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『ウルトラマンオーブ』感想・最終話(長い)

◆最終話「さすらいの太陽」◆ (監督:田口清彦 脚本:中野貴雄
うーーーーーーーーーーーーーん、いや、なんかこう、自分の見たかったものとここまで着地点がズレるとは思いもよらず。
可能性の一つとしてはあったのですが、ここまでの物語の積み重ねや、前回の仕込みから、このポイントは外れないだろう、と思っていたポイントに全くボールが来なくて、呆然としたまま見送り三振の気分。
結局のところ、『ウルトラマンオーブ』とは「ガイとジャグラーの物語」なのである、と言われてしまえばそれまでなのですが、その他の要素がここまで放り投げられるとは、正直、想定外でした。
以下、話を追いかけながら。
ジャグラーとナオミが姿を消し、絶叫するガイ。今回もおっとり刀で飛んでくるゼットビートルは次々とマガタノオロチに撃墜されていき、その猛威の下で、マトリョーシカに仕込まれたジャグラーからのメッセージを見つけたガイは、ナオミを助けに走る。
一方、ジェッタとシンは車ごと瓦礫の下に閉じ込められており、サブタイトルお遊び、最後に「開けてくれぇーーーーー!」を持ってきたのは、面白かったです。車中のシンは、ジェッタの言葉をヒントに『太平風土記』が予言書である事に気付き、その一節からマガタノオロチの弱点を見つけだす。
「すぐにサイトを更新して下さい!」
その頃、マガタノオロチvsビートル隊を背景に、ナオミに刃を突きつけたジャグラーの元へと辿り着くガイ。
「おまえにマガタノオロチは倒せない。そしてこの女も救えない。おまえの愛したこの地球は、消えてなくなるんだ」
ジャグラー!」
「おまえと俺は色々なものを見てきたな。ダイヤモンド新星の爆発も、黄金の銀河に浮かぶオーロラも。……だがそんな思い出はいずれ消える。まるで星屑のように。何もかも消える」
滔々と語りながら、涙をこぼすジャグラー
前回の映画的なカットやエキストラ大量動員の盛り上げ方から大怪獣スペクタクルを期待して最終回を見始めたら、ここまでずっと、ジャグラー・オンステージ。
ジャグラーと改めて決着つけないといけないのは確かですし、延々とバトルばかりやっていられないというのもわからないでもないのですが、それにしても幾ら何でも、ジャグラーにおんぶにだっこしすぎなのでは。
「……唯一永遠なものが何かわかるかぁ? なあ、ガイ…………それは何もない暗黒だよ? おまえの中にも、俺の中にも、誰の中にもある闇だ。埋まらない心の、穴なんだよ」
長い就職活動の中で得てしまった虚無を語るジャグラーが、同じスケールを生きている者として、心底からその哀しみに同意を求める姿は好演・怪演なのですが、あまりにも物語がジャグラーに引きずられてしまった気がしてなりません。
「闇は永遠じゃない。唯一永遠なもの、それは――愛だ」
「はぁ?」
はぁ?
「この宇宙を回すもの、それは愛なんだ。暗闇の中でまたたいている、希望の光だ」
なんというかこう、ガイさんは凄く言いそうなんだけど、物語としては何の積み重ねもなくて、最終回で主人公から宿敵にずばっと言い返す言葉なら、もう少し前振りをお願いしたくて困ります。
徹頭徹尾、クレナイ・ガイはキャラ造りの彼方にいて、そのガイらしい言葉ならばすなわち『ウルトラマンオーブ』らしいとも思えますが……
「……おい? おい、おい! おいおいおい!」
ジャグラーでなくても、怒る(笑)
「いまさら愛だ希望だっていう台詞でこの状況がどうこうなると思ってんのか? はぁ? はははは。……俺が何もかもぶった切ってやるよ」
「好きなだけ刀を振り回してればいいわ!」
「なんだって?」
「ガイさん、聞いて。もしあたしが死んでも、貴男のせいだなんて思わないで。ちょっとの間だったけど、あたし、貴男と過ごせて幸せだった。あたし、あたし……貴男の事忘れない!」
気丈にジャグラーに抵抗するナオミだが、その時、撃墜されたビートルの一機が3人の方向へと墜落し――爆発の中で咄嗟にナオミを救ったのは、ジャグラーだった。
「おまえの心には……まだ光が残っている」
そして1908年――ルサールカの地でナターシャを救ったのもまた、ジャグラーであった。
「おまえなんだろ。ナターシャを助けてくれたのは」
「あの時……気付いたらあの女を必死に助けていた。あの女は俺に微笑んだよ。……わけがわからなくなって……俺は尻尾を巻いて逃げちまった。弱い者を放っておけないのはガイの弱点だ。なぜ……? 俺も同じ事を……」
回想シーンでは、ジャグラーがナターシャに生命エネルギーのようなものを付与しており、ナオミ母がガイのハーモニカに嫌悪感を見せていたのは、この影響という事でしょうか。アレは男として駄目、というのは、それと関係ない女の経験値(なお正解)だと思われますが!
……そういえばガイさん、傷心旅行からの帰還後に一度もナオミ母と会っていないので、心証真っ黒のままですね!
ジャグラーを襟首掴んで立たせたガイは、初めて(これまでの打撃は全て戦闘の過程であったので)落とし前として一発殴った後、渾身のハグ。
「……――ありがとう」
結局今作における“この半年あまりにジャグラーが(原因で)起こした被害もろもろ”のけじめは、パンチ一発という事に。
ガイさん言う所の「愛」の中身が何も塗り固められないまま、ジャグラーの心の中にも愛があったからいいんだよ! で強行突破されていくのですが、いったいぜんたい、あなた方は何百年青春しているのか。
ガイもジャグラーも本質的には“人間くさい神様”であって、自分たちの命と人間の命とでは、悪い意味ではなく根本的にスケール感が違うのだろうな、とは思われますが。
そして基本的にガイが、どこの誰にも頼まれていない“私情のヒーロー”である以上、それを追求できる劇構造ではないのですが、先日メトロン星人を抹殺していた態度とは大違いで、今作における愛とか光とかいうものが、ごくごく私的なものとして、夕陽の沈む海に着水。
それはそれで一つのスタイルではありましょうし物語として否定もしませんが、一方でガイさん、「光の力」とか「悪を討つ」とかやたらと口にしており、自分に言い聞かせているタイプ(例:「世のため、人のため、メガノイドの野望を打ち砕く、ダイターン3!」「ジャンパーソン・フォー・ジャスティス!」)だとは思っていましたが、この最終回、それらの言葉に対する責任を、作品としても一切合切放り投げてしまうのはさすがに不満点で、これに関してはまとめて後述。
「ナオミを頼む」
男の絆をフル充電したガイは、再び戦場へと疾駆する。
ウルトラマンさん! ティガさん!」
走りながらオーブリングにカードを通すガイに、飛行フォームの先輩の霊体が並走する、という絵は文句なく格好良かったです
「光の力、お借りしまーーーす!!」
高空望遠のカットから、マガタノオロチへ向けて飛び込んでいくスペシウムゼペリオン。
「俺の名はオーブ! 闇を照らして! 悪を討つ!!」
その頃、SSPのサイトが更新されている事に気付いた渋川(叔父馬鹿なので、通知が来る設定にしていた模様)により、シンとジェッタが瓦礫の下から救出される。渋川に伝わるであろう一縷の望みを託したサイトの更新内容……それは、マガオロチが倒れた時に足下に御神木があった事で、闇のエネルギーが地下に届かずに生じた、マガタノオロチの弱点であった。
「なんなんだよ……何がしてぇんだ俺?」
一方、思春期の高校生みたいな事を言い出すジャグラー
以前にジャグラーの故意に見える詰めの甘さについて、「追い込んで追い込んで追い込んだ末に、地獄の淵から立ち上がったガイに叩きのめされて惨めに這いつくばるのが最高に快感」と書きましたが、今回を見て、ジャグラーが何より求めてやまないのは「ガイによる自分の否定」であったのかな、と納得。
ところがガイのけじめの付け方が何かにつけ生ぬるいので、より強烈な否定を求めて、病状がどんどん悪化。
こじらせにこじらせた末に辿り着いた究極の望みとはつまり、最高に格好いいガイによるジャグラス・ジャグラーの全否定――すなわちガイの手で殺される事――になるわけですが、同時にそれは、クレナイ・ガイの心に闇を生み、ジャグラーが思い描く唯一永遠な二人の心の絆になる。
この、否定してほしいけど否定されたくない、ねじれにねじれた妄執の完成こそジャグラーのやりたい事だったと思うのですが、長い彷徨の果てに、よりによってガイの目の前で、虚無の暗黒こそ永遠であるという自分を、自分自身で否定してしまい、ジャグラーはそれを認めざるを得なくなる。
「あんたいい加減にしなさいよ!」
かくしてアイデンティティ崩壊の危機に直面して座り込んでいたジャグラーの尻を叩く、ナオミの怒声。
「あたしと夜明けのコーヒー飲むとか言ってたよね? でも今戦わないとさ、二度と夜明けなんか来ないんだよ!」
…………男をどやしつけて動かすタイプにはとても思えなかったのですが、最終回にして話の都合でヒロイン(一応)の性格が変わっている気がするのですが。
「あなたが居なかったら、あたしは生きてなかった。……さあ、立って」
オーブはオリジンを起動し、敵の頭を押さえつけ、剣の根元で叩く!!(鈍器)
だが奮戦むなしく終業時間が迫り、膝を付くオーブの眼前に迫るオロチの顎。しかしその時、背後から刃が一閃してオロチを切りつけ、その窮地を救う魔人ジャグラー! ジャグラーはオーブへ手を伸ばし、今ここに、絆と光に結ばれた二人の巨人が超大魔王獣へと立ち向かう!!
音楽の入れ方も格好良く決まり、展開としては盛り上がるラスト共闘なのですが、凄まじいマッチポンプ
オブジャグは息の合った連携で攻防を入れ替えてオロチに対抗し、オーブはオロチの光線をカリバーでねるねるねるねすると、頭部に叩きつけて反撃。それでも止まらないオロチの猛攻だが、その時、渋川がオロチの弱点と目される箇所へ一斉攻撃の許可を取り付ける。
「勝算はあるのか?」
「情報特務隊隊長、渋川一徹が、全責任を負います」
「よし、頼んだぞ」
「もしかして……渋川さんって、偉い人だったの?」
渋川の号令一下、闇のエネルギー不足で組成が完全ではない、オロチの弱点へと一斉攻撃を開始するビートル部隊。
「オーブ! マガタノオロチの弱点はあそこだぁ!」
「そこが不完全なんですー!」
で、ここが今回最大点の不満点なのですが、まず第1話から、ネットでアフィリエイトサイトを開いているSSP、という基本設定が在り、叩きや炎上にも負けずにオカルト情報サイトとして更新を続けてきているという経過があり、幾つかのエピソードではその取材というのが行動の動機となり、前回その活動が亡き岸根教授に認められて夫人から『太平風土記』を託されるというビッグイベントがあり……そこまで持ってきて、どうして、どうして、SSPのサイト更新が届くのが渋川だけなのか。
前回の夫人の「マシなサイトになってきた」発言の補強としても、ガイとの旅路によるSSPの成長を見せる形としても、SSPのサイト更新が多くの人に届いて、そんな人達の勇気と善意あるちょっとした行動が大きな光となり、マガタノオロチの弱点を生む……という形になるとばかり思っていたのですが、まるでかすりもしませんでした(^^;
すべからく私の勝手な期待であり妄想ではありますが、SSP及びそのサイトの物語における着地点が、「風土記を貰う」「渋川に情報を伝える」の2点でしか無かったのは、非常にガックリ。
そして思い出されるのが、ドン・ノストラの、


ウルトラマンオーブが強い理由は何か。それは、人間達との絆の強さなのだよ。人々の希望が奴へ力を与えている」
という台詞で、これ自体非常に唐突でしたし、劇中でろくに補強もされていないので単なるドンの妄想だったのかもしれませんが、とはいうもののこれを軸にしたエピソードを一つやってしまった以上は、物語として責任は取らなければならないと思うわけです。
だというのに最終回、人間達との絆はほぼ無関係!
SSNの拡散性は一切利用されず!
いかにもな主題歌との絡みは全くなし!
主題歌の歌詞は劇の外の事なので割り引くにしても、繋がりそうな要素がこれだけ揃っていて、どうして何一つ顧みられないのか。
もう一つ、今作で何度か繰り返される要素として、

「お前達はまだ、この腐りかけた星に侵略する価値があると思ってるのか?」
というゼットン星人を起点にした、地球にはどんな価値があるのか? というテーゼがあり、ギャラクトロンのエピソードなどからも、マガタノオロチを生んだ「闇の力」とは、地球人類の環境破壊や戦争の結果として地球内部に蓄積された人類の負の代償? という風に想像していたのですが、これといって接続は無し。
あくまでマガオロチの強化形態という事のようですが、地球環境の問題については幾度か触れていただけに、そういった要素を拾っていかなくて、何の為の二十数話なのか。
それらを有機的に結合させて、言われ放題守られるがままではない地球人類の姿を浮かび上がらせてこそ、積み重ねてきた物語の意味が出ると思うわけなのですが、つまるところこの最終回、「人類の光」がろくすっぽ描かれないのです。
今作世界における「闇」とか「光」とかは極めて即物的なもの(生まれ表の結果)という疑念もありますが、「光の力」とは何か、「闇を照らして悪を討つ」とは何か、それがガイの決め台詞(自己暗示)以上の意味を最後まで持たない。
故に結局ガイが言うところの、「唯一永遠なるもの、愛」「暗闇の中でまたたいている、希望の光」とは、
「俺はナターシャが好きだ。だから地球を守る」
から前にも後ろにも一歩も進まず、『ウルトラマンオーブ』という作品自体がそこで閉じてしまったように感じます。
オーブ(ガイ)の光を否定するわけではなく、しかしオーブの光が物語として外に広がらなければ、それはオーブだけの光で終わってしまうのです。
前回、“人間として出来る事”という要素を取り込んでくれて、今回の大逆転には風土記の解読とビートル隊の援護攻撃という要素が大きな役割を果たしているのですが、結局それも、〔シン−ジェッタ−渋川(ビートル隊)〕という枠の中だけで完結してしまっていて、そのサークルが、物凄く狭い。
そこで、世界中が君を信じなくて、いったい、いつどこで信じるのか?!
ここまで24話の積み重ねを繋げて、世界中(日本中)の希望を力とするウルトラマンオーブが見られるのかと思ったら(それこそ、オーブが人類に敵視される、というエピソードもあったわけで)、そういった結合が全く無かったのが、とにかく非常に残念でした。
私が今作で見たかったのは、その、飛翔――世界のブレイクスルー――であり、それを起こせる(夢想としてそれを描く事を許される)存在こそが、ヒーローであると思っているので。
意地の悪い見方をすれば、ガイはジャグラーをハグした時点で、人々の希望を集める依り代としての資格を失った為に、そういう着地を描けなかった、ともいえますが。
で、劇中の役割として渋川をビートル隊と同一視すると、最終決戦は
〔シン−ジェッタ−渋川〕−(助力)→オーブ←(助力)−〔ジャグラー−ナオミ〕
という構造で、つまり、「人々の希望」の代わりに、「ジャグラー」が代入されており、25話かけてオーブ(ガイ)が手にしたのは、ジャグラーの中の光であった、と。
そう考えると今作はあくまで「ガイとジャグラーの物語」であり、それ以外の要素は刺身のツマでしかないのだから、統合されるべき重要性は薄く、このクライマックスこそふさわしいともいえ、残念ながら私が期待した物語とは違っていた、という他ないのですが。
「俺と一緒に撃て! 撃てぇ! ウルトラマンオーブ!!」
ビートル隊の一斉攻撃で生じたオロチの隙を突き、畳みかけるオブジャグ。オロチに噛みつかれたジャグラーは身を挺してその動きを止め、オーブへとトドメをうながす。
なんだかんだ、多分ここでジャグラーがガイを、「ウルトラマンオーブ」と認めたのだろうな、というのは格好良かったです。だけに、『ウルトラマンオーブ』という物語に実った「ガイとジャグラー」以外の果実も収穫して欲しかった、それを収穫できるポテンシャルはあったのでは、と思うわけなのです。
「――諸先輩がた、光の力、お借りします!」
オーブは8人の先輩の力を結集、最終回にして自身の光線技も放ち、ウルトラ上下関係スペシャルにより遂にマガタノオロチを撃破。後には瓦礫の山と、大地に突き刺さった日本刀が残り、オーブは夕焼けの太陽へ向かって飛んでいくのであった――。
そして……『ウルトラセブン』なカットで向かい合うガイとナオミ。
「あたし……気がついてた。ガイさんが、星から来た人だって。でも……怖くって言い出せなかった。それを言ったら……ガイさんが、居いなくなっちゃいそうで」
既にこの時点で、ガイの肩に荷物がかかっているのがポイントです!
「…………行ってしまうの?」
「ああ。海の向こうでも、大変な事が起きている」
やはり、寝泊まりできそうな古城をチェックしていたのか。
「俺の旅はまだ終わらない」
「……あたしも連れてって!」
「え? ……ふふ、馬鹿言うなよ。俺は銀河の流れ星だぜ」
思い切った言葉を口にしたナオミに対し、あくまでも、ポーズで対応するウルトラマン残念。
ガイさんはさー、これを優しさだと思っているのですけど、貴男、それがジャグラーをあそこまで追い詰めた事を1ミリも反省していないな。
「ふふ、冗談に決まってるでしょ!」
「…………じゃ、達者でな」
強がるナオミに対し、最後まで、格好いい俺ムーヴを貫く残念風来坊は、その望みに答えていつのも曲を吹き鳴らしながら夕陽の彼方へと去って行く……。
勿論、ジャグラーはそれを見送って普通に生きていた。
というわけで見事にフられたキャップですが、お嬢さん渡り鳥には惚れるなよ、は約束事として、最終回、アップのカットのほとんどが口半開きで、ただでさえ高い残念ヒロイン度がますます高まってしまい、一応ヒロイン枠なのだから、せめてもう少し可愛く撮ってあげられなかったのか。そしてどうしてラスト2話、白ワンピースだったのか。総じてファッションとキャラクター性の統一感が薄くはあったのですが、ゼットン娘がガイさんにウケが良かったので、敵愾心を燃やしてさりげなくアピールしていたの?!
ガイが旅立った後に、一足違いでやってくる、ジェッタ、シン、渋川。
「キャップ! やったよ! SSPのサイトが、世界中で、2億、4千万アクセスだって!」
だからこう、その2億4千万の使い方が、激しく違うと思うのですが。
「ガイさんはどこです?」
「……もう……行っちゃった」
「そんな……酷いよ、さよならも言わずに」
「おーい! クレナイ・ガーイ! ……あばよ」
「でも……きっとまた会える。だって、地球は円いんだもの」
キャップは順調に、ダメンズを待つ女として、こじらせつつあった。
かくして翼を癒やした渡り鳥は、果てなき旅へと羽ばたいていく――。
今日は東か明日は西か、赤い夕陽を背に受けて、俺は銀河の流れ星
しょせんおいらは風来坊、悪い男にゃ惚れるなよ
闇を抱きしめ光を見つけ、それが愛さと呟いて
耳を澄ませば星の歌、心で感じる君の声
紅に燃える太陽は沈まない、世界中が君を待っている!
エンディングは、曲はOPなものの、映像はいつも通りの今回ダイジェスト。後日談的な新規映像を入れるよりも、ガイさんが去って行くカットで本編を締める、という形が今作らしくて良かったと思います。
ところで、本編内容がOPに繋がらなかった事に不満を述べるのならば、もう一つの可能性について検討しないのはフェアではないと思うので触れますが、

ぶつかりあいながら 築いてきた 絆を抱きしめて
取り戻せ光 共に立ち上がれ

回り道しながら 紡いできた 希望を握りしめ
取り戻せ光 共に立ち上がれ
今誰も知らない 無限の力呼び覚ませ
まだ見ぬ笑顔を 追いかけて

……EDがガイとジャグラーの事を唄っていると考えると、ピッタリ収まりますね!!
まあそれならそれで、最終回エンディングになぜEDテーマの方を流さなかったのか、という話になりますし、その上であくまでも、私が見たかったのは
世界中が君を待っている 闇夜を照らせ光の戦士よ
だったわけなのですが。
まあ最後に、ガイの言葉で“海の向こう”が強調されたので、「世界中が君を信じてる」に達するのはまだこれから、というニュアンスもあるのかもですが……。
TV放映途中から、過去編や劇場版の企画が並行していたようなので、それらがTV版の着地に影響を与えた部分も少なからずあるのかと思いますが、一言にまとめると、私は「人類の光」を見たかったのだけど、作品は「ジャグラーの光」を見せる事を選び、物語の集約点としては好みと違ってしまった、そんな最終回でした。
本放送からはだいぶ遅れながらであるものの、それなりに楽しく見ていたのでその点は残念でしたが、長らくご無沙汰していたウルトラシリーズを完走するだけの魅力は持った作品でしたし、今後また新たなウルトラシリーズが放送される事があれば、見てみたいと思います。
好きなエピソードは、第9話「ニセモノのブルース」と、第18話「ハードボイルド・リバー」。
好きなオーブのフォームは、サンダーブレスター。
究極的には、この3点セットに触れられただけでも、見て良かった作品でした。
光と闇の力、お借りします!