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『ダンボール戦機』と“戦う理由/戦わせる理由”

唐突に、敵方の二枚目(アルヴィス様のそっくりさん)が、自分は如何にしてテロ組織に参加する事になったのか、を部下に向けて語りだしたのですが、なんかもう、死亡フラグにしか見えない。
そして駄目なオトナ達の秘密基地が登場。
どう見ても、テロ組織の敵は別のテロ組織でしたにしか見えない上に、積極的に少年兵を徴集するという最悪な駄目っぷり。
悪の組織の黒幕で世界的な科学者を誘拐しているから屋敷に非合法に潜入してもかまわないのだ、みたいなのがとても怖い。
せめてもうちょっと証拠固めようよ。
孫の軽い冗談でした、だったらどうしますよ。
というか私がこの連中と敵対する悪の組織のボスだったら、その手法で合法的に一網打尽にして、不法侵入で警察に突き出すなぁ(笑)
実際、、少年兵を前面に押し出している理由が、作戦が失敗した時に「未成年の悪戯で……(くっくっく、少年法というやつは素晴らしいな!)」みたいな感じで、いつでもトカゲの尻尾切りできるようにとしか見えません。むしろ、実はそうだったという展開しか期待していなかったりしますが。
まあかくも、現代社会で、少年達を前面に出して大人の陰謀と戦わせるのは難しい、という事でありますが。
一応今回、「LBXは子供の方が使いこなせるというデータがある」(携帯電話みたいなコントローラーの関係か)という話をようやく持ち出しましたが、しかし、それは子供に非合法活動させる理由としては弱すぎる。
世界大会の上位入賞者をスカウトした、とかいうならまだともかく、明らかに、目に付いた子供達を適当に集めただけ、ですし。
この作品の現時点での説得力の薄さの大きな要因は二つあって、
彼等は選ばれた宿命の戦士ではない=彼等しかLBXを使えないというわけではない
世界の危機がせっぱ詰まっていない=情報の出所がそもそも今ひとつ信用できない
おそらく、“一般的な玩具に世界の運命を握る秘密が隠されている”というのは物語コンセプトの一つなのでしょうが、結果として、キーアイテムがあまりに誰でも使える為、“やらなくちゃ”という説得力に欠ける(今回、脚本家が頑張って、ヒロインがテンション上がってその気になっているという台詞を入れてましたが)。
一応、主人公には父親を助け出すという動機が存在しますが、主人公だけですし、背後にオトナ達が出てきてしまった以上、オトナ達がそれを認める動機付けも必要になる(実はこの辺りがかなり抜けている)。
また、プラチナカプセルの話にしても海道さん悪人説にしても、一方的に言っている人達が居るだけなので、全く信用できない(少なくとも首相暗殺をしようとしたのは確かですが)。特に、最終的にどちらに転ぶかはともかく、明らかに故意に、仮の善玉側を裏がありそうに書いているので、ますます信用がおけない。そもそも、本当に世界の危機は存在するのか?
日常の延長線上で、主人公が選ばれた運命の戦士だったりキーとなる存在と特別な友情を結んでいたり、という古典的なプロットから離れた所で“戦う理由”に説得力を持たせるのが如何に難しいか。
例えば『機動戦士ガンダム』の場合、MSそのものは訓練すれば誰でも扱えるが、その結果においての技量差を明確に描く→そこから生まれる人間関係の軋轢を描く→幼なじみの女の子が「だったらあたしが乗る」と言い出す→「悔しいけど、僕は男なんだな」、というのは、素晴らしい筋だと思うのですが、これにしても“戦場”という背景があってやっと成立するわけで、この辺りの組み立てに関してはもっと研究して、考えて書かなくてはなりません。
……せめて主人公連中が優れたLBXプレイヤーだと明確になるような話があればまだ良いのですが、ゲームとの絡みもあって、そういった物をここまで書けていないのが残念。
しかし最近のこのアニメの最大の不満点は、次回予告(ゲーム連動版)で見せすぎな事。
なんか終わってみると、ほぼ最後まで次回予告で出ていた事がわかるのですが、なんか来週もそんな感じっぽく、ちょっとやりすぎな気がします。まあ、1にも2にもゲームの宣伝第一なのでしょうが。
そしてようやく、来週ゲーム発売。