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『世界忍者戦ジライヤ』感想28

◆第49話「世界忍者!金剛山に大集結!!」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:高久進
OPのキャスト表記が大盤振る舞い。
にしても、剛忍アブダダまで居るのに、ハブラム居ないのか(^^;
体型が特徴的なのと顔出し部分が多すぎて、あの人しか出来ない都合なのでしょうが。
暗黒星が迫る中、金剛山で激突するジライヤとデモスト、哲山達と妖魔一族。カラス天狗部隊の航空爆撃が続く中、デモストの力に苦戦を強いられるジライヤ。
「地球の富を手に入れた上で、母星、暗黒星へ帰るのだ!」
……って、デモストさんも、結局、金なのか。
ここまで終始、悪党の目的が「金銀財宝」に限られている作品も珍しいよーな(笑)
妖魔一族に関しては、この最終盤においても、大宇宙的な事はどうでもいい、というのが、面白みになってはいるのですが。
デモストの分離攻撃に追い詰められるジライヤだったが、その時、戸隠流の奥義を思い出す。
「そうだ、磁光心眼斬り!」
精神を集中して放ったジライヤの一撃は見事にデモストの右腕を切り落とし、頭部を貫く。
頭が本体ネタかと思われたデモストですが、頭部を貫かれた後も行動していたので、そういう事では無かった模様。
頭を繋いで反撃に出たデモストだが、最後は磁光真空剣・真っ向両断で、ずんばらりん。
引っ張った割にはさくっと決着してしまいましたが(Aパート)、これは最終回で、しぶとく出てくるパターンか……?
デモストを退けたジライヤは、磁雷神と合身してカラス天狗爆撃部隊を蹴散らし、これを見た妖魔一族は一時撤退。磁雷神の内部でパコと接触したジライヤは、迫り来る暗黒星のレーザー攻撃がパコを直撃するような事があれば、パコの内側に蓄えられたエネルギーで地球が消滅してしまう、という恐るべき事実を知る。それを防ぐ為に地球脱出を望むパコは、大気圏突破の為のエネルギーの起爆剤として、磁雷神に向けてレーザー刀を投げつけてほしいとジライヤへ頼む。
磁雷神と分離したジライヤは、磁光真空剣を磁雷神へ投げつけようとする……だが、その前にフクロウ男爵が立ちはだかる。
世界中の貧しい人々を救う為にパコの力を求めているフクロウ男爵にとって、パコを宇宙へ飛ばしてしまうのは、受け入れがたい事であった。ジライヤへ剣を向けるフクロウ男爵……その前に、今度は哲山が回り込む。
「フクロウ男爵、斬りたければ私を斬れ!」
人間同士の無益な争い……それこそがパコが最も恐れる、最も醜い行為。哲山の説得を受けたフクロウ男爵は、剣を収める。
「アイアムがどうかしていた。パコの言葉をアイビリーブ。信じる」
「フクロウ男爵、もういい。君の気持ちもよくわかる。俺たちは、友達じゃないか」
そして炸裂する、闘破の殺し文句(笑)
ここでフクロウ男爵が、単なる強助っ人キャラではなく、自分の立場と思想があるキャラクターとして前に出たのは良かったところ。
哲山が説得すると、どうにも胡散臭いですが(笑)
ここはケイちゃんと学で、その純真さに心を動かされる、とかの方が綺麗には収まったような。
その頃、一行から離れた場所ではクモ御前が強力な妖術を発動していた。黄泉路から次々と姿を見せる、亡霊世界忍者軍団!
男爵と和解し、ジライヤが投げ放った磁光真空剣が、空中でチャンカンフーに叩き落とされる!!
大挙登場の亡霊世界忍者軍団の面々は、

火忍・チャンカンフー、漢忍・緑龍、音忍・宇破、剛忍・アブダダ、祭忍・ギュウマ、獣忍・マクンバ、闇忍・デビルキャッツ、水忍・シルバーシャーク、灼忍・ストローボ、化忍・パルチス、宇宙忍・デモスト

という、殺りも殺ったり11人。
スーパーNINJA大戦Z!!
というか、デモスト居るし(笑)
ざっくり始末された上に、逝ったと思ったら速攻で戻ってきてしまいました。
ぶつかりあう、ジライヤ達と亡霊世界忍者軍団。呪術の呪文に気付いた哲山は、その場をジライヤ達に託し、儀式のもとへと向かう。通常攻撃をすり抜ける亡霊軍団に苦戦するジライヤ達の元に、駆けつける黒いバイクの風忍馬風破! そして雷忍・ワイルド! 更に、イカ! じゃなかった、爆忍・ロケットマン
ロケットマンまで出てきたのは、少し意外。ここまでやったら、異形忍・紅トカゲも出してあげれば良かったのに。もう、引退してしまったのでしょうか。大集団戦闘は、やりきった感はあるものの、それぞれの個性を強調するような事もなく、戦闘自体は、それほど面白くならず。どちらかといえば、シチュエーションなどに凝って見せていた作品だったので、数で勝負、で誤魔化した感じは否めません。
最後のお祭り、と受け止める所でしょうか。
独り儀式の場に走った哲山は、水晶玉を破壊。
「哲山め、よくもクモ御前の妖術を破ったな」
「こんな妖術、破れぬ儂ではない!」
ここで挿入歌が入り、襲い来る妖魔一族を軽く蹴散らす父さんどこまでも格好いい。
クライマックスでの単独行動だったのでピンチになるような展開でもあるのかと少しドキドキしていたのですが、全くなりませんでした(笑)
妖術が破れた事で亡霊忍者軍団が消え去り、更に駆けつける仲間達。
「哲山は儂がやる。おまえたちは奴らを。妖魔一族の力を見せてやれぃ! おまえたちの骨は、この毒斎が拾う。行け!」
すっかり決死隊状態で、迎撃に向かう、紅牙、烈牙、カラス天狗ズ。
向かってくるのは、ジライヤ、恵美破、学、麗破、フクロウ男爵、ワイルド、馬風破、ロケットマン
も う 駄 目 だ
最終決戦という事もあってか、次々と普通に斬られる紅牙と烈牙。カラス天狗ズは早々に降参して逃げ去り、囲まれた紅牙と烈牙は、煙玉で退却。しかし隠れ身の術がケイと学に見破られて重傷を負い、刀を捨てて逃走。
あまりに哀れっぽかった為か、誰一人として追いかけませんでした。
最後は忍者っぽく自爆でもするのかと思いきや、ごく普通に遁走。妖魔一族っぽいといえば激しくぽくはありますが(^^;
最終的な悪の組織の幹部格が「もはや相手にする必要もない」レベルとか、惨い、惨すぎる。
哲山と切り結ぶも、紅牙達を退けた増援に囲まれる毒斎様。
も う 駄 目 だ
最終回直前での悪側のこの絶望感は、メガレンジャー』を超えた(笑)
どうしてこんな戦力差になってしまったのか。
だが、追い詰められた毒斎は、起死回生の一手として亡霊世界忍者軍団の力を吸収。
クモ御前の妖術と毒斎の忍術の力を合わせ、今ここに、マーベラス毒斎ジャイアント、爆誕
接近する暗黒星、パコ攻撃の時は迫る、しかし、巨大化した毒斎を倒すには磁雷神の力を使うしかない。意を決してジライヤは磁雷神と合身し、かつてない迫力の巨大戦が展開。
果たして、勝つのはどちらか?! そして、パコと地球の運命は?!
煽っているほど、暗黒星のタイムリミット感が薄いのは、もう少し何とかしてほしかった所。……まあ結局、今作はそういう“本筋”の部分は割と適当で、そこ以外が面白い作品という事になってしまうわけですが。
合身時の台詞はずっと何と言っているのか聞き取れなかったのですが、「闘気!」?


◆第50話「妖魔一族の最期!さらばパコ=磁雷神!!」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:高久進
磁雷神、まさかの、足ひっかけ(笑)
つばぜり合いから腕を取りに行ったり、巨大になってもジライヤっぽさのある、良い戦闘。
激闘を繰り広げる磁雷神とマーベラス毒斎ジャイアントであったが、磁雷神の刀から繰り出された閃光にひるんだ所を斬り裂かれ、打ち砕かれるジャイアント妖術。
普段の大きさに戻って地上に落下した毒斎は、観戦していたクモ御前に活を入れられて、目を覚ます。
「大丈夫かえ、毒斎殿?」
「ああ、大丈夫だ。まだ負けはせぬ! 妖魔一族の最後の力を見せてやる!」
「そう、その意気じゃ!」
凄く、駄目そうです。
正直な所、このまま逃げ出しても、たぶん誰も追いかけないし、視聴者としても問題は無いし、キャラクター的にはむしろ自然なのですが、長年追いかけていたお宝が宇宙へ飛び去ってしまうという瀬戸際に、さすがに頭に血が上っている模様(^^;
マーベラス毒斎ジャイアントを撃破したジライヤは磁雷神と分離し、迫り来る暗黒星を前に(タイムリミット感が薄いのは、地上から暗黒星を見た映像が無いからだと思うのですが、目視できる距離まで近づいていたら攻撃受けそうなのが、難しいところ)、磁光真空剣を手に取る。

「遂に、おまえとの別れの時が来た。
 俺は悲しまない。
 おまえは、パコを守って、宇宙の彼方へ飛び立つのだ。
 さらばだ、ありがとう、磁光真空剣」

確定
真ヒロインは
磁光真空剣!!
ジライヤはジャンプと共にレーザー刀を磁雷神めがけて投げつけ、それを吸い込んだ磁雷神の内部で初動エネルギーを得たパコは、磁雷神と共に宇宙へと飛翔していく。オレンジの輝きに包まれて虚空へと昇っていく磁雷神の目から地上に向けて放たれる光。神を思わせる荘厳さとともに、今パコは、2300年の時を経て、漆黒の宇宙へと帰っていった……パコの地球からの離脱を感じ取った暗黒星は、軌道を変更してパコを追い、ともに宇宙の彼方へ消えていく。
どうも暗黒星人、執念深すぎて、もはや地球への侵略よりパコに痛い目を見せる方が主眼になってしまっている模様。暗黒星にとってもパコは貴重なエネルギーで、それ無しで地球侵略などの活動が出来ないのかもしれませんが。
そして結局、磁雷神の背中の箱は全く使われなかったなぁ。あそこから何か飛び出すとか、そーいうのに少し期待していたのですが。そもそも、巨大戦自体がほぼ発生しなかったので、仕方ない所か(企画段階では、もう少し巨大戦をやる予定だったのか?)。
「ジライヤ、決着をつけてやる!」
パコが宇宙に飛び去り、すっかり人生の目標を見失ってしまった毒斎様、自暴自棄になる。
毒斎VSジライヤ、クモ御前VS哲山、がマッチアップ。磁光真空剣を失ったジライヤは、哲山の忍者刀を借りて宿敵との戦いへ臨む。

「毒斎、おまえには人の心が無いのか」
「人の心だと?」
「人を愛する心、優しさだ」
「ふん、笑わせるな、俺はそんなものはこの世に生まれた時から持ってはおらん」
「なにぃっ。許さん! おまえの野心のために倒れていった人達の怒りを込めて、妖魔一族頭領、鬼忍・毒斎をこの世から抹殺する」
「出来るものならやってみろ」
「覚悟しろ毒斎!」

ぶつかりあう二人。
一方、いつの間にやら予備の刀を取り出した哲山は、表裏一体、二つの顔によるコンビネーション攻撃を仕掛けてきたクモ御前の幻術を打ち破り、貫禄の撃破。
最後の最後まで、まさしく最凶。
磁光真空剣によるステータス補正を失ったジライヤと、互角の戦いを繰り広げる毒斎。クモ御前を倒した哲山をジライヤは制し、あくまで正面から一騎打ちで毒斎に挑み、駆けつけた仲間達もその戦いを見守る。
……毒斎様これ、仮にジライヤを倒しても、思いっきり詰んだ(^^;
打ちあう刀、繰り出される忍術、飛び交う火柱……そして、ジライヤの一撃が、毒斎の鬼面を切り裂く! 再びさらけ出される、哲山の顔。
「俺はもう騙されん、迷わず斬る!」
だが、心の強さを持ち合わせた今のジライヤに、もはや毒斎の詐術は通用しなかった。
哲山の顔がかき消えた毒斎のお面の下は、変な黒いもやもや。今更なにか素顔を出しても……という事で、苦肉の策と言ったところでしょうか。
交差する二人。
毒斎の打ち下ろしの斬撃がジライヤスーツを切り裂き、ジライヤの刺突が毒斎の脇腹を貫く!
放射するエネルギー、そして、大爆発。
爆炎が晴れた時、そこに立っていたのは、ジライヤだった!
デモストの時もでしたが、決着は割とあっさりめ。
事前のイベントで必殺武器を失い、必殺技なしでラスボスを倒す、というのは、少々珍しいでしょうか。
暗黒星は去り、毒斎は倒れた。そして闘破達はパコが最後に残したものを見る。
磁雷神から放たれた光の当たった場所……そこに咲いた一輪の花。
その美しい輝きに、忍者達は改めて平和への思いを強くするのであった。
「俺は、いつかパコがもう一度戻ってくる気がする」
遙か未来、いずれ今の太陽が死を迎えて冷たくなった時……宇宙の彼方からパコが巨大な太陽として戻ってきて、再びこの銀河に命の輝きを取り戻す気がする。
突然、スケールの大きな事を語り出す闘破。
戦いを経て成長したというよりは、神秘体験を経て何かに目覚めてしまった感じに(おぃ)
まあなんか、作品として大きくまとめないといけないような気が、作り手の中でしたのでしょうが(笑)
再会を約し、それぞれ去って行く4人の心強い世界忍者達。
「別れの挨拶はしない」とか、結局、馬風破さんは何をしたかったのでしょうか(笑) いや、悪魔超人が友情パワーに目覚めたという事で良いのでしょうが、目的の見えない困った人でした。あと、ワイルドは早くお金貯めてアメリカ帰れ。
戦い終えて、両親の墓参りをする闘破。
残り時間が長いなぁと思ったら、そこからまさかの世界忍者回想による名場面集。合間に闘破の修行シーンを交えつつ、戦闘シーンから日常パートまで、色々。突破も出てきた!
ラストは、武神館で家族揃って組み手。
麗がすっかり道場の置物として収まっているのですが、もしかして後妻の座でも狙っているのでしょうか?(おぃ)
パコを巡る因縁の戦いには決着はついたが、人生も修行もまだまだ続く、と修練しつつ、家族それぞれをストップモーションで映して、エンド。
ナレーション
「やがて、山地闘破は、戸隠流35代目を継ぐだろう。そして日本、いや、世界一の忍者になるだろう。頑張れ、山地闘破! ありがとう、世界忍者、ジライヤ」
−完−


……て、あれ? 逃げた人達(紅牙&烈牙)、スルーですか(笑)
もはや毒斎様も、倒さなくても良かったのではレベル。
場合によっては最後に紅牙さんが毒斎様をかばいに現れて、毒斎様引退宣言で大岡裁き、なんて可能性も考えていたのですが、エンディングでにあれだけ尺取ったのに、全く触れられませんでした(^^; 紅牙&烈牙が素顔状態で街を歩いているカットが入るとか、そういうのも無かったですし。らしいといえば、らしいですけど。
クライマックスは今ひとつ盛り上がりきりませんでしたが(正直、1年間の物語としての完成度はそれほど期待はしていなかったけど)、全編、バラエティに富んだ展開で、楽しい作品でした。多彩な 変態 世界忍者達も思った以上に使い込み、最後まで乱戦にこだわったのは実に良かった所。その分、ケイと麗辺りはちょっと割を食いましたが、詰めきらないなりに“家族”をテーマとして描く事にこだわっていていたのも評価したい。
初期の流れを見ると、ダブルヒロイン(ケイ&麗)が成立しなかったのは惜しかったですが、肝心の闘破が男友達と日本刀にしか興味ないから仕方ない。
最終的に惜しかった所は幾つかあって、クモ御前参加後の妖魔一族の内部抗争的な展開は、広がらず。それほど期待はしていませんでしたが、広がったら面白かったのに。
あと、ジライバスターの存在感の消滅。
それと、スミス博士。スミス博士は、もう一度、拾って欲しかった。最終戦で、しれっと世界忍者達と一緒に助けに来たら最高だったのに(笑)
全く期待せずに見始め、1話のあまりの面白くなさにリタイアしようかと思ったのですが、その後盛り返し、楽しく作って、楽しく見せてくれた、そんな作品でした。
残りは総括で。