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『特救指令ソルブレイン』感想25

◆第41話「激突!高速マシン」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:増田貴彦)
逃亡する銀行強盗を追うソルブレインだったが、追跡していた車が目の前で消滅、取り逃がしてしまう。
それは透過バリアによる光学迷彩と、レーダーによる探知を防ぐステルス性能を併せ持つ、闇の逃し屋のスーパーカーだった!
迫真のカーチェイスの間、玲子さんの助手席に座っているだけの増田が、情けなさ過ぎる……。やはり増田は、バイクぐらい乗せてあげてよかったような……。予算が無かったのかもしれませんが。
逃がし屋を探すソルブレインは、元F1レーサーの弟とメカニックの兄が経営する、久我モーターズという自動車整備会社にたどり着く。国際的な強盗団を率いるデヴィッド・式場がそこに接触した事から、久我兄に任意同行を求めるが、自分たちでF1チームを作る為の資金集めに手段を選ばない久我兄は口を割らず、悪びれない。
「汚れた金でチームを持つ事が、おまえの夢なのか?」
……大樹さん、“汚れた金”ってフレーズ好きよね。
ソルギャロップのエンジンを分析した久我兄弟は、オンロードでは敵わないと、オフロードの勝負に持ち込む事を計画する。一方、式場らの目的がダイヤ強奪にあると見たソルブレインは逃がし屋との対決に備えて亀さんがソルギャロップに超音波ソナーを取り付け、更にオフロード勝負に持ち込まれる事を読んで足回りを強化。
果たして岩場で、激しくチェイスする事になる2台の車。しかしそこに飛び込んでくるバズーカの砲弾! ソルギャロップは炎上しながら崖下へ落下し、久我兄弟は待ち伏せていた式場一味によって始末されそうになる。だがその時、崖を登って復活するソルギャロップ
ジャンヌ達も駆け付け、式場一味は敢えなく御用。膝をつく久我兄を大樹は諭す。
「なぜだ……なぜ、夢がかなえられないんだ」
「久我、わからないのか。この道と同じだ。この道と同じなんだ。おまえは、このでこぼこ道を、フルスピードで走ろうとした。だから夢にたどりつく前に転んだんだ」
……大樹、珍しく説教したと思ったら、なんだか年寄りくさい(笑)
ここに来てのソルギャロップ回でしたが、どうせやるならもう少し早めに行うという選択肢は無かったのでしょうか。巧くやれば亀さん回にもなって、仲間達の力で補い合うソルブレイン、みたいな展開にも出来たと思うのですが。
「逃がし屋との対決」というアイデア自体は面白かったのですが、残念ながら後半のカーアクションシーンはそれほど面白くならず(^^;
“崖を登ってくるギャロップの絵が一番面白くて、全て持っていく形になってしまいました(笑)
次回、
ソルブレイン解体!
不祥事続きで遂に、政府が動いた?!


◆第42話「グラブに誓う復讐」◆ (監督:小西通雄 脚本:宮下隼一/鈴木康之)
ソルブレイン設立メンバーの一人であるが、大がかりな贈収賄事件に関わって議員辞職した超タカ派の政治家・遠山銀次郎が、復職を目指して選挙に立候補。自衛隊を国軍に変えて軍備拡大を訴える遠山には、ソルブレインを解体しその科学力と技術力を活かした影の軍隊を作り出そうというプランがあり、正木らはその動向を注視していく事になる。
……なるほどつまり、国政において発言力のある人間をおだてて設立メンバーに抱き込んだ上で、汚職事件で失脚させたわけですね、正木。
遠山が選挙戦に苦戦する中、選挙事務所で爆発騒ぎが起き、現場へ向かうソルブレイン
遠山「ソルブレインの治安効果はさっぱりのようだな」
返す言葉もございません。
更に事務所にFAXで脅迫文が届き不穏な空気が漂う中、正木はそこで、アメリカ留学時代の旧友ケン・ナカタと再会する。アメリカでも五指に入る選挙参謀として名を馳せるケンは遠山の選挙参謀に収まっていたのだが、共に大学野球で活躍した仲だというのに、正木に対する態度は素っ気ない。何かきさなくさいものを感じながらも遠山の周辺をガードするソルブレインだが、今度は鉄骨が落下、巻き込まれた少女が怪我をしてしまう。その少女を選挙活動に利用しないケンに疑問を感じる大樹……。
「あのアクシデントは計画に無かったとしたら?」
とかいきなり言い出すのですが、ここで「計画」という単語が出るには、一連の爆発や脅迫などが遠山陣営の狂言であると見破っていないといけないのですが、推測レベルでもそんな話が一切出てきていないので、物凄い唐突。
果たしてケンがどんな手段を使ってでも遠山を当選させようとする真意とは何なのか……ケンの過去を捜査したソルブレインは、彼の父が20年前に遠山の選挙参謀を務め、選挙違反の罪をかぶって自殺していた人物だと知る。遠山への復讐。それこそが彼の動機だったのだ。そしてその復讐は歓喜の絶頂の瞬間――当選のその時に行われる筈!
遠山が目を入れたダルマ、大爆発。
投げ飛ばしたドーザーがよろけた事で、爆発の威力を演出したのは良かったです。
意外とのんびりした調子で、大樹が抱えた時はどうしようかと思いましたが(笑)
遠山の爆殺はソルブレインによって阻止され、空港のTVでそれを知ったケンは自らの手で復讐を遂げるべく遠山の屋敷へと乗り込んでいく。
剛速球とチョップの一撃で、二人のガードマンを仕留めるケン・タナカ。まあ、正木の友人なので、仕方ない。
思い出のグローブの中に隠していた拳銃を遠山に向けるケンだったが、それは影武者だった。逆に追い詰められたケンは、駆け付けた正木の目の前で、遠山配下によって撃ち殺されてしまう。大学野球の思い出を忘れてはいなかった……と語り、正木の腕の中で絶命するケン。正当防衛を主張する遠山は、その正木にケンの逮捕を命令する。

「その虫けらに手錠をかけろ」

「……なにぃ、虫けらだぁ?!」
つかつかと遠山に歩み寄る怒りの正木、殴る。
本部長が憎しみに負けた。
……えー、あー、これはこれで有りなのです。
フィクションの物語としては、当然、こちらの方が気持ちがいい。
ただ、そういう形でのカタルシスを徹底的に否定してきたのが『ソルブレイン』なわけです。
どうして今更そこを踏み越えるのか。
踏み越えるならとっとと踏み越えれば良かったし、ここまで来たら踏み越えてはいけなかった。
しかも、「警官は犯罪者に憎しみの心で向き合っていいのか?」という最終的なテーマを持ち込んだばかりの所です。
これはまずい。
どのぐらいまずいかというと、メタルダーが問答無用で怪人をレーザーアームでずんばらりんしてしまったあの瞬間レベルでまずい。
なぜ撮影中に誰も止めなかったのか。

「罪を憎んで人を憎まずを厳守するのが警察官だ。冷静に、罪だけを考えるんだ」
「罪を憎んで人を憎まずを厳守するのが警察官だ。冷静に、罪だけを考えるんだ」
「罪を憎んで人を憎まずを厳守するのが警察官だ。冷静に、罪だけを考えるんだ」

もっとも、そもそも正木は旧友の仇を捕まえて取り調べ室で「貴様を必ず極刑にしてやる!」(前作第9話より)とか口走ってしまう基本激情家であり、最初から大樹にどうこう言える人では無いのですが。
無いのですが、それはともかくとして、いやー……今回なぜか脚本が連名になっていますし、誰が悪いのかはわかりませんが、前作からそれなりに関わっている筈の宮下隼一は反省、厳重に反省。
ケンの死体を抱きかかえた正木は、スーツの内ポケットからこぼれるテープレコーダーに気付く。そこにはケンの殺害を指示する遠山の声がはっきりと録音されていた。事ここに至って、正木の射殺も命じる遠山。追い詰められた正木だが、そこへブレイバーとナイトファイヤーが駆け付ける!
部下達が遠山の配下を逮捕していく中、拳銃を手に遠山を追い詰める正木。


「ケン・ナカタという男を殺したのは貴様だな? き・さ・まだな?!」
「違う!」
「嘘をつけ!!」


靴の踵を撃ち、拳銃を撃ち落とし、最後の弾丸は「当選御祝」の垂れ幕を撃ち落とす……という演出は格好良かった。
にしても、竜馬さん、120%、時間外労働だったような……。
多分、最低2回に1回はナイトファイヤーを出す、という事で構成しているのかとは思いますが。
次回、予告でひたすら高笑いしている貴公子が凄い(笑) 1シーンを予告で分割使用だけだとは思いますが、面白い予告映像になりました。色々と心配になってきたので、予告倒れにならない事を祈る。