はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『鳥人戦隊ジェットマン』感想14

◆第22話「爆発する恋」◆ (監督:東條昭平 脚本:井上敏樹
3話ほど真面目に地球を守っていたジェットマンですが、またまた井上脚本の季節がやって参りました。
馴染みのバーでサックスを熱演しながら、香の竜への告白を思い返す凱。何故かそこへやってきて、カウンターでアイスミルクを頼む竜。
……嫌がらせ?
「話があってきた。……香の事だ」
香が本気で好きなのか、竜は“ジェットマンのリーダー”として、凱に問う。
「はん、ジェットマンか。おまえの頭の中はそればっかりだ。だが俺は地球の平和よりも、惚れた女の方が大切だ。香の方がずっとな! これで満足か? 帰んな、ジャズはおまえには似合わねぇ」
「ジャズはおまえには似合わねぇ」は格好いい台詞。
いつかどこかで使いたい。
――なおバイラムでは、ラディゲがセミマルの変態したサナギを撫でさすってうはうはしていた。
その頃、香は竜を夕食に招いてあははうふふする妄想にふけっていた。
…………なんか皆、地球の為に戦っている間にストレスが溜まるんだろうなぁ……。
凱は電話で香を強引にデートに誘うが、直後に竜からの誘いとバッティング。香は当然のように竜を優先し、凱との待ち合わせにはアコが代打で参戦。強引に凱をレストランに引っ張り込むと、大量のパフェを次々と平らげていく。
ストレスが……溜まるお仕事です。
一方、竜は車に香を乗せてある所へ向かい、はしゃぐ香。
「今日は、どこに連れてってくれますの?」
「会わせたい人がいるんだ」
まさか竜の両親?! と都合良く早合点し、盛り上がりまくる香。
地球を守る、ストレスです。
そんな2人が辿り着いたのは、海辺の墓地。
RIE AOI
と刻まれた墓石。
「リエ……俺が愛した、たった1人の女性だった」
香を前に、かつての最愛の女性の存在を語る竜。
「今でも俺は忘れられない。リエの声、ちょっとした仕草。……初めてのデートの時、どんな服を、着ていたのか」
竜はリエとの回想シーンが始まると、古い少女マンガの登場人物のようになります。
仕様です。
ストレス……ではなくて、狂気です。
「リエが死んでも、俺たちはずっと一緒だった。ずっと一緒に――戦ってきた」
竜はブレスの中に収めたリエの写真を香に見せつけ、走り去る香。
「凱を、凱を見てやってくれ! あいつは本気でおまえの事を!」
失意の香は自宅の前で、アコが口を滑らせた事で竜と香のデートを知った凱と鉢合わせ、思わず泣き出してしまう。
「香……泣くな」
場面は夜の公園で2人でブランコを漕ぐシーンに変わり、心の隙間にすぐさまつけこもうとしない辺りに、凱が香に本気になっているという様子が窺えます。
「ありがとう凱、優しくしてくれて。……私、あなたの事を好きになれば良かったのに。……ごめんなさい」
「……なるさ……きっと」
竜に、俺はお前を愛せない何故なら俺とリエの愛は永遠だからそうFOREVERRRRRRRフォーリンラブ!いつだって初恋!!と突き付けられるも、ジャズコンサートのチケットを手にアタックを続行する香。
「私……決めたんです。リエさんと、戦おうって」
いつか竜を亡きリエの思い出から解き放ってみせる……強い、というよりは強烈に面倒くさい女メガシンカした香、転属不能の職場だけに、地獄が修羅場すぎます。
泣き笑いの表情で香は立ち去り、困り果てた竜は、たまたま入ってきた凱に、そのチケットを渡してしまう。コンサート当日、竜は雷太とアコに稽古をつけ、会場で香と出会った凱は、竜が何をしたかに気付く。
――なおバイラムでは、ラディゲがセミマルの変態したサナギにエネルギーを注ぎ込んではぁはぁしていた。
怒りの凱はチケットを破り捨てると竜の元へ走り、躍りかかる。
「誰がてめえに仲人なんか頼んだ!? 香を、俺の気持ちを考えた事があんのか! この馬鹿野郎!!」
一撃食らうも、冷静に回し蹴りを避け、
「よせ凱、落ち着け!」
と言いながら、襟を掴んで(衝撃が抜けないようにして)顔面にパンチを浴びせる竜(……癖?)。
……居ますね、こういう人(笑)
竜と凱の喧嘩はヒートアップしていき、泥沼の掴み合いにもつれこむと、竜も途中から本気で反撃。
竜の立場からすると本当は香を遠ざけたいけれども、地球を守るという建前の為にも個人的な復讐という閉じ込めた本音の為にも、ジェットマンの維持は竜の至上命題であり、竜自身が、愛の狂気の生み出した自らの信念(と表向き信じている)「ジェットマンとしてバイラムと戦う」を守る為に香を突き放す事が出来ないという、因果の巡りが凄まじい。
そして竜は、意識してか無意識にか、その怒りを凱にぶつけている。
どちらかというと、竜の狂気と凱の身勝手に巻き込まれる側だった香が、ここで竜自身を蝕む毒になる(そしてそれは、香を戦場に引きずり込んだ竜の因果応報でもある)、という凶悪な展開。
惚れた腫れたという要素一つを「戦隊としての戦い」と融合する事でよくぞここまで組み上げられるものです。本当に凄い。
香が走ってきて2人を止めようとし、それに応えた雷太が割って入るが、凱は雷太も殴り飛ばす。
「引っ込んでろ! てめえには関係ねえ! 香に惚れていながら、はなっから諦めちまうような腑抜け野郎にはなぁ!」
「僕の気持ちがわかるもんかぁ!」
雷太は凱を投げ飛ばし、倒れた凱を殴りつける竜(凱だけ、余分に殴られている気がする)。修羅場はますます泥沼と化していき、というかこの喧嘩、本当に泥沼(浅い池)の中でやっている、という演出がちょっと狂気。
「やめて! みんなやめてぇ!」
アコちゃん(或いは長官)そろそろ、その女、後ろから撃っていいんじゃないかな(笑)
という視聴者の心の声が届いたのかどうか、背後から5人を強襲するマリア(なお、喧嘩から一番離れた位置に立っていたアコが最も被害を受けるという、可哀想な扱い)。トランとグレイも参戦し、目の前の敵には一致団結するジェットマンは揃って変身。
……良かった、バイラムと戦闘シーンあったよ。
グレイは黒を圧倒し、トランも赤と黄を翻弄。最近やられ役が板に付いてきたマリアも今日は絶好調で青と白を叩きのめし、働きたくない人達の本気に追い詰められるジェットマン
ジェットマン、お前達の最後だ!」
だがその時、ラディゲがバイラム本拠からマリア達3人を攻撃し、ジェットマンはその隙に撤退する。
ジェットマンは俺の物! セミマルの獲物だ! 生まれる! セミマルが! 破壊の――魔王がぁっっ!!」
裏ミントン伯爵の歓喜の絶叫と共に、サナギを破るセミマルの手……で、つづく。
次回、内輪揉めが多すぎるので戦隊まるごとリストラ?!