◆第6部:ワールドユース・決勝トーナメント編(承前)
準々決勝/アルゼンチン
ディアスくん&サンパウロ編の時に戦った選手が何人か、というチーム。
基本能力は高いものの印象が地味なのは、ディアスくんの必殺シュートが、「ドライブシュート」と「オーバーヘッドキック」で、インパクトが弱いためか。それ以上に特筆する事はなし。
初使用のサイクロンも、使ったら試合中にイベントぐらい入るのかと思ったら、なんか割と普通に打つだけだし。シュート自体は、〔一度、回転をかけたボールを自分の頭上に打ち上げ、落ちてきた所をドライブシュート! するとなんかもう滅茶苦茶な回転がかかって超威力になるんだよ〕という、意味不明さ。しかもアルゼンチン戦で使ったら、GKのターンを無効化しました(笑) さすが、スーパーストライカー。ちなみにサイクロンの最大の長所は、ドリブルからでも高いボールに合わせてでも低いボールに合わせてでも使える事。なぜか胸トラップで高速回転しながらボールが上昇したりもしますが。
胸に何を仕込んでいるんだ、翼
準決勝/西ドイツ
遂に、“皇帝”カール・ハインツ・シュナイダーくん、登場!
ところで「カール・ハインツ・シュナイダー」は、ネーミングとしては、このマンガの最高傑作だと思います。「大空翼」と「カール・ハインツ・シュナイダー」は、一度聞くと、なかなか忘れがたい。
試合前のミーティング、面倒くさくなったのか、若林に説明を振る監督。
嬉々として熱心に解説を始める若林(もちろん上から目線)。
そして試合開始。
西ドイツの音楽は、作中でも最高レベルに格好いい。
西ドイツは、シュナイダーくん中心に前線は名前つきのキャラがそれなりに存在するものの、後衛はGKのミューラーくんが輝くのみ、という攻撃よりのチーム。『翼』世界最強クラスGKであるミューラーくんは、特に必殺セーブはないものの、グラフィックの体形がアメリカンコミックヒーローばりの筋肉だったり、至近距離からのタイガーショットを片手でキャッチしたり、最強の名に恥じない男です。
そして、
「ファイヤ〜〜〜〜〜!!」
自分で叫ぶのか、皇帝
格好いいのに恥ずかしい、というか妙に熱血属性つきのシュナイダーくんが容赦なし。そして意外と強いのが、カペロマンくんの必殺サイドワインダー。なんかもう全くよくわかりませんが、吹き飛ばし属性がついており、源三が結構やられます。
そんな感じでしばらく、ブラジルと西ドイツとアルゼンチンの間を彷徨う全日本。
西ドイツ戦は最終的に、ディフェンス陣の弱さが出て、ミューラーくん苛め、みたいになっていましたが。
決勝戦/ブラジル
いよいよ、長かった、本当に長かったこのゲームも、最終決戦。
試合前のミーティングでは、監督は今度は翼に振ります。
仕事しろ、みかみ
そして試合前にはイベントが。
ピッチに立つ直前、さなえちゃん(姉御)の声が聞こえた気がした翼。
つばさ「さなえちゃん……?」
いや別に、応援に来ていても驚くほどの事ではないと思うのですが。
つばさ「まさか、こんな所まで……?」
ワールドユース大会は、そんな秘境の地で開催されているのか?
(どうやらブラジルらしい)
なんか、姉御のヒロイン属性が、記憶の300倍くらい凄いのですが、原作でもこんなにヒロインしてましたっけ?
聞こえた気がした、以上の展開は無いんですけど(笑)
で、ブラジル。
…………うん、ブラジル人は、消えたり分身したりが大好きです。
サンパウロ編の決勝戦で戦ったカルロスくんを中心に、サンパウロのチームメイトとか、対戦相手が勢揃い。
とりあえず前衛が皆、普通にドライブシュートを打ってきます。
監督から「あの帽子をちょっとビビらせてやれ」という指示でも出ているのか、なぜかゴールエリアの遙か遠くからロングで打ち込みまくってきます。
そしてカルロスくんは、サンパウロ編で翼に敗れた後にいったいどんな修行を積んだのやら、
分身ドリブル
とか
ミラージュシュート
とか使ってきます。
名前といい必殺技といい、むしろ『童夢くん』世界の住人ぽい。
そして最大の問題が、名前の覚えにくいGK。ゲなんとかくん(おぃ)
必殺セーブ・ダークネスイリュージョンは、発動すると暗黒空間が発生し、その空間の中にGKが時空転移、そして分身しながら現れるという、スタッフが徹夜明けのテンションそのままでマスターアップ直前に作ってしまったとしか思えない代物。
どう考えても、彼の所属はエイリアン学園です。
血液検査を要求する
ちなみにゲなんとかくんは、ペナルティエリア内で放ったサイクロンを普通にキャッチしたり、必殺ヒールリフト作戦もほぼ止めたり、必殺セーブ無しでも鬼のような強さです。ブラジルなのに、GKが強いってどうなんだー。
ここまででも充分脅威なのにも関わらず、後半からは更に、ロベルトの秘蔵っ子(?)、“完成されたスーパーストライカー”ことコインブラくん(笑)、登場。
コインブラくんの特徴は、
- 顔が陽一ワールドでない
- ドリブルが速い
- そして必殺マッハシュート
えー……マッハシュートですが…………消えます
源三もビックリです。
ただ源三も、度重なる戦いで主要な能力値が100超えていたりするので、ビックリしながらも消えるシュートを弾いて見せます。ここに来てとうとう、SGGKっぽくなって参りました。
正直、最後の最後で出てくるキャラとしては、インパクトは微妙。普通にサイクロン打ってくるぐらいで良かったのになぁ。なにより「マッハシュート」という名前が格好悪い(笑) あと、「ダークネス・イリュージョン」があまりに衝撃的すぎた。
というわけで、ブラジル人はブラジル人でも、ブラジル星人だろ?! 地球上に戸籍無いだろう?! というブラジルユース。
心の折れる度合いでいえば、『ストレンジジャーニー』のラスボスクラス。
プレイヤー、3回目か4回目ぐらいの挑戦で、なんとか勝ちました。
◆エピローグ
長い……本当に長い……どう考えても削れた試合のあった戦いは終わり、全日本ユース、世界一達成!
エンディングです。
みかみとかたぎりが何か語り合っています。
カルロスくん(どうも、いい人らしい)がコインブラ(笑)くんに、「これからも頑張ろうぜ」とか声をかけています。
そしてロベルトがつばさに、「いや、おまえの、サイクロンじゃないから」と、衝撃の駄目出し!
まあそもそも、今のサイクロンは翼くんが本物を見た事がないのに妄想力だけで完成させた必殺シュートなわけですが……
……なんか、いい話にして誤魔化そうとしています。ブラジルユースが負けたものだから、色々と誤魔化そうとしています。
「サイクロンは、ジャイロ*1がその選手生命をかけて生み出した技」
「他の誰にも真似のできるものではない」
「おまえは、新しいシュートを生み出したんだ」
ロベルトへの不審がますます高まる中、さあホテルで祝勝会だ、という所で、チームの輪を抜ける翼。
スタンドに、さなえちゃん(姉御)を探しにいきます。
いやホント、なぜテクモは、こんなに姉御推し?
でまあ、応援に来ていた姉御(かたぎり妹が呼んでいたという設定)と翼の会話がちょこちょこあって、翼、これからホテルの祝勝会に向かうだけなのに、何故か今生の別れみたいなやり取り(多分、大会MVPが誰かを決める為に、全日本ユース内部でガチのバトルロワイヤルが発生する予感があるのだと思う)のあと、
プロポーズした?!
「いつかブラジルでプロになったら、むかえにいくよ」
受けた?!
「まってるわ」