はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

爆発!科学戦隊ダイナマン!!16

第31話。
堀長文監督、戦隊シリーズ初登場。
いきなり、ごく普通の民家にあがり込むメギド王子。なんとそこに住む夫婦は、10年前から地上人のフリをして潜伏している、有尾人一族のスパイだった!
壁に能面のようなものが掛けられていたり和風が強調された部屋で、机の上にどかっと座る王子や、机に足を乗せる王女など、文化的ギャップが表現されているのがなかなか面白い。
夫婦の息子・和夫が、自分をすっかり人間だと思い込んでいる事に対して、まなじりをつり上げる王女と、「まあ潜伏するにはその方が好都合かもな」と鷹揚な王子。王子は北斗と仲が良いという和夫を利用し、北斗を罠に誘い込むようにと指令を下す。どことなく気乗りしない様子の夫婦だったが王族の命令には逆らえず、用意された別荘に和夫の誕生パーティとして北斗を招くと、毒入りワインを差し出すが……
「折角ですが、オートバイなので飲めないのです」
「なっ……ちっ」
「くっ」
品行方正なヒーローに、物陰で舌打ちする王子と王女(笑)
だが、こぼれたワインがカーペットを溶かし、仕方が無いので、伏兵とともに王子、王女、突撃。包囲されて苦戦する北斗だったが仲間が駆けつけ、乱戦に。その間に逃げ出したスパイ親子だったが、王子達に追われて和夫をさらわれてしまう。改めて命令を下された夫婦は、和夫が絶壁から落ちたと偽り、のぞき込んだ北斗を後ろから落とそうとするがよけられ、逆に落ちそうになって助けられる(その際、驚いて尻尾が飛び出して有尾人である事もバレる)。
ダイナマンに囲まれた夫婦は、自分達が10年来のスパイである事。和夫は自分が有尾人一族である事を知らず、またそれを知らせたくない事。なぜならば、地上で暮らした10年の内にジャシンカ帝国よりむしろ地上での暮らしが気に入り、「出来ればこのままそっと暮らしたい」と思っている事を告白。
そこへ飛んでくる、剣文。
「和夫を助けたくば、弾北斗一人で来い」という文面と丁寧な地図に、歩き出す弾北斗。
「待て! 今度はどんな罠が仕掛けられているかもわからんぞ!」
竜に制止される北斗の脳裏に、剣道の稽古をつけている時の和夫少年の笑顔が浮かぶ。
「弾さんみたいな、強い人になるんだ!」
「有尾人の子供でも、人間の子供と何一つ変わりはない」
西部劇チックな音楽で出撃する北斗さん、超格好いい。
勇躍、指示された場所へ向かったダイナレッドだが、和夫を人質に取られて手も足も出ない。その時、和夫を捕まえる王子と王女に近づいた二人の有尾人――スパイ夫婦の正体が和夫を助け出す。和夫が救出された所で仲間も姿を見せ、形勢逆転。ダイナマンは親子を逃がすと、カマキリシンカを撃破。親子は“地上人として”生き続ける新たな生活の為、引っ越していくのであった。
プロットも良かったですが、これまでと、がらっと演出の質が変化し、定期的にスープをかき混ぜる事の大切さを改めて見せてくれる名作回。今までやらなかった演技をさせたり(わかりやすい所では、王様の手)、戦隊でもこれぐらいやっていいのではないか、という一つの方向性を見せたであろう1本(これが、堀監督がメインを務めた次作『バイオマン』以降の作品に繋がっていく)。
自分を人間だと信じる息子の為に葛藤する有尾人一族のスパイ夫婦、というプロットの面白さに対してシナリオには生煮えな感じもあるのですが、これは脚本家の責任というよりも、当時の戦隊シリーズにおいて求められていた方向性の問題でしょう。もう数年後だったら、このプロットは傑作になったかもしれない。
第32話。
空飛ぶ自転車を開発中の夢野発明センター。
「空飛ぶ自転車なんて無理だよなぁ!」
いや、十分、空飛んでたような。
そこへ、木田博士が大変なものを作ったので助けて欲しい、と子供達がやってくる。夢野博士(なぜか、「発明おじさん」と呼ぶ事を子供達に要求)の旧知の木田博士が作り出したのは、パワーガン。その威力は、島一個を消滅させる。
この世紀の発明を売り込もうとする木田博士だったが、交渉しに来た人間の正体はなんと有尾人。
ダイナマンが駆けつけ、事なきを得るが、木田博士はこの恐るべき発明を、どうしても捨てられずにいた。
「ダイナマイトを発明した者が一生悔やんだように、君も悔やむ事になるぞ」
ダイナロボとか作った人には、微妙に言われたくない(笑)
「木田発明クラブに戻ってほしい」という子供達の懇願もむなしく、パワーガンとともに外へ駆け出す木田博士だが、クモシンカに捕まってしまう。ダイナマンとの混戦中に落下したパワーガンを手に入れた子供達は、それをもって逃走。一方ダイナマンには、ヘリにバイクに戦闘機、とジャシンカ帝国の大軍団が襲いかかる!
予 算 が 下 り た !
たぶん王様の涙ぐましい訴えが、ジャシンカ帝国の財務省を動かした!
「この、鉄トンボめ!」とヘリにロープで攻撃する忍者の奮闘などもあったものの、次々と吹き飛ばされ絶壁から転がり落ちるダイナマン
王子「やったぞ! 遂にダイナマンをやっつけたぞ!!」
本筋と関係ない所で(笑)
パワーガンを隠した子供達を捕まえた王子は、隠し場所を白状させて勇んでそこへと向かうが……
「急げ急げ! うわー?!」
ジャーン! ジャーン!
「生きていたのか、ダイナマン!」
科学戦士があのぐらいの事では死ぬ筈がないのだ!
前回と打って変わって、大爆発祭(これはこれでいい)
31話とのバランスを考えた意図的なものなのか、単なる偶然か。
新規カットかはわかりませんが、王子も、久々に馬に騎乗。
逃げるのに使っただけですが。
ダイナマンは王子の拾ったパワーガンを破壊、クモシンカも撃破。子供達の思いに触れた木田博士は恐怖の発明を捨てる事を決め、また元の、山の村の気のいい発明おじさんに戻るのであった。最後は、木田博士が北斗達に対抗して開発した空飛ぶジェットヘリ自転車で疾走、木立の陰に入った所で爆発! と最後まで貫かれた、見事な爆発オチ。