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『仮面ライダーオーズ』感想19

◆第27話「1000と映画と戦闘員」◆ (監督:石田秀範 脚本:米村正二
「あと1回で仮面ライダーが1000回を迎える。素晴らしい!」
というわけで、《仮面ライダー》シリーズ通算1000回記念(今回は999回)スペシャルネタ回。……到達が4クール目とかでなくて良かった、としみじみ思う所ですが、まあ、その時は、さくっとスルーしたのか。
冒頭から力強くメタな発言をした鴻上は、これを記念して映画『仮面ライダー対ショッカー』を撮ると宣言。
「映司、帰るぞ」
当然のように無視しようとするアンクだが、コアメダルの情報を交換条件に持ちかけられ、これまたさくっと翻意。
仮面ライダー・火野映司は改造人間である」
「へ?」
「彼を改造したショッカーは、世界征服を企む、悪の秘密結社である」
「あぁ?」
石ノ森調の絵で描かれたオーズが出てくる紙芝居であらすじが説明され、伊達を監督に、いつものメンバーで映画撮影に挑む事に。
(やはり似ている……死んだ姉さんに)
知世子さん目当てにカメラマンを引き受けたドクター、アホな回なのに、一応伏線を拾う(笑)
基本、メタ発言に始まり、派手な扮装でバカ騒ぎしながら映画を撮影する、というギャグ回を通り越して無かった事にされてもおかしくないような内容なのですが、ショッカー戦闘員・千堂の欲望からヤミーが生み出され、前半に1回、後半に1回、戦闘もきちっとこなすというフォーマットに従った作りにまとまっており、米村正二が重用される理由の一端を垣間見る気がします(笑)
ひたすらパンツをアピールし続ける映司、大ボス役にノリノリのアンク、絶叫する伊達、知世子にじわじわ接近を図るドクター、やけに嬉しそうに戦闘員を演じる比奈、ハイテンションで唄う知世子、定時に帰る里中、俺はゴミだ……と世界の中心でへこんでいく後藤、と映画がドンドン奇天烈になっていく中、赤いオウムのヤミー、そして千堂の欲望から生まれたイカジャガーヤミーが出現。
「これが俺のショッカー怪人!」
特別出演の為の特別出演シーンで、千秋と森下千里(どういう特別出演??)がしばらく暴れた後、映司とアンクが到着。記念回という事でか冒頭からバイクが強調されていたのですが、ここでもしばらく2台のバイクでヤミーをいたぶり、普段やらないので、なんか、酷い(笑)
そして今日の映司はなんか……忍者みたいなファッション。
バースも参戦するが、そこにオウムが乱入。赤いオウムを生け捕りにしたいオーズが戦況を混乱させ、援護に来た後藤も、汚名返上に気負うあまり、前のめりダッシュ射撃からの零距離射撃を見せようとして負傷。遂に、イカジャガーとオウムの挟撃を受けたバースが倒れてしまう。シャウタを発動したオーズはバースを助ける為に手近のオウムをせいやーーーし、アンク口あんぐり、で次回へ続く。


◆第28話「1000と仮面ライダーと誕生日」◆ (監督:石田秀範 脚本:米村正二
イカジャガーは墨をはいて逃走し、ネタ回だと思って油断していたらかつてないダメージを負う伊達。それでも映画への情熱に燃える伊達は撮影に復帰し、製作は佳境に入るが、千堂の家ではその欲望から更に戦闘員ヤミーが誕生していた……。
前回はネタの勢いとレギュラーメンバーの弾けた馬鹿騒ぎが意外と面白かったのですが、後編に入って、全体的にだれてきてしまいました(^^; 映司の昭和ライダー風衣装や、正統派ヒロインを演じる比奈、など、普段と違うスパイスは悪くないのですが、バカな劇中映画のアクションシーンを、真っ当に見せられても、あまり面白くはなりません。ネタ回としての勢いが薄れるのにともなって、段々と濁った水たまりのように。
また前回に続いて、特別出演枠のキャスティングが意味不明で(当時何らかの事情があったのでしょうが)、シーン自体も強引に挟み込んでいる為、テンポの悪さに拍車。
撮影中、ライダーに対する牙を剥き出しにした千堂はオーズに襲いかかり、歴代戦闘員ヤミーを召喚。大量の戦闘員(平成のワームなど含む)に囲まれるオーズという無茶苦茶な殺陣になるが、袋だたきにされたオーズはタジャドルを発動し、ひっひっひそいやーーーで、まとめて一掃。
そこへイカジャガー、そしてカザリが姿を現し、バースが変身するも負傷で苦戦。
「俺は石だ……頑固で、無口で不器用で……ただ石には石のプライドがある」
撮影中の諸々で久々にストレスが積み重なった結果、目の据わった後藤は必殺の石頭でカザリに突然の頭突きをたたき込み、バースのピンチを救う。
「弾けたな、後藤ちゃん!」
頭突きはCGでギャグ気味に表現されたのですが、左手に握りしめていた石で殴打した方が面白かったような。……いや、後藤店員の表情と言動的に、ヤバすぎる映像になったかもしれませんが。
それはそれで。
一方、イカジャガーに苦戦していたオーズも、巨岩を投げ飛ばす比奈の援護攻撃に助けられる。
「私の力が、役に立った!」
うーん……。
前回今回と、比奈の怪力失敗ネタと後藤の無能ネタを繰り返して二人を落ち込ませ、その末にクライマックスで、という流れなのですが、根本的な所で、比奈を戦闘で役に立たせてはいけなかったような。
ここまでの描写で言うと、ウヴァから逃走する時に役立った、がギリギリのラインであり、比奈の怪力で怪人に実質的な直接攻撃を行う、というのは、ラインを踏み越えてアウトな表現ではないかと思います。
加えて、比奈が怪力という乙女の悩みを、ここでこんな形で前向きに克服してしまうのは、物語として良いのか。
エピソード単位で言っても、後藤と比奈を一緒に落ち込ませてそれを最後に逆転する、という仕掛け自体が面白くないですし(後藤と比奈にも、後藤と比奈の悩みにも、重なる余地が極めて薄いので同調が弱い)、ネタを振り回したら思い切り空振りした上に余計な線を踏み越えた感があり、米村正二が批判されがちな理由の一端を垣間見る気がします(^^;
「戦闘員にとってライダーはいわば、越えるべき壁。ショッカーでもないやつに、倒されてたまるか……」
ヤミーの正体がメダルだと知った千堂はオーズを援護し、そこに出てきた鴻上ディスプレイの指示により、バースはセルメダルを1000枚投入。フルアーマー武装が個別に合体してバースのアクションに合わせて動くという、バース蠍座クロスが発動。
カザリを一方的に殴り倒すバースサソリはアイデアも面白くて割と格好いいのですが、メダル投入に非常に時間がかかり、ギャグ回でしか発動できなさそうなのが気になります。
カザリは逃走し、イカジャガーは、シャウタとサソリメカのコンビ攻撃で撃破。最後はがっちり握手をかわすオーズと千堂というシーンに劇中映画のクレジットが流れ出してメタに落とし、エピソードそのものを曖昧な扱いにして終了。このオチは、白日夢的で良かったと思います。
というわけで、鴻上主催の茶番は終わり、気を取り直して次回、いよいよ物語はアンクの体の秘密に最接近する――紅い右手、そして左手、鳥のヤミーを放つのは、いったい何者なのか?!
「おまえは俺だぁ!」



はっ?!
そういえば:ウヴァの出番が無かった。