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『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想19

◆GP−33「原始エンジン」◆ (監督:諸田敏 脚本:武上純希
前回のダメージで、回復するまでキャストの姿に戻れなくなるスピードル。怒りの走輔は恐竜列車を探しに飛び出していく。一方、あれはきっとホロンデルタール様に違いない! と強弁するヨゴシュタインは、ドリルバンキを再び派遣。恐竜列車のせいで酷い目にあったと怒り心頭の2人は曲がり角でぶつかって恋に落ち……なかった。
走輔&スピードルは恐竜列車を追い、頭に血が上りっぱなしの走輔をなだめて、スピードルが恐竜列車の説得を試みる。
走輔さん、恐竜列車の3炎神に対し、「あいつらは同じ炎神を仲間と思わない野蛮で原始的な連中だ」とお怒りなのですが、えー、あなた方、「よく知らない炎神だから」という理由で、割と問答無用でキャリゲーターに殴りかかってませんでしたか。
交渉を試みたスピードルが何故か仁義を切ったり、面白いというよりは意味不明。恐竜の時代にこの次元に来た為、人類を知らない3炎神はヒューマンが気に入らない……てほぼ同様のネタをそれもキャリゲーターの時にやったような(^^;
一方、そうとは知らずに恐竜列車を誘き出そうとする残り6人は、これまでの行動パターンから恐竜列車が戦いの匂いをかぎつけるのでは、と頑張王と青空王で殴り合い。最初は寸止めだったが、やっている内に軍平と大翔がヒートアップ。無駄に消耗して合体時間の限界が来た所にドリルバンキが現れて産業革命し、無駄に大ピンチに。仲間の危機を知った走輔は、恐竜列車の説得をスピードルに任せて、ひとりドリルバンキに立ち向かう。
ここでスピードルがヒューマンの相棒の存在を力説、巨大化した蛮鬼獣に勢いで立ち向かうレッド、という描写が交互に入るのですが、レッドの戦闘をモニターしているわけではないのでこの戦闘の熱量は特に3炎神に届くわけでなく、相棒の存在ネタは過去の焼き直し以上にならず、おまけにスピードルは謎の渡世人口調、と、全てがあらぬ方向へ外れてしまいました。
最終的にはスピードルの説得が通じ、恐竜列車――キシャモス・ティライン・ケライン――は走輔の存在を認め、ゴーオンレッドを乗せると炎神合体。……なのですが、アクションのはったりで何とか盛り上げようとしていますが、物語的な盛り上がりはほぼゼロ(^^;
ナレーション「3体の古代炎神と、戦士の心が一つになって、強大な列車の王、キョウレツオーがここに降臨とくらぁ!」
「キョウレツオー、チューンナップ!」
上半身キシャモス、右足と左足がそれぞれティライン・ケラインというキョウレツオーは、胴体から思いっきり鼻が突き出しているのがチャームポイント。
ナレーションを参考にすると強列王、その心は恐(竜)(車)王、といった所でしょうが、書きやすいので、強烈王で。
強烈王は電車道チョップなどでドリルバンキを圧倒し、観戦中の6人、解説役になって強引に持ち上げ。最後は、
「到着だぜ、ディスティネーション! 強烈王・強烈エクスプレス!」
鼻息を出しながらのチョップ攻撃でドリルバンキを撃破する。
「ぬほぉぉぉ、あやつは炎神だったなりぃぃぃ?!」
「だーから、最初から言ったでおじゃろう」
ヨゴシュタイン様、大ショック……!
どさくさで一体だけで戦って倒してしまうのではなく、新ロボオンリーで戦わないといけない理由をストーリーの中で積み上げようとした、という構成だったのかとは思うのですが、肝心の古代炎神の心を動かすくだりがいい加減だったりで、物語そのものが全く面白くなりませんでした(^^;
クライマックスからの逆算が無いのも駄目シナリオになりやすいですが(『ブレイド』とか『ブレイド』とか『ブレイド』とか)、クライマックスの都合にこだわりすぎて、途中の計算式を適当にねじ曲げてしまうという、これも駄目パターン。
やたらに喧嘩腰の走輔、いきなり部下の扱いがぞんざいなヨゴシュタイン、後先考えずに熱くなる大翔、など、ここまでの物語の積み重ねを考えると、首をひねらざるをえない描写が、あまりに多すぎました。
スピードルが急に渡世人口調なのも、意味不明。
スピードルなりにご先祖様への敬意を込めたようですが、特に面白くもなりませんでしたし、どこからそういう発想になったのか、あまりに脈絡ないですし。率直なところ、説得のくだりが面白くならなかったので、奇をてらって誤魔化しただけのように思えます。そしてむしろ、余計につまらなくした感じに。
今作としては珍しいレベルの、残念回。


◆GP−34「悪魔ナオンナ」◆ (監督:諸田敏 脚本:武上純希
「なんで〜……夢なり〜……悪夢なり〜……」
史上最強の蛮鬼族・ホロンデルタールを目覚めさせるどころか、またも炎神達の戦力増強に手を貸す結果となり、がっくりと落ち込むヨゴシュタイン。……だが、害地大臣ヨゴシュタインは、ヒラメキメデス殉職の時と同じパターンを繰り返すほど、やわな男ではなかった!
男ヨゴシュタイン、止める同僚を振り切って、スコップ片手にホロンデルタール様探索の旅へ……!
キタネイダスとケガレシアは、地道なヒューマンワールド汚染作戦を続ける事にし、ヒューマンワールドの温暖化を加速化させるべく、ヒーターバンキを出撃させる。名付けて、「秋になっても真夏日作戦ゾヨ」。
タクシーに乗ろうとして横入りしてきた女と揉めた軍平は、街を温め中のヒーターバンキと遭遇。赤・青・緑も駆けつけて戦うが、ヒーターは強力な熱風で満タンガンの弾道をねじ曲げ、ゴーオンジャーの攻撃を寄せ付けない。
……なんかもう、入りでゴーオンジャーが蛮鬼獣に蹴散らされるのがすっかり恒例行事になってきました(^^;
歴代でもかなり底辺なのではないか、ゴーオンジャー
更に合流したウイングスまで熱風に吹き飛ばされるが、真夏日作戦優先のヒーターは撤退。そろそろ改めて、特訓とか考えた方がいいのではないか、という6人は突然、先ほど軍平が揉めた女に声をかけられる。
謎の美女のウインクと投げキッスに、ハートを撃墜される走輔達。
「そうちんに、れんきゅんに、はんてぃ。わたし、早苗。さなちゅん、て呼んでください」
なお金兄も釣り針にかかりそうになるが、邪悪な気配を察知した美羽に耳を引っ張られて強引に退場。
「ガイアークより大変なの! もっと凶悪な……――」
そして東京駅に誰かを迎えに行って空振りした早輝が目にしたのは、既にぎんじろうに侵入した悪魔の姿と、その下僕と化した走輔・連・範人であった。
3人を骨抜きにした謎の美女の名は、楼山早苗。早輝の実の姉にして、男を転がして生きる、一級釣師であった。
姉はきっと何か悪い事を考えているに違いない……幼少の頃より姉のせいで散々な目に会い続け、今もまだ、過去の恥ずかしい写真をネタに脅迫をされ続けている早輝は、野郎達の中で唯一、早苗に抗体を持つ軍平に姉の追い返しを頼み、頼られると悪い気のしない軍平はそれを引き受ける。
軍平は早苗を強引に連れ出し、それに後ろから付きそう早輝。そこにガイアーク反応が捉えられ、意外と真面目に出撃する残り3人。
早苗のボディータッチや泣き落とし攻撃への抵抗判定に成功した軍平の説得により、これまでの所行を反省する早苗。軍平の前だと姉が真人間に! と盛り上がる早輝はいっその事と2人をくっつけようとようとし、軍平も満更でもない感じになるが…………どう見ても、敵はフォームチェンジしただけです。
その頃、前回恐竜列車が掘り出された洞穴を更に掘り進めていたヨゴシュタインは、まばゆい光を発見する――。
一方、地道な温暖化作戦に対する反応の薄さに方針転換したキタネイダスは、ヒーターバンキにガスタンクを炎上させ、一気に大気汚染を進めようとする。早苗にぎんじろうの退避を任せた軍平と早輝、そしてウイングスも合流し、ヒーターバンキを撃破。
ここでキタネイダス、モノクルを外して「産業革命!」の指示を出す、という新アクションを披露。
ノリとしては、「ビッグバン・ビーム!」みたいな感じで。
ガスタンクを守って炎神王G9がピンチになるが、恐竜列車が出動。マンモスブリザードで空気を冷やしてヒーターの力を奪うと、強烈エクスプレスで文字通りに瞬殺。圧倒的な力を見せる強烈王だったがその時――突然の地割れと共に、巨大な猿のような怪物が出現する!
メカコングは口から怪光線を放ってビルを破壊すると炎神王G9を吹っ飛ばし、猛スピードでビルを薙ぎ倒しながら姿を消す……果たしてそれは、新たな蛮鬼獣なのか?! 戸惑う7人の耳に響く、ボンパーの叫び声。なんと改心したかと思われた早苗が、ボンパーを縛り付けるとぎんじろう号を中古業者に売り払って逃亡。貧乏戦隊は34話にして、そのホームを失うのであった……!
「兄、援助してあげれば?」
「うーん、金の貸し借りは縁の切れ目というからなぁ」
「やっぱりお姉ちゃんは、本物の悪魔よぉ!」
そして、ガイアークでは――
「我は遂に見つけたなり……あれこそが伝説の蛮鬼族、ホロンデルタール様ナリ!」
「「ホロンデルタール?!」」
「うむ! ヒューマンワールドを、ガイアークワールドに変える時がきたナリ! ふふはははははは!!」
なにぶん、アレルンブラ家の前例があるので、てっきりネタ振りの出オチではないかと思われていたホロンデルタール様ですが、まさかの復活。なかなかインパクトのある登場で、暴れっぷりが期待されます。
ラストで大きなイベントがありましたが、基本的にはギャグ回。ヒーターバンキの合間の行動などでかなりギャグを強調していますが、いい話分ゼロで、早苗が最初から最後まで、ほんとーにどうしようもない悪い人、というのはどうなのだろう(^^; ネタとして全くひねりも無ければ救いも無い所を、ギャグ回だから、で誤魔化した感じはぬぐえません。唯一面白かったのは、善玉側の誰よりも男らしい活躍を見せたヨゴシュタイン様(笑) キタネイダスも新アクションを見せたり、こっそりガイアーク回。
前回今回と、工夫のないシナリオが続きましたが、何かスケジュール的にきつかったのか。個人的にはこのネタで、古怒田脚本を見たかったなぁ。
次回、かつてないシリアス展開。
えー、そして、何、アレ……?