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『超人機メタルダー』感想1

◆第1話「急げ!百鬼魔界へ」◆ (監督:小笠原猛 脚本:高久進
OPは、歌も絵も抜群に格好いい。
メタルダーのメカニック描写から入って、一転、浜辺で日本刀を振り回す主人公
そして迫り来るネロス帝国の大軍団、背景に巨大なゴッドネロス。
実に格好良くて面白そう。
…………OPは(^^;
アメリカから帰国し、かつて太平洋戦争で戦死した息子の墓参りに訪れたロボット工学の権威・古賀博士(上原謙!)。だが彼の真の目的は、ゴッドネロスの野望に立ち向かう一つの希望、自らの手で作り出し、そして封印した一人の青年を目覚めさせる事にあった……その名は、剣流星!
桐原コンツェルン総帥・桐原剛造。日本のみならず世界経済に多大な影響を与える巨大グループを統べ、二人の美人秘書をはべらせながら、人を人とも思わぬ己のエゴ満載の活動を続けるその正体こそ、ネロス帝国の支配者・ゴッドネロス。
「余は神……全宇宙の神。その名をゴッドネロス」
「私を夜の闇に包め」の言葉とともに、スーツの似合う精悍な中年男性から、怪異な老人へと変貌するゴッドネロスは、その根拠であるゴーストバンクに配下の4大軍団を集め、全軍をあげて古賀博士の抹殺を命ずる。
ゴッドネロスの凝ったメイクに、4大軍団の着ぐるみ大集合。
OPでも強調されていますが。特色と掴みでこれがやりたかったでしょうが、ここは格好いい。
しかしゴッドネロス様は、“全宇宙の神”を自称している割には、やっている事は
配下に石油プラントを破壊させて石油を値上がりさせるとか、その絡みで株の大暴騰を引き起こすとか、経済と政情不安を蔓延させて戦争を状態を引き起こし、武器と食料を売り捌こうとか、確かに悪い事をやっているのですが、神の割にはせせこましい
なんだろう、大がかりな経済ヤクザ?
まあ、経済に関わる悪事が単品ではなく、世界規模で連動して、戦争も食料もエネルギー問題も全てが密接に関わっている、というモデルを子供番組に持ち込んで語ってみせた所はなかなか面白いのですが。
その頃、ネロス帝国機甲軍団の襲撃をなんとか逃れた古賀博士は旧・日本軍大本営跡に辿り着き、そこに眠る、戦死した自分の息子と瓜二つのロボットを起動させていた。彼こそ、敗戦濃厚な太平洋戦争末期において、戦局の打開を目的として開発されたものの遂に世に出る事なく終わった旧日本軍の秘密兵器、超人機・メタルダー
ところで誰が、その、てかてかした服を着せたのか。
古賀博士より「剣流星」という名前を与えられた青年だが、古賀博士の口にした「茨の道」という言葉を「茨の道?」と呆然と聞き返すレベルで、目覚めたばかりの頭脳はぽんこつ。そんな流星に一般常識とか基礎教養ではなく、生と死について「ワシが、この身を持って教えよう」と外へ出た古賀博士は、追いかけてきた敵を基地から引き離し、「つるぎ・りゅうせぐわぁぁぁ」と、死亡
高い、ハードル高すぎるな、博士……。
その光景に感情の高ぶるよまに駆けだした流星は敵の部隊と接触、ぼてくりまわされている内に腹が立ってきて……
「怒る!」
の言葉とともに瞬転。
メタルダーとして目覚め、慣れない戦いながらも敵部隊を蹴散らすが、ヨロイ軍団の鎧聖・クールギンの剣の前に敗れ、落下。左肩に大ダメージを受けたものの全壊には至らなかったメタルダーは、夕陽に向けて叫ぶ。
「風よ、雲よ、太陽よ、心あらば教えてくれ。なぜこの世に産まれたのだ」
……うーむ、ゴッドネロスさんは、メタルダーを今の内に懐柔すればいいのでは(笑)
刷り込みし放題のような。


◆第2話「余は神・ネロスなり」◆ (監督:小笠原猛 脚本:高久進
いきなり美人秘書二人に、メタルダーについて語り出す桐原剛造。
「最も恐れていた事が現実になった。私を夜の闇に包め!」
#台詞の最後に「私を夜の闇に包め」をつけると何でもゴッドネロス
みたいな、Twitter大喜利に使えそうだ(おぃ)
どんな小さなトラブルの芽でも事前に摘み取る事で帝国を巨大にしてきたと語る、やっぱり妙にせせこましいゴッドネロス様は、メタルダーが完全に破壊されたかどうかの確認を指示。
一方、基地へ戻ったメタルダーを待ち受けていたのは、ロボット犬・スプリンガー。
なぜか、言葉遣いが下町のおっちゃん風
スプリンガー(『キャシャーン』オマージュ?)は、見た目(犬の体に張りぼての外装がついている)と声と演技(?)が、ちょっとちぐはぐ。既にこう、無理に犬にしなくても良かったような予感。
基地でボディを修理した流星は、スプリンガーからサポートマシンなどの説明を受け、サイドカー・サイドファントムに搭乗。
メタルダーにならないと機能は充分に発揮されない」「わかった、テストドライブだ!」と、場面変わるといきなりメタルダーに瞬転しているのですが……「怒った」? 犬に悪口でも言われたのでしょうか
楽しくドライブ中に、機甲軍団の飛行メカと戦闘になるメタルダー。迎撃成功後、巻き込まれた女カメラマン・仰木舞を拾った流星は、人間の柔らかさと暖かさを知る。そんな彼の視界に入ったのは、メタルダー撃破の為に新たにマシン軍団から送り込まれた刺客。舞を置いて、敵の元へ猛然と駆け出す流星。
ナレーション「剣流星は、本能的に悪を追うハンターであった」
ああ、本能ならまあ、ゴッドネロスも懐柔できなくて仕方がないか。
……しかしそもそも、米軍と戦う用に作ったんじゃなかったけ(笑)
つまり、米軍は悪
作った時代が時代だけに仕方ないですが、現代社会で米軍兵と接触したらどうなるのか、ドキドキが止まりません。
敵メカとは、格闘戦。機能の一部を破壊されたメタルダーが、パワーモードに入って、敵の関節を次々と粉砕し、首を吹っ飛ばす戦闘演出は面白い。
しかし、吹っ飛んだ首のあとから出てくる大砲(笑)
最後は砲撃を切り抜けてレーザーアームを一閃。しかしメタルダーもダメージの大きさから倒れる。倒れ伏すメタルダーを見て、勝ち鬨をあげるが、そこで力尽きて倒れる敵。おもむろに機能を回復したメタルダーはその姿を見て、「死とは何か」を知るのであった……。
高久脚本にはそもそもあまり期待していませんが……それにしても、雑な流れ、やたらな説明台詞、全てを誤魔化すナレーション、といつもながらのクオリティ。同じ雑でも、上原大先生に比べると“狂気”が弱いんだよなー。
全体的に、デザインは秀逸。
メタルダーは格好いいし、クールギンは格好いいし、ゴッドネロス様もなかなか雰囲気出ていますし、変身前の桐原剛造も実に格好いい。
有名な意欲作で見たかった作品なので感想続けつつ見たいなぁと思っていますが、その他の配信作品次第……かな?
ハードボイルドな路線自体は面白いのですが、物語そのものの、先が気になる、という魅力が今ひとつ。
ぽんこつ主人公の成長物語という要素があるわけですが、ひとえに主人公がぽんこつすぎて、どうも思いこみの取っかかりの付けようが無いのが、少々厳しい。なぜ取っかかりが無いかといえば、とにかく古賀博士が困った人すぎて。この世に困った博士は数多いですが、いきなり玉砕して全開で放置プレイと、物凄くタチが悪い(^^;
あと思った以上に音楽が『ウインスペクター』でした(笑) 逆だけど。ここまでとは。