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『特警ウインスペクター』感想27

◆第45話「爆破0秒前の愛」◆ (監督:新井清 脚本:山田隆司
テロ組織の周到な計画により、脱走させられた少年刑務所の受刑者、芦川俊一。テロ組織の目的は、爆弾のスペシャリストである彼に、中津川修という男を殺させる事にあった。
未成年なのにテロ組織が危ない橋を渡ってまで仕事を依頼する爆弾のスペシャリストって何者なのか(笑) まあ、尻尾切りできる外部の人間、という要素もあったのかとは思いますが、よく考えると2話前に腹マイト少年が出てきているので、この世界ではそれほど驚くべき事ではないのかもしれない。
海外援助基金の理事長を務める中津川には黒い噂が絶えずつきまとい、ODAのリベートに関して捜査の手が幾度か伸びながらも、これまで確たる証拠が掴めてはいなかった。そんな中津川の暗殺を東南アジアの某国から依頼されたテロ組織であったが、アジトに機動隊(珍しい)の強襲を受け、芦川以外は全員逮捕。組織から渡された爆弾の部品だけを持って逃亡した芦川は、ある少女に接触を図る……。
芦川の父は、8年前に起きた疑獄事件で不審な自殺を遂げた、中津川の元秘書。犯罪者の家族として白い目で見られ引っ越しを繰り返す事になった芦川家は、母が2年前に病死、俊一は爆弾によって中津川の殺害を謀るも失敗し、少年刑務所に収監されていた。
と、やや複雑な事件背景を特警本部で一気に解説。
芦川が接触したのは、8年前の疑獄事件におけるもう一人の自殺者、中富ユキオの娘、涼子。今は橋本と苗字を変えた涼子と芦川には同じ境遇という繋がりがあったが、涼子は着替えと幾らかのお金は渡すものの、思いとどまるように説得。しかし芦川は中津川を殺すチャンスだと、姿を消し、密かにミサイルを作成する。
涼子に事情を聞こうとするが、警察への不信感から冷たくされる竜馬達。最初は涼子が積極的に芦川に協力しているのではないかと考えた竜馬だったが、彼女を監視している内にそうではないと思い至り、あえて「父の形見のジャンパーを渡す事で復讐を後押ししているのでは?」と涼子を挑発。
涼子「どうして警察はそういう見方しかできないんですか!」
竜馬「良かった。たぶん君はそう言うと思った」
爽やかな笑顔で、女子高生の懐柔に成功する竜馬
ううむ、珍しい(笑)
再び芦川から連絡が入り、接触した涼子はその説得を試みるが、現場で発生したトラブルから特警の張り込みがばれてしまい、芦川は涼子が裏切ったと思いこんで逃走してしまう……どうして、バイクルも張り込ませてますか(^^;
張り込みシーンでは、珍しく、スーツ竜馬。
というか、竜馬も純子もTPOに合わせた衣装で張り込み現場(デパート内部)に紛れようとしているのに、無理矢理な衣装を着たバイクルとウォルターが一緒に居るというのは、ちょっと意味不明。あと密かに、トラブルの原因となった引ったくり、取り逃がしているし(^^; 竜馬さんがつい引ったくりを捕まえてしまって張り込みがバレた、でも充分に問題なかったと思います。
東南アジアを回っている中津川の帰国は、いよいよ二日後。かくなる上は、帰国した中津川の車を徹底的にガードする他ない。そして芦川を止める為、自分が中津川の車に乗り込むと言い出す涼子。自分が乗っていれば、芦川は爆破を諦める筈だ……その決意の固さを知った特警は、彼女の協力を受け入れる。
そして帰国当日、中津川の車を特警が前後からガードし、空から監視するウォルターが芦川を発見して逮捕するが、芦川の仕掛けたセンサーにより、ミサイルが自動発射してしまう! 中津川の車に取り付けられた誘導装置により、もはやミサイルを防ぐ事は不可能。竜馬から連絡を受けた正木は車から中津川らを降ろすと、周囲の人々を巻き込まない為に車を走らせる。
着化した竜馬は、ウォルターに掴まれ、空中からギガストリーマーマックスモードで、ミサイルを狙撃・撃墜!
ここは非常に格好良かった。
色々と問題のあるギガストリーマーマックスモードですが、ここまでで一番、格好いい使われ方。
だが、発射されたミサイルは2発。なんとか人気のない所まで車を運んだ正木だが、その直後にもう1発のミサイルが迫る!
ファイヤー「ワープ!」
ワープ?!
……《高速移動》の事だと思うのですけど、いったい何時の間に、空間歪曲できるようになったのか。
か、或いは、《高速移動》とは、そもそもワープ機能の事だったのか。
仮にそう考え、ファイヤーの《高速移動》が、ファイヤー及びその触れている任意の存在を空間移動させる機能、だとすれば、これまで謎だった、爆弾探知犬アレックの首輪をどうやって外したのか(9話)、箱の中のひとみちゃんをどうやって助けたのか(18話)、に全て納得できる理由がつくわけないけど、一定の言い訳として成立しえない事もないかもしれないかもしれない。
かくしてミサイル直撃の瞬間、正木はファイヤーに助け出されて無事に脱出。涼子が自分を裏切っていない事を知った芦川はその想いに心を打たれ、今度こそやり直す事を誓うのであった……………………あれ? まさかの、中津川スルー
まあこの展開で中津川が自白して逮捕、まで盛り込むのは難しいですが、フィクションで真の巨悪が放置されるというまさかの超展開
いや、真の巨悪だから爆死していいというわけではない無いですし、どちらかといえば、テーマ性はその辺りにあったのだとは思いますが、幾分、もやもやの残る話となってしまいました。まあ、この件をきっかけに本気になった正木と竜馬が動けば、中津川の逮捕まで時間の問題という気はしないでもないですが。
次回、中津川に追い込みをかける特警、追い詰められた中津川は涼子を人質にして……! とかいう展開も面白かったかもしれない。
“犯罪者の家族の境遇”という重い所に焦点をあてたコンセプト自体は悪くなかったのですが、とにかく全体的にやたらと長台詞が多く、テンポが悪かったのが残念。
芦川と涼子のやり取りに尺を取った分、警察に非協力的な涼子の描写、などがもうひと踏み込み足りなかった感じもあり、テーマ性と絡む所だけに、全体が少し散漫になった感。
女子高生に冷たくされる竜馬さん、とかもう少し見たかった!(おぃ)
なお今回のラストでは、BGMに『メタルダー』のEDインストが使用されました。これは初めてな気がします。こういうのも予算節約の一環なのでしょーか。この辺りのシリーズは、どちらかというと挿入歌を優先的に作成して、ソフト化して売っているという印象はありますが。


◆第46話「一日一悪の少年」◆ (監督:小西通雄 脚本:扇澤延男)
バイクル、公園で落とし穴にはまる。
悪戯の犯人は、近所に暮らす大田黒彦一、という良太の同級生。両親が海外在住で祖父と二人暮らしなのだが……その祖父が、なんとギャングのボスであった!
歴史の闇に埋もれそうだった良太くんが、復活
大田黒勝造は2年前に全4名からなるブラック団というギャングを結成。孫の彦一に「一日一悪」「ギャング一筋」をモットーに、悪事を奨励していた。マフィアを気取るブラック団だが、マドックスによれば「結成以来、特にデータに残るような犯罪の記録は無し」。
むしろどうしてそんなデータも勝造の写真付きで、抑えているのかマドックス(笑)
前々から思っていましたが、マドックスのデータバンクの中身って明るみになるとかなりまずいというか、人権団体とかから集中砲火を浴びそうな材料がわんさかありそうというか、この世界の日本は非常にバイオレンスなので、その分国民の管理とデータベース化が進んでいるのか。……管理している割には凶悪犯罪が横行していますが。とにかく、最終回がマドックス叛乱とかでない事を祈ろう。
正木は「本人達がギャングを名乗っているだけじゃないか……趣味で」とこぼすが、あまりに教育に悪くて看過できないと、バイクルとともにブラック団へ乗り込む竜馬。しかし説得はのれんに腕押しで、勝造はまったく聞く耳を持たず、ギャング教育に感化されている彦一にも通じない。
何があるかわからない世の中、最後に頼れるものは“金とファミリー”……うーん、間違って……ない気はする(笑)
夢は、「世界一のギャング」という彦一の大書に頭を抱えた竜馬は、搦め手から攻めようと、良太に彦一の友達となってくれるように頼み込む。
一方、大枚はたいて開発した超磁力装置を手に、何事か企むブラック団……。
工場爆発の報を受けて出動するウインスペクター。レスキュー活動の途中、更なる爆発が起きて逃げ遅れた工員が居ると聞いてギガストリーマーを手に向かったファイヤーだが、それは罠。超磁力装置の不意打ちを受け、奪われるギガストリーマー! 更に、超磁力逆放射!(反重力ビームみたいなものか?)を受けて、史上トップクラスにやられるファイヤー。
これだけファイヤーがやられたのは、死神モスのスーパーカーと、ロボット刑事ブライアンの攻撃以来か?
遂に、恐れていた事態が起きてしまいました
「想像を絶する破壊力」のオーバーキル兵器が、悪漢の手に!
微妙に、スタッフの悪意が見え隠れします(笑)
バイクルとウォルターは磁場の変化を辿って犯人を追い、純子は竜馬を工場の一角へ誘導した工員のモンタージュを作成する。
その頃、まんまとギガストリーマーを入手したブラック団は、それをコピーして売り捌こうと計画を話しあっていたが、ここで「ギャング団ごっこはもうおしまいだ、爺さん」と3人の部下が豹変。彼等は勝造の豊富な資金力に目を付けて従っていただけで、本心から彼に従っているわけではなかったのだ!
まあ、それはそうですよね、とむしろほっとする展開。
モンタージュから偽工員がブラック団の一員だと知った竜馬と純子は大田黒家へ向かうが、そこはもぬけの殻で、乱闘の跡と、勝造の心臓の薬が床に落ちていた。そこにちょうど近所で、彦一を遊びに誘っていた良太達が姿を見せる。一方、磁場の歪みを追っていたバイクルとウォルターは、反重力ビームの不意打ちを受け、勝造と一緒に捕まってしまう。
二体が連絡を絶った倉庫街へ向かう竜馬達。そこで、どうしてもとついてきた彦一から、竜馬達はブラック団に関する真実を聞く。実は海外で働いていた彦一の父母は2年前に死亡しており、心臓に持病を持つ勝造は残された孫の為に何かしてやれる事はないかと考えた挙げ句、ゴッドファーザー』みたいな組織を孫の為に作ろうと、斜め上の結論に飛びついたのだった。
明らかに、自分がやりたかっただけである
お互いを大切に思うあまり、閉じた世界を作ってしまった祖父と孫。その優しさをわかるとしながらも、「君はその為に一番大切なものを失った」と竜馬は彦一を諭し、単身、工場へと乗り込む。
外に残った純子&良太&彦一ですが、心臓の薬を飲まなければ発作で祖父が死んでしまう、と彦一が結局飛び出し、それを追いかけている内に全員が捕まるという始末。うどん県での活躍をピークに、純子さんの役に立たない度が上がっている気がする今日この頃。
或いは、敵に捕まるとヒロインゲージが上昇する事に気付いたのか。
勝造達が捕まっている部屋を見つけた竜馬だが、扉には頑丈な鍵がかかっていて開かない。破るにはギガストーリーマーが必要だと、その奪還を優先する竜馬。ここ数話の竜馬さんのギガストリーマー依存は家族を人質に取られているレベル。
……ううう、あの格好良かった竜馬さんが、知恵と勇気と根性でどんな窮地も乗り越えてきた竜馬さんが、すっかり力に溺れてしまいました。うっうっう……
金庫からギガストーリーマーを見つけだした竜馬だが、純子と少年達を人質として突きつけられる。そのピンチの中で、良太と彦一に通じ合う不思議な連帯感。激しくアイコンタクトする、竜馬&少年達。不意打ちの体当たりで少年達は悪漢の手を逃れ、純子も脱出。だがギガストーリーマーは再び奪われ、その銃口が竜馬へと向けられる!
「やめろ、普通の人間にはギガストーリーマー撃てない! やめるんだ!」
竜馬の警告通りに悪漢達はギガストーリーマーを扱えず、銃身は跳ね、プラズマ光波弾は天井を直撃。ギガストーリーマーを取り戻した竜馬はマキシムモードで扉を破壊して勝造達を救出。更に超磁力装置も無駄にマキシムモードで塵に帰し、悪漢達を逮捕する。
……なんだろう、竜馬さんは、なるべくギガストリーマーマキシムモードの実地運用データを取るように、あの研究所に言われているのでしょーか。
使わないと、査定に響いたりするのかなー。
心臓病の薬も間に合い、発作の収まる勝造。まるでテレパシーのような繋がりを感じた事を不思議がる良太と彦一に、「一番大切なもの……それは友達ではないのかい?」と竜馬が語り、友情の花が開いて大団円。
まあ実行犯は3人として、機械への出資とコピーまでの計画立てていたぐらいなので、情状酌量の余地ありで爺さんは執行猶予ぐらいで済みそうかなぁ……或いは、警察の暗部に関わる事件なのでこの日、3人の男の戸籍が密かに抹消され事件は闇から闇に葬られるのかもしれない
それにしてもしかし、この終盤にきて、ここまでギガストリーマーのためにシナリオが歪むとはなぁ……(^^;
戦隊で言う所の、無理矢理2号ロボ、みたいな使い方になってしまっていて、どうも良くない。まあ、マックスキャリバーなんてもう存在しないんだ、と思いこめば気にならなくなりそうな気もするのですけど。尺の関係であまり装備の使い分けを出来ない、というのは残念な所ではあります。
そしてこんなタイミングで次回、進みすぎたハイテクの反乱話(笑)
ところで今回、祖父・孫の二人きりという家族にせっかく良太が絡むので、良太の方の姉・弟二人の家族、という環境の接点が友情のきっかけになるのかなぁと思ったら、そういう事は全くなし。工場前で「僕の気持ちがわかるか!」みたいな台詞を置いているので、本当はそういう流れがあったのだけど、編集で切ったのかなぁ……良太と彦一のテレパシーが、あまりに唐突ですし。
あれは、友情ではなくて、生命の危機で覚醒したのだと思う(笑)