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『ジャッカー電撃隊』感想4

◆第6話「9ポーカー!! 美女の罠」◆ (監督:竹本弘一 脚本:押川国秋)
前回から、アイアンクローが、まぶしい。
謎の地震と異常な船の遭難が続く房総半島にクライムの不穏な動きあり、と調査に向かうジャッカー。それはクライムの鴨川ボス(仮名)による、地底秘密基地建造の影響であった。
鴨川ボスは海底基地に海からの水を引き込む事で水力発電を行い、クライムのエネルギー問題を解決しようとしていたのである!
ボスがナンパした謎の美女とポーカーに興じている所に接触をはかった東は、賭を持ちかける。
「賭け? あなたは何を」
「愛車マッハダイヤ号を」
おいジャック(笑)
透視能力でインチキをしたジャックはポーカーに勝利すると、謎の美女とのデートをゲット。握手の際に電気エネルギーを注入する事で、美女の動きを遠隔で監視する。
この美女の正体が、実は鴨川ボスの監視の為にアイアンクローが送り込んだ機械怪物デビルアマゾン……という展開の為に、前半は怪人も登場せず、ひたすら背広姿の小太りのおっさんの身辺を探る、というあまりに渋すぎる展開。
せめてポーカーのシーンが面白かったり、謎の美女の行動がもう少し意味ありげで興味を引く作りになっていれば良かったのですが、これといって面白くない為、前半全く見所がありません(^^;
後半になると更にぐだぐだで、
鴨川ボスはジャッカーをなめくさっているので自滅は時間の問題、しかもアイアンクロー様に叛意を持っているようです、と報告するデビルアマゾン → アクアラング姿になって海底基地へ潜る鴨川ボス → 裏切り者はさっさと抹殺してやる、と後を追って海に潜るアマゾン → 電波反応で東がそれを感知し、更にその後を追って海に潜るカレンと大地 → 海底基地でアマゾンに迫られた鴨川ボス、実は全てお見通しで余裕綽々 → むしろおまえが後をつけられたのでジャッカーがここにやってくる、と指摘を受けてショックを受けるアマゾン → ジャッカーは待ち伏せて仕留めてやる、と余裕を見せる鴨川ボス、ついでにアマゾンに反逆への協力を持ちかける → 裏切り者は死ね、とアマゾン、さくっと鴨川ボスを抹殺
出し抜き合戦の要素を入れているのにも関わらず、そこから全く心理戦などに繋がらないという、極めて雑な展開。自分の失策を指摘されて狼狽したアマゾンがボスをさっくり銃殺してしまうので、個人的な口封じにしか見えません(笑)
まあ、クライムの機械怪物には、それまでの成り行きとは別に、「裏切り者は死ね!」機能がついていてもおかしくありませんが。
鴨川ボスを始末したアマゾンはカレンと大地を待ち伏せするが、後から東がやってきて、ジャッカーは一時撤退。「地上からの別の出入り口を探す」と言って別行動を取った筈の東が結局潜水ルートで助けに来たり、もう、ぐちゃぐちゃ。
もしかしなくても:見つからなかった
本当は前後編の予定だった脚本を撮影段階で無理矢理1話に圧縮したのではなかろうか、というぐらい、何かプロット段階と完成品が違った姿になっているのではないかという疑惑が募ります(^^;
待機していた桜井の援護で変身した4人は、合体回転攻撃ジャッカーハリケーンで戦闘員を蹴散らすと、ジャッカーコバックでデビルアマゾンを爆殺。なお、今回の戦闘でジャックも加速スイッチを使える事が判明しました。
「むぅぅ……デビルアマゾン、おまえも敗れたのか」
珍しくアイアンクローがコメントを付けるのですが、子飼いの密偵か何かだったのか。かくして鴨川シーワールドの平和は保たれたのであった!