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『ジャッカー電撃隊』感想27

◆第33話「電撃隊全滅か?! クライムのお料理教室」◆ (監督:山田稔 脚本:押川国秋)
冒頭から死刑執行されそうになっているジャッカー……だがそれは、バッファロー提督による自爆攻撃部隊の実験であった。実験で構成員を無駄死にさせるバッファローは無能なのではと疑ったら、本当に無能だったというエピソード。
珍しく(初?)桜井のナレーションにより状況が説明され、科学特捜隊のキャンプ地で起きた隊員同士の乱闘事件を止めに向かうジャッカー。だがそれは牛の罠で、そこにクライムの自爆部隊の突撃が次々と迫る!
小型爆弾を握りしめてジャッカーへ特攻しては消し飛んでいくクライム構成員、という絵はなかなか刺激的なので、むしろ冒頭の「これから自爆攻撃をやりますよ」という合図が不要だった気がします(^^;
……まあ終わってみるとサブタイトル前半の「電撃隊全滅か?!」はこの冒頭のシチュエーション以外なかったという事になるのですが、色々な末期症状に、アベレージの低い押川脚本が加わって、非常に底辺を這いずる出来。
玉三郎の話のオチのように、クライムの次の手がわかるといいんですがね」
は面白かったですが(笑)
続いて、カレンの誕生祝いにと変な犬が持ってきたワインに幻覚症状をもたらす毒物が混入されていたという事件が発生するが、味見した玉三郎が錯乱した事で、ジャッカーの4人は事なきを得る。
「変な犬」(実際に劇中でこう発言)が持ってきたワインを普通に受け取ったり、桜井が思いっきり蹴り飛ばした犬が天高く吹き飛んで爆発したり(ロボット犬でした)、悪い意味で見所が連発。
アイアンクローから、こいつ駄目なんじゃ……という視線を向けられた牛は、玉三郎を倉伊武クッキングスクールに招いて毒薬スパイスを持たせようとするが、それは敵の次の手を読んだ番場の変装で、何故か台所でコントアクションが展開。面倒くさくなって正体を現す牛(なお、変装したスクール講師役は、中村正)だが、番場に好き放題されて毒薬を台無しにされてしまう。
正直、宮内洋の、変なおじさん的変装演技が、全く面白くないというのが、どうにも困った所。
この失策によりアイアンクローから解雇通告を受けた牛は、見事な番場の声真似を用いて9号と10号を誘拐すると、ジャッカー本部に通信を送る。
「どうしてバッファローがこちらの無線を?!」
あ、そこツッコむんだ桜井(笑)
一騎打ちの申し出を受けた番場は、アキラルックに身を包むと指定された牧場へと向かい、待ち伏せていた構成員を次々と撃破しいくという、なんかもう、映像的に色々と駄目すぎる展開(笑)
せこい作戦で番場を殺ったとほくそ笑み、バーで一杯としゃれ込んでいた牛は、そこへ入ってきた番場を見て、
「こいつ……誰だ貴様。見た事の無いやつだ」
…………え、これも、変装の一種なのですか。
どう見ても番場なのが番場だとわからない点についてはマンガ的表現とするにしても、そうする今度は、番場は一騎打ちを受けた上で正面から堂々と別人のフリをして乗り込んできた事になり、物語としても劇の効果としても意味不明にすぎます(^^;
思えば玉三郎の顔もわかっていなかったし、頭悪すぎるのでは牛。
その頃、ジャッカーは処刑寸前の9号と10号を助けて、活躍の場があったよ!
そして、番場に翻弄され、逃げてきた牛の前に立ちはだかるジャッカー。
「待て!」
「出たなジャッカー!」
……なんでしょうこの、横山『三国志』的展開で伏兵扱いされる主人公達。
クライマックスでは牛の鞭攻撃に苦戦し、次々と角で吹き飛ばされるジャッカーだが、赤い布を閃かせて闘牛作戦で反撃。牛が転んだ所にビッグボンバーが発動し、ボンバーそしてアローで、凄く普通に矢が突き刺さって牛は爆死。そろそろ、考えるのも面倒くさくなってきたのか……。
前回に続いて番場壮吉盛りで進んだ結果、全編ジャッカーが、別働のお助けキャラのような扱いで、もはや流れる涙もありません。