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『宇宙家族カールビンソン』6巻を買った

宇宙家族カールビンソン (6) (講談社漫画文庫 (あ9-6))

宇宙家族カールビンソン (6) (講談社漫画文庫 (あ9-6))

これにて、完結。
……いったいぜんたい、何年ぶりにおとうさんの秘密を知ったのだろう(笑)
当時、まだ連載中(多分)にキャプテンコミックスで初めて読んだ頃には気になっていたおとうさんの正体なんですが、改めて最初から読み直してみると実は割とどうでも良くなっていたりしたんですが、まあ、スッキリはスッキリというか、それを踏まえてのおとうさん話のラストエピソードなんかはいい話ですし。
結局、おとうさん話も有っても無くても実はどうにでもなるギミックであって、色々と読んできた中でこの歳になってみると、そういうのが見えてくるというのがちょっとあるのですよね。だから、設定に関する気になる度合いというのが、私の中で低くなっているわけで。……まあそれこそ、このマンガなんかは設定関係のほとんどが使っても使わなくてもいいギミックだったりしますが(実際、結局使われていないギミックも大量にある)。この当時はまだこういう、作者がちゃんと考えているのかどうかもわからない大量のギミックを投入した上でそれをものによっては惜しげもなく投げっぱなしにして話が展開する、というマンガが有ったよなぁ……いや、今もそういうの有るのかもしれませんが。あまり見なくなったなぁと。
現在は、設定は明かす、ギミックは使い切る、本編で出せなかったら他で書く、という時代ですから。まあ、おとうさんの秘密は扉絵でちょっとやっていたりして、やや無理矢理感もあるのですが、多分というこれきっと、編集サイドから要請があってそれほど描く気が無かったのに描かされたのではないかという気がして仕方がない(^^; 
編集サイドからといえば、月刊連載時に『ムーミン』ぽい雰囲気で……という話があったようで(巻末書き下ろしキャラクター紹介より)、やはり意図的にそれっぽい感じを入れていた模様。
ここで話は横道に逸れますが、小説『ムーミン』シリーズ或いはアニメ『楽しいムーミン一家』(原作とはややテイストが違うが、こちらはこちらで良い)は、創作関係者には是非とも一読(一見)をお薦めする作品です。まあ、原作小説の方は今更言うまでもない名作ですが、“開かれてなさそうなのに開かれているのだけどやはり何とも言い難い奇妙な閉鎖空間”としてのムーミン谷」という舞台装置の持つ物凄い誘因力は是非とも体感してもらいたい物の一つ。色々な作品がナチュラルに用いていますが、というかもはや既に共有財産といってしまって良いのでしょうけど。あれだけ道具立てを揃えておきながら、“ユートピアのようでいて実際には決してユートピアでない場所”*1というのも凄い。
ああちなみに、突っ込まれる前に書いておくと、拙作『シロシカ』は私の「いつか『ムーミン』やりたい願望」を多少ためしてみようという意図が含まれているので、微妙な影響下にあります。……例のごとく例のようにコンセプトがそのまま通ったためしがない為、現時点ではそういうニュアンスはほとんど無くなってしまっていますが(^^;
とにかく、『ムーミン』はバイブルですよ!
それにしても最終巻、何か嫌な事があったのかというぐらい(というか、想像するまでもなくあったんでしょうけど)、特撮ネタが多いです(笑) まあ丁度、怪獣王が飛ばしに飛ばしまくっていた時期なので、気持ちとしてはわかるんですけどね(笑)
ああしかし、ますます『ワッハマン』が(以下略)

*1:いや、実際どうなのか知りませんが、少なくとも私には絶対思えない