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経験値・経験値・経験値

フィリップ・トルシエ2001年コンフェデレーションズカップ日本代表発表会見全文より


やはり選手の経験が足りないので、日本の選手が技術的にも、テクニカルな面でも、またフィジカルな面でも世界中のどの選手にも劣るものではないと思います。
(中略)
唯一のハンディというのは、日本の選手の成熟度と経験が、そして、最後に自分の中でどっちにするかという決定力がない、ということです。でも、同じ選手が2年間でいい、例えば、スコットランドなりイングランドなりオランダなりスペインなりフランスなり、3部リーグでいいんです。3部リーグでも経験を積めば、つまり自分自身がそうした体験を積むことによって、98年の同じチームでも、同じ選手で構成された同じチームでも、きっと、それがあればクロアチアにだって勝てると思います。
今やっている連載回顧企画で最初に読んだ時は「いくら何でも言い過ぎだろう」と思っていたのですが、今の日本代表の大善戦を見ていると、案外トルシエの見立てはそうそう外していなかったのかもしれない。
そんなわけで、阿部と長友は、今大会終わったら、目指せ海外。
ちなみに、現在、日本のマスコミには“ゴールネットを揺らす力”の意味で好んで使われる「決定力」ですが、“幾つかの選択肢の中から最善を選ぶ力”というような意図でトルシエが使っている(そういう意味の言葉として通訳されている)のはちょっと注目。