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『特捜ロボジャンパーソン』感想3

◆第4話「牙むく最強軍団」◆ (監督:簑輪雅夫 脚本:宮下隼一)
情報操作により、自衛隊基地連続襲撃事件の黒幕を引きずり出そうとする警視庁は、テレビジャパンに加賀美博士(前回助けた万能カードキーの制作者)の病院収容と事情聴取について報道させ、意図的な偽情報を流させる……と、ゆるゆるな警察とずぶどろなマスコミの姿が描かれるのは、これも3年続いた《レスキューポリス》との差別化を印象づける為か。
それをあっさり警察の罠と看破するも、ジャンパーソンを倒す事を最優先する帯刀は敢えて誘いに乗り、賞金稼ぎ達を向かわせる。
「ダブルトラップ。罠は二重がいい」
という意味ありげな言葉とともに。
警察の張った罠は、病院の厳重警戒に加え、加賀美博士の病室のベッドでは身代わりの小森警部が待機しているという、コント的なもの。コント的なものながら、地味に命がけだったりする小森警部は、勇気だけならヒーロー級。
今回も小森警部と掛け合い漫才を行っていた若林アキ(情報操作に協力)は、病院内で光り物を身につけた看護師に不審を抱き、高井戸とともに病室へ戻るが、特に異常はなし。ここで、アキに指摘されてダブルトラップでロッカーの中に潜ませていた制服警官が、無言で飛び出してきて背景に無言で佇み、二人が去るとまた無言でロッカーの中に戻っていったのは、まさしくコントなのですがちょっと面白かった。
ところが、二人が去ってしばらくして、そのロッカーの中から異音が響く。小森が扉を開けると、倒れてくる警官。そしてロッカー裏の壁を突き破って病室に侵入してきたのは、妹の復讐に燃える、珍大光。
「殺す相手、誰でもいい。ヤツさえ出てくれば」
小森危うし、というその時、風を切るJPカード!
「ジャンパーソン・フォー・ジャスティス」
ジャンパーソンに猛然と挑みかかる大光だったが……
「ほう? 貴様の国では、この程度のものを“攻撃”と言うのか?」
「?!」
「ぬるい、ぬるすぎるな……どれ、一つチャンスをやろう。正面から、ここを打ってみるがいい」
「くっ……!」
「ふはははははは、どうした、妹の仇が憎くないのか? んん? 妹があの世で泣いているぞぉ、お兄ちゃん、お兄ちゃん、となぁ。貴様の怒りとはその程度なのか、あぁん?」
「おのれぇぇぇ、ジャンパぁぁーそぉぉぉんん!!」
「くくくっ、これ以上、貴様のような虫けらと遊んでいても時間の無駄のようだ。土産に、本当の“攻撃”というものを教えてやろう。――ただし、20%だ」
「ぶげぇぇぇぇぇっっ?!」
ジャンパーソンに手も足も出したけど全く通用しなかった大光は、妹の形見のサイを握りしめて背後から突撃をしかけるが、果たせず自爆。ジャンパーソンは遺されたサイを、木の根元に突き刺さって大光の遺品となった大刀の横に銃で弾き飛ばし、兄妹の武器を墓標として寄り添わせる、という小粋な始末。
……まあ、ジャンパーソンさん無感情なので、洒落た事をやると、むしろえげつなく見えるのですが。
立ち去りかけたJPを背後から吹き飛ばす、ジャンゴのロケットランチャー。崖から滑り落ちたジャンパーソンは、更に仕掛けてあったトラップで岩の下敷きになってしまう。
しかし、
「貴様は今までに裁いた悪党の人数を覚えているか?」
「?!」
右上腕部を有線で飛ばすワイヤーパンチが、ジャンゴに炸裂。ジャンパーソンに引きずり寄せられて武器の間合いを封じられたジャンゴは、死なばもろともと、ジャンパーソンに組み付き自爆。
……どうして皆、そんなに男らしいんだ(笑)
高額賞金の代わりに、帯刀コンツェルンに何か仕掛けられたのかもしれませんが(^^;
ジャンゴ決死の至近距離自爆を受けたジャンパーソンであったが、
「俺の強さは、泣けるでぇ」
やはり、無傷。
最後に残った怒鬼が地中から不意打ち、またも崖から落下した所に稲妻を放つが……
「腐った生ゴミ以下の存在である貴様に、この俺に裁かれるという価値を与えてやる」
「なん――だと……?!」
「いいか、貴様にはこれから三つの選択肢がある。土下座して死ぬか、泣きながら死ぬか、命乞いしながら哀れに死ぬか、だ」
ワイヤーパンチの直撃を受け、内臓破裂で助からないとでも思ったのか、忍者、割腹自爆。
………………1話の暗殺ロボット、滅茶苦茶強かったのでは。
賞金稼ぎ達を完封で抹殺したジャンパーソンは、病院に戻ると、そこに時限爆弾が設置されている事に気付く。
「病院に、時限爆弾が」
沢山喋った!
若林が不審を抱いた看護婦の正体は、秘書セーラの変装。この時限爆弾こそが、帯刀の命じたダブルトラップであった。警部達が入院患者などを退避させている間に、爆弾の解除へ向かうジャンパーソン。隠し場所を発見するとそれを手にスカイジイカーで海上へと移動、投棄した上で機銃で破壊、とやや強引にメカアクションを入れて、時限爆弾を始末。
かくて帯刀のジャンパーソン抹殺作戦は、またも失敗に終わるのであった。
静かな怒りをたぎらせる帯刀に、怯えるセーラ。
「忘れないでセーラ、今の言葉、二度と聞きたくないからね」
この手の番組の秘書キャラは色々微妙な事が多いのですが、セーラさんはぎりぎり許せる範囲なので、出来れば長生きしてほしいなぁ。
一方……
黒服の男達を従え、ジャンパーソンの盗撮写真を見つめる一人の男の姿があった。
「ジャンパーソンか、どうやら我々の野望達成の為には邪魔な存在になりそうだな」
その男こそ、ロボットマフィア・<ギルド>と共に2話でパニッシュされたベン藤波の腹違いの兄にして、<ネオ・ギルド>首領・ジョージ真壁!
真壁は顔など普通に人間ですが、檻みたいなものをかぶって、背中の辺りから常に煙が出ている、という、ロボットぽさをそれとなく出したデザイン。兄なのに組織名が<ネオ・ギルド>なのは、「弟の復讐ではない」と言いつつ弟の意思をその名に残してあげたい、優しいお兄さん疑惑。
更に……
妙に優雅な音楽をBGMに、白衣の女がバラで囲んだジャンパーソンの盗撮写真を見つめていた(笑)
女の名は、スーパー・サイエンスネットワーク首領、綾小路麗子!
「科学こそが全ての存在の頭上に君臨すべき哲学なのよ。それを証明し、世界を我が手にする為には、どうやらあたなが邪魔になりそうだわ」
ここに3つの悪の組織が姿を見せ、それぞれの目的の為に、ジャンパーソン抹殺に牙を研ぐ。
しかし、一番ラスボス臭が強いのは、どう考えてもジャンパーソンだ!
果たして、日本の運命や如何に?!
今作のいい所は、無感情な超法規的存在が主人公になると、それに感情を教える少年少女と出会って〜……という展開をベースにしてしまいそうな所を、とりあえず現状、回避している事。この先どうなるかわかりませんが、JPさんがひたすら無感情に我が道を貫いている所が、いい。どうせならジャンパーソンは悪の組織の標的ではなく、あくまで悪の組織の作戦行動に、独自のモラルで乱入してくる、という方が好みではありますが。
悪の組織の並行投入というのは、面白く使ってほしい要素で、期待。
またこの展開だと、2話で<ギルド>を瞬殺した事が、作品全体にいつ何が起こるかわからない緊張感をもたらす良い作用で機能しており、各人の奮闘に期待する!