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『世界忍者戦ジライヤ』感想26

◆第45話「磁雷神の力!愛と希望のかけ橋」◆ (監督:宮坂清彦 脚本:藤井邦夫)
クモ御前、呪いの術を磁雷神に跳ね返される。
…………たぶん、ロボットだから。
やはり乗り手を直接倒すしかない、と暗殺を企むクモ御前は、ジライヤと親しく、かつ凄腕、更に人間としての弱点を持つ者……として紙忍・折破に狙いを定める。
……ワイルドさんは500万円ぐらいで裏切りそうな気もします。
かすみを誘拐された折破は妖魔一族に屈し、かすみの救出を手伝ってほしい、という名目で武神館に助けを求めると闘破を誘い出す。その後にこっそりと残された黒い折り鶴……紙忍一族の暗号による“罠と裏切り”のサインに、哲山はケイと学に麗と連絡を取り、密かに二人の後を追うようにと指示を出す。
「友達同士の戦いは、仲が良ければ良いほど、激しくなるもの」
「かすみ、折破が勝つ事を、我らと一緒に、祈ろうではないか」
(折破、私はどうなってもいい、だから、だから正しい道を……折破)
かつてなく、悪役らしさ全開の妖魔一族。
その頃、ジライヤとの友誼、かすみの命、葛藤する折破は、闘破に、かすみと折破の絆の証でもある折り鶴のペンダントを預かってくれと頼むと、闘破の胸のポケットにそれをしまう。折破の様子がおかしい事に気付きながらも、その案内に従って山の中へと進んでいく闘破。
一方、毒斎は折破の情報を紙忍一族に流し、紙忍頭領から折破抹殺の依頼を受ける事に成功していた。
「ジライヤの命と大金儲け、これで両手に花だ」
せこい、せこいけど、これでこそ毒斎様(笑)
そして……山中で闘破を不意打ちする折破。胸に苦無の突き刺さった闘破は断崖絶壁から落下し、二人を監視していた妖魔一族は大喜び。折破はかすみを取り戻すべく、妖魔一族へのアジトへと向かう。
しかし、折破が苦無を突き刺したのは、正確に胸ポケットのペンダントであった。これにより一命を取り留めた闘破は麗破達と合流し、折破の後を追う。紙忍一族の抜け忍ハンターに囲まれる折破を助けるジライヤ。だが逃げ出した折破とかすみの前に、紙忍一族・頭領が立ちはだかる!
さすがというか、劇中でもかなりの強豪である折破を追い詰める頭領。追い詰められた折破をかばったかすみも斬られ、二人にとどめの一撃が迫った所で、再び助けに入るジライヤ。ジライヤは磁光真空剣・十文字斬りで頭領の竜巻の術を破って、ずんばらりん。だが、折破とかすみは既に致命の一撃を受けていた……。
「ジライヤ……俺はおまえに会えて良かった」
「ありがとう……皆さん」
手を握り合いながら、息絶える二人。
そこに、何故か立ち上がる磁雷神。
ジライヤの叫びに応え、磁雷神の目から放たれた緑の光が二人の死体を包み込むと、その姿は巨大な折り鶴になって空へと舞い上がる。飛び去っていく折り鶴の背には、折破とかすみの姿。二人は「蘇ったのかもしれない……」と、ファンタジックなオチ。
ファンタジック、というか、ぽかん、というか……。
二人が死ぬのもどうかと思うけど、あっさり生き返るのもどうかと思うけど、そろそろ磁雷神(しいてはパコ)の凄い力を見せないといけない、とか、色々な折衷案の末、みたいな。
クモ御前の主導もあり、今回かなり悪役然としていた妖魔一族でしたが、最終盤に向かって、“憎めない悪役”から“悪辣な集団”にシフトしていっている感じも見受けられます。……いやこれまでも酷い事はそれなりにやっているのですが、どうにも、
非道ぶり < 間抜けぶり
といった状態と印象だったのに対して、前回もかなり非道な作戦を展開しており、邪悪ぶりが前面に押し出されている気がします。
次回、残りの強豪世界忍者総登場?
は、ハブラムは?!


◆第46話「黒い噂・駆けつけろ正義の忍者たち!」◆ (監督:宮坂清彦 脚本:扇澤延男)
宇宙忍デモスト、ジライヤを追い詰める為に、妖魔一族に協力を打診。ヘンリー楽珍を利用しようとする。
「あいつを利用する。ヤツが落とし穴をほり、ジライヤが落ちる」
「落ちてもがき苦しむジライヤを、我ら二人があの世に送るのか」
妖魔一族は裏の世界にあるデマを流し、デモストはヘンリーに接触
「世界平和の為、お主の腕を是非借りたい。かつて優秀な忍者だったおぬしの腕を」
「どうして私が元忍者だったことを?!」
楽珍、本当に忍者だった(笑)
デモストにころりと騙された楽珍は、「ジライヤが既にパコを手に入れたという噂を流す事が、無益な戦いを減らす事に繋がり、ひいては山地一家の安全の為にもなる」と信じ込み、駅前でビラを配って回る。



号外!!
全世界に告ぐ
世紀の秘宝パコは
山地一家のもの
絶対誰にも渡さない


最後の一行はデモストの入れ知恵でしょーか(笑)
これにより、宝くじで一等をあてた一家のような扱いになってしまった山地家。闘破はバイト先でやっかまれ、ケイと学は募金を求める団体に絡まれ、挙げ句の果てに「貧乏人の敵だ!」と道場に投石まで受ける始末。加えてまたもマンションに漂う不穏な空気……一家は世間のいわれない悪意に曝される事となり、哲山は背後に蠢く忍びの気配を感じる。
楽珍のビラが物凄い効果を発揮したというよりも、もとから評判のよろしくなかった山地家に最後の油を注いだ感じが凄く漂いますが!
山地家に顔を出し、良かれと思ってやった事が正反対になったのを知った楽珍はデモストに掴みかかるが、あっさりノックダウン。
「許さん!」と忍者装束になる所は一瞬格好良かったのですが、楽珍は楽珍でした(笑)
一方、馬風破に呼び出された闘破、いきなり撃たれる。
更にワイルドとフクロウ男爵も現れるが、やっぱり撃たれる。
彼等もまた、裏の忍者世界の秘密情報網に流れた、「山地一家がパコを入手し独占している」という情報に、ころりと踊らされていたのだった!
「ユーは世界中の心あるグッド忍者をオール敵に回したのだ!」
こんな時にも、面白いぞ男爵語!
その情報はデマだ、と抗弁する闘破であったが……
オフコース。その可能性もアイシンクだ。バット!」
「デマを流していったい誰が得をする」
「得にもならんデマを流すやつはいない」
総否定し、とりあえずはその場を去って行く3人。
落ち着いて考えれば既に現状で得をしている人達がすぐ思い浮かびそうなものではありますが、こういう時に普段の生活態度が重要というか、戸隠流えげつないというのが、世界忍者の共通認識になっている所に問題の根幹があると思います、父さん!
「ジライヤは、確かにいいヤツだ。バット、戸隠流は油断ならない!」
みたいな。
「一度失った信頼は、友情は、二度と取り戻す事が出来ないんだ……二度と……」
膝をつき、うなだれる闘破。
大丈夫! ハブラムが居るよ!!
超へこみ、戦う気力を失った闘破の事もあり、道場を引き払って戸隠村に住まいを移す事になる山地家。最後にもう一度、金剛山を見ようと車を走らせる闘破……しかしそこへ、今こそ好機、と妖魔一族とデモストが襲いかかる!
その頃、ビラの配り主が楽珍である事を突き止めたケイと学は、麗とともに楽珍を探し、公園に倒れていた姿を発見。その口から、背後にデモストの陰謀があった事を知る。そしてそこへ現れるフクロウ男爵。
「イエスタディはついクールさを欠いてしまった。ワンモアタイム、話を聞いてみようと思ってな」
事情を聞いたフクロウ男爵は、はかられた事を知り、ジライヤの元へ。男爵が連絡をつけたのか、馬風破とワイルドも金剛山へと向かう!
展開はやや雑なのですが、馬風破のバイクの後ろに乗るワイルドの図、はなかなか格好いい。
(俺の、今日までの俺の戦いはなんだったんだ……)
気力不足で妖魔一族に追い詰められるジライヤ。あわやというその時、友情で結ばれた世界忍者達が駆けつける!
「ジライヤ、すまなかった!」
「おまえを信じるぜ」
「私たちは永遠にフレンドだ」
なんだかんだで、フクロウ男爵・馬風破・ワイルドの3人が並ぶと、生き残りの精鋭世界忍者という感じで盛り上がるのは、今作ここまでの蓄積のなせる技。しょーじき、この中で心から信用していいのは、フクロウ男爵だけな気はしますが(笑) 馬風破は存在が適当すぎるし、ワイルドはそれこそ、悪意なく自覚もなく気がついたら敵に回っていてもおかしくない(笑)
麗破達もやってきて、戦いは一気に混戦に。その中で、デモストの重力波攻撃を受け、ピンチになるジライヤ。その時、草むらに隠れていた楽珍が飛び出し、投げた手裏剣がデモストの頭部に直撃、ジライヤの反撃を受けたデモストは撤退し、妖魔一族も分が悪いと退却する。
たぶん、デモストは頭が本体、の伏線。
前後編にしても良さそうな内容を1話に凝縮した為、話運びに雑なところは見受けられますが、怪盗話に続いて楽珍を拾ったのは扇澤さんらしく、良かったところ。楽珍も、元落第忍者だったという事で、力業ではありますが作品の中にピースとしてはまりました。
また、いつの間にそういう話になったのかは非常に謎ですが、フクロウ男爵・馬風破・ワイルドの3人は「パコの情報を求めて四方に散っていた」という事がさらっと語られており、特に立ち位置の定まっていなかった馬風破はそういう形で落ち着いた模様。フクロウ男爵は別として、実は馬風破もワイルドもパコに興味があるそぶりはかつて一度も無かったと思うのですが、話が出たとすればタイミング的にはジャンヌの回の後か。
「こんな哀しい事件をこれ以上起こさない為に俺たちもパコ探しに協力しよう」みたいな振りがあれば良かったのになぁ……というか、実際にあの回はそうまとめたかったのが、カットされたりしていたのかも。