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『特捜ロボジャンパーソン』感想21

◆第25話「早撃ち王(チャンプ)決定戦」◆ (監督:小西通雄 脚本:浅香晶)
今回の敵役の登場シーンに、やたらヒーローぽい音楽で入る、相変わらず謎選曲の小西監督(笑)
ジャンパーソンを超える、0.0003秒のクイックドロウを見せるガンマン、彼こそは 世界忍者 超A級ガンマン・ジャンゴ「の弟」、ルーゴ。
「ジャンパーソンこそ、俺の兄、ジャンゴを倒した仇」
……まあ、自爆したのですけどね、兄さん。
兄の復讐を誓うルーゴは、帯刀より、脳波にシンクロする強力なビーム銃を渡され、頭部と両腕に奇妙な装備を付け、ジャンパーソンへと挑む。
「やめるんだ。人間の君が私に、銃で勝てるわけがない」
ところがどっこい、ジャンパーソンの抜き撃ち速度は、0.0005秒。
ルーゴはそれを上回る驚異の早撃ちでジャンパーソンに大ダメージを与えてみせる。
そこへぶらりと現れた辻ガンマン・ガンギブソン。大見得切って早撃ち対決に臨むが、ガンギブソの抜き撃ち速度もまた、0.0005秒。実にあっさりと負ける(笑)
人間では到底不可能な筈の、0.0003秒の早撃ちを繰り出すルーゴは両者にとどめの一撃を放とうとするが、そこへやってくる女医・弓野美砂。三者の間に割って入るなり、
「さあ、帰りましょうルーゴくん」
……いや貴女、この状況で言うことそれですか(笑)
美紗の登場に動揺したルーゴは逃走、アジトで傷を修復したJPとGGは、ルーゴの秘密を聞くために、国立電子医療センターの美紗の元へと向かう。
とうとう、ジャンパーソンとガンギブソンが、普通に聞き込み始めてしまいました(^^;
番組の基本構造としては、一線越えてしまった感はあります。そういう、ごく普通の事をしてしまうと特色が薄れるというか、その縛りがきついので、特色を諦めたというか。……まあ、ジャンパーソンとガンギブソンが普通に聞き込みにやってきて、それに普通に受け答えているというのは、やはりどこかしら狂っているのですが。
美紗の説明によると、ルーゴが装着しているのは、思考連動システム。義手などをよりスムーズに活用する為に、神経と機械の腕を直接繋ぎ、脳の思考に反応して即座に動かせるようにする、というものだった。敵味方を認識してから指示を下すコンピューターのスピードを、人間の脳の直感的判断は、わずかに上回るのだ!
ある晩、両腕に大けがを負ってやってきたルーゴを救う為、美紗はまだ試験段階にあったこのシステムを、ルーゴの両腕に移植したのである。
人 体 実 験 だ。
「このままでは彼の腕が一生動かなくなってしまう」とかもっともらしい理由つけていますが、この世界の女性科学者には、まともな脳みその人はいないのか。
それはバトルまっただ中の場所に乗り込んできて、ジャンパーソンとガンギブソンを完全に無視したり、その両者が並んで話を聞きに来ても平然と受け答えしているわけです。
「生まれついてのガンマンの俺が、あんな小僧に劣るとは……!」
早撃ち特訓に勤しむGGだが、どうしても0.0004秒の壁を越える事が出来ない。思いあまったガンギブソンは、敵味方の識別によって必然的に発生するタイムロスを無くそうと、自らの識別回路を弄ろうとして、ジャンパーソンに止められる。
ずたぼろにされたプライドを取り戻し、早撃ちの極みに達するべく、動く物は全て標的だーーーっ!! と、自ら日常生活を捨て去ろうとするガンギブソンの狂気。
というかこの場合、即座にラスボスと超常決戦が始まって、パニッシュされるぞ!
「それじゃ、どうしたら俺たちはヤツに勝てるんだ」
普通に殴ればいいと思います。
この辺り、早撃ち対決を挑まれたら律儀に早撃ち対決に応じようとしてしまうのも、ロボットのさがなのか。
一方、兄の敵討ちそっちのけで、“スピードの向こう側”――早撃ち0.0001秒にとりつかれるルーゴは射撃練習を繰り返し、0.0002秒に到達。自ら、ジャンパーソンとガンギブソンに挑戦状を送りつける。
早撃ち対決に臨むも、またもいい所なく、あっさり敗れるガンギブソン
ガンギブソンは認識回路をインプットしなおしてサーチアンドデストロイを発動しようとするがジャンパーソンに止められ、切り札ホーミングブリットすら撃ち落とされてしまう。
だが、ルーゴにも限界が訪れようとしていた。最終調整前の思考連動システムが脳神経に強い負担を与え、苦しみ出すルーゴ。そこへ美紗が安全装置を持ってやってくるが、それを装着したら“スピードの向こう側”へ辿り着けない事を知ったルーゴは、自ら安全装置を破壊してしまう。極めて精密な機器である安全装置に予備はなく、それを聞いたジャンパーソンは、その代わりとして自らの中枢回路を渡そうとするが、勿論かおるが大反対。
毎度の事ながらかおるは、

ジャンパーソン >>> そこらの愚民共

と優先順位がはっきりしていてい、潔い。
今回に関しては、かおるが大騒ぎしないと、事の重大さが視聴者に伝わらない、という要素はありますが。
「命を捨ててまで手にする栄光なんて、この世には存在しないんだ!」
「うるさい! 木偶人形のお説教はそれだけか!」
なんかもう、誰も彼もが、ジャンゴの事を忘れ去っていて、故人かつ悪人ながら哀れ。
後頭部から煙を噴き出しながらも、なおも戦い続けようとするルーゴだったが、神経系に負担のかかりすぎたその抜き撃ちスピードは明確に落ちはじめ、ついにガンギブソンの射撃がルーゴの銃を撃ち落とす。
「ゲームは終わりだ、坊や」
ようやく優位に立ったガンギブソンさん、ここぞとばかりに、相手を嘲弄。
「ルーゴ、悪の心を捨て、これでもう一度、人間に戻ってくれ」
トドメを刺そうとするガンギブソンを止めたジャンパーソンは自ら中枢回路を外し、機能を停止。ルーゴはその姿に、復讐すら洗い流す、尊い何かを知る。
だがその時、ルーゴの裏で暗躍していたセーラとその部下が、機能を停止したジャンパーソンもろとも全員を抹殺しようとバズーカを放つ。咄嗟に反応し、銃の引き金を引くルーゴ――その速度、0.0001秒。
人間の限界を遙かに超えた神速の一弾は発射直後のバズーカ弾に突き刺さり、セーラとその部下達は、大爆発に飲み込まれて消える……。
「やったよ、ジャンパーソン、俺、先生を守ったよ……」
しかしルーゴは、そのまま力なく倒れるのだった……。
セーラさん、とうとうリタイア。
個人的には、けっこう痛い。
「こうなったら俺がこの手でヤツを、ジャンパーソンを倒す。例え俺が俺でなくなってもな……!」
怒りの帯刀は、社長室でなにやら意味深な発言。
そしてルーゴは、車椅子ながらも国立電子医療センターで療養生活に。腕を動かしてリンゴを剥いて、美紗先生に食べさせたりしているのですが、これはあれですよねー、腕は動くけど、頭の方は廃人なんですよね……? あんまりそういう雰囲気では無かったですが、台詞も無かったし、個人的にはそういう事にしておきたい。
「たった一度の、0.0001秒。それは怨みも憎しみも捨て去った、彼の純粋な心が起こした奇跡だ」
真実はさておき、今日も綺麗にまとめるJPさん。
ロボットを主人公にした作品ながら、プログラムされたロボットの限界と、限界を超えたところに辿り着ける人間の奇跡、を描いたのは面白い所。
美紗先生が都合良く出てきすぎだったりは気になりましたが、最後の最後で、ルーゴが0.0001秒の領域に辿り着く所は、なかなか格好良かったです。この展開なら、兄の敵討ちという要素は最初から要らなかった気もしますが(^^;
ジャンパーソンも、ルーゴが悪に染まった事は憂えているけど、ジャンゴの事とか、忘却フォルダに入れているっぽいですし。
そしてパーティイン後、初のゲスト登場だったにもかかわらず、いいところの全くなかったガンギブソン所詮貴様は、<ネオギルド>製品か……!