はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

爆発!科学戦隊ダイナマン!!27

第49話。
「なんとしても夢野を捕まえろ」と帝王アトンの命を受けたカー将軍は、メカシンカ・コンピュータードラゴンを連れて横浜(多分)に繰り出す。
コンピュータードラゴンって、なんか「ワープロアルマジロ」が凄く台無しなんですが。
ごく普通に空が飛べるし。
これが、一切の手抜きも嫌がらせも排した、カー将軍の本気か……!
ジャシンカの伝説獣と全てを解析するスーパーコンピュータを組み合わせたコンピュータードラゴンの猛威に、ダイナマンは大苦戦、街も大爆発。
「見ているか夢野博士!」
カー将軍は戦闘の映像をダイナステーションに送りつけると、これ以上の被害を防ぎたければ「レトロ遺伝子を作ってもらおう」と、夢野博士を脅迫する。
もしアトンが十本尻尾になれば、それによって得る超魔力は月をも覆い隠し、大地や海を我が物のように操るだろう……そんな事を許すわけにはいかない。
「さようなら……」
悲壮な覚悟を胸に秘めた夢野博士は一人で呼び出しの場所に向かおうとするが、そこで一時退却してきた弾とぶつかる。倒れる博士の服の内ポケットからこぼれる爆弾……夢野は咄嗟に当て身で弾を気絶させると、目的地へと車を走らせる!
北斗さん専用と思われたあの格好いいテーマが、夢野博士の出撃に!
ダイナマンは基地のモニターに残った情報から、カー将軍の真の目的が横浜大爆破でなく、夢野博士の脅迫だった事を知る。そして博士が、レトロ遺伝子を作るぐらいなら、と敵の中枢を巻き込んで自爆をはかろうとしている事も……!
前回から、夢野博士の株価上昇が、とどまる所を知りません。
慌てて博士を追うダイナマンだったが、博士はコンピュータードラゴンに連れ去られてしまい、ダイナマンの前にはカー将軍が立ちはだかる。レッドはなんとかドラゴンに通信機を取り付ける事に成功するが、追撃には失敗。そしてその成り行きを見守る3つの影。
「コンピュータにはコンピュータだ」
ダークナイトは誘導電波を送ってコンピュータードラゴンを操り、ドラゴンは夢野博士を捕まえたまま、ゼノビア達の元へ。
たぶん、休日に秋葉原ラジオ会館とかに足繁く通っていた。
「ほほぅ! これが人間の電波装置というものか!」
「おぅ兄ちゃん、こういうの好きかい?」
みたいな。
人類の科学力を利用したと考えないかぎり、メ……じゃなかった、残ね……えー、ダークナイトがカー将軍を出し抜ける理由が思いつきません。
「では、打ち合わせ通りに」
一足先に帝国アジトへ戻ったゼノビアは、カー将軍が謀ってアトンに偽の夢野ロボットを差し出し、自分が真っ先に10本尻尾になる為にコンピュータードラゴンに命じて夢野を別の場所へ隠そうとしている、と証拠映像付きで将軍の裏切りを捏造。
「はかったなゼノビア!」
「裏切り者めぇ!」
連敗続きで少々短慮になっていた王様は帝王剣で将軍に斬りかかり、将軍は咄嗟にそれを受け止めて見せるも、追撃の「アトンビーム!」を食らう。
……まあ、「キメラ光線!」とかもありますし、優秀な有尾人は、皆それぞれ、自分ビームを放てるのでしょう。
カー将軍も心の中では「カーサンダー!!」とか叫んでいるのかもしれない。
「アトン様、誰が本当に忠実な家来であるか、お見せいたしましょう!」
ゼノビアの策にはまって進退に窮したカー将軍は基地からワープし、自らの汚名を雪ぐべく、地上へと跳ぶ!
どこまでも真面目で忠誠心の高いカー将軍でしたが、それ故に、ゼノビアを疑いつつも、身内同士の策の掛け合いには脇が甘かった模様。ここに来て、キメラがすっかり将軍の忠実な秘書状態になっているのまた、悲劇を引き立てます。
ドラゴンに取り付けた通信機の反応を追っていたダイナマンは夢野博士を捕らえるダークナイトに追いつき、努力の結晶である誘導電波発生装置を無残に破壊。自我を取り戻したドラゴンはダークナイトに襲いかかり、その間に博士の救出に成功する。しかし、ダークナイトにずんばらりんされるコンピュータードラゴン。そして、夢野博士を取り戻すべく、背水のカー将軍がダイナマンの前に爆炎とともに現れる!
「アトン様、ごらんあれ! カーの忠誠を!」
ダイナロッドさえ弾くバリア、レッドの、ブラックの、ブルーの、必殺技を次々と打ち破り、圧倒的な力でダイナマンを蹴散らすカー将軍。追い詰められたダイナマンだったが、必殺のニュースーパーダイナマイトがバリアを突き破り、致命傷を負ったカー将軍は基地へと退却。満身創痍の体で何をするのかと思ったら、
「ビッグバン・ビーム!」
そ れ か (笑)
カー将軍、最後の仕事。
そして装置は爆発し、カー将軍の死を確認したゼノビアは、ダークナイトと共に帝国への反旗を明確にする。
「アトン、ダイナマン、よく見るが良い、博士は私のもの!」
「おのれぇ、ゼノビアっ!」
なお、カー将軍が最後の力を振り絞って巨大化させたコンピュータードラゴンは、ダイナロボにざっくりやられました。
むしろ後年の作品だったら巨大メカ戦そのものが無しにされそうな展開ですが、しかしよく考えると、ビッグバンビームの装置が壊れてしまったので、ロボ戦はこれが最後でしょうか?
メカシンカを作ってくれる人も居なくなってしまいましたし、カー将軍が居なくなると、思った以上にぼんくら集団なジャシンカ帝国……(笑)
終盤ちょっと面白かったのは、前々回の夢野総司令の台詞に「カー将軍が動くとは大変な事だ」という台詞があったり、今回、カー将軍が夢野博士を名指しで呼び出したり、カー将軍の対立相手が、ダイナマンではなく、夢野博士に設定されているという事。思えば二人とも、自分の研究の成果で代理闘争を行っていたわけで、心の奥底では一個の科学者として何か相通じるものがあったのかもしれません。
……二人とも、体鍛えてるし(笑)
みたいに考えると、カー将軍が最後の力で行ったのが「ビッグバン・ビーム!」であった事にも、なんとなく納得できるような気もするわけです。
「許せよカー将軍。おまえこそ本当の勇者、真の武人であった。七本尻尾に恥じない、有尾人中の有尾人であった。この仇、アトン自ら果たしてやる。そして必ず十本尻尾になってみせるわ!」
棺に収められたカー将軍の遺体を前に、自らの過ちを悔いる王様。
よくよく落ち着いて考えると劇中での直接的な活躍はさほどではないのですが(間違いなくジャシンカの柱石ではあるが、基本的に負け戦)、キメラも滂沱と涙を流し、やたらに良い扱い。
重鎮・石橋雅史を配したという事もありますが、有能なのにあちら立てたりこちら立てたりで能力を発揮しきれず、ある意味ではその忠誠心と誠実さによって脚元をすくわれ、最後は前線で圧倒的な武勇を見せながら、身内の奸計にはまって悲劇的ともいえる最期を迎える、と中国の戦記物に出てきそうな老将軍のようで実に格好いい存在でした。
惜しむらくは、ダークナイトとの絡みが無かった事。この二人の絡みは見たかったです。
カー将軍が格好良かった分、前科のあるゼノビアにあっさり騙された王様がちょっと間が抜けてしまいましたが、息子はぼんくらだわ予算は下りないわダイナマンは凶悪だわで、王様も疲れていたのです……。
次回、サブタイトルに異論は山ほどあるが、なんだか超熱そうだ!!


第50話、「よみがえる強敵」。
……強敵?
「博士を死なせてはならない! どんな事があっても博士を助けるんだ!」
ダイナマンはさらわれた博士を探し、ゼノビアを追うジャシンカ帝国では、カー将軍の遺言ビデオが発見される。将軍は自分に万が一の事があった場合、最後の切り札となるメカシンカを製造する手段を、そこに遺していたのだ!
将軍(泣)
ビデオでも大仰にポーズを決めるカー将軍の声に反応し、メカプログレッサーが起動、文字通りに最後のメカシンカ、ファイヤースフィンクスが誕生する。
どうやら声紋認識だったらしいメカプログレッサー。もしかしたら、格好良くポーズも決めないと動かないのかもしれません(笑)
誰でも使えるマニュアル無いのか……という気もしますが、まあ確かに、あの人とかあの人に勝手に弄らせるとトンデモない事になりそうですし、セキュリティを考えたり、あくまで万が一の措置と考えると、さしものカー将軍も致し方ない所か。尻尾の数による厳密なエリート主義が裏目に出たともいえます。
まあ上層部の尻尾の数が9−7−7−5−4で、以下その他雑兵、尻尾の数は生まれつきで能力はそれに準ずる、となると、根本的に戦争に向かない国家のような気もしますジャシンカ帝国(^^;
多分、3本尻尾とかだと、本国のそこそこ出来る内政担当とか、そんな感じ。
その分、尻尾の数が多くなると飛躍的に有能になるようですが、ある意味では、“9本尻尾の帝王”と“7本尻尾の軍神”が同時代に揃ってしまった僥倖が生んだ悲劇なのか。
「まことカー将軍こそ、忠実な家来であったわ」
ファイヤースフィンクスはピラミッドパワーによる超透視力(いわゆる千里眼の類の模様)でゼノビアのアジトを発見。帝王アトンは遂に自ら起ち、ジャシンカ戦艦をそこへと向かわせる。
ゼノビアのアジトでは、絶賛首輪プレイ中の夢野博士が、レトロ遺伝子の作成を強要されていた。隙をついて自爆しようとするが失敗し、催眠術をかけられてしまった博士は、レトロ遺伝子シャワーカプセルをあっという間に作り出す。ゼノビアはカプセルの中に入るが、そこへ迫るジャシンカ戦艦、それを見つけて後を追うダイナマン、そしてアトンを迎え撃つダークナイト
「敗れたり! 帝王アトン」
「なに?!」
「たかが尻尾一本増やすため、我を忘れてのこのこと出てきたその行動が貴様の命取りだ」
「黙れぃ! 尻尾を侮辱するのは許さん。尻尾は我らの命だ」
遂に直接対決する、ダークナイトvs帝王アトン!
戦場が砂漠というのが、実に格好いい。
ぶつかり合う、帝王剣とダークソード。ダークナイトはどうも、ダークソードで限定的な魔空空間を生み出せるらしく、アトンに炸裂する闇の舞・ダークハリケーン。しかし王様も幻術でお返しし、一進一退の攻防が続く。が、痛み分けとなった斬撃の交錯のあと、ダークナイトが投げつけたダークソードが、アトンの胸に突き刺さる!
崩れ落ちるアトンに駆け寄るキメラ達。
「おのれダークナイト!」
「慌てるな! これからが見物なのだ!」
なんだかんだでキメラにすぐ攻撃しない辺りの甘さが残っているのが、中の人のいいところ。
その頃、地下のアジトでは、レトロ遺伝子の効果によりゼノビアの尻尾が増殖を始めていた。だが、カプセルが急ごしらえだった為なのか爆発が生まれ、ゼノビアを止めようとしていた女親衛隊はカプセルに吹き飛ばされて爆死。
……親衛隊は、事故死する運命なのか。
爆発は大きく広がり、その影響で正気を取り戻す博士。
なのですが、その手前のシーンで、まだ洗脳状態とはいえ、一瞬画面奥に入った、カプセルを見つめている時の表情がマッドで素晴らしい。
アジトは大爆発するがカプセルは地上へ浮上し、遂に十本尻尾となるゼノビア
「十本尻尾の、ゼノビア! 見たかアトン! これが十本尻尾じゃ」
「おのれぇぇ」
まだ生きていた王様に向けて、勝ち誇るゼノビア。しかし……
「世界の支配者になるのじゃ、あはははは――?!
ゼノビアは急に苦しみだし、協力者であった筈のダークナイトは愉悦の笑い声をあげる。
「ふふふふふふふ、苦しめ。……もっと、もっと苦しんで、地獄に堕ちろ! それがおまえの末路にふさわしい。ふふははははは」
「もしや……おまえは……はかったなぁ」
ゼノビアは急激に老化してそのまま白骨化し、リタイア。
「ふふははは、ははははは、ははははははは!!」
「わかったぞ、今その正体を暴いてやる!」
ダイナレッドに変身し、ダークナイトに斬りかかる北斗。交錯の後、ダークナイトの仮面が割れ、遂にその正体が白日のもとに明かされる――!
「メギド!」
「やはりメギド!」
「メギドっ?!」
「メギド……!」
「いかにも四本尻尾の王子、いや、もはや尻尾などないメギドである!」
すっかり鎧の色がくすんでしまったけど、マントはつけたままなのが、お洒落。
千年洞窟に閉じ込められたメギドは、そこにうち捨てられていた古文書を発見していた。古文書に書かれていた、有尾人一族のものが十本尻尾になると死ぬ、という衝撃の真実を知ったメギドは、復讐の為に敢えてゼノビアを十本尻尾にするように暗躍。同時に、その事から一つの考えに辿り着いていた。
「わからぬか! 有尾人は生まれつき尻尾の数は決まっている。尻尾に頼って偉くなろうとしたり、強くなろうとしてはならんのだ」
「ぬぅ」
「大切なのは己を鍛え、自ら強くなる事なのだ!!」
王子、アイデンティティの喪失を乗り越え、一回りも二回りも大きくなる!
「そうなのか……」
メギドの言葉に呆然と呟くアトン。そしてメギドは宣言する。
「冥土の土産に聞けアトン!! ダイナマンも聞けぇ! これから俺がジャシンカを支配し、世界を征服するのだぁ!」
有尾人一族の尻尾絶対主義を覆し、帝国の在り方そのものをも変革するメギド!
そう、生まれが全てを縛るわけではない。
努力が、人を変えるのだ!
……て、なぜか敵側にメッセージ性が……!
凄いのは、残念王子の急な強化が、意味ありげに光る石のパワーとかでもなんでもなくて、どん底から這い上がった努力の賜物、ただそれだけである、という事。
まあ、メギドの場合もともと、尻尾5本分の素質はあるわけですが。
しかし尻尾の数、王子という立場、それらを失う事で、逆にその枷を突破している。
てっきり千年洞窟の奥で拾ったマジックアイテムの鎧の力でひゃっはーしているだけかと思ったら、驚愕の精神的成長。
ああ、この姿を、カー将軍に見せたかった……!
そこへ地下を脱出してきた夢野博士が姿を見せ、ダイナマンは博士を追って変身、逃亡。復活したメギドはそれを追って姿を消す。
「メギドぉ……! メギドぉ! 我が息子……よ」
「アトン様、アトン様!」
「……キメラか。」
「はい」
「よいか、メギドに伝えよ。まさにメギドこそ、余の息子じゃったと! メギドのやり方で、ジャシンカを継げと! 良いかキメラ……これからは……おまえたち若い者の時代じゃ。二人で協力して、余の出来なかった地上征服の事業を、成し遂げるのじゃ……よいな! 頼んだぞ……ぉ!」 」
アトンは帝王剣をキメラへ託し、爆死。
いやここで、父殺し/王殺しのテーゼまで盛り込んでくるとは。
ダークナイト(メギド)がアトンを倒すという展開はあるかもとして、ここまで物語の中に、しっかりと組み込んできたのは予想外。
1年の物語として、きちんと大河(神話的)展開していて、素晴らしい。
一方、メギドに追われるダイナマンは博士を岩陰に隠してメギドと対峙するが、そこは千年洞窟の入り口近く。巧みにダイナマンを追い込んだメギドの元へ、帝王剣を抱えたキメラと尻尾兵がやってくる。
「若き帝王メギド様、共に戦います」
「なに?!」
「アトン様は、父を倒すまでに成長されたメギド様を、お喜びになったのです。これからは、メギド様をお助けして、若い者の力で新しいジャシンカ帝国を築けとおっしゃいました」
「そうか、父上が……」
メギドは手にした帝王剣を振り上げる。
ダイナマン、千年洞窟へ堕ちろぉ!」
その力により、洞窟の中へ吹き飛ばされるダイナマン
「勝ったぞダイナマン!」
ジャシンカの牢獄であり処刑場、最近立て続けに脱獄された気がするけど、基本誰も出てこられない筈の千年洞窟へダイナマンを閉じ込め、メギドは勝利に酔いしれる。
「キメラ、俺についてこい、明日は俺たちの物だ!」
正体明かした途端に駄目な感じになるかと思いきや、まさかのメギド無双!
……だったのですが、尻尾兵に称えられながらの帰り道は、ピクニック状態。
あっという間に残念空間に。
意気揚々と山道を行くメギドの後を「いーっ!」「いーっ!」と叫びながら尻尾兵がずらずらと歩いて行くという、どうにも締まらない絵なのですが、そんなシーンなのに、かつてない数の尻尾兵動員(笑) 撮影班以外の現場の人が、総出でスーツの中に入ったようなというか、そもそもそんなに尻尾兵スーツあったんだ、みたいな。
そしてダイナマンを倒した喜びのあまり、夢野博士の事はすっかり忘れている王子改め帝王メギドであった。
……フィーバータイム終了?
岩陰に身を潜めて外に残っていた夢野博士は、千年洞窟の入り口に向かう。
ナレーション「果たしてダイナマンは、千年洞窟から脱出する事が出来るのであろうか。頑張れ、ダイナマン!」
映像的には頑張っているのは、博士(笑)


第51話、遂に最終回。
明日を掴むのは、果たしてダイナマン(地上人)か、ジャシンカ帝国(有尾人)か?!
キャスト表記が

若き帝王メギド
若き女王キメラ

と、細かいお仕事。
「ところが、意外やダークナイトの正体は、メギド王子であった」
と冒頭のナレーション、何かをフォロー(笑)
千年洞窟に閉じ込められ、電波不良の為か変身も解けてしまったダイナマンは、出口を探そうともがく。
桃「本当にもう出られないのかも」
赤「何を言うんだ! メギドだって抜け出したんだ! 俺たちに脱出できない筈がないじゃないか!」
北斗さん、正論すぎて酷い(笑)
洞窟の入り口では博士が、扉に一抱えもある岩をぶつけ、無駄だと知ると上段から放りすてていた(笑)
どれだけ鍛えているのか、博士。
「どうしたらここを開けられるのか……」何かを思いついた夢野は、洞窟の入り口を離れる。
一方、若き帝王としてジャシンカ戦艦へ帰還したメギドは、もはや邪魔者は居ないと、地上への総攻撃を宣言。その手段として、ダイジュピターとダイナロボを奪って先頭に押し立てる事を思いつき、ファイヤースフィンクスのピラミッドパワーでその位置を探らせる。すると、なんと夢野博士の操るダイジュピターが、千年洞窟を外部から破壊しようと迫っていた! メギドは攻撃を指示し、空中戦を展開するダイジュピターとジャシンカ戦艦。
戦闘の余波は地上の千年洞窟にも及び、地震で噴き出したガスから必死に逃れるダイナマン
迎撃を受けた夢野司令は、必死に体勢を立て直しながら、5人の戦士を救い出すべくダイジュピターを千年洞窟へと向かわせる。
「ここで倒れるわけにはいかん。弾くんたちが待っている……」
ここから、各メンバーの洞窟での姿→夢野博士のモノローグによる活躍シーン回想、を5人分。
洞窟のカットは、島と南郷が噴出したガスで死にそうになっていたり、レイは天井からの水滴を手に集めてすすっていたり、実に酷い(笑) というか、弾と竜がちょっと人間として規格外というか。
そして司令本人も意識朦朧としている為か、回想シーンのモノローグがポエム入って凄く面白い事に(笑)
以下ちょっと長いですが、書き起こし。



弾北斗――
君はどんな困難な状況にあっても、常にリーダーとして、仲間を引っ張ってくれた。
ニュースーパーダイナマイトを編み出せたのも、血を吐くような君の努力、君の剣のお陰だった。
ダイナレッド、燃えたぎる情熱のレッド!
赤い血潮のレッド!



星川竜――
君の忍びの技が、どれだけ危機を救った事か。
鍛え抜かれた肉体、超人的な生命力、君は不死身の戦士だ!
ダイナブラック、君は影。
音も無く、悪に迫るブラック!
闇の狩人。



島洋介――
青い青い南の海から、君はイルカに乗ってきたかと思わせた海の申し子。
その若さ、その激しさ!
新しい技を開発した事もあった。
ダイナブルー、一瞬の煌めきは、稲妻のブルー!
永遠の輝きは、海のブルー!



南郷耕作――
純情素朴、土に生きるたくましい若者。花を愛する、優しい若者だった。
君ほど、生命の尊さを知っている者はいなかった。
その強さは、大地に根ざした者の強さだ。
ダイナイエロー、泥まみれのイエロー。
不毛の大地に、戦いの大地に、一輪の花を咲かせるイエロー!



立花レイ――
紅一点、女ながらよく戦ってくれた。
君は本当に輝いていた。
戦っている時が、一番美しかった。
ダイナピンク、怒りの顔がピンクに染まる。
涙が光った時もある……真珠色の、ピンク!
華麗な舞い姿は、バラのピンク!

「私は、君たちを、助けなければ……!」
回想シーンのチョイスは概ね満足のいくものなのですが、南郷だけほぼ1エピソードからの抜粋だったり、変身後の決めポーズの後に1カットなかったり、OP同様に扱いがちょっと悪い(^^;
ジャシンカ戦艦の猛攻がダイジュピターを追い詰め、洞窟の中では5人が精根尽き果てかけていたが、弾がかすかな風の音に気付く。先ほどの地震で洞窟にわずかな裂け目が生まれ、空気と光が漏れていたのだ。その裂け目は小さく、とても人間が脱出する事はできない(ここで珍しく忍者が弱気を見せ、最後に弾のリーダーシップを改めて強調)。しかし、それが外部に通じているのなら、通信が出来るかもしれない。ダイナマンはダイジュピターの自動操縦装置に呼びかけ、届いたその電波によりダイジュピターは急旋回。ジャシンカ戦艦の砲撃をすんでの所で回避すると、戦闘の衝撃で気絶していた博士も目を覚まし、ダイジュピターのミサイルで千年洞窟を破壊。ダイナマンはとうとう地獄の底からの脱出に成功する!
「降りてこいメギド! 今日こそ決着をつける時だ!」
「望むところだ!」
空に向けて叫ぶ北斗、真っ向からそれを受けるメギド!
ダイナマン!」
敢えて変身BGM無しから、爆発!

「ダイナレッド!」
「ダイナブラック!」
「ダイナブルー!」
「ダイナイエロー!」
「ダイナピンク!」

「爆発! 科学戦隊!」
「「「「「ダイナマン!!」」」」」

最後のバトル開始。
ダイナマンは尻尾兵を蹴散らすと、個人必殺技乱舞からニュースーパーダイナマイトに繋いでファイヤースフィンクスを撃破。
カー将軍もさすがに、「ビッグバン・ビーム!」のビデオは遺していなかった様子(笑)
この局面でキメラを多人数で取り囲むのは幾ら何でもと思ったのか、男衆vs帝王メギド、ダイナピンクvs王女キメラ、の分割マッチアップ。結果的には、メギド@帝王剣の強さを印象づける形ともなりました。ピンクとキメラのマッチアップは中盤まではあったけど途中でむしろ相手がブラックになったので、むしろブラックvsキメラでいいのでは、と微妙に思うのがあれですが。
監督がしっかりと尺をとってくれて、キメラもピンクも最後に見せ場有りで良し。
メギドは帝王剣の力で4人を圧倒するが、前回、地位も尻尾も失い、どん底から努力で立ち直った姿があれだけ格好良かったのに、すっかりマジックアイテムに依存(笑)
追い詰められるダイナレッドだったが、斬撃を回避し、ダイナ剣を繋ぎ合わせる。
「ダイナ剣・マッハアロー!」
北斗さん、まさかの飛び道具
放たれた剣がメギドの左腕を貫き、ピンクとの一騎打ちに敗れたキメラは、そこに駆け寄る。
「メギド、メギド!」
「キメラ、おまえは戻れ!」
「え?」
「地底へ戻るのだ!」
「嫌です! メギド様と最後まで戦います! 連れていってください」
もともとメギドとキメラの対立は本格的なものというよりじゃれ合いの範疇でしたが、かといってフラグ的な展開があったわけでもなく、いきなりといえばいきなりですが、まあキメラの場合、急に愛情に目覚めたというよりは、王様の遺言に忠実、といった感じ。
「よーし、最後の戦いだ……行くぞ」
二人はジャシンカ戦艦に戻ると戦闘機を出撃させ、それを迎え撃つダイナロボ。遂に今ここに、ダイナロボとジャシンカ戦艦が最終決戦。
「ダイナミックジャンプ!」
「ダイナロボがあんなに高く!」
戦闘機を破壊し、ジャシンカ戦艦の猛攻をしのいだダイナロボは、最大出力でダイナミックジャンプ。
ここで戦艦の中のメギドとキメラだけでなく、ダイジュピターの夢野博士も、その勇姿を見上げるカットが入っているのが素晴らしい。
「科学剣・稲妻重力落とし!」
様々な想いを乗せて、炸裂した渾身の一撃がジャシンカ戦艦を真っ二つ、墜落していく戦艦の中で、帝王メギドと女王キメラは互いの名を呼びながら爆死。
かくて戦いは、人類の勝利に終わる――。
ダイナロボ、圧倒的。
メギドのダークナイト状態の時もそうですが、“復讐”の生み出すパワーとはかくも凄いものか、と。
王子はある意味、王様に認められてしまった事で、怨念のパワーを失ってしまったのだな、と。
つまり作品の結論は、
「最も強い力は愛……なんてものではなく、復讐である」
と(おぃ)
最後は、発明センター常連の子供達と再会。

「夢溢れる楽しい科学の未来を切り拓くのだ。
夢が、大きな夢が、もっと大きな夢が持てる世の中を作るのだ。
明日は君たちの物だ。
さらば、素晴らしき若者達よ。
さらば、科学戦隊ダイナマン!」

と、ナレーション大平透の名調子で、幕。
最終的に二つの種族の生存闘争として、ダイナマンとジャシンカ側(メギド&キメラ)にそれぞれ「若者」を掛けている辺りも、上手い。
やはり「本国」が別に健在であるという事が最後に言及されたジャシンカ帝国ですが、国王以下多くの人材、膨大な人口(兵力)、莫大な資源と国家予算を失い、これから、長い「戦後」が待ち受けているのでしょう……。
エンディング映像は、ジャシンカ上層部のカットが省かれていたり、微妙にいじってあって細かい。
いやぁぁぁ、面白かった!
勿論、後年のより洗練されていったシリーズ作品と較べると大雑把な所も詰め足りない所はありますが、時代のパワーと荒削りの魅力に加え、思わぬ展開の妙で最終盤しっかりと盛り上げてくれて、大満足。
特に終盤の曽田脚本はキレキレ。
多分それほど細かく詰めていなかったであろう諸設定が、後半、思わぬ形でパズルのピースがはまっていき、いい方向に連鎖。ジャシンカ側の背景に妙な辻褄が合ってしまった事と、夢野博士が素晴らしく格好良くなったのは、全体の構成として非常に秀逸となりました。
気になる抜け落ちとしては、ダークナイトが帝王剣を盗んで何をしたかったのかが、結局わからなかった事ぐらいか。
まあ単純に、ジャシンカ側に自分の存在を印象づけるとともに、それをダイナマンに渡す事で状況を混乱させつつ闘争を煽りたかっただけなのかもしれませんが(^^;
もう少し何か仕込みがあるのかと思ってしまいました。
或いは、「王様の寝室まで忍び込むとは……まさか?!」とアピールしたかったのに、
王様「いや、それはない」
将軍「はっはっは、勿論、小粋なジョークでございます」
とあっさり却下されてしまった為、作戦変更したのかもしれませんが。
最終回を見せ場アクション祭メインにする為に、テーマ性の一部が1話前でジャシンカ帝国を使って語られる、というのは、狙ったのか偶然かわかりませんが、お見事。
その分、そこで格好良かったメギドが最終回で残念王子に戻ってしまったのは、ちょっと勿体なかったですが(^^;
これが後年の作品になるとメギドが王権を手に入れてから数話使われたりとかもあったかもしれませんが、それはそれでまたボロが出そうですし、鳴り物入りで登場→残念化→勘当→被り物!→悪魔的奸智!→革命! と、やり尽くしてくれて、素晴らしい存在でした。
最終回は空中戦から個人戦、ロボット戦までアクション要素は全て入れて、バトル的にも満足の内容。
後年のシリーズ作品に比べて必須イベントが少ない為、中盤一時、さすがにだれましたが、シンプル故に完成度の高い作品。
様々な要素がいい方向に転がった、名作でした。
1−2話の感想に際して、「最大公約数的な“戦隊もの (特撮ヒーローもの)”のイメージをそのまま具現化したような作品」と書きましたが、終盤の展開まで合わせて、まさしく、戦隊of戦隊s!
素晴らしい作品を、ありがとうございました。