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『ジャッカー電撃隊』感想11

◆第15話「真赤なオカルト!! 怪談・吸血鬼」◆ (監督:奥中淳夫 脚本:上原正三
若い娘が次々と吸血鬼に襲われて失踪するという事件が世間を騒がし、吸血鬼が居るとか居ないとかで盛り上がるジャッカー(なお今回の大地は、何故か延々と剣玉を披露)。……クライムや機械怪物の存在を忘れて、怪事件を他人事で話の種にする辺り、後のバトルフィーバー隊に反応が似てきました(笑)
怪談話が苦手なカレンは、話題にあげる事そのものを拒否。
大地「しかし意外な弱点がカレンさんにねぇ」
桜井「まあ、所詮カレンも女っていう事だな」
桜井は、いったい、女性問題でどんな深い心の傷があるのか!
ここでカレンの淹れたコーヒーをジョーカーが「いい嫁さんになれる」と褒めて、皆で茶化す辺りは、時代を感じるやり取り。
そして、唐突に喋るハムスターに凍り付く司令室。
桜井「……ハムスターが口を聞いた」(超シリアスに)
前半から妙にジョーカーが愛でていたハムスターが、ジョーカーの作った喋るサイボーグハムスターだと判明し、急にハムスターに親近感を見せる4人。
そう、人間とか動物ではなく、《サイボーグ》こそ、我らのくくり。
燃える闘志と哀しみは、冷たく固いメカの中!
このハムスター、路線修正の一環なのでしょうが、突然現れたのではなく、ハード路線の1クール目の時点から登場していたのは、割と謎。もっとシリアスな形でサイボーグハムスターを使う予定だったのか、画面の賑やかしで特に深い意味なく出したハムスターを、丁度いいからと活用したのか。
……1クール目の時点では無言だった事を考えると、これまで能力を隠していたのではなく、別にサイボーグではなかったけど、ふとジョーカーがサイボーグにしてみたという可能性も想起されます。
今作においては、「サイボーグ」は生体を機械改造した存在である筈なので、生のハムスターを人語を喋るように改造したジョーカーは、やはり最終的に人類の敵ではないのか。
ジョーカーはナチュラルに狂いすぎていて、周囲が誰もツッコまないのが凄い。
なんかんだでパトロールに乗り出したジャッカーは、吸血ミイラによる誘拐事件に遭遇。
「間違いなく、クライムの仕業です」
「やはりそうか」
最初から、真面目に、捜査しろよ!
「お化けではなく怪人なら怖くない!」というのは定番のネタですが、カレンに至っては何故か、吸血鬼が機械怪物(メカ)と判明した後もオカルトな存在として怖がっており、ある種、斬新(笑)
吸血怪人・デビルミイラを指揮する初の女クライムボスの目的、それはミイラが集めた血液を用いた人工血液の研究開発――そして、原料の三分の一が人間の血液であるものの、粉末型の人工血液は遂に完成する。
……これ、凄く普通に医療革命を起こして、真っ当に莫大な資産を得られるのではないか、クライム。
だが! 世界的犯罪結社の誇りとして、あくまで日の当たる場所へ出る事を良しとしないクライムは、ジャッカーの目をかわす為に、血液の収集を通り魔的誘拐から、ビューティー作戦に切り替える。それは、「3日で誰でも美しくなれる」という謳い文句でビューティーサロンに集めた若い女性をまとめてさらってしまうというものだった。囮捜査に協力していた科学特捜隊女性隊員の友人が失踪した事から怪しいサロンの存在を知ったジャッカーでは、カレンが潜入捜査を志願する。
Bパート冒頭、変装したカレンがサロンの客を集めるバスに乗り込むシーンがあるのですが、撮影の都合により恐らく早朝と思われる薄明の銀座通りと、やたらに渋くムード歌謡なカレンのテーマソングが噛み合って、少年との約束の為に決死の囮作戦に向かうカレンの心情が滲む物凄く雰囲気のある映像に。……まあその後は、山に入って普通の明るさになってしまうのですが、それは仕方ない。
無事に山中にあるビューティサロンに辿り着くカレンだが、
「レントゲン反応はどう?」
「一人金属反応が出ています」
速攻でバレる(笑)
今日のクライムは優秀……というかジャッカーが潜入捜査に成功した記憶が残念ながらあまりありません(^^;
「クライムはそんなに甘くはないわよ!」
さらわれた女達は血液サンプルを奪われた後、催眠により凄く普通に血液工場で労働力にされていた(一石二鳥)。カレンも催眠にかけられるが、姉を目の前でさらわれた少年との約束を支えにして催眠音波を打ち破ると、火事場の馬鹿力機能で脱出。
今回、テンポ良く話がきちっと繋がって割と面白いのですが、同シリーズで使ったプロットを平気で流用する辺りは、凄く上原正三大先生です(^^; 桜井の時は、ファラオの仮面だったけど!
「美しくなりたいと思う乙女心を、踏みにじるクライムめ! 許さないわ!!」
微妙に論点ずれた怒りのカレンは囚われの女性達を救い出し、所在を通信。スカイエースが飛来し、とりあえず問答無用で血液工場を上空から吹っ飛ばす桜井いつもの仕様。
前回に続いて忍法路線というか、機械怪物が変な技を用いるようになり、ミイラ分身でジャッカーを苦しめるデビルミイラだったが、磁力と原子弓で打ち破られ、早回し大回転ジャッカーコバックで爆散。律儀に本部へ戻ったビューティボスも、アイアンクローにより処刑されるのであった。
軽めの雰囲気の導入にゲスト少年との交流を入れつつ、全体としては今作らしいサスペンスアクションにまとまっており、有能女ボスの存在感も効いて秀逸回。面白かったです。
女性隊員7号・8号はOPに役名付きでクレジットされたけれど、引き続き登場するのかしら。