監督変えたら急に強くなる、なんて夢は持っていないので、いまさら岡田監督を解任しろとまでは思っていなかったのですが、この記者会見の発言を読んで、気が変わりつつあります。
いやー、なんだろう、理屈としてはその通りだと思うのですけど、それでも、“プロの監督”が
――ここ2試合、客席に空席が目立つ。それから、ハーフタイムでブーイングが沸いた。W杯イヤーの序盤でこのような反応があることについて、プロの監督としてどう思うか?
お客さんのことに関しては、そこまで背負い切れないところがわたしにはあります。いろんな事情があるとは思いますが、それに対して、わたしがお客さんを呼ぶために人気のある選手を使うとかそういうことではなくて、強いチームを作っていくことが使命だと思っています。
〔スポーツナビ/中国戦後 岡田監督会見 (1/2)〕
「客の入りまで私は責任持てない」
と言ってはいけないでしょう。本音では思っていても、口に出してはいけない。
岡田氏のJリーグの監督時代は全く知りませんが、何かこの人の言動を見聞きしていると、「ファンが嫌い」なのか? と首を傾げたくなります。
自分のカッコが付くか付かないかが一番で、ファンと一緒に盛り上がろう・盛り上げよう、という視線が見えてこない。
ファンにおもねる、というのとはまた別に、ファンと一緒に盛り上がる、というのはプロスポーツにおいてとても大切な事だと思うのですが、この監督と一緒では、盛り上がる事さえ出来ない、のではないかとここに来て真剣に思ってしまう。
たぶん、岡田監督の中では「目標はベスト4」とぶち上げた時点でパフォーマンスが終了しているつもりなのかもしれませんが、一度ぶち上げたらぶち上げたものに合わせて死ぬまで踊り続けなくてはならないのだと、それがこの人はわかっていないし、そういうアドバイスを出来る人が周りに居ないというのは、日本サッカー界の不幸でもある気がします。