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『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想21

◆GP−36「走輔…トワニ」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:宮下隼一)
走輔、ブロンズ化。
ヨゴシュタインに怒りを燃やす7人だが…………えー、すみません、どうしても、走輔の死体?を見る度に笑ってしまいます(^^;
「ガイアークめ……ヨゴシュタインめ……!」
「絶対に、絶対に許さない!」
「この手で、仇を討ってやる……!」
とてもヒーローとは思えない表情で殺意全開になった6人は、街で暴れ回る強化ヨゴシュタインを倒すべく出撃。だが、ホロンデルタールのパワーを受け継いで爆発的に強化されたヨゴシュタイングレートは、怒れる6人を圧倒し、チェンジソウルを奪い取る(前回、強烈王を洗脳したのと同じ、ぜんまいばねのイメージと思われる金属板を発射)。生身になったメンバーは次々としばかれ追い詰められるが、キシャモスに乗って駆けつけたボンパーさんが回収するというナイスアシスト。
「走輔も倒されて……チェンジソウルも奪われて……」
「これってもしかして、僕たちの負けってこと?」
絶望的な状況に、真っ白な灰になる面々。どんな状況でも、前だけを向いて皆を引っ張っていくあの男は、今は居ない……。
「本当の作戦は、これからナリ」
ヨゴシュタイングレートはネジ巻きミサイルをばらまき、サビに覆われていく世界。
「これぞ、我が害地目最終作戦ナリ」
もはや、ヒューマンワールドはガイアークの侵攻を食い止める事は出来ないのか。その時、スピードルの言葉に、走輔の死体を見つめる連。
青「ほんと……凄かったっすね、走輔って」
黄「いつもくじけず突っ走って、みんなを笑顔にしてくれた」
緑「いつも僕らをドキドキと、愉快にしてくれた」
銀「バカな事してても、なんか、キラキラしてて――」
金「俺の知らない強さを持っていて――」
黒「あいつは、最高のヒーローだった」
走輔の思い出を胸に、立ち上がるメンバー。
青「まったく、何やってるんスかね、俺たち」
怒りに我を忘れてただ我武者羅に戦い、敗北に打ちひしがれて、世界を守る事を諦めそうになっていた……だが、自分達は“正義のヒーロー”だ。走輔の為にも、走輔の分まで、走輔のように最後まで戦わなくてはいけない。
盛り上がる所で悪くはないのですが、若干、走輔を持ち上げすぎというか、「居なくなって初めてわかる」的なものかもしれませんが、走輔ってそこまで精神的支柱だったっけ感は少々(笑) いや、主人公だし、これでいいんですけど。
「ま、まさか、チェンジソウルが無いのに……? ゴーオンジャーになれないのに……?」
黄「それでも行く!」
黒「チェンジソウルがなくたって!」
緑「変身できなくたって!」
青「俺たちはズバリ、ゴーオンジャーだ!」
今回、走輔が不在のチームのリーダーシップを凄くナチュラルに連が取っていて、公式に嫁状態(待て)
「終わりナリ、最後ナリ」
滅びの力を振るい、世界を赤茶色に染め上げていくヨゴシュタイングレート……だがその前に、手に手にフライパンや鉄パイプで武装した、6人のヒーローが立ちはだかる!
「そこまでだ、ヨゴシュタイン!」
ヨゴシュタイングレートに生身で立ち向かっていく6人、は素直に熱い展開。打たれても、吹き飛ばされても、諦める事なく戦い続ける6人。
「ん? 誰か、呼んだか……?」
その熱い叫びが、黄泉路を彷徨う走輔の魂に、かすかに届く……。
決死の戦いを繰り広げる6人は、ヨゴシュタイングレートの大技を回避した隙に鎖で動きを封じ、獲物の槍を奪い取ると、それを突き刺す事に成功。
「やった……かな……?」
ご丁寧に次々と禁句フラグを放ち、お陰様で、ヨゴシュタイングレート、遂に巨大化。
「我はヨゴシュタイン、大地、いや、全ての破壊者ナリぃ! ホロンデルタールの大いなる力を継承し、今、ホロンデルタールを超えるナリ!」
伝説を超え、害地目最強最大、ヨゴシュタイングレートジャイアント、ここに降臨。
6人はそれに立ち向かうべく、危険を承知で生身のまま炎神へと乗り込む。スピードルも参戦し、それぞれの炎神でヨゴシュタインGGに立ち向かうという、大決戦ぽい感じに。
「走輔がいなくても!」
「走輔と同じ戦いを!」
「「俺たちは!」」
「「私たちは!」」
「「「「「「「戦い続ける!!!」」」」」」
決死の連続攻撃がヨゴシュタインGGにダメージを与え、その損傷が、体内に奪われたチェンジソウルへの道を開く! 6人はヨゴシュタインGGの体内に侵入してソウルの奪還に成功。そして冥土の30mぐらい手前まで来ていた走輔も、闇の世界を抜け出すべく走っていた。
「そんな所へ行くもんか! 俺は、俺の場所に帰るんだ! うぉーーーーーーー!!」
崖っぷちの戦いから希望を掴み取った地上の6人、変身して揃い踏み。


「ズバリ正解! ゴーオンブルー!」
「スマイル満開! ゴーオンイエロー!」
「ドキドキ愉快! ゴーオングリーン!」
ダッシュ豪快! ゴーオンブラック!」
「ブレイク限界、ゴーオンゴールド!」
「キラキラ世界、ゴーオンシルバー!」

「「「「「「正義のロードを突き進む、炎神戦隊、ゴーオンジャー!!!!!!」」」」」」

最後に追加で、

「「「「「「マッハ全開!」」」」」」

なんかもう、完全に最終回みたいな(笑)
スーツを装着した6人は、G12フォーメーションを発動。
「ぼえー、今、12の魂と6つ……いや、7つの心が一つになり、全ての悪を制する究極の王が降臨するのであーる」
「終わりにしようぜ、ヨゴシュタイン」
炎神王G12vsヨゴシュタインGG、決戦の刻。
壮絶なたたか……には残念ながらならず、炎神王G12はその圧倒的ラスボス力でヨゴシュタインGGをすり潰し、不在の走輔のハンドルを連が甲斐甲斐しく操作して、G12グランプリで滅多打ち。
ヨゴシュタイン様、大・爆・発。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
が、害地大臣ヨゴシュタイン、任期満了ならずリタイア?!
ヨゴシュタインGGが倒れた事により、ネジ巻きの効果が消え去り、元の色を取り戻す人々と世界……そして、あの男も……。
「これさえあれば……まだまだ……次は、必ず……」
大ダメージを負いながらも何とか生きていたヨゴシュタインは、ネジ巻きの力で再起を図ろうとするが、その前に正義ノミカタが立ちふさがる。
「いや、おまえにもう、次はねえ!」
あの世から舞い戻った走輔は変身し、今ついに、ゴーオンレッドvsヨゴシュタイン、最後の勝負。
とはいえ実はゴーオンサイドと三大臣サイドの因縁って範人−ケガレシアぐらいしか発生していなくて、ヨゴシュタインとレッドの間で一騎打ちするほどの因縁って、「レッドがヒラメキメデスの仇」という一方的なものしかないのですが、そんな所でも、閃きさん、いい仕事。
駆けつけた仲間達の見守る中、両者はぶつかり合い、紙一重の差で、サーベルストレートがヨゴシュタインを両断。
「今日はヒューマンワールドではなく……このヨゴシュタイン最後の日だったナリかぁ!!」
今度こそ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
害地大臣ヨゴシュタイン、ヒューマンワールド侵攻中に地元組織の刃に倒れ、ここに殉職。
……いやまあ、気がつけばそろそろ最終クールに入る所ですし、この辺りで幹部の一人ぐらい消されても普通といえば普通なのですが、全くそんな気配が無かったし、ガイアーク三大臣に関してはギリギリまで居座ってくれるだろうと油断していたので、超ショック。
「ま、まさか、ヨゴシュタインが……」
「し、死んだ……?」
キタネイダスとケガレシアも、がっくりと膝をつく。
エピソードとしては面白かったのに、凄くテンション下がりました(笑)
…………まあ逆にこのタイミングだと、最終盤に復活の目もありそうなので、ちょっぴり期待したい。
終わってみればヨゴシュタイン退場編という事で、盛り上がる要素を詰めに詰めた、大決戦エピソード。後は野となれ山となれ的な濃厚フルコースで最終回に使っても良さそうなネタまで惜しげも無く投入され、今作はひたすら、本当の最終盤のハードルを上げ続けます。……そろそろ、真面目に心配になってきました。
EDは、ピカピカ兄妹から古代炎神まで、全員参加版にモデルチェンジ。兄妹、初登場から20話ほど経過して、ようやくダンスに加わる。
次回、何故かこのタイミングで追加装備回?
果たしてガイアークは、伝説の巨神の力を得たゴーオンジャーに立ち向かう事が出来るのか?!