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『大鉄人17』感想5

◆第9話「幻の超重砲「グスタフ」」◆ (監督:内田一作 脚本:伊上勝
◆第10話「死なないで!裏切りの父」◆ (監督:内田一作 脚本:伊上勝
ブレイン党は、ナチスドイツの幻の超兵器であるグスタフ砲を搭載した大砲ロボットを出撃させる。
その威力たるや、砲弾は7t、射程は34000m!
露骨にナチスぽいブレイン党がナチスの列車砲モチーフのロボットとか色々アブナイ。
〔80cm列車砲/Wikipedia〕
その攻撃により、レッドマフラー隊の持つ関東全域のレーダーサイトが壊滅。目と耳をもがれたレッドマフラー隊に襲いかかる大砲ロボの砲撃だったが、17が現れ、大砲ロボは地下へ撤退。
大砲ロボは、ハスラー教授が「ロボット」と言ってはいるものの、見た目はまるっきり、超巨大戦車。サイドに車体を立て直す為のジャッキ?がついていたり、地下へ潜る為のドリルがついていたり、色々と面白デザイン。今作の、非人間系ロボット路線は、なかなか面白い。
ハスラーはブレインに、なぜ17を破壊しないのかと詰め寄るが
ハスラー教授が何と言おうと17は破壊しない」
とブレインは冷淡。
一方で、チーフキッドもまた、キャプテンゴメスにブレインへの疑念を口にし、ゴメスはゴメスでブレインを出し抜こうとしている事を暗に示唆するなど、ブレイン党の内情は曇天模様。
そんな中、ゴメスはレッドマフラーの本拠地を攻撃する為にレッドマフラーの隊員を裏切らせようと謀略を練り、妻子ある野村隊員をその標的と定めていた。そんな事とはつゆ知らず、病気の妻の看病の為に、早退を許可された野村。
アサルトライフル担いだまま、帰宅
部屋に戻ると、ブレイン党によって妻子が人質に。命を助ければ我々のスパイとなれと要求するチーフキッドだが……
「妻と娘は、私がレッドマフラー隊に入隊した時から覚悟は出来ている」
「さすがだな。君がそう出ることは、キャプテンは百も承知だ」
「だったら、さっさと引き上げたらどうだ」
「おまえたち3人は助けるが、うんと言うまで、他人が死ぬ事になる」
姿を現した大砲ロボが、団地に砲撃
「何人殺せば、OKというのかな?」
激しく吹き飛ぶ団地、野村隊員が悩んでいる間に、ほぼ壊滅。そしてとうとう野村は陥落し、ブレイン党への協力を約束する。
超大威力の大砲ロボの利用目的脅迫という、角を矯めて牛を殺す的、まさかの展開。
まあブレイン党およびキャプテンゴメスにとっては、そこまでして、レッドマフラー隊を倒す事こそが、最大の目的になっているようなのですが。ゴメスから時限爆弾を渡された野村は、剣持の不在時に、爆弾を本部のオペレーションルームに設置。だが、野村の妻子が病院から消えている事を知った剣持は野村の行動に不審を抱いており、時限爆弾に気付くとそれを野外で爆発させ、アサルトライフルで自殺しようとしていた野村を、寸前で押しとどめる。
相変わらず、剣持隊長がハイスペック
基本、一人でなんでも解決してしまいます。
あと、レッドマフラー隊は、サイドアームで拳銃とか所持していないのか。
ゴメスの謀略を退けた剣持隊は、逆に敵アジトへ突撃。最初は一度そこを訪れた野村隊員に目隠しをして、記憶にある音や震動の通りに行き先を指示しろと、00ナンバーのスパイみたいな無茶ぶりを要求していたが、結局は17の誘導に従う、という台無しっぷり。
剣持達は無事に野村の妻子を解放するが、チーフキッドはまたしても基地を自爆させて逃亡。
大砲ロボは、17が砲弾を掴んで投げ返すなどの攻撃で圧倒し、撃破。
ゴメスの作戦は、今回も失敗に終わるのであった。
大砲の着弾など、特撮はなかなか迫力あって面白かったですが、話は、見ている内になんだかよくわからなくなった(^^; 一つのロボットを一つの作戦だけではなく二重に使っているのが面白いのですが、肝心の野村の時限爆弾設置などのスペクタクルが弱かったのが残念、というか、剣持隊長がハイスペックすぎて何かと台無し(^^;