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『ジャッカー電撃隊』感想15

◆第19話「真っ赤な大冒険!! 底なし魔境の鬼退治」◆ (監督:平山公夫 脚本:上原正三
見所は、秘境探検もの風かと思ったら、大人げなくジャックタンクでジャングルに乗り込むジャッカー。
鬼山のジャングル地帯で行方不明者が続出し、捜査に向かうジャッカー。実は付近にはクライムの資金源となっている隠し金鉱があり、クライムは地磁気を混乱させて飛行機などが周辺に近づけないようにした上で、入り込んだハイカーを鉱山の労働力として誘拐していたのであった。
ジャングル探索組(桜井・大地)、ベースキャンプ組(東・カレン・女性隊員8号&9号)、双方の状況を混乱させるゲスト少年、で展開するのですが、分割進行が今ひとつ面白くならず。これといって面白みのないまま、淡々とタイトル倒れになってしまいました。
クライムボスが登場せず、デビル鬼(仮名)が指揮を執っている、というのが回の特色。


◆第20話「暗黒の使者!! 透明怪物が闇を走る」◆ (監督:平山公夫 脚本:押川国秋)
シガール王国に伝わる巨大サファイア・ブルータイガーが日本で展示される事になり、その警備を行う事になるジャッカー。王家の秘宝が日本に持ち込まれる事に関して、「それだけ日本は、安全な国というわけだ」とジョーカーがのたまうのですが、ど こ が。
……それとも、諸外国はもっと無法者が跋扈して無政府状態なのか。
同時期にシガール王国の第三王女が来日し、サファイアと王女、両方の警備を担当するジャッカーだが、案の定襲い来るクライム。更に身内に裏切り者が居て、サファイアは奪われてしまうが、それは真っ赤な偽物であった。
「たわけめ! またわしに恥をかかせおったなぁ」
以前にも黄金のマスクを鑑定していましたが、アイアンクローの鑑定眼、恐るべし(笑)
実は本物のサファイアは王女が大切にしている玩具の中に隠してあったのだが、東京見物に出た王女が、遊園地で仲良くなった少年に玩具を渡してしまう。王女、そして少年、両方を追ってぶつかり合う、ジャッカーとクライム。
秘宝を巡る欺し合いと、王女の来日ネタを混ぜ合わせているのですが、双方の関わりが強引で巧く連動せず、互いに散漫に。王女パートで女性隊員と子供ゲストの出番を確保しているのですが、縛りを利用しようとしたけどあまり面白くならなかった、と前回と似たような形に。また、分割展開を狙ってやるほど、誰かが最後にスカイエースを現場に持ってこなければならない、という今作の構造上の問題点が悪目立ちしてしまいます(^^;
王女と少年を守り、機会怪物デビルベムの前に立ちはだかるジャッカー電撃隊
「「「「我ら、ジャッカー電撃隊!」」」」
「こしゃくなぁ!」
「正義の力を受けてみろ!」
……あ、口上が面倒くさくなった(笑)
デビルベムはサブタイトル通りに透明化するのですが、ちょっとビックリ程度で、今ひとつ話の中では活用されず。チェーン攻撃で赤を苦しめると、何故か、「そいつは俺にやらせろぉ!」とボスが自ら赤に突撃を敢行し、ダイヤがチェーンを切り裂いた際に飛んできた凶器が直撃して死亡(?)。終始謎だったデビルベムは、逃げ出した所を弓で射られ、弱った所にコバックで爆死。
あっちこっち錯綜する展開をやりたかったのかと思われるのですが、あまり巧くいきませんでした。そろそろ、例の人の登場まで秒読みという事情もあるのかもしれませんが、路線変更後の縛り要素が、軒並み空回り。
それにしても、すっかり8号と9号しか出てこないけど、女性隊員7号はどこへ行ってしまったのか……。