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『未来戦隊タイムレンジャー』感想3

◆CaseFile.5「第3の合体」◆ (監督:小中肇 脚本:小林靖子
作中で特に語られないけれど、ギエンさんが怪人を一度にたくさん解凍しないのは、誰もがドルネロファミリーの一員というわけではないので、一度に複数解凍すると制御できなくなる可能性を危惧しているからなのかな、と勝手に補完してみる。
しかし解凍後の怪人(少なくとも今回)は事情をある程度把握しているようなので(圧縮冷凍されても意識は残っているという設定)、外の会話を聞きながら、「俺! 俺を解凍して! 俺を!」とか必死に考えているのかと思うと、なんだか涙ぐましい。
ところでギエンさんが本人が居ない所でドルネロを若干、馬鹿にした調子で呼んでいましたが、頭脳派の自負からくる、ちょっとした伏線なのか……いつも呼び捨てだったかどうかは記憶にないので、次回、気にしよう。
そんなギエンさんがドルネロもリラも居ない所で今回解凍したのは、殺し屋マッドブラスト。どういうわけか、金儲けは気にしなくていいから、好きなだけ殺しを楽しんでこい、と怪人を現代社会へ送り出す。
翌朝のトゥモローリサーチ社、男衆が起床すると、既にユウリさんは初仕事に出発済み。ユウリさんの初仕事は探偵業……ではなくて、ビルの掃除代行。
ユウリさんがモップがけしているだけで、なんか笑えます。
依頼先が大きなビルのロビーだという事で、手伝いに駆けつける4人。当の本人は、「何しに来たの?」的な感じで4人を出迎える。
その態度が「可愛くない」と愚痴るドモン、話を振られて曖昧に誤魔化すタツヤ、「全ての女がおまえ好みなわけがない」とくさすアヤセ(掃除には全くやる気なさそう)、ひたすらはしゃいで走り回るシオン、と5話にして、掃除シーンだけでキャラクターの書き分けが出来ているのは、お見事
あとシオンは前回ラストの、「髪は染めていた」というネタを拾う形でか、今回は青髪。
シオンの事をタツヤがつい「宇宙人」と言う度に、異星人の存在が当たり前の3000年から来ているドモンが「ハバード星人」と訂正(いわく「地球人だって宇宙人だろ」)という、1000年の時代差によるジェネレーションギャップというべきかカルチャーギャップというべきかのネタも引っ張るなど、小ネタの挟み方も巧い。
ちなみに、「地球人だって同じ宇宙人じゃないか」と言えば、名作『ウルトラセブン』の傑作回「ダークゾーン」を思い出します。
その頃、ロンダーズファミリーのリラさんは現代人に扮装(?)して、ウィンドウショッピングの最中。前回、誘拐が何件か成功しているので、どうやら無事にお金が手に入った模様(笑) ところが街を歩くリラは、解き放たれたマッドブラストの襲撃現場に遭遇。せっかく買い物した服を穴だらけにされてしまう、とお笑いが入りつつ、そこへ駆けつけるタイムレンジャー
マッドブラストと戦闘になるが、マッドブラストが首からぶら下げる幾つもの装身具の一つと、彼が鳴らす拍車の音を聞いたユウリが突如、激昂。凄まじい勢いでマッドブラストを切り倒すと、エネルギー最大威力で銃を向ける。そのまま捜査官の権限を越えてマッドブラストを射殺しそうになるが、4人に必死で止められて射撃は逸れる。その隙に逃げ出すマッドブラスト。
実はマッドブラストは、ユウリの両親と妹の仇であった。
2988年――現在のユウリと同じくマフィア担当の捜査官だったユウリの父は、その存在を邪魔に思ったドン・ドルネロの依頼を受けたマッドブラストの襲撃を受け、家族ともども射殺された。3人の家族を失い、唯一、生き残ったのがユウリだった。
だが、証拠はない。
マッドブラストの収監理由は、あくまで暴力事件。タックに諫められるユウリ。
しかし彼女には、幼い日に聞いた特徴的な拍車の音と、マッドブラストがコレクションとして殺した相手から装身具を奪う事――彼が父の身につけていたブレスレットをぶら下げていた事――から、マッドブラストによる犯行を確信していた。
捜査官としての立場と、理性を失い復讐を果たしたいという思いの間で揺れるユウリは、気丈な態度を見せながらも自室に引きこもる。
2988年時点で、10歳。
ユウリさんはタツヤと同い年設定か……ッ!(何故か悔しそうに拳で壁を叩きながら)
翌朝、シオンが傍受した警察無線で、マッドブラストによる襲撃事件が発生している事を知り、叩き起こされる男衆(相部屋)。だがいち早く、タイムピンクに変身したユウリがタイムフライヤーで単身出撃してしまう。
トゥモローリサーチはアオリのカットばかりだったのでビルっぽいイメージだったのですが、今回初めて俯瞰気味の遠景に映った結果、1階がガレージタイプの2階か3階建てっぽい。微妙に変な形の建物ですし、まあこれなら、タツヤがお小遣いを相場に突っ込んで購入(だと勝手に思っています))したとしても、ギリギリ、納得できなくもない範囲か。
襲われていた人々を逃がし、マッドブラストを追い詰めたユウリ(暗殺専門なのか、マッドブラスト、弱い)は、最大威力の銃を頭にポイントしたまま、12年前の事件の真相の告白を迫る。
追いついた男衆の説得にも耳を貸さず、ユウリさん殺意全開。
というか、男衆、説得スキル低すぎ
最初は誤魔化していたマッドブラストだが、とうとう、ドルネロからの依頼映像が残された証拠品を取り出す。それを手に入れ、あっさり「してやったり」に切り替えるユウリ。彼女には最初からマッドブラストを射殺するつもりはなく、全ては自白を引き出そうという演技であった!
一晩、体育座りしていた甲斐もあり、一人で乗り越えてしまいました。
……まあ、男衆が、後ろでわたわたしているだけなのがイケナイ。
これは逆に、女性一人戦隊だから出来る展開、ではありますが。
だが、一瞬気が逸れたユウリの隙をついて反撃に転じたマッドブラストは、再び圧縮冷凍されるよりはと、自らリバウンドを起こして巨大化。銃撃戦でタイムロボベータを圧倒するが、スリーディーフォーメーションの第3形態、遠距離戦に向いた戦闘機モード・タイムジェットガンマによる攻撃を受け、弱った所を時空剣で倒される。
戦闘後、マッドブラストを封印するユウリの姿を見ながら、「俺達、いらないんじゃない?」とぼやくドモン。
そんな微妙に遠巻きな男衆に向けて、「明日もビルの掃除があるので、手伝ってほしい」と告げ、「心配してくれて、ありがとう」と、少しばかり距離を近づけるユウリさん。そういう時に、シオンがすぐに声をかけにいくなど、子犬系のキャラで、立ち位置を確立しているあたり、キャラクターのバランスは序盤にして秀逸。
個人的な復讐と捜査官としての葛藤、という割とベタなテーマで、ユウリさんが弱さとブレを見せる回かと思いきや、そういう要素もあったものの、意外とさくっとユウリさんが一人で乗り越えてしまい、むしろ男衆の役に立たなさがクローズアップされる展開になってしまいました(笑)
君らはあれだ、来週から、ダメンズレッド・ブルー・イエロー・グリーン!」と名乗りなさい。
映像的には、特に面白くはないが不可もなく。
タイムレンジャーはインナースーツ的なものの上に更に戦闘スーツを纏うという設定になっているので、各監督、一回、インナースーツ姿を見せる部分を意識的に入れて、それを格好良く見せようとしているのは、それぞれ面白いですが。
あと誰か、既に出オチ担当状態のタイムロボベータさんに見せ場を! もっと見せ場を!!


◆CaseFile.6「偽りの招待客」◆ (監督:小中肇 脚本:小林靖子
アヤセさん(公称176cm)*1はイケメン枠なのに、タツヤ(公称185cm/永井大の体格が良いのでそれより大きく見える)、ドモン(公称185cm)が大きすぎて、何故か小さく見えるのが不憫だ。
ロンダーズファミリーのリラが、宝石窃盗犯ルージェを解凍。ルージェは人間の容姿や持ち物までコピーする能力を使って、宝石店の店長に変装すると、見事に世界有数のダイヤモンドを盗み出す。そして次なる標的を、それと対になるダイヤの首飾りと定めるのであった。
ファミリーのシーンで、ギエンがドルネロに呼びかけなかった為、いつも呼び捨てだったかどうかは確認できず。とりあえず、敬語では無かった。
宝石盗難事件をニュースで知ったタイムレンジャーは、ルージェの次の標的が、それと対になる首飾りであろう事を推理。折良く、首飾りを手に入れた社長夫人がそのお披露目を兼ねた船上パーティを行うという情報を入手し、そこでルージェを待ち伏せするという作戦をたてる。
船上パーティ参加の為に、「仕事だから、父親のコネを使え」」と強要するメンバー。
浅見の名前から独り立ちしたいタツヤは渋るが、結局押し切られて、父親の名前を出してパーティに参加する事になる。潜入したパーティで、タツヤのあまりのVIP扱いにちょっと引く4人。
パーティという事で全員おめかしするのですが、ユウリさん、折角シックな黒のスーツなのに、なんで中、ピンク……(笑)
あとアヤセさんは案の定、似合うけどホストみたいになりました。
パーティの客に囲まれるタツヤを放置プレイして、ルージェ(の化けた人間)を探す4人。
というかタツヤ、渋い顔でおたおたしているだけで、全く社交スキル育ってないのですが、ちゃんと最低限の躾はしたのですかお父様?!
なお今回、はっきりと設定と存在が明言された「浅見グループ」は、日本トップクラスの企業グループで、会長(これが父を指すのか祖父とかなのかは不明)は政財界の大物、との事。
ルージェが人間に化けた時の印である、“首もとの鳥に似た痣”が無いか女性客をチェックする4人だが、見つからない。一旦合流した5人の前に、タツヤの父母が姿を見せる。
「家を出たのに浅見の名前を使ってパーティか」と父に詰問されるタツヤを全くフォローせず、唯一チェックできなかった襟元をスカーフで隠した女性のチェックに動く4人。
今回タツヤは、言いようにコネを利用された上に、放置プレイ三昧です。
シオンがスカーフに飲み物をぶっかける、という荒技で鳥の痣を確認した4人は、そのままルージェが化けた女性客を拉致。しかし隙を突いて逃げられ、追いかけた船外の埠頭で戦闘になる。
その頃タツヤは、父と話し合っていた。なぜか操舵室で。



「まさか、あれだけ嫌がっていた浅見の名前を使ったんじゃないだろうな」
「使ったよ……ちょっと事情があって。でも、好きで使ったわけじゃない」
「そうだ。好きであろうが無かろうが、浅見の名前はついてまわる。おまえにその気がなくとも、みんな浅見の名前に寄ってくるんだ! おまえ自身ではなく!
 竜也、分かったろう、人には決められた道があるんだ。そこから出るのは、そう簡単な事じゃない。それに気付かず、呑気に浅見を名乗っているようじゃ、おまえには無理だな。
 ……タツヤ、戻るなら今の内だ。私も目をつぶろう」


「そんな事、俺が気付いてないと思っているのか! そんなの子供の頃からわかりきってたことだ。だから変えるんじゃないか!
 自分の意志で変えられないことなんかない。絶対にね」

状況的にはお父さんの方が正論で、それは説教の一つもしたくなります(笑)
タツヤもちゃんと説明できないしなぁ……まあここは一つ改めて、タツヤが決意表明するという方がウェイトのあるシーンなのですが。
父と別れ、デッキに出たタツヤに途端に群がる人々。タツヤはスーツの上着を脱いでタイを外すと、何故かそれを社長夫人に手渡し、自分はもう浅見の家とは関係がないと告げると、トゥモローリサーチの名刺を渡して船を駆け下りていく。
そんなタツヤの姿を、船から見つめる父・渡。
「昔、私もああやって船を下りたつもりで走った事があったが、結局は浅見という巨大な船から一歩も出ていなかった事に気付かされた。……あいつ、本気で降りるつもりじゃ」
お父さんなりの思いがある、という部分もちゃんと入って、良し。
しかし父は、何故あんな悪役ぽいスーツと杖なのか。
それと、タツヤのスーツは貸衣装ではないのか……?
戦闘中の4人は、意外と強い宝石窃盗犯に苦戦中。そこに駆けつけたタツヤの射撃でダメージを受けたルージェをドモンが追い詰めるが、攻撃のはずみでシールが剥がれ、リバウンドで巨大化してしまう。
そしてロボ戦……なのですか、怪人、巨大化のリバウンドが嫌で自ら冷凍されるという超展開(笑)
ギャグで終わってしまいました。
ベータ、出番すら無かったよ……(涙)
後半、父との対話後、
「さーて、仕事だ仕事!」
「みんなー、お・またせぇー!」
「ここに来ないで、他にどこ行くんだってぇ」
「これからもタイムレンジャー、頑張ろうな!」
「おーい、おまえそりゃないでしょー」
とか、タツヤがちょっとテンション高めで陽気に滑り気味なのは、いつもの事のような気もしますが、父との会話と改めての決意の後で若干のハイ状態と空元気が混ざっている、という演技指導でいいのかな……?
よくある事ですが、大体、レッドの個性が決まるのが一番遅いので、タツヤはまだ、テンション高いのが素なのかわざとなのかが、区別つかず、どこまでこちらで読み取って言いのかは、微妙な演出と芝居。
……あ、上着、ツッコまれた(笑)

*1:Wikipedia調べ、以下同じ