り回されながら、葉山く…

ミステリの梅雨

◇『双頭の悪魔』(有栖川有栖) 四国山中の奥深くにある、木更村。“兜町の荒馬”と異名を取った相場師・木更勝義が引退後に過疎地の廃村を買い取ったその地は、多方面の芸術に関心を寄せる勝義の援助により製作に没頭する、選ばれた芸術家の為のコミュニティ…

そして西澤保彦と石持浅海に戻る

◇『聖女の毒杯』 (井上真偽) 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)作者: 井上真偽出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/07/22メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る “奇跡”を求める青髪の探偵ウエオロ・ジョウの債権者で…

更にミステリー

◇『双孔堂の殺人』(周木律) “放浪の数学者”十和田只人を探偵役にしたシリーズ第2作。凡作。1巻で一つの事件を解決しつつ、連続した大きな物語の布石が色々とばらまかれているのですが、それが非常にノイズ。特に語り手が“あの事件”とか“あの男”とか、語…

まだまだミステリー

以外には最近、ふと興味が向いて美術関係の本をつまみ食い中。 ◇『鍵の掛かった男』(有栖川有栖) 鍵の掛かった男作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/10/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る 大阪中之島の銀星ホテルに…

ミステリ以外

『剣と紅』(高殿円)、読了。剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)作者: 高殿円出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/05/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る 天正14年、小牧・長久手の戦の後、病を患って伏せる徳川家康は、ふとし…