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『ブルースワット』感想20

◆Volume29「夏休み悪霊退治」◆ (監督:石田秀範 脚本:宮下隼一/鈴木康之)
今は使われていない火葬場に運び込まれる棺、片目の飛び出した不気味な老人、猫、鳥の群れ、煙突から流れる赤い煙……と、古典的なホラー演出でスタート。謎の変死事件を調べていたショウとスミレは、子供サポーターの少女と再会し、不気味な噂のある火葬場を調べに行く事に。
子供サポーターは、少年2+少女1、という構成は変わらないのに、何故か少年2人は新キャラに。確か少女役は、そこそこ有名な子役?だったとは記憶していますが。
この調査でショウがお化け関係が苦手だと発覚し、子供達よりも怖がって大騒ぎ、というのはいつもと違う面を見せて引き出しも広がり、割と面白かったです。この辺り、コミカルな描写は石田監督の味か。
一度は退散するショウ達だったが、後日再び火葬場へ向かったスミレと少女が姿を消してしまう。武装して火葬場へ向かったショウ達は謎の怪奇現象に次々と襲われ、その目の前で火の中にくべられてしまうスミレと少女。ブルースワットは謎の毒鱗粉により撤退を余儀なくされ、煙突からは血のような赤い煙が噴き上がる……スミレと少女は、哀れにも灰になってしまったのか……?
CM明け、2人を救えなかった怒りから荒野で銃を乱射するショウに届く、宇宙からの黄金電波。
「ショウ……ショウ……。諦めるなショウ。絶望は何も生み出しはしない。怒り、そして信じよ、ショウ、ショウ……」
ゴールドプラチナムは語り口は優しげなのに、やたらに「怒り」を推奨するので、段々、イケない宗教の教祖みたいに見えてきました。いずれ、定期的に怒りを爆発させないと生きていけない体質になって、壺とか買わされてしまうのです。
一方、地球人の心霊や呪いの概念が理解できないシグは図書館で関連書籍を調べている最中に、少女のかばんに付着した粘液に気付いた事から真実を悟り、ブルースワットはフル装備で火葬場へ集う。
レギュラーキャラとゲスト少女があっさり焼死、は無いだろうにしても、一応Aパートをシリアスに締めたにも関わらず、スミレの死(?)に対するサラとセイジのリアクションが省かれているのは手抜かり。……なにぶんブルースワットなので、ショウ以外は徹底的にドライすぎて画面に出せなかったのかもしれませんが!
またも宙に浮かぶドクロなどの攻撃を受ける3人だったが……
「宇宙に霊や呪いは存在しません。これが現実です」
シグ、断言(笑)
スワット3がエイリアンの機械装置を破壊し、全てはスペースマフィアの陰謀であった事が露見する。マフィアは火葬場を隠れ蓑に地球の空気組成を変更する実験を行っており、連続した変死者はその実験の犠牲者だったのだ。
「俺たちは、俺たちの空気を汚されてたまるか! 許さねえ! 許さねぇー!!」
信徒の怒りの叫びに応えて教祖様が光臨し、いつもなら信じる者はグラビオンする所ですが、今回は予告の通りにここから新パターンになり、プラチナムが照射した光を浴びたショウが銀色の姿に!
「シルバニックギア、それを付けて、おまえはハイパーショウとなるのだ」
シルバニックギア――それは、エネルギーを放出する事で完全に敵の攻撃を無効化すると共に、スワットスーツと連動する事でショウの攻撃力を爆発的に引き上げるマジックアイテムなのだ!
「怒れ、戦え、ハイパーショウ。ハイパーショウ!」
宇宙の神秘により全ステータスが跳ね上がったハイパーショウは、怒りの打撃で次々とエイリアンを粉砕。更に《全攻撃反射》属性の装甲がエイリアンの攻撃を跳ね返し、次々と消滅させていく!
ナレーションの説明によるとシルバニックギアは使い捨てタイプのリアクティブアーマーという事で、攻撃を反射する度に各部の装甲(腕×2、足×2、胸)が消えていき、通常のスワットスーツ姿に戻っていく、というのはアイデアとしても映像としても面白いとは思います。
ただ、エイリアンの撃破方法が攻撃の反射というのは、ヒーローとして激しくどうかとは思いますが。……幾らマジックアイテムにずぶずぶでも、せめて、能動的に倒してほしい(笑)
というわけで、再起不能になっていたブルースワットのヒーロー性を立て直す為にスワット1に強化装備が与えられたのですが、第29話にして何の努力も研究もなく宇宙の彼方から降ってくるという驚愕の展開。そしてシルバニックギアの《全攻撃反射》は使い切りなので毎回新しく支給されるよ! とナレーションで説明していたのですが、えー……今後はつまり、絶対許さない→黄金超人光臨→ギア配給、という形になるのでしょうか(^^;
なんかもう、ハードルの基準をどこに置けばいいのか完全にわからなくなってきました(基本、土の中)。
エイリアン軍団を撃破したブルースワットはマフィアの研究施設も破壊するが、救出した筈の老人がいつの間にか、目玉だけを残して消えてしまう……不気味な老人は本当に亡霊だった?でオチ。
過去3年に渡り、壮絶な実績を誇る鉄板の駄目脚本として名高い、「宮下隼一/鈴木康之」の連名回でしたが、この組み合わせにしてはそこまで酷くはありませんでした。……というか、『ブルースワット』自体が大惨事すぎて、このぐらいの出来ではもうビクともしないというか、もう破壊する建物が残っていないというか。
シルバニックギアの根本的問題とか、主役のパワーアップ回のサブタイトルが「夏休み悪霊退治」とか、いったいどこまで駆け抜けてしまうのか。
次回――
「もはや人間の体などいらん! 決着をつけてやる。息の根を止めてやる、ブルースワット!」
さっぱり地球侵攻作戦を進められないジスプ、いよいよ最後の戦い?!