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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想・第20話

◆忍びの20「ザ・超絶!ライオンハオー!」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:下山健人)
ラストニンジャの勧誘を断った時の事を思い出す獅子王
「冗談じゃねえ! 俺は、暴れたいだけだ!」
思った以上に、駄目な人(精霊)でした。
その後で、自分の創造主ともいえる先代・鉄之助の忘れ形見の事を気にしているというのを描いて、ただの駄目精霊ではない、とフォローは入れましたが。……酒代は、いったい誰が稼いでいるのか。
そんな酔っ払い精霊もとい獅子王の説得に再チャレンジしようとする天晴達だったが、若き雑賀鉄之助がそれを止めると、天晴に忍者一番刀を渡すように要求。素直に天晴が渡した所に、タイミング悪くイカ軍師の力で強化された妖怪ヌエが出現し、5人はその迎撃に。一番刀を返してもらおうとする天晴だが、鉄之助はひらりとかわしてそれを拒否すると、いきなり天晴に手裏剣を投げつける(笑)
……これだ、こういうゲストキャラが欲しかったんですよ!!
少々メインに近すぎる感じはありますが、いっけん物静かな風貌から躊躇無く天晴に手裏剣を連打する鉄之助は、ようやく今作における世界の狂気の枠組みを広げてくれました。いいぞ、その調子だ。
天晴を忍びというより動物。そして馬鹿と評した鉄之助は、一つの問いをぶつける。
「おまえは仲間の為に何が出来る?」
「……なんだろうなぁ……?」
「ちょっとは頭を使え」
天晴は思わぬ体術の冴えを見せる鉄之助から一番刀を奪い返す事が出来ず、2人はそのまま、5人がヌエに苦戦する戦場へと近づく。
「一度落ち着いて、仲間を見てみろよ」
客観的に舎弟達の動きを見つめ、そこに前回獅子王が指摘した、5人の長所と短所が現れている事を理解する天晴。
「八雲と霞は頭いいんだ! 風花と凪はすばしっこいんだ! キンちゃんは普通に強いんだ! だから俺も自由に暴れられた!」
これまでの、俺の活躍、を回想した天晴は、自分達の強さの理由に至る。
「俺がみんなと居れば、みんなも暴れられて、全員でもっと強くなるんだ!」
「――もう一度聞く。おまえは仲間の為に何が出来る?」
「みんなのいいところ引き出せる」
え?
「でも、その為にはみんなが必要だ。……おっちゃんも同じだ。おっちゃんが暴れれば、俺達はもっと強くなるし、俺達が良さを出せれば、おっちゃんももっと強くなる!」
……えー……一応流れとしては、これまでの天晴さんが
俺は卵だ! 舎弟どもは俺を引き立てるその他の具だ!
だったのから、
その他の具にもそれぞれいい所があるんだ! でも俺が卵だ!
となって「天晴アニキと舎弟ども」改め、「互いに高め合う仲間達」になったという事なのかと思われるのですが、これまでの天晴の積み重ねがこの2話で劇的に改善されるというのはどうにも無理がある為、
「みんなのいいところ引き出せる」=「やっぱりあいつらには俺が居ないと駄目なんだ」「しょせん卵の入ってないおでんに価値などない」としか聞こえず、ニンニンジャーの闇は深い。
しかもこの後、1人で超絶しますし。
鉄之助は天晴の答に満足して一番刀を返し、天晴は戦線復帰。やり取りを聞いていた獅子王に、鉄之助は自作のからくりを見せる。
「22代目・雑賀鉄之助、初めて作り上げたからくりだ」
己を思う存分暴れさせられる者の元へ――獅子王はブレスに宿ると、アカニンジャーの腕にワープ。
「もう一度聞かせろ小僧。俺を手なずけてどうする?」
「――もう手なずけるつもりはない。だから一緒に暴れようぜぇ!」
うんやっぱり、本人の目の前で「手なずける」って言うの、感じ悪いですよね。
「一緒にか、ふん、どうなっても知らねえぞ。オトモなれども、暴れるぜ!」
獅子王との協調は鉄板ネタになりましたが、天晴の視野を広げる展開を挟んだ上で、本作の決め台詞と繋げた所は良かったです。……天晴の視野が本当に広がったのかに若干の不安がありますが。
カニンジャーが勝負ブレスの獅子王手裏剣を回すと、獅子王の力が融合し、強化形態・超絶アカニンジャーが誕生!
風よ! 光よ! 忍法・獅子変化!
……あ、一応、忍者+ライオンという事でお約束で。
強化装甲を身に纏った超絶アカは、高速移動からの素手のパンチでヌエを圧倒、という『ドラゴン○ール』の超戦士状態に。このまま1人でヌエを倒したらどうしようかと思いましたが、舎弟達が金の術の鎖で動きを封じ、ロックな舎弟が雷の術でダメージを与えた所に超絶・手裏剣斬でガオラオ、というのは良かったです。
良かった……というか、普通なんですが、ニンニンジャーはその辺り、悪い意味で油断ならないので(^^;
巨大化したヌエに対し、獅子王の本体、ライオンハオージョウが起動。その装甲と火力でヌエを押し込むと、更に真の姿、ロボット形態・ライオンハオーへと変形する。城が立ち上がると獅子の顔の部分が胸の所に下り、口が開き、敵の真正面に生身で剥き出しになる超絶アカ。
突然だが説明しよう! 読者諸君は、敵の眼前に操縦者が身をさらす行為を愚かと思うかもしれない。だがしかし、敢えて敵の銃口を目視し、火砲の熱気を肌に感じる事で脳下垂体から分泌されたエンドルフィンが操縦者に鎮痛作用とニンジャーズ・ハイをもたらし、ライオンハオーの精霊である獅子王との共感率を高める事で獣を超え人を超え、つまり先代・雑賀鉄之助はいい感じに出来上がったキチガイだったのである!
「超絶熱いなこれ! 燃えてきたぁぁぁぁぁぁぁ!!」
まあそもそも、シノビ丸の時点から肩の上に乗っているといえば乗っているのですが、そう、一緒に暴れるとはつまり、俺が爆死する時はおまえも爆死する――という事だ!
この戦闘で流れ出すライオンハオーのテーマ曲は山形ユキオさん歌唱という事で、ある意味、キャラソン(笑)
結局すっかり蚊帳の外で応援団と化した舎弟達の声援を受けながら、ニンジャーズ・ハイな超絶アカとラインハオーは、巨大ヌエを粉砕。天空のオトモ忍がニンニンジャーに手なずけられてしまった事に驚く九衛門は、急遽、新たな面に恐れのエキスをかけるのであった……。そして好天は、孫達がちょっとだけ自分を超える可能性を見せた事を認め、キンジの弟子入りをちょっとだけ認めるのであった。
前後編で、天晴の成長(?)・強化・6人目確定、をまとめてやった結果、自分の弟子入りイベントなのにキンジがほぼ空気、という恐ろしい事になりましたが、次回そんなキンジ回のようなので、いい加減、テンションをどこに置くのか、キャラクターを少し落ち着かせてほしい所です。というか次回失敗すると、キンジの存在感が物凄くまずい事になりそうな気がするので、弟子入りを認められた新生キンジをしっかり描いてほしい。
天晴にいきなり手裏剣を投げつける、で株価急上昇した22代目鉄之助ですが、最後に好天との会話シーンがあった事で、やたらに天晴に頭を使わせようとするのが、結局ラストニンジャの差し金に見えてしまったのは、勿体なかった所。話が綺麗に収まるという判断だったのでしょうが、単体のキチガイとして、現時点ではラストニンジャに直接繋げない方が良かったように思えます。
超絶ニンジャは、システム的には他のメンバーも使えそうですが、獅子王とシンクロしないといけなそうなのと、ライオンハオーが馬鹿すぎてアカしか乗れなさそうなのが、少々不安(^^; 基本パワーアップはするなら全員してほしい派なのですが、せめて使い回せるといいなぁ……いっそ各人が別のパワーアップをする、とかまでやってくれたら嬉しいですけど。
次回、みんな大好き野球回。