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『ウルトラマンオーブ』第1話感想とか

ウルトラマンオーブ』、前情報全く無しで見たのですが、けっこう面白かったです。
まずはウルトラマンの関係組織を民間の怪しげな団体とし、防衛隊問題(劇中の防衛隊が無能だったり思想的に疑問があったりで作品に集中できなくなる問題)を回避しつつ、コミカルパートを無理なく確保。『X』は劇中の理屈の押しつけ方が引っかかってリタイアしてしまったので、その辺りがスッキリしていたのは個人的に有り難かったです。おじさんがビートル隊とやらに所属?していて、最後にちょっとハイテクな飛行機が飛んでいたので何らかの組織は存在しているようですが。
その上で本編、怪獣もの+ディザスタームービーの融合を正攻法で行い、TVシリーズでここまで作ったのはお見事。……第1話でこれだけやってしまって、2話以降もつのかはちょっと心配ですが(^^;
竜巻の中で車窓を怪獣の頭部がぐあっと横切る、とか、ああいうのをストレートにやってくれたのは良かったですし、シルエット→部分→全体、と話の流れに合わせて怪獣の姿がハッキリしていく、という見せ方は秀逸。
もしかしたら「鳥を見た」がやりたかっただけかもしれませんが、“空の向こうから何か怖いものがやってくる”というアプローチは個人的に好みだったので、引き続きそういう方向性があるといいなぁ。
総じて、既存の概念にただ乗っかてしまうのではなく、今作における「怪獣(魔王獣)とは何か」を土台からきちっと見せていこう、という意識が感じられたのは好印象。
夕陽の風来坊に関してはまだ何とも言いがたい感じですが、先輩?を「さん付け」する姿に、ウルトラマンの社会も、70年代仮面ライダーばりに体育会系の上下関係なんだぁとしみじみしました。
証明写真機の中で「ウルトラマンさん」と言い出した時は、思わず巻き戻して、台詞を確認してしまいましたよ(笑)
さん付けしないと、へそ曲げて力を貸してくれないのですきっと!!
風来坊は変身前から人間離れした能力を見せたり、変身システム自体もまだ謎ですが、戦闘シーンで八つ裂き光輪を投げ直したのと、2分経ったら「もう帰りたい……」と先輩達のエクトプラズムがだだ漏れになったのは面白かったです。
それにしても私の把握している限りでも『烈車戦隊トッキュウジャー』→『手裏剣戦隊ニンニンジャー』→『ウルトラマンオーブ』と3年連続“渡り鳥”ネタが繰り出されているのですが、これはバンダイの上の方の陰謀なのでしょーか。小林旭だと、親世代向けのネタですらなさそうなわけですが。
ちなみに物凄くどうでもいいですが一番驚いた事は、初見の印象が、え? 30がらみ?だったヒロインが、立ち上がったら脚剥き出しの短パンだったので、幾つなの?! と思わず女優さんの実年齢を調べたら21歳だった事です!
とりあえず、髪を後ろにまとめていると凄く老けて見えるので、普段の髪型を考えた方がいいような……。
そんなこんなで、第1話は、割と好印象。
出来ればこの調子で、頭でっかちにならずに進んでくれるといいなぁ。人物設定や、「ウルトラマンvs怪獣」というエンタメを従来とは違う形で物語に取り込もうとしている気配などあるので、気持ち良い怪獣活劇を期待したいです。
で、タグに悩んだので、ついでにここに書きますが、『サンダーボルトファンタジー』も面白かった。
飄々としてどこか妖しげな白皙の美丈夫と、冷徹になりきれない無頼漢の剣客が行きずりに、美女を助けて謎の覆面軍団と秘宝を巡る争いに巻き込まれる事に。
「貴様には関係ない。余計な首を突っ込むと、怪我をするぞ!」
「いや〜……それがだな、この先で仏様が雨ざらしになってるもんだから、俺はその娘を手助けせにゃならん」
昨夜TwitterのTLで、TRPG関係の方々が結構な数、興奮していたのですが、凄く納得(笑)
特定の波長を持っていると、ぐさぐさ来ます。
台湾の人形劇という事で日本人とは少し感情表現の見せ方が違うなどあり、会話が長く続くとややテンポが厳しい部分はありますが、全体としてはさくさく進んでくれそうなので、次回以降も楽しみです。