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『世界忍者戦ジライヤ』感想12

◆第19話「武神館を占領せよ!」◆ (監督:折田至 脚本:高久進
仇敵・哲山がアメリカで開かれる世界忍者大会に出席する為に日本を離れている間に武神館を乗っ取ろうと、毒斎は変装の名人・化忍パルチスを呼び寄せる。
パルチスは放射状の赤黒縞縞という、また奇天烈なデザイン。
しかしまあそれはそれとして、世界忍者大会が気になります。
発音を聞く限り、「世界・忍者大会」ではなく、「世界忍者・大会」なのがポイント。
武器の展示会みたいに政府や要人などに忍術を披露して売り込むイベントなのか、同窓会ノリで各国の奇天烈な忍者達が談笑したりするのか、サミットぽく世界忍者憲章とか国際忍者ルールとかを話し合う会議だったりするのか……本編よりむしろ、そちらを映像化してほしい(笑)
とりあえず、哲山が日本のニンジャマスターとして世界的に有名な理由は判明しましたが。
毒斎様はたぶん……招待状が届いていない(泣)
そんなある日、不良にからまれていた近所の中学生・カズヒコを助ける学。学の強さに感嘆したカズヒコは弟子入り志願して武神館にやってくるが、そこにカズヒコの父親である佐々木不動産の社長が訪れる。マンションを取り壊して再開発するのでと立ち退きを求められ、何故かいきなり社長の胸ぐらを掴む闘破。
……相手は一般人だから、落ち着いて。
佐々木社長はカラス天狗と協力すると、煙玉の悪戯や、山地家の生ゴミを転がしたりと、地道な嫌がらせ。この騒ぎでマンション住民から総すかんを食らい、遂には「出ていってください」と言われてしまう闘破達。
せこい、せこいけど、現代社会では凄く有効な作戦ですよさすが毒斎様!!
そして山地家は、屋上で鳩飼ったり犬飼ったり、胡散臭い道場を開いていたり、変態が尋ねてきてはガラスを割ったりと、普段からそうとう怪しまれている模様。
まあ、無理はありません(笑)
本当は自治会で抗議に行きたいけど、普段は“なにかよくわからないが危険な雰囲気を漂わせる男”=山地哲山、が居るので、誰も文句を言えない、一種の治外法権一家なのでしょう。
更にとどめとばかりに、カラス天狗がマンションの一室に空き巣に入り、盗品を道場に投げ入れていき、山地闘破、窃盗容疑で逮捕。
哲山不在の山地家、脆い、脆いなぁ……。
取調室で胴着のポケットに入れていたボードも押収されてしまい、「おまえたちは泥棒一家だ。必ず刑務所に送ってやる」と大ピンチに陥る闘破達だったがその時、
馬!
警察署の前に、馬!
壁をぶち破って、馬!!
白馬に乗って駆け付けたのは、毒矢を受けて滝壺に落下して哲山の台詞で始末されてしまった筈の、フクロウ男爵であった!
フクロウ男爵の攻撃を受けた刑事の正体は、化忍パルチス。警官達もカラス天狗の変装であった。パルチスを一蹴するフクロウ男爵は、やたら強くて無駄に格好いい。
あの時、川の下流に流れ着いて愛馬に助けられたフクロウ男爵は山の洞穴で体を癒し、その後は妖魔一族の動きを追っていたのであった。男爵から妖魔一族が「マンションのピープルたちをけしかけて泥棒騒ぎを起こした」という情報を得た闘破達は、奪われた武神館を取り戻す為に突撃を決意する。
男爵「相手は毒斎だ、罠を仕掛けてあるに違いない」
……「手強いぞ」、とかでは無いんですね(笑)
万全の小物クオリティでみんなの期待に応える毒斎様は、札束で従えていた佐々木父にマンション住民を道場に集めさせ、人質として利用する奸策を巡らせる。それを知った息子のカズヒコは、「このままでは、父さんは駄目になってしまう」とジライヤ達に協力を申し出、勇気を奮って偵察役として道場に入り込むと、妖魔一族の罠の内容を盗聴する事に成功。待ち受ける罠の情報を得た山地兄妹は、勇躍、奪われた武神館へと乗り込んでいく。
ところで、いつの間にやら、持ち出されている磁光真空剣。
生身チャンバラは格好いいのですが、せっかく“道場が占拠されている”というシチュエーションなのだから、メインウェポン無しでの工夫を見たかったなぁ。妙にリアルに隠してしまったので、そうすると、刀を取り出すシーンを入れるのが難しい、という事だったのでしょうが。
闘破達3人は見事な連携プレイで人質を解放、毒斎の仕掛けた罠を逆に利用してカラス天狗を撃退。ジライヤは天井を利用した戦闘法で、妖魔一族を一蹴。社員総出でもジライヤにざっくり撃退される妖魔一族、弱い、弱すぎる……(^^;
何故かたすきがけでやる気満々だった佐々木父も改心し、マンションの人達とも和解。山地一家は日常生活を取り戻し、「ワールドの平和のためには、喜んで駆けつけよう。シーユーアゲイン、ジライヤ」と最後まで男爵語を駆使しながら、フクロウ男爵も去っていくのであった。男爵は完全に、強力助っ人キャラとして定着してしまいました(笑) まあ、馬というインパクト的切り札を持ち、格好良くかつ強いので、割と好きですが。
使い勝手の良さそうな化忍パルチスは、契約分の仕事を果たしたらあっさり帰還、というのは今後の使い道もあるでしょうし、この作品らしい使い方で良い。
おそらく変装の術のミスディレクションとして用意されたであろう佐々木父は、大雑把な使われ方になってしまいましたが。
ほとんど「操られていた」レベルの変心でしたが、本人の言動を聞くとそういうわけでも無かったようですし(^^;
やっぱりこの世は、金の力ですよ!!(あれ?)


◆第20話「ハロー!雷忍ワイルドは陽気なガンマン」◆ (監督:折田至 脚本:中原朗
忍者vsガンマン!
脚本は、1話以来の、中原朗
本来なら今作のメインライターになる筈が諸事情で降板して、結局、高久−藤井コンビがメインでやる事になったそうなんですが、いったい何があったのか。プロデューサーの折田至が単独名義で監督復帰していたり(調べたら10年ぶりだった)、『ジライヤ』のスタッフは、前作終盤の混乱の余波もあったのでしょうが、色々あったのだろうなぁ……感が満載。
――舞台はアメリカ。
時代錯誤なウェスタンな街並みに、賞金首の手配状を貼って回るカラス天狗。
そこに書かれていたのは、
WANTED JIRAIYA! 100,000$
というジライヤの似顔絵。
どうやらジライヤとの戦力差を認めて、金の力で他力本願する事にした模様。
やっぱりこの世は(以下略)。
その手配状に近付く馬上の男が一人。
迫る手裏剣を次々と撃ち落とす拳銃の名手、その名は、雷忍ワイルド!
「じゅうまんどーる、いっつまいーん」
…………たぶんこの世界では、男爵語は実力者の証明なのだな、うん。
その頃、日本。今月も大赤字の家計に頭を悩ませる闘破は、「背に腹は代えられん」と、哲山不在の間に道場でエアロビクス教室を始めてしまう。
名付けて、ニンジャ・エアロビクス。
後のボクササイズのはしりである(嘘)
予想外に客を集める戸隠流エアロビ教室だったが、そこへ、父帰国。
何を考えているのかと一喝を受け、家庭の窮状を訴える闘破。
「親父みたいの、武士は食わねど高楊枝、て言うんだよ。人間は空気だけでは生きられない。誰かが稼いで何とかしなきゃ、山地家は成り立たないんだ」
切・実
正直ここは、闘破が正しい気はします(笑)
もっとも哲山は普段家に入れていないだけで、昔の仕事や様々なコネクション絡みで入手した黒いお金とかあちこちの隠し口座に唸るほど持っていそうですけど。
哲山の帰国により道場を追い出された闘破は、めげずに近所の公園でエアロビ教室を開催するが、そこに襲いかかる銃弾の雨!
「汚いぞ親父! 飛び道具まで持ち出して!」
えー……闘破の哲山観が、よくわかります(笑)
だが襲撃者は哲山ではなく、ジライヤの賞金に目を付けてアメリカからやってきた雷忍ワイルドだった! ワイルドは銃撃でジライヤを翻弄すると、ケイと学を拉致。その銃撃の冴えに、闘破はジライバスターを前に考え込む。
ここで、劇中非常に唐突な登場だったジライバスターが、“山地家伝来の銃”であり、カートリッジの入れ替えで様々に使い分けする事ができる、という設定がようやく判明。スミス博士が作ったわけではありませんでしたが、未来っぽい銃が山地家秘伝の品というのも割と謎です。
にしても前回、毒斎様は必要以上の搦め手を使わずに、普通に刑事に変装したパルチスに家宅捜索をさせたら、盗品どころではない真っ黒で弁解のしようのないアイテムが色々と出てきたのでは。
道場の落とし穴から、過去の侵入者の白骨死体とか。
翌日、ワイルドにさらわれていたシロを用いた伝書により、日光ウェスタン村へ呼び出されるジライヤ。一度は牢屋を脱出したが再び捕まったケイと学は縛り首の危機に陥り、ワイルドの銃さばきに絶体絶命の危機に陥るジライヤだったが、一瞬の身のこなしで立場逆転、ワイルドに拳銃を突きつける。その様相に、「二人とも撃ってしまえ!」とワイルドを捨て駒にする毒斎様。ジライヤとワイルドは周囲からの銃撃を回避すると共闘。ケイと学も哲山が救い出す。
バッファローを放て!」
という毒斎様の声に応え、突っ込んでくる巨大バッファローオブジェ(笑)
言ってしまえば、今回の磁光真空剣の刀のサビなのですが。
ジライヤとワイルドの圧倒的な戦闘力の前にカラス天狗は全滅、毒斎達は這々の体で退却するのであった……。
戦い終わり、
「君は俺に勝っていた。どうして一発で仕留めなかったんだ」
「ユーは一発で倒すには惜しい。それに、卑怯なやつは大嫌いだ」
にこやかに認め合う、ジライヤとワイルド。
どうやらワイルドさんの中では、「エアロビ教室中に一般人を巻き込んで狙撃する」「妹と弟を誘拐する」「飛び道具を揃えて集団で待ち受ける」などは、卑怯な事ではない模様。
危険だ、この男、危険すぎる……!
しかしまあ、主人公がゲスト忍者に実質的に敗北を認めるというのは、この作品らしくて面白いところ。
いずれ、片や剣、片や銃、ともに馬にまたがり男爵語を操る、二大実力派世界忍者の共演は見たいなぁ。
ちなみに哲山による世界忍者大会の感想は、
「さすが、フロンティアの国だ。忍法への関心は年々高まり、優れた後継者が次々に生まれている」
と、
フロンティア関係あるの?!
忍法への関心って何?!
優れた後継者ってなんの?!
と全段落にツッコまずにはいられないという恐ろしいもので、これはおそらく、世界忍者大会の全容を一般人に伝えない為に、適当な事を言って煙にまく詐術の類だと思われます。挿入された写真もNINJAファンサークルのオフ会みたいでしたし。間違いなくカモフラージュ。
次回、神の怒りで石油危機?!