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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想・第32話

◆忍びの32「ゲキアツ忍者! アチャー!」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:下山健人)
冒頭、狐ファンネルで人間を直接攻撃、は面白かった。
……まるっきりファンネルのつもりで見ているから、というのもあるでしょうが(笑)
その後のラストニンジャvs九衛門、も満を持してという事もあり、CG飛び道具だけでなく近接戦も交えて力の入ったアクションで格好良かったです。
十六夜流が、一人だけど寂しくないもん、という自称の個人流派なので、「十六夜流の強さが!」という辺りで微妙に盛り上がらないのが難ですが、こうなってみると、妙にキンジの勧誘に固執していたのは、「弟子が欲しかったんだよ……!(涙) 僕だって、「おいキンジ、おしるこ缶買ってこい」って、やってみたかったんだよ……!」という泣ける現実が透けて見えます。
九衛門の奥義・手裏剣フルバーストに対し、好天は謎の力を見せると天晴達を連れて撤退に成功するが、眠りに落ちてしまう。爆散したハオーが石化してしまい、鉄之助を呼んだ天晴達だが、その修理には数週間が必要。他のオトモ忍もダメージが大きく使用不能という危機に、自分たちで新たなオトモ忍を作り出せないか、と霞が奇策を思いつく。
雑賀鉄之助、またまた登場。こういったサブキャラを続けて引っ張ってくれるのは好きです。オトモ忍の魂入れに失敗した時、凄く普通に首をひねっていたのは面白かった(笑)
「俺たちが爺ちゃんと同じやり方で、作れるかなぁ」
ラストニンジャを真似てオトモ忍を作り出す、という発想に説明できない違和感を覚える天晴だが、そんなタイミングで、影分身の術で生きていたムジナが街に現れ、借りた小槌でガシャドクロを召喚。……割と誰でも使えるのね、小槌。天晴は、とにかく目の前の敵を倒すのがやるべき事だ、と駆け出していき、それに続く、凪、キンジ。
ここで凪が「僕も行く……!」と立ち上がったのは、凪が馬鹿になった、というよりは、前回を受けて、バランサーを自認しつつも前を走ろうとするようになった、と凪の変化の見せ方としては悪くなかったと思います。代わりに、プチ天晴ぽかった風花の立ち位置が非常にどっちつかずで存在感を減らしていますが(^^;
風花は当初、最終ほだし系ヒロインとして使おうとしていた節があるのですが、致命的に“喋り方が可愛くならない”為、どうも扱いに困っているのを感じます。よく天晴の台詞言えないのがネタにされますけど、風花の方が酷いと思うし。
「天晴は、ラストニンジャにはラストニンジャの、自分たちには自分たちのやり方がある。そう言いたかったんじゃないのか。まあ……自分たちのやり方といったところで、あいつは目の前の物に飛び込むしか、出来ないようだがな」
ラストニンジャより力の無いニンニンジャーが、ラストニンジャと同じ事をやろうとしても、勝利には届かないのではないか。それならば、自分たちのやり方を見つけるしかない――天晴の言葉の真意を分析してみせる鉄之助。
「鉄之助さん……天晴くんの通訳として、雇わせていただきたいです」
霞姉、割と失礼(笑)
オトモ忍の事は後回しにし、集結した5人(星はロデオ丸でガシャドクロを担当)は、連携攻撃でムジナを撃破。だが自ら巨大化したムジナに打つ手が無いその時、一つの閃きを得た天晴は、憑依合体の術でオトモ素体と融合し、自らが魂となる事で新たなオトモ忍を誕生させる!
「オトモじゃないけど、暴れるぜぇ!」
ここで新オトモ忍の誕生に、霞のアイデア+凪の思いついた術+天晴の閃き、という手順を踏んだのは、今作には珍しくチームらしさがしっかり重ねられて良かったです。ムジナ撃破に見せた5人一斉の必殺攻撃も初だったと思いますし、新メカ誕生とニンニンジャーのチームとしての進歩が巧く重なりました。
とはいえ、足止め要員のキンジはともかく、八雲と風花はこれといって話に関わっておらず、どうにも詰めが足りません。60点のハードルに対して65点までは飛べても、そこから10点20点を上積みできないのが、実に『ニンニンジャー』。
また、天晴の真っ直ぐさを正解に辿り着く直感とし、説明不足という減点要素を加えた上で、爺ちゃんとは別の今の自分たちで出来る事をする、という“ニンニンジャーの道”を見いだす流れは良かったのですが、その結論が、“とりあえず目の前の敵をぶっ飛ばす”なのは、それでいいのか(^^;
そんな形で天晴が引っ張っていくのを、周りの皆がフォローしてこその勝利、という構造になれば良いのですが、基本、天晴ワッショイ戦隊なので、“皆が天晴になって何も考えずに突撃するのが脈絡と無関係に物語として正当化される”、という事になってしまわないかには、まだ不安が残ります。
ただ、一番駄目な造りの場合、ムジナを撃破した時点でこの正当化作用により、何らかの外的なボーナス要因(例:溢れる勇気でDL、地球の力でDL)が発動し、その後の問題が自動解決してしまうのですが、今回は、前回を伏線にする形で天晴が解決策を閃く、という段取りを組んだ事で、踏みとどまる事に成功しました。
これが前半だと、ムジナ撃破→忍タリティがレベルアップして新しい合体手裏剣が生成→新オトモ忍誕生、とやりかねなかったので、ここを逆にした(解決策を見いだし実行する事により忍タリティがLVアップして新しい手裏剣に変化)のは、崖から転落回避という点で、だいぶ良かったと思います。
5人の憑依合体により新たに起動したオトモ忍、その名を――鳳凰丸・青龍丸・玄武丸・白虎丸・パンダ丸・真鯉丸。
……なんと言っているのかわからなくて公式サイトで調べてしまったのですが、真鯉、真鯉ってなんだ(笑) 屋敷のふすまに描かれていた四聖獣から思いついたという事でかそのモチーフ(朱雀でなく鳳凰ですけど)に加え、パンダはまだ、お爺さま大好きの霞が好天伝説から取ったと解釈できるにしても、真鯉がキンジのどこから出てきたのかさっぱりわかりません(^^;
メタ的にも鯉のメカって選択が理解不能なのですが………………あ。
広島か、広島なのか。
野球回は、この伏線だったのか?!
開幕前の予想から、本来ならこの時期、広島カープの存在が熱い話題の筈だったのか?!
(なお丁度昨日、4位が決定してシーズン終了いたしました)
あの! 幻の! ホームランが無ければ……! という全国の広島ファンの怒りのオーラを込めて、6体は激熱手裏剣合体。
「ゲキアツ・ダヨーーーーーン!」
……と聞こえたのですが、たぶん違う。
どうやら、ゲキアツダイオーらしいです。
新ロボ・激熱大王は格闘能力に優れており(パンダは『カンフーパンダ』も入っているのか)、近接打撃でムジナを圧倒。乱入してムジナを仕留めたメカ九衛門と対決すると、新兵器と手数で圧倒し、とどめは激熱人間大砲でわっしょい。
ニンニンジャーが次々と打ち出されて敵を切り裂くという激熱フィーバーは、今作の必殺技らしさを継承・強化しているのも含めて面白かったですが、搭乗員が全員降りてしまうという、文字通りの最後の技だなぁ(笑)
あれが最後の九衛門とは思えない……「勝ったらヘルメットの油断が大敵!」という天晴の謎標語の通訳を求められ、
「……わからない」
そそくさと逃げ出した鉄之助は、本当はわかっているのだけど、これ以上の理解を示すと天晴と同じ精神構造だと思われるのを避ける為に退散したのかと思われます。
割と正統派の合体ロボで、顔の意匠を残した以外はシュリケンジンよりもスマートな造形になった激熱(そもそも名前に「シュリケン」が入っていない)ですが、追加戦士のメカが普通に腕パーツ、というのはなかなか珍しいでしょうか。その分、天晴の鳳凰がほぼ余剰パーツですが、鳥形メカではよくある事なので仕方ない。
回転テーブルに6人を乗せて回るコックピットは地味に撮影が面倒くさそう(^^;
次回、八雲はまたもネタ回の犠牲になるのか? 果たして――。