◆第7話「ライダー大逆転!!」◆ (監督:折田至 脚本:伊上勝)
先週の相模湖から、今週は、鎌倉までやってきました!
観光バスの乗客を奴隷人間にしようとするワニ奇械人によって、ドライブインで強引に奇械虫を食わされそうになるという嫌なシーン。元レスラーのお父さんが子供を守って立ち回るが捕まってしまい、逃げた子供は車通りで助けを求め、ここで子供の叫びに止まってくれない車が何台か通り過ぎる中、車を止めて事情を聞く藤兵衛、と初めて藤兵衛が真っ当な人間味でポイントを稼ぎました!
「なんだかわかんないけど、そのドライブインへ行ってみようや!」
……しかし脳の回路の方は、まだ故障中の模様です。
藤兵衛は、何故か道路に寝転んでいたワニ怪人をジープで引っかけてブラックサタンに囲まれるが、そこへやってくる茂とユリ子。奇械人ワニーダは、茂とユリ子の事を脱走者として把握している初めての怪人のような気がするのですが、挑発に乗って茂に噛みついて感電したので、やはり脳の回路が(以下略)。
戦闘の末ワニは逃走するが、気絶させた戦闘員を踏みつけにするタックル。
「今度はあたしの勝ちね。見なさいよ、人質がいっぱい。何をたくらんでいるのか、白状させてやるんだ」
力強く監禁と拷問を宣言した!
「タックル、君の最期だ。ふふふ」
だがそれを見ていたタイタン、戦闘員標準装備と思われる自爆装置を遠隔操作でぽちっとな。
「危ない伏せろ!」
「0.1秒タイミングがズレた。命冥加な二人め」
タイタンは、それらしく格好いい事を言えば誤魔化せると思っていないか(笑)
「あんまりいい気になると、長生きできないぞ」
「なによ! あたしだって爆発する事ぐらい知ってたわよ!」
「おやおや。それはわるうござんしたね。今度は絶対知らねえからな」
「ほっといてよね!」
爆発をまぬがれ、土だらけになった茂とユリ子のやり取りはきびきびして面白く、この二人の関係をしっかり描こうという意識が見えます。これがメインライターだからというだけでなく、他の脚本回でも繋がってくれると良いのですが。
そこへドライブインで捕まっていた筈のレスラー父がやってきて息子を連れて行き、その様子に不審を感じて追いかけた茂は、ブラックサタンの罠にはまって捕まってしまう。一方、謎の婦警コスプレで問題のドライブインの調査に向かったユリ子だが奇械人に感づかれ、格好良く鏡を叩き割った瞬間、落とし穴へ(笑)
「あたしが駄目でも茂がいるのよ! 覚えてらっしゃい!」
憎まれ口を叩きつつ、茂への本音が見え隠れして良い台詞ですが、そんなユリ子に、洗脳されてしまった茂が迫る。ユリ子の首を絞めるようにして電流を流す茂だが……突然、にっこり。
「出しゃばりの罰だ」
え、えええええええええ?!
茂は他の女性キャラとの絡みが無いので、ユリ子と気安いのか、全体的に他人の扱いが雑なのか、わからなくて困ります(笑)
「な、何故だ、何故あのガスが効かなかった……?!」
「そんな事、俺が知るか!」
茂、脳改造されていないし、説明書受け取る前に脱走してきたので、本当に知らない。
ちなみに茂に使われたのは、「ブラックサタンが貴様用に発明したスレイブガス」だそうなのですが、ブラックサタンの科学開発陣にはひたすら疑問が付きまといます。大丈夫かブラックサタン。本当に日本征服とか出来るのかブラックサタン。とりあえずご町内レベルからやり直した方がいいのではないかブラックサタン?!
車で逃げようとしたワニはマグネットで引き寄せられた上に、車体に電タッチ(OPの映像)され、車内で蒸し焼きに(笑) ストロンガーの前で、金属と水中は鬼門です。
海岸で一当たりした後、何故か川に逃げ込むワニ。だからそこも、鬼門で……
「電気・ストリーム!」
が、今回は水深があった為か通用せず、しかしめげないストロンガー。
「よぅし、今度は電熱で川の水を蒸発させてやる」
「ない、ない、水がない」
蒸発させた!!(笑)
干上がった川の中に立ち尽くすワニに、電キックを炸裂させてストロンガー圧勝。水中→電気ストリームも3回目だとパターンなので変化をつけようとしたのかもしれませんが、お陰で何だかトンデモない事になりました(^^;
ドライブインに捕まっていた奴隷人間達は解放され、茂、ちょっとふらふらしているユリ子を置いて「あばよ!」とバイクで走り去る(笑)
……ユリ子さんは、色々、考え直した方が良いのではないか。
次回――
「ある日突然町中の人間が暴れ出し、全員が死ぬという事件が発生した。またしてもブラックサタンの仕業か」
ユリ子は角材で殴られまくり、奇械人モウセンゴケで、トドメにサブタイトルが「溶けるなライダー!」と、破壊力抜群すぎてもう、次回はたとえ面白くなくてもこの予告だけで満足です(おぃ)