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『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想17

◆GP−31「歌姫(アイドル)デビュー」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久
究極のアイドル回を見せてやる!
みたいな。
脚本は勿論、アイドル回に命を捧げる男・荒川稔久
監督は、単なる巡り合わせなのか、はたまた立候補なのか、『五星戦隊ダイレンジャー』『忍風戦隊ハリケンジャー』などでも、荒川稔久とのコンビでアイドル回を演出した、渡辺勝也
というわけで、東映×戦隊×アイドルの歴史を注ぎ込んだ、渾身のアイドル回。
もはや、無法地帯。
音に溢れるサウンドワールドから、雑音を吸収して成長する生物・ロムビアコ(レコード会社の日本コロムビアのもじりと思われる)がヒューマンワールドに現れる。スーパーハイウェイバスターやウイングブースターでダメージを受けるどころか、その衝撃音で巨大化してしまうロムビアコ。休眠状態に入ったロムビアコだが、このままではヒューマンワールドの様々な音で更に巨大化し、地球が崩壊しかねない。この異次元からの難敵を前に、ゴーオンジャーとガイアークは一時休戦、ロムビアコを“素敵な音”で小さくしようと奮闘する……。
「今回はみんなで歌いまくるゾヨ」
「「「はい〜?」」」
ジャー側がガイアークを止めるのではなく、ガイアーク側がロムビアコの生態を説明して一時的に手を取り合う、というのが、実に今作らしい所。
というわけでエントリーNo,1、ガイアーク三大臣で「産業革メタル〜死霊のハグルマ〜」。
ヨゴシュタイン&キタネイダスがエレキギター、ケガレシア様がドラム担当でしっかり1コーラス歌い上げるも、それを聞いたロムビアコは、ますます巨大化、無残な失敗に終わる(笑)
「素敵な歌声といえば、なんたって、アイドルユニットよね」
「「「え?」」」
「いや、美しい声なら任せろ。この俺のラブソングで、眠っている間に奴を小さくしてやる」
早輝、嫌がる美羽と強引にコンビ結成……に興味を持ったケガレシア様も何故か加わり、3人、アイドルユニット結成の為、一時退場。
その間にエントリーNo,2、須藤大翔の送る珠玉のラブバラード「俺が一番好きなのは俺」。
兄、胸に真っ赤な薔薇を付け、アコースティックギターで弾き語り開始(笑)
走輔&キタネイダス「「ゾヨヨヨヨヨ」」
連「うますぎる〜」
ヨゴシュタイン「だけど自分に酔っ払いすぎっす」
何故か重なる口癖で、今回限りの連帯感を表現。
大翔の歌は効果を発揮したかに見えたが……さて、審査員の最終判定は?
けっ、野郎の歌なんて聞きたかねーんだよ!
兄、まさかの失格のショックで壊れる。
その頃、女子3人は最強のアイドルユニットを目指して、会議中。
ケガレシア「3人の頭文字を取って……命名:ケさみ」
乗り気でなさそうだった美羽も衣装デザインで盛り上がる中、早輝、特訓宣言。何故かセーラー服コスプレでジェットコースターに乗り込み、どんな時でもスマイル満開の特訓を始める。
どうしてセーラー服なのかさっぱり意味がわからないので、関係者の煩悩だと思われます。早輝と美羽の女優さんは、現役だったかもですが。
一方、野郎達の見つめる中、ロムビアコは大時計の時報の音楽で一回り小さくなるが、目を覚ますと音源を破壊。暴れるロムビアコを止める為、範人と軍平が頑張王で出撃する。ボンパーの調べにより、時報の音楽が一般的な女性の歌声と波形が近い事が判明……やはりロムビアコを止められるのは、アイドルの力だけなのか?!
だが、その時!
エントリーNo,3、ザ・大臣ズで、恋のフーガ」。
「追いかけ〜て、ゾヨ」
「追いかけ〜て、ナリ」
女装したヨゴシュタインとキタネイダスが花まで用意して歌い出すが、勿論、逆効果。ロムビアコはますます巨大化し、頑張王は大苦戦。赤と青も変身してゴローダーを繰り出すが、ゴローダーの攻撃すら通じず、更に巨大化してしまう。
2話前で登場した新武装が、アイドル回で無効化される、この容赦の無さ(笑)
給油ソウルを注がれて立ち上がった頑張王だが、ロムビアコの猛威の前に遂に合体解除でバラバラになってしまい、打つ手無しの野郎共……もはや、地球を救えるのはアイドルしかいない!
そんなアイドルを目指す女子3人は、特殊形状記憶合金ケガレメタルによる「アイドルお色気ポーズ養成ギブス」により、「うふんのポーズ」「あはんのポーズ」など、セクシーポーズを特訓(笑) そこはかとないお色気を身につけ、最後は美羽の発案により、連続で打ち出されるバレーボールをかわす事で、アイドルにふさわしい華麗な身のこなしを習得しようとしていた。
「アイドルの星を掴むまで、涙をふいちゃ駄目!」
「そうでおじゃる。このヒューマンワールドの未来は、妾達にかかっているでおじゃる」
「そうよ、あたしたちは負けられない、行こう、みんな!」
バレーボールに打ちのめされながら、スポ根特訓により、勢いで一致団結する3人。この辺り、男性陣と女性陣のシーンを交互に入れているので勘違いしそうになるのですが、お互いの状況は全くわかっていないので、実は女性陣は野郎共の危機など全く知らないという(笑)
そして――心を一つにした3人はバレーボールをかわしてアイドルにふさわしいステップを身につける。追い詰められた男達が、あわや踏みつぶされてぺったんこというその時、駆けつける希望の光!

ゴーオンジャーのスマイル担当、早輝です」
「ゴーオンウイングス、ラブリー担当、美羽です」
「ガイアーク、セクシー担当、ケガレシアです」
「「「一生懸命、歌います。聞いて下さい。G3プリンセス・1」」」

曲は、「G3プリンセスラップ−PRETTY LOVE☆LIMITED−」
ピンクの衣装に身を包んだ3人の特別ユニット・G3プリンセスによる、EDの替え歌(というかG3プリンセスバージョンというか)。その場で歌うだけでなく、PV風イメージカットも入れるなどして、やりました、やり抜きました。荒川×渡辺コンビは過去に『特捜戦隊デカレンジャー』のジャスミン×ウメコソングエンドもやっていますが(厳密にはEDの演出は誰だったかわかりませんが)、それを今回は堂々と本編内部で、アイドルユニットとして正面突破。
3人の歌声は見事に合格点をたたき出し、ロムビアコは見る見るうちに人間大まで縮小。後は力の勝負と、G3プリンセスは並んで変身、何故かケガレシア様までメットオン!


「スマイル満開、ゴーオンイエロー!」
「キラキラ世界、ゴーオンシルバー!」
「惚れなきゃ後悔、ケガレーーシア!」

「「「三つのGが集まって、今日だけユニット、G3プリンセス!!」」」

3人はロムビアコの光線攻撃をアイドルステップで華麗にかわすと、プリンセスパワーでピンクのバレーボールを生み出し、「G3トライアングル」を発動。次々とボールをパスし、最後は連続でアタックを決めるという、ゴレンジャーハリケーンやバルカンボール的なアイドル必殺技「プリンセスキャノンボール」により、ロムビアコを撃破。
サウンドワールドからやってきた迷惑怪獣は、ここにアイドルの力によって昇天するのであった。
「3人って、いいよね。力も夢も勇気も、強くおっきくなる気がするもんね」
この台詞がサンバルカンEDのパロディなので、上記必殺技もイメージとしてはサンバルカンか。3人だし。
そのままノリでケガレシアを仲間に引き込もうとする早輝と美羽だったが、さすがにそこまで甘い相手ではなく、
「今度会う時は、再び敵同士でおじゃるよ」
夕陽の中、ケガレシアは去って行くのであった……。
当然のようにそのまま、G3プリンセスはED乗っ取り。
敵の作戦だったり、物語として“アイドルになってしまう”展開ではなく、ただ純粋にクライマックスでアイドルが怪人を倒す展開から逆算、という、アイドル回のためのアイドル回(笑)
そんなアイドル回としては好き放題やりつつ、破綻しない程度のお祭り回の体裁を取りながら、一応ロボ戦入れたり、正直存在を忘れていた給油ソウルを使ったりする辺りが、荒川稔久の無駄技巧ではあります。
ガイアーク側の懐の広さを見せるエピソードともなりました。
次回、そろそろ新展開?!